FIRE 経済的自立を獲得して早期引退

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2021年07月15日
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FIRE(経済的自由を得て早期退職)を達成して1年が経過し、最近よく聞かれる質問が「いったい何をしてどうやって暮らしているの?」です。 もう少し付け加えるなら「この先、大丈夫なの?」です。 過去のブログと重複する部分もありますが、今回はこのあたりをヒモ解いていきます。

1.FIREする人はお金持ち?
 実際にFIREしてみて「ああ誤解されているなあ」と思うことが、「FIREできたということはお金持ち」と思われがちなことです。 確かに必要な額(5,740万円)は貯めました(詳しくは先回のブログ「FIRE 幾らあればできる」を参照ください)。 とはいえ、私の場合は名著「FIRE 最強のリタイア術」のご夫婦や、世に言われるFIRE術「4%ルール」のように、FIRE後に投資運用による利益が継続的に入ってくるわけではありません。 個人年金の積み立てが半分と、あとは退職金、早期退職割増金、確定拠出年金のみです。 いわゆる「金のなる木」は持っていません。 貯めたお金を食い潰しているだけです。 まあ仮に貯金全部を4%ルールで運用しても年額230万円ですから苦しいですね。

2.なぜ食っていける?
 貯金5,740万円で一生食べていけるわけがありません。 何度も申し上げている通り、公的年金の受給開始まで食い繋げれば良いのです。 以下が私が受給予定の年金の月額(税込み・社会保険込み)です。

① 老齢基礎年金      92,312円
② 老齢厚生年金 付加年金   1,751円
③ 老齢厚生年金      224,195円
④ 確定給付年金      64,067円

    合計        382,325円

 老齢基礎年金は70歳から、老齢厚生年金は75歳からの繰り下げ受給を予定しています。 これにより、65歳からの受給と比較して、老齢基礎年金は1.42倍、老齢厚生年金は1.84倍の受給額となっています。 確定給付年金(企業年金)は60歳から受給予定です。 これらの年金の受給開始までを、貯金(含、個人年金)で食い繋いでいるのです。 その代わり、公的年金の受給が始まれば貯蓄額は再び増え始めます(下図参照)。 つまり私にとっての「金のなる木」は、公的年金の繰り下げ受給なのです。

 尚、上図の57歳から70歳までの間にグラフが上下するのは、食い潰していく貯金に対して断続的に個人年金が入ってくるためです。 また、上図で85歳から貯蓄が減り始めるのは、ちょっとだけ贅沢な老人ホームに入居予定のためです。

3.幾らで暮らしている?
 皆さんなら貯金5,740万円で無職と仮定して、何年暮らせますか? 私は、現在57歳、独身男性です。 月々の生活費は24万円です。 ただし、これに65歳までの国民年金保険料、積立継続中の個人年金保険料、各種年会費、車検の積み立て、不定期の交際費の積み立ても加えると、年間で400万円弱が必要です。 結果5,740万円で食い繋げるのは約14年です。 ただし、途中から国民年金保険料と個人年金保険料が終了するため、公的年金受給まで食い繋げるのです。

 肝心なのは、年間400万円の内、生活費は288万円(月々24万円)ということです。 家賃68,000円も含めてです。

4.我慢しているわけではありません
 月々の生活費24万円は、決して我慢しているわけではありません。 FIRE準備期間中に貯蓄率を上げる生活をしていたら、それに慣れてしまい、FIRE後も同じ生活レベルが続いているだけです。 ちゃんと食べるものは食べて、毎日の晩酌もして、定期的なバー通いもしています。 普通(?)の方と違うとしたら、外食・旅行をしないくらいでしょうか。 昔から出不精のため旅行はしませんし、外食は家食と比べて高すぎてコストパフォーマンスに納得できないので。 それでも外食するのは、すかいらーくグループの「しゃぶ葉」のランチ(三元豚の食べ放題 税込み1,539円)だけですね(笑)。 コロナワクチンの接種が終わったら、是非また行きたいです。 三元豚ロース肉と白髪ねぎの組み合わせが絶品です。 

 話が逸れました。 つまり贅沢もしていませんが我慢もしていない、ということです。 そもそも米国でFIREが流行した際にも、決してお金持ちになろうとしたわけではないようです。 彼らが欲しかったのは「自由」です。 私も同じです。 すべてを自分で決められる自由です。 そのために必要だったのが「経済的自立」です。 私は「自立」よりも「自由」という単語が好きなので「経済的自由」と呼んでいますが。

 働いている方ならご理解頂けると思うのですが、少し長めの休みが取れると嬉しいですよね。 ただ、その連休も最終日になると「ああ明日からは仕事かあ」と思いますよね。 それは「明日からは自由が無い」からではないでしょうか。 FIREすれば、いつまで休むか、いつから行動するか、いつまで行動するか、すべて自分の裁量で決められるのです。 納期など無いのです。 それが「自由」です。 このブログも朝昼晩もしくは深夜の好きな時間に書いています。 書きたくなったら書いています。  

 日本には、公的年金の繰り下げ受給という大変ありがたい制度があります。 厚生年金を受給できるサラリーマンなら、公的年金の受給開始以降の生活費は貯めなくとも、繰り下げ受給で増額(最大1.84倍!)される年金で食べていくくらいのことはできるのではないでしょうか。 「老後2000万円問題」が解決されてしまうのです。 だったら公的年金の受給開始までに必要なお金さえ貯まればFIREできるのです。 退職金や、会社によっては早期退職を支援する制度もFIREを後押ししてくれます。 実際、私もFIRE軍資金(5,740万円)の半分は退職金や早期退職の割増金です。 いかがでしょうか。 FIRE達成に向けたハードルは意外と低いとは思いませんか? 恐らくは「公的年金の繰り下げ受給開始までに死んだらどうするんだ」という方もいるでしょう。 良いではありませんか。 FIRE達成後から亡くなるまでは「自由」だったのですから。





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最終更新日  2021年07月16日 13時19分27秒
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