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2007.08.08
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カテゴリ: 野球・大リーグ
ボンズ、手放しで祝福されない新記録!

バリー・ボンズ外野手は、本拠地AT&Tパークでのワシントン・ナショナルズ戦で5回に右中間スタンドへソロアーチ。ハンク・アーロン(ブレーブス、ブリュワーズ)が持つ通算本塁打数を塗り替えるメジャー歴代新となる756本塁打の金字塔を打ち立てた。
世界記録は王貞治(現ソフトバンク監督)が持つ868本。

ボンズは「4番・左翼」で先発し、最初の2打席はナショナルズの先発左腕マイク・バクシック投手から二塁打とシングルヒットを打つ。そして4-4で迎えた 5回1死、フルカウントからの7球目を完ぺきにとらえると、ホームランを確信してバッターボックスに立ったままガッツポーズ。舞い上がった打球は、右中間スタンド深くに飛び込み、ボンズがベースを一周してからもホームのスタンドからは歓声が沸き続けた。

最近のボンズを語ろうとすれば、必ず 薬物疑惑 に触れられる。だが、卓越した技術の裏付けなくして、本塁打は打てない。シーズンオフに行う自主トレーニングの厳しさは有名だ。ここ数年、ひざの痛みを抱えながらも打席に立ち続けられるのは、ひとえに努力の結果と言える。

ピッツバーグ・パイレーツで大リーグデビューを果たしたボンズは、当時は今とはまったく体格も異なりすらりとした体型だった。当時のパイレーツは名将リーランド監督(現タイガース監督)に率いられて、「3番ボンズ・4番ボニーヤ」の二人を中心にまとまりのある強豪チームだった。
ボンズはまだまだ今のような長距離打者ではなく、父ボビーを髣髴とさせる俊足巧打タイプの選手だった。
ところが父がプレイしていたSFジャイアンツにFA移籍してから、彼はMVPを何度も取るなど脂が乗ってきた。本塁打数も増えてくるが相変わらず盗塁数も多く、既にリーグ屈指の選手になっていた。そしてシーズン本塁打記録を塗り替える74本塁打など数々の記録とともに、彼には「薬物疑惑」も常について周っている。更に、彼が黒人選手であるがゆえに人種差別的な論調のマスコミやファンも多く、今回の本塁打記録更新の輝かしい記録達成にも関わらずコミッショナーもその記録達成に異議を唱えていた時期もあった。

ボンズは来季の現役続行を既に決めているようで、そうなると来季は「800号」への挑戦も話題になるだろう。ただし、今オフにボンズの薬物使用に関する大陪審が開かれることが決定していることから、その結果次第ではジャイアンツとの契約も微妙なものになってくるはずだ。
しかし、彼は薬物など使用していなくても彼の卓越した技術と記録は褪せることはないと私は思います。
そしてその ボンズの記録を追うのは史上最年少で500号をマークした、A・ロッドことアレックス・ロドリゲス(ヤンキース)が最右翼だ。 かつてはグリフィーJRがボンズを追い越すとまで騒がれたが、現時点で500本の後半だったかな?では年齢的に見ても良くて700本に到達するかのレベルである。従って、A・ロッドに大きな怪我さえ回避出来れば記録更新の可能性は大きい。

【管理人が見たボンズ!】
2002年のシーズン、当時の球場名は「パシフィック・ベル・パーク」。9月の中ごろだったと思うが夏休みを利用してSFに行きました。
目的は「大リーグ観戦」でSFでと、対岸のオークランドでアスレティックスの試合を連日観戦した。SFのこの時期のナイターは「寒かった」です。なにしろ球場の直ぐ裏がサンフランシスコ湾で、海から風が球場に吹き込んでくるので寒いんですね。
それで日本から着いたその日に球場へ直行!時差ボケでつらかったけど、この日の試合では新庄がスタメン出場。対戦チームはDバックスで先発はリーグ屈指の右腕カート・シリング(現、Rソックス)。何と新庄はこのシリングから本塁打を放った。
そしてお目当てのボンズにも本塁打が飛び出した。 メジャー観戦で新庄とボンズの本塁打を生でこの目で観れたのは幸運だった。

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Last updated  2007.08.09 00:33:41
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