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長くなりますが、本日は怒らせて頂きたい所存でございます。
日本から戻ってきて。
訳あって車で無錫に戻ってくるハメに。
戻った直後の長距離運転、パンダみたいな人は辛そうで。
事故を起こさないように休憩しながら、やっとお家に戻ってきた。
あとは駐車場に車を停めて、荷物を下ろせばゆっくりできる。
あ~、疲れた、お疲れさん☆
そんな気分で駐車場へ向かうと・・・
知らん車が堂々と停まっているのである。
こういうこと、今回が初めてではない。
疲れたニホンジンを侮るべからず。車を停めて荷物を下ろせば家でゴロリと出来るのに、知らん車のせいでそれが足止めされるのであるから、怒りは一瞬で頂点だ。
くぉら~!!
な勢いで、保安を引っ張り連れてきた。
「おい!これは何だ!!
許可を得ていない車を、なぜ入れるんだ!!
今すぐどかせろぉぉぉ!!」
細身の保安は面倒くさそうに、担当者を呼んできた。
担当者であるデブの保安は、
「こんな所に停めやがって!」
とボンネットに一発食らわした後、
「車の持ち主を呼んでくるから」
と、エレベーターに乗って持ち主を呼びに行く。
ピン!
ときた。
待ったらんかぁぁぁい!!
「くぉら!!
おかしいやろ!!
なんで車の持ち主の部屋を知っとんねん!!」
細身の保安も馬鹿である。
「そう、アイツ1日10元でこの駐車場貸したんだよ」
簡単に吐いた。
人が長期で留守なことを悟り、他人にウチの駐車場を1日10元で勝手に貸していたのだ。
あんだとぉぉぉぉっ!!
こうなりゃスーパーサイヤ人に変身だ。
パンダみたいな人は「アホ相手に怒っても、何も解決しない」と、髪を逆立てる私をなだめる。アホか、こういうときに怒らずして、いつ怒るんだ。頼りにならんパンダみたいな人、私の人生を早速後悔した。
デブの保安は焦って戻ってきて、信じられないことを言う。
「出掛けちゃって留守なんだよ、日曜日まで戻らないんだって」
持ち主の姉と思われる女性がやってきてこう言う。
「居ないもんは居ないし、連絡も取れないから無理。諦めなさいよ。」
開き直りもいいところ、態度は横柄で悪びれもせず、逆切れさながらの女の出現により、パンダのスイッチが入るのである。
くぉぉらぁぁぁ!!
まったらんかいっ!!
おい!クソ女!!オマエは当事者ではないが、その態度はなんだ!!
おい!!デブ保安!!オマエどう責任取るんだ!!
この車をどかすまで、
オレは自分の車をココからどかさない!!
と、他の車が通れなくなる位置に車を置いてやったパンダ。。。通れなくなった他の車も怒り出し、クラクションを鳴らしまくられ、とんでもない状況になる。
アホ相手にやりすぎだ、パンダよ。。。
しかし頼もしいぞ、パンダよ。。。
もっと暴れてやれ。
私の怒りも増す一方だし、コイツに嫁いだ以上嫁としてこの戦いを止めてはならない。中国人とケンカするなら中国人に戦闘指揮を任せるべしであると判断、私の語学力ももこれ以上は無理なんで、補佐に回る。
結果、現場の絵とは・・・
逆切れ居直り女とパンダが全力衝突。
デブ保安がキレながらそれを仲裁。
私、怒りで震えながらデブ保安をニラミ続ける。
通れなくなった他の車の運転手達が吠える。
知らんオヤジが口を挟む。
遠巻きに野次馬。
・・・という地獄絵図。
はっきり言って、一番悪いのはアホな小遣い稼ぎをしたデブ保安である。
態度の悪い女に吠える事に夢中になっていたが、ふとそれを思い出したようで、怒りの矛先を急に変え、パンダが吠える。
「だいたいオマエが悪いんじゃないか!!公安を呼ぶ!!」
だの
「駐車料金としてオマエが1日30元、オレに払え!!」
だの
攻めの戦法が徐々にデブ保安を追い詰め、やっと
「不好意思・・・」
とデブ保安は自らの悪事を認めた。
やっとその頃になって、保安の上がやってきて。
すぐに他の駐車場を準備することと、金輪際ウチの駐車場で小遣いを稼ぐなという事で和解する事となった。
そんなこんなでアホに振り回された1時間。
自宅に戻ると、パンダみたいな人は 「大きな声出しちゃった。。。」
としょぼくれ、ガッカリしてうつむき、動こうとしない。
私はやれば全力で戦闘態勢に入れるパンダをちょっと見直し、 「うしうし」
と、勝手に喜んでいた。
アホな小遣い稼ぎ、別にこんな国だしやっちゃっていい。
ただいつもムカツクのが、アホ全開でやること。
このアホ全開加減、
「頭隠そうとして、チ●コ丸出し!」
と、 「真真の中国広辞苑」
には掲載されているのだが、まさにそんな感じ。
(意味:ウソやズルを隠そうとしない、隠そうとしてもヌカリだらけ、バレた時の言い訳や対応などの準備もしない。大事な部分を丸出しなのに気がつかないマヌケさで、私の怒りを2乗3乗にまで増やす事。)
フツーもうちょっと考えません?
私だったら「駐車場の持ち主が帰ってきてしまったらどうしよう」と考え、その時の対応や言い訳を考えておく。っていうか、そもそも持ち主がいる駐車場を貸さない、空いてる駐車場を貸す。
悪い事をする時には、相当賢い危機管理能力が必要なのだ。
アホが悪い事をすれば、超アホ迷惑。
そんなデブ保安には。。。
「亭主が出張だから、ウキウキ気分でクリーニング屋のケンちゃんを自宅に招き、イヤンばかんうふんな事をしていたら、『いやぁ、急に熱が出て出張取り止めたよ~』と亭主が帰って来て、ケンちゃんは裸のままベランダで息を潜める」系の本をプレゼントしたいと思っている。
ケンちゃんのマヌケさから、学ぶべしである。
追記:
保安は恐いと思った。
どこの家が長期で留守なのかがすぐわかるし、見てれば経済状態もわかるだろう。
保安が泥棒に化したり、私の権利を侵害したりするのは、実は相当簡単なのではないだろうか。実際そういう事件も多いと聞く。
これまで大きな荷物を持って出るとき「日本に帰るのか?」など声をかけられ、実際その通りでも「この荷物は商品サンプル、夜には帰るよ」とウソをつくなど警戒してきた。保安と仲の良い関係を築きつつも、警戒心も持ち続けないといけないと、体で覚えた出来事でした。
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