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2007.08.23
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カテゴリ: アメリカ映画
60.リトル・チルドレン

■製作年・国:2006年、アメリカ
■上映時間:137分
■鑑賞日:8月12日、ル・シネマ(渋谷)
■公式HP: ここをクリックしてください
□監督・脚本・製作:トッド・フィールド
□原作・脚本:トム・ペロッタ
□製作:アルバート・バーガー、ロン・イェルザ
□製作総指揮:パトリック・パーマー、トビー・エメリッヒ、ケント・オルターマン
□撮影監督:アントニオ・カルヴァッシュ
□美術:デイヴィッド・グロップマン
□音楽:トーマス・ニューマン
□編集:レオ・トロンベッタ
□衣装:メリッサ・エコノミー
キャスト

◆ケイト・ウィンスレット(サラ・ピアース)離婚歴のある夫リチャードと暮らすがどこか満たされない
◆グレッグ・エデルマン(リチャード・ピアース)妻サラと母の残した邸宅に住む
◆パトリック・ウィルソン(ブラッド・アダムソン)3度目の司法試験受験を控えているが...
◆ジェニファー・コネリー(キャシー・アダムソン)TV関係の仕事をするキャリア・ウーマンでブラッドを支える
◆ノア・エメリッヒ(ラリー・ヘッジス)ブラッドのかつての友人である事件をきっかけに警官を辞める
◆ジャッキー・アール・ヘイリー(ロニー・マゴーヴィー)未成年への性犯罪者で服役していたが出所して家に戻ってきた
◆フィリス・サマーヴィル(メイ・マコーヴィー)ロニーの母でロニーの唯一の理解者
◆ジェーン・アダムズ(シーラ)ロニーの母の薦めでデートの相手となったが...

【この映画について】
アカデミー賞の主演女優賞(ケイト・ウィンスレット)・助演男優賞(ジャッキー・アール・ヘイリー)・脚色賞の3部門にノミネート された感動ヒューマン・ドラマ。
アメリカの典型的な郊外住宅地に住む“大人になりきれない大人たち”の日常を描き出す。彼らは経済的には何不自由なく、愛すべき家族もいるのに、自分の幸せに気付かずどこか満たされない空虚な日々を送っている。
性犯罪者が刑期を終えて出所し町に戻ってくるが、味方は唯一の肉親である年老いた母だけ。そんな彼を周りは異端児のように扱い誰一人近づこうとしない。そうした閉ざされたこころを持った 「大人になりきれない大人たち」 自身にも、満たされない生活を送る日々に疲れている。
現代的なテーマを、郊外住宅街の住人たちという設定でトッド・フィールド監督は見事な脚本で魅せてくれる。
【ストーリー】(ネタばれなし)
ボストン郊外の街ウッドワード・コートに住む主婦サラは、いつも娘を遊ばせに来る公園での主婦付き合いに飽き飽きしていた。
そんなある日、司法試験勉強中の“主夫”ブラッドが息子と公園にやってくる。互いの存在に興味を抱いた2人は、子供をダシにして市民プールで毎日会うようになる。
一方ブラッドの妻キャシーはTVドキュメンタリー映像作家で、息子アーロンと司法試験勉強中の夫を養っているがブラッドとは夜の営みの回数は減り気味だ。
ブラッドは疎遠だった友人ラリーに声をかけられる。学生時代にアメフトの選手だったブラッドは、ラリーの半ば強引な勧誘で地元の夜間チームに加入する。誘ったラリーは地元で警察官だったが、ある事件の対応を巡り辞職に追い込まれた。そのラリーは自ら「子供を守る親の会」を立ち上げ熱心にしかし賛同者のいない活動に力を入れている。
子供への性犯罪で服役していたロニーが釈放され、街に帰ってくる。ブラッドの友人で元警官のラリーはこれに過敏に反応、ロニーと老母への執拗な嫌がらせを開始するが度を越したことで住民からの反発も買い孤立する。
サラは夫リチャードがネットのアダルトサイトにはまり、自室で自慰行為に耽っている現場を偶然目撃しショックを受ける。その反動でサラは通販で真っ赤な水着を購入しプールへと出かける。そんなプールにロニーがふらりとやってきて、彼の存在に気が付いてプールはパニックに陥る。ロニーの抗議もむなしく彼は駆けつけた警官に抱えられ帰るのだが、その後、夕立にあった二人は体を乾かす目的でサラの自宅へと向かう。そして、お互いの夫婦生(性)活に不満を抱いていた二人は一線を越えて体をむさぼり合う。
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.ロニーは一体何の目的でプールに来て、何をしていたのか?
2.ロニーは母親の勧めで新聞に広告を出して女性とデートに漕ぎ着けるが、果たしてデートは成功するか?
3.ロニーの母に執拗に嫌がらせをするラリーに対し、遂にキレた母が彼に取った行動とは?
4.ブラッドは果たして司法試験に通るのか?それとも...
5.ブラッドとサラは一線を越えて秘密の情事を繰り返すが、果たして家族には隠せ通せるか?
などを中心に公開館は少ないですが是非映画館でご覧ください。
【鑑賞後の感想】
この映画では一人の性犯罪者の出所が大きな注目を浴びる。性犯罪者へのアレルギーは日本とは比べものにならないほど強いアメリカでは、その氏名公開までされるなど監視体制は徹底されている(「消えた天使」はそれが主題)。一人の男が巻き起こす騒動と、一見すると上手く行っているように見える夫婦関係も実は心身ともに悩みを抱えている。
職場のパソコンで偶然にみてしまったエッチサイトにはまる夫、司法試験受験という目的がありながら満たされない心身の隙間を「不倫」と言う形で埋める。
いかにも現代的な悩みを抱える大人たちだが、そこには自分の心をコントロール出来ない体は大人になっても「心は子供のまま」成長した姿を描いているようだ。
公園での退屈な主婦の会話、プールでの密会などアメリカでの生活の様子も垣間見ると日本と大差はないようだ。しかし、性犯罪者へ対して過剰反応する住民が存在する点をことさら強調しているが日本でもこういう人物がでてくると新たな摩擦が生じそうで怖い思いをした。
【自己採点】(100点満点)
83点。 大人になりきれない人たちの心理描写が良かった。

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Last updated  2007.08.27 22:35:38
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こんばんは  
ブログ村まだ登録していなかったので、

登録させてもらいます。野球ブログとても楽しそうですね。


(2007.08.24 02:50:32)

こんばんは  
hiro-405  さん
訪問コメントありがとうございました
野球好き同士今後ともよろしく (2007.08.25 00:11:39)

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