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2006.04.19
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カテゴリ: アメリカ映画
原題:A History Of Violence(アメリカ) 公式HP
上映時間:96分
監督:デヴィッド・クローネンバーグ
出演:ヴィゴ・モーテンセン(トム・ストール)、エディ・ストール(マリア・ベロ)、カール・フォガティ(エド・ハリス)、ウィリアム・ハート(リッチー・キューザック)、ジャック・ストール(アッシュトン・ホームズ)、サラ・ストール(ハイディ・ヘイズ)、ピーター・マクニール(サム・カーニー保安官)

【この映画について】
この作品の原作はグラフィック・ノベルと言う一種の劇画がベースになっているそうだが、監督のクローネンバーグはこの原作の存在を知らされるまで知らなかったそうだ。
過去を隠し別人として平和な生活を送っているトム・ストール役には、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのアラゴルン役が印象的なヴィゴ・モーテンセン、そのトムの過去を知るフォガティには監督の経験もあるアカデミー賞4度ノミネートのエド・ハリスが不気味なギャングを演じる。トムと音信不通の兄リッチーには「ヴィレッジ」のウィリアム・ハートが冷血な面と弟を捜す兄の役を演じる。
【ストーリー(ネタバレなし)】
インディアナ州ミルブルックという田舎町に住む、トムとエディのストール一家は幸せを画に描いたような一家であり二人の仲睦まじさも相変わらずで周囲もうらやむおしどり夫婦だ。
トムは町中に食堂兼カフェのダイナーを経営し安定した収入もあり住民間の評判も良かった。そんな或る日、閉店間際の店には数人の客しかいなかったが人相の悪い二人組が入ってきた。トムは「閉店だ」と告げるが二人組みは「コーヒーをくれ」と叫び銃を突きつける有様に店内は凍てついた。緊張感漂う雰囲気を察し、トムは女性従業員を先に帰らす用意をする。
不承不承ながらコーヒーを出すトムとお金を払う二人組みだが、トムはそのお金を受け取ろうとせずにいたが二人組みのボスの方は強引に受け取らせた。一瞬店を出る振りをした二人組みだったが、ボスの方が若い方に指示し帰ろうとして店を出ようとした女性店員を捕まえる。若い者が女性店員に性的暴行を加え始めていたその時、ボスがトムに銃を向けていた一瞬の隙をついて手に持っていた熱いコーヒーをボス目掛けてかけた。そして銃を奪いあっというまに二人を射殺したおかげで、店に居た客と従業員は命を落とさずに済んだ。
この事件の際にトムはボスに足の甲を刺され怪我を負い入院するが、退院するとこの事件を報じたマスコミから「英雄扱い」され激変した環境に戸惑う。
事件を報じたマスコミの影響で店は連日連夜「英雄の店」として大繁盛となったが、トムは早く昔の環境に戻りたがっていた。そしてそんな店が賑わっているなかで、一見して雰囲気の違う客が現れて、カウンターでトムを見つけるなり「ジョーイ」という名で呼んだ。トムは、自分はジョーイではない人違いだと言って相手にしない。
男はカール・フォガティと名乗る片目を著しく損傷しており気味が悪いとして追い出す。だがフォガティの出現を気に、彼は執拗にトムとストール一家に付き纏うようになる。そして遂にトムの自宅にまで押しかけるようになり家族を不安に陥れる。最初は家族にまともに話していなかったトムも、家族が不安に陥るのをみて自身にも身の危険を感じる。
一方で息子のジャックは学校で悪ガキに苛められていた鬱憤を、その当人を殴ることで晴らしたが停学処分を食らいトムにたしなめられるが、反抗期のジャックは激しく反発する。幸せだった家族の間に徐々に溝が出来始め不安になっていくエディは、トムに過去について問いただす。そんなとき、あのフォガティが再び自宅に現れトムといざこざになり、その隙にジャックは咄嗟に考えも着かない行動を取ったのだが…。

【鑑賞後の感想】
この映画は都内でも公開館が少なく当初は観るべきか迷っていたが、地元の映画館で公開されたのを気に観ることにした。
ヴィゴ・モーテンセンは二面性のある主人公トムの過去と現在を上手く演じ分けていた。時には激しく、時にはやさしく、時には家庭人として見本的な生活をする主人公になりきっていた。トムを追い詰めるフォガティ役のエド・ハリスはその特異なメイキャップもそうだが、不気味な雰囲気を見事に醸しだしていた。
俳優の演技では上記の二人が印象に残ったが、この映画には暴力的なシーンや血飛沫が派手にスクリーンに映る場面や、トムとエディの激しいセックス・シーンもある。2度のセックス・シーンに関しては展開上意味のある場面なので違和感はないが、最初はエディのコスプレが笑えるし、その反面二度目のシーンは階段を登っていくところで激しく二人が求めあるシーンで、こちらも重大な意味をもっているシーンだ。アメリカ映画は意味もないセックス・シーンが見受けられるが、こうした展開上必要なセックス・シーンなら納得する。
最後にこの映画では、幸せな家族の知られざる過去を知った時の妻の不安な気持ちを上手く描いていた。ネタバレになるので書けないが音信不通だった兄弟の気持ちも最後に如何にもと言った感じで描いていた。人には誰にも知られたくない過去を持っているし、それを知らなかった方が良い時だって人間にはある。ましてやおしどり夫婦だったトムとエディにとって、トムの過去は必要だったのか考えさせられた。それは最後のシーンで監督が観客にその解釈を問いかけているように思えた。
私はあのシーンの後に、ストール一家の今後を色々考えたがかつての幸せだったころに戻るのは困難だと思いながら映画館を後にした。
【自己採点】(10点満点)
8.2点。 ストーリー展開は特に複雑ではないが、トムの過去にもう少しスポットを当てると良かったかも。

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Last updated  2006.04.19 23:27:19
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