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「あの梅の木は」 第
17
話
マスターが人差し指と中指をくっつけて、顎の先端をなぞる。
考えをまとめながら、口を開く時のいつもの癖だ。
「うーん、違うとも言えないし、そうだとも言えない・・・」
「どっちなんでしょう・・・」
やや不満そうに少し口を尖らせたのは、香織だった。
「あ、ごめん。否定したわけじゃないよ、ただパラレルワールドが
仮にその場所で交わっていたとしても、常に同じ位置だとは考えに
くいと思う。だから『出入口』と言えないかな・・・と」
「なるほど・・そういう事なんですね。分かりました」
「そういうこと。それにマスターはまだ現場を見ても無いから」
「・・・・・・・」
「そうだ!」
「そうだ!」裕也と香織は顔を見合わせた。
「なんだよ、俺が先だろ」
「何言ってんの同時でしょ!」
マスターが咳払いを一つ・・・。
「仲がよろしいようで・・・」
「マスター、落語じゃないですから」
頭をかくマスター。
『自分のダジャレを笑わないと機嫌悪くするくせに、他人には
厳しいんだから・・・』
香織の裕也を見る目が『よく言うよ』と言ってる、確実に。
マスターは待てなくなった。
「えーと、『そうだ!』のその先は何なのかな?」
「そうでした!マスターに『あの梅の木』を見てもらおうって!」
マスターは自分で手を叩いて、同意を表した。
「それは、いい!何時にしようか?」
「ちょっと待ってもらえますか?」
裕也と香織が日程を調整し始めた。
いつも有難うございます。(^^♪
「あの梅の木は」 第19話 2026.07.23 コメント(2)
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