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先回は、FIRE達成後の時間的自由のお話をしましたが、名著「FIRE 最強のリタイア術」でも「自由」に関する記述に多くのページが割かれていました。 本書には、FIRE達成の方法と、達成したFIREをいかに永続的なものにするかが記されているわけですが、前段はFIREを目指す動機に関するものでした。 著者(特に奥様)は、幼少期の貧困体験のため、二度と貧困に陥らないように経済的自由が欲しかったようです。 その延長線上でのFIREでした。 その点では、本書では、以下の3点がバランスよく記されています。
① FIREの動機
② FIREの実現方法
③ FIRE達成後の生活
私のブログの場合、上記②FIRE実現方法と③FIRE達成後の生活については、バランスはともかく結構書いてきました。 対して上記①FIREの動機に関しては、最初の数回以降は書いていません。 なぜなら、私には「FIRE 最強のリタイア術」の著者のようにFIREを目指す明確で切実な動機は無かったからです。 私のFIRE準備は、最初は単なる老後対策が動機でした。 当初の目標は、60歳定年退職で再雇用を利用せずに本当に引退できること、でした。 今振り返ってみても、「老後対策していたらFIREできちゃいました」に近いかなと。
以前に本ブログでも書きましたが、FIREと定年退職において、準備すべきことは同じなのです。 有名な「4%ルール」も、もともとは定年退職後に豊かな引退生活を送るための方法でした。 「本当に引退」したかったら、引退した後に生活が維持できる準備が必要なのです。 定年退職の準備にプラスアルファできた分だけ、FIREが可能なのです。
2019年、日本では「老後2000万円問題」が炎上しました。 それまでは、恐らくは半分ぐらいの日本人は、自分の老後に真剣に向き合っていなかったでしょう。 事実、サラーマンの半数は自分の退職金の額さえ知らないと、当時の金融庁の報告書で明らかになっています。 核家族化が一般的になった現代でもです。 自分達だって親の面倒なんて大してみてこなかったのに、誰が貴方の老後の面倒をみてくれるのでしょう。 それでも現実から目を逸らしていたのです。 「老後2000万円問題」は、それを日本人に思い出させてくれただけではないでしょうか。
私は「経済的自由を得て早期退職」は、「経済的自由を得て定年退職」と意味は同じだと思っています。 英語なら「Financial Independence, Retire Early」の「Early」があるか無いかだけなのです。 いずれも、達成できなければ働き続けるしかないのです。 私は、働くのは嫌いではありませんでしたが、「いつまでも働くのは嫌」だっただけです。 終わりを明確にしたかっただけです。 そのための準備を46歳から始めました。 結果、会社の早期退職支援制度もあったため、56歳で早期退職し、「本当に引退」することもできました。 早期退職支援制度が無かったとしても、60歳で定年退職し、「本当に引退」できる目途は立っていました。
46歳当時の私は、60歳定年で退職し、かつちゃんと引退したかっただけなのです。 その準備をしていたら、「これはもっと早く引退できそうだ」とわかったのでFIREしました。 今まで偉そうなブログを書いてきて申し訳ありませんでした。 もともとの目的はFIREではなかったのです。
2021年現在、サラリーマンの雇用は希望すれば65歳までは保証されています。 今後は70歳までの保証になっていくでしょう。 では、貴方は何歳まで働きたいですか? 生活費のために働く話ではなく、貴方の本当の希望をお聞きしています。 働き続けることを否定はしません。 ただ、働かざるを得ないのではなく、いつでも辞められるけど働きたいから働く方が幸せだと考えるだけです。 その目標が私は60歳でしたが、お陰様でFIREできました。 積極的にFIREを目指した名著「FIRE 最強のリタイア術」のご夫婦は31歳でFIREされました。 貴方ならFIRE年齢の目標を何歳にされますか?
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