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2007.10.19
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カテゴリ: アメリカ映画
73.幸せのレシピ

■製作年・国:2007年、アメリカ
■上映時間:104分
■鑑賞日:9月29日、渋谷ピカデリー(渋谷)
■公式HP: ここをクリックして下さい
幸せのレシピ.jpg
□監督:スコット・ヒックス
□脚本:キャロル・フュクス
□原作:サンドラ・ネッテルベック
□製作総指揮:スーザン・カートソニス、ブルース・バーマン
□製作:ケリー・ヘイセン、セルジオ・アグエロ
□共同制作:マリ・ジョー・ウィンクラー=イヨフレダ
□撮影:スチュアート・ドライバーグ
□音楽:フィリップ・グラス
□美術:バーバラ・リング
□編集:ピップ・カーメル
キャスト

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ケイト) マンハッタンの高級レストランの料理長でプライドも高い
◆パトリシア・クラークソン(ポーラ)高級レストラン「ブリーカー22」のオーナーで、ケイトを料理長として繁盛する
◆アビゲイル・ブレスリン(ゾーイ)ケイトの姉の一人娘で母の交通事故死を受けてケイトに引き取られる
アーロン・エッカート(ニック) ケイトがトラブルを起こし不在中にポーラが副料理長として雇ったのだが...
◆ボブ・バラバン(セラピスト)ケイトがトラブルを起こしたときにポーラの命ずるままに面会するセラピスト
◆ジェニー・ウェイド(リーア)ゾーイの母でケイトの姉。不慮の事故で亡くなってしまう。

【この映画について】
NYマンハッタンの高級イタリアン・レストランの料理長で主人公のケイトに扮するのは、 『シカゴ』でアカデミー賞に輝いたキャサリン・ゼタ=ジョーンズ。
彼女が支配する「神聖なる厨房」に突然副料理長としてくるシェフ、ニックを演じるのは『サンキュー・スモーキング』でゴールデン・グローブ賞にノミネートされた アーロン・エッカート 。アーロン・エッカートは少々能天気でテンションの高い役を違和感無く演じる。
ケイトが引き取ることになった姪ゾーイを演じるのは『リトル・ミス・サンシャイン』でのコミカルな演技が?評価されアカデミー助演女優賞にノミネートされた 天才子役アビゲイル・ブレスリン
【ストーリー】(ネタばれなし)
ニューヨークの高級人気レストラン 「ブリーカー22」 で料理長を務める ケイトは完全主義者。 仕事に対する情熱は人一倍。厨房では料理人たちを取り仕切り的確にアドバイスをして、目が回るような忙しさの中、正確に、完璧に、すべての料理を自らが満足するまで仕上げていく。
そんなケイトでも苦手なことは、厨房の外に出てリピーターのお客様に愛想を振舞うことだ。 女オーナーのポーラ 自分の自慢の料理を的外れな注文を付けたり出来上がった料理に文句を言う客には容赦しなかった。
そんなある日ケイトはお客と大喧嘩をし、そんな彼女を見かねてポーラは カウンセリングを受け暫く休養を取るように命じた。 仕事一筋で独身のケイトにある日、突然人生の転機が訪れる。姉が一人娘と一緒に車で面会に向っている最中に事故に遭遇し姉のリーアは 9歳のゾーイ を残して急死し、姪のゾーイを引き取ることになり彼女の高級アパートでの共同生活が始まった。
姪のゾーイとの関係に悩むケイトは、彼女の為に自慢の高級料理を自宅で振舞うがゾーイは見向きもせず部屋に閉じこもりTVばっかり見てコミュニケーション不足に悩む。
謹慎が明けて店の厨房に戻ったケイトは、店に着くなり真っ先にキッチンへと直行する。しかしそこから聴こえてきたのは何と大音量のクラシック音楽だった。ポーラはケイトが休んでいる間に、副料理長としてケイトの料理を尊敬していると豪語する ニック をケイトに内緒で迎え入れる。
緊張感のあるケイトの仕事場に、ニックは陽気に楽しく料理の腕を振るっていたのだった。 ニックとケイトは度々メニュー開発や役割分担を巡って衝突する。 ケイトはニックの存在が気になり益々神経質になるのだが、徐々に彼を受け入れるようになっていくのだった。
中々関係が緊密にならず嘆いていたゾーイとの関係は、彼女を自分の厨房へと招待した。そこでゾーイとニックは 意気投合 し、それをきっかけにケイトとニックも徐々に打ち解けはじめる。
さて、ここから先は核心に迫って来るのでポイントだけを書く。
1.ケイトとニックはお互い厨房で関係が発展するのか?
2.ニックは自分の夢のために、ある行動を起こそうと計画していたがそれは一体?
3.ケイトとゾーイの関係に進展は?
4.ゾーイに厨房を見せたことで彼女にもある変化が現れるがそれは?

などを中心に映画館でご覧下さい。
【鑑賞後の感想】
アーロン・エッカート はアメリカ人らしいキャラで、 能天気でちょっとコミカルな演技を自然に見せるのが得意 のようだ。
ここでは物事をきちっと進行させないと気が済まないケイトと、クラシック音楽をBGMに料理をすることを「エンジョイ」するニックという正反対に近いキャラを二人は上手く演じていた。そこに芸達者な子役として「リトル・ミス・サンシャイン」で一躍脚光を浴びた アビゲイル・ブレスリン との絡みも面白かった。彼女は、 名子役としての「名声」を欲しいままにしている ダコタ・ファニング とは異なったキャラだが見事な演技力である。
この三人のキャラと演技力には高い評価を付けたいが、その反面、ストーリーは意外と平凡で終わりが読める展開であった。それでもこの終わり方って、やはり分かっていながらもどこかほのぼのとさせられる。

【自己採点】(100点満点)
72点。 もう少しサイド・ストーリーがあっても良かった。

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Last updated  2007.10.25 23:15:47
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