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さて2022年5月のまとめです。 最初に今月の成績ですが、対2021年末比で-2.2%となりました。先月の-4.2%からはやや改善する結果となりましたが、未だに水面に浮上できない不甲斐ない日々が続いています。 今月は最新の戦闘力に応じて少し銘柄入れ替えを行いました。ただあくまで微調整程度で今のところ骨格はいじっていません。 それにしても、超主力の 1605INPEX がこんなに頑張ってくれているのに未だに「年初来マイナス暮らしのアリエッティ」の私のポートフォリオ。 これはどこかが何かが完全にイカレている、アライメントが狂っていると感じています。 多分、ちょっとマニアックで趣味的で独りよがりな中小型株に資金をつぎ込み過ぎなのかもしれませんし、 明らかに修正が必要と考えています。 「市場の発する声」に耳を澄ませながら、虚心坦懐に主力株を1つ1つ見つめ直し、少しでもポートフォリオが良い形になるように努力を続けていきます。 それでは皆様、来月もよろしくお願い致します。
May 31, 2022
さて今日は2021~22主力株概況シリーズです。83位 8714 池田泉州ホールディングス (東P、3月優待) ◎◎ PF83位は、大阪地盤の金融持株会社で京阪神地域に展開している池田泉州ホールディングスです。 現在の株価は187円、時価総額525億円、PBR0.24、自己資本比率は3.5%、今期予想PER6.63、配当利回り5.4%(10円)、総合利回り5.9%(10+1=11円)で、優待は2000株保有で2000円相当、6000株保有で3000円相当、10000株保有で5000円相当の株主優待カタログです。3年以上継続保有の場合には優待は更に増額されます。 今日は私の過去の優待品の選択例をいくつか見ておきましょう。 さて私は2020年3月に2000株買ってここに参戦し、その後2021年10月に8000株追加して優待MAXの10000株体制としていました。 、、、その後、2022年5月に池田泉州HDには、「配当下限を年間10円。株主還元率は30%以上」という株主還元方針の変更がありました。(上記データは会社HPより引用)(上記データは大和総研作成資料より引用) 私は、「池田泉州HDは、日本有数の商業的な賑わいを見せる大阪地域を地盤としており、地銀界の中でも相対的に優位なポジションにいる。また配当下限10円という事は株価200円でも配当利回り5%が保証されるということであり、総合的に考えて私の 優待地銀株バルクプロジェクト 内でも上位で戦えるだけの力がある。」と考えて倍賭けしました。 そしてその結果、今シーズンはポートフォリオ上位に登場してくることとなりました。今後の業績推移を凝視しながら、慎重に戦っていく予定です。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 30, 2022
さて今日は2021~22主力株概況シリーズです。82位 7463 アドヴァングループ (東S、3月優待) ◎◎ PF82位は、石材、タイルから水回り周辺までハイエンドな建材を海外から輸入して販売しているアドヴァングループです。 前回は2021年に543位で出ていたのですが、その時に「あれ?アドヴァン、かなりいい銘柄だな。こんなに下の順位じゃ申し訳ない。直ぐに優待MAXの1000株まで買い増ししよう。」と考えて少し順位を上げていました。 その後、 2022年4月6日に発表になった決算で今期が減益予想だった ことから株価は大きく下落しました。 ただ現時点で配当利回りが5%を大きく超えており、また指標的にも十分に割安で既に減益予想を織り込んだ水準にあると感じたこと、アドヴァングループはこの数年業績上方修正を繰り返していて今期も保守的な予想となっている可能性があること、財務状態が鉄壁であることなどをよくよく考えました。 そして自分としては「今の株価水準なら、ポートフォリオ上位で戦えるだけの十分な力がある。」と考えて更に買い乗せしました。そしてその結果、アドヴァン史上初の上位進出を果たしてきました。 現在の株価は770円、時価総額414億円、PBR0.68、自己資本比率は74.2%、今期予想PER8.50、配当利回り5.2%(40円)、総合利回り5.8%(40+5=45円)で、優待は100株保有で500円相当のクオカードなどです。 アドヴァングループはとても力のある銘柄であり、株価4桁に評価されても全く不思議ではないと考えています。当然これからも末永くホールドして応援していく予定です。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 29, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト130位間違いだらけの投資法選び(ラリー・E・スウェドロー著、パンローリング、2002年) の第5弾です。 今日は、間違い その35 ポートフォリオの税金対策は年末に行えばよいと思っていないか? から。 この指摘は自分にとってはちょっと盲点になっていたので、ありがたかったです。 税に関する知識が豊富な投資家でも、税金対策を年間を通して行わない場合があるが、これは間違いである。 含み損を年末まであたためておくのは間違いで、損の「刈り入れ」はフルタイムの仕事なのである。ずっと含み損を抱えていたファンドが年末に急回復することもあり、そうなるとせっかくの損を利用するチャンスは消えてしまう。 ポートフォリオの税金対策は、必勝戦略の重要な一部である。また、年末になるまで対策を講じなかったために、節税のチャンスが失われていたということもあり得る。税金対策はフルタイムの仕事なのである。 私自身、昔は「そろそろ年末だから、出来の悪い子を切って節税するか。」という感覚でした。ただ節税は投資成績に与える影響が極めて大きい大切なことであり、そういう重要なことを年末にしかやらない、考えないというのは実にナンセンスだとこの本を読んで気づかされました。見逃しがちですが、実に良い指摘ですね。(続く)
May 28, 2022
さて今日は通常の2022PF概況シリーズです。622位 1726 ビーアールホールディングス(東P、3・9月優待) ◎ PF622位は、極東興和が中核で、中国、関西地盤のPC橋梁大手であるビーアールホールディングスです。 現在の株価は321円、時価総額147億円、PBR1.10、自己資本比率は38.8%、今期予想PER9.07、配当利回り3.7%(12円)、総合利回り6.9%(12+10=22円)で、優待は「1年以上の継続保有を条件として」100株保有で年2回500円相当のクオカード等です。結構好きなタイプの盤面ですね。 ビーアールホールディングスは指標的にもまずまず割安ですし、高い総合利回りも出ていますし、ポートフォリオ下位としては全く問題のない良い銘柄であると考えています。
May 27, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト130位間違いだらけの投資法選び(ラリー・E・スウェドロー著、パンローリング、2002年) の第4弾です。 今日はまずは、間違いその28 から。 投資家が犯す最大の過ちのひとつに、投資リスクを本当のリスクとしてとらえないということがある。 筆者の会社では、投資アドバイザーが新規顧客と一緒に投資方針を作成するときに必ず用いる表がある。これは投資家が自分のリスク許容度、あるいは許容力を見極めるためにデザインされたものである。 これを見ると、許容できる最大損失が50%ないと株式配分の限度を100%に出来ないことが分かります。これは多くの投資家にとっては思っていたよりも「厳しい数字」ではないでしょうか? 次にもう一つ、間違いその33 を合わせてみていきましょう。 投資期間によって、株と債券の配分は変わってくる。投資期間が長いほど、株が債券のパフォーマンスを上回る可能性や、ベア相場が過ぎ去る可能性は高くなるからである。このことと次ページの表は、株と債券の配分を決めるときの目安になるだろう。 投資期間が20年以上ないと最大株式比率を100%にはできないという事ですね。投資家によって「戦う期間」は様々だと思いますが、これもいいところを突いていると思います。 さて私自身は投資家21年生ですが、ピカピカの1年生の頃から「常に全財産のほぼ100%を株式に配分」し続けて戦ってきました。その理由は、過去データから見て「それが一番理に適っている。」と考えたからですが、世界最弱市場の日本でその方針を貫き通すのは決して楽ではなかったですし、眠れぬ夜もたくさんありました。(滝汗) なので、どこまで株式に資金を配分するかは、結局個々人が自分で決めるしかないんでしょうね。(続く)
May 26, 2022
さて今日は2021~22主力株概況シリーズです。81位 8341 七十七銀行 (東P、3月優待) ◎◎ PF81位は、仙台拠点で東北最大の地銀である七十七銀行です。 現在の株価は1608円、時価総額1233億円、PBR0.23、自己資本比率は4.8%、今期予想PER5.40、配当利回り5.0%(80円)、総合利回り5.6%(80+10=90円)で、優待は「1年以上の継続保有を条件として」300株保有で3000円相当、1000株保有で5000円相当、3000株保有で10000円相当の地元特産品またはクオカードです。 私はここが優待を新設した2022年1月にとりあえず1000株だけ買っていました。「七十七銀行は保守的な会社なのでご当地優待は出さないと思っていたけどな。株価下落があまりにも激しくて耐えきれなかったんだろう。意外だったけど凄く嬉しいな。3000株まで買ってもいいけど、今ちょっと手持ちのお金が少なくて予算的にキツいし、でもポテンシャルの高さから考えると300株は少ないし、間取って1000株にしよう。」と考えたのです。 、、、時が流れて2022年5月。私はツイッターで実力派の投資家である「24万株さん」と言う方に、 業績連動の株主還元方針が広がる地銀業界 という記事を教えて頂き楽しく読んでいました。 その中で、ここ七十七銀行について、「安定的な配当の継続」から、「親会社株主に帰属する当期純利益に対する配当性向を 2023年度まで30%を目標に段階的に高める 」という株主還元方針の変更があったことに気付きました。(上記データは、大和総研作成資料より引用) その時に、「「石橋を叩いても渡らない」と評されるくらい固い経営で知られている七十七銀行 が配当性向30%を目指すというのはなかなか安心感があっていいな。今の配当利回りだけでも5%+優待だし、ここは「東北の雄」で相対的に強い銀行だし、これは優待MAXの3000株行っといても大きな問題はなさそうだな。よし、今すぐ買おう。」と思って買い増ししました。その結果、七十七銀行は私の、 優待地銀株バルクプロジェクト の中でも時価総額TOPクラスの有力大名に出世することとなりました。 今後の業績推移をしっかりと見ながら戦っていく予定です。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 25, 2022
さて今日は、2021~22主力株概況シリーズで紹介してきたポートフォリオTOP80銘柄をまとめておきます。 1~10位 11~20位 21~30位 31~40位 41~50位 51~60位 61~70位 71位 7167 めぶきフィナンシャルグループ ここは指標的にも極めて割安ですし、優待内容も抜群ですし、ポートフォリオ上位に足る魅力的な銘柄であると評価しています。 72位 9404 日本テレビホールディングス 、、、とりあえず本当に隠れ優待が頂けるのか、今は楽しみにしています。 73位 7614 オーエムツーネットワーク 私はアウトバックでこれまで色々と食べたのですが、今までのところではハンバーグ・ステーキが一番美味しいと思いました。結局、自分はとても「安く出来ている人間」なんですね。 74位 9202 ANAホールディングス 一般論として、航空会社というのは、バリュー投資家としての観点からは、ポートフォリオ上位でホールドするなど「言語道断&完全にクレイジー」な鬼畜の所業なのですが、優待族的な見地からは優待券の実用性の高さから逆に超鉄板銘柄でもあり、非常に悩ましいところですね。 75位 7925 前澤化成工業 我々ジャンキー系のバリュー投資家の間ではいわゆる「前澤3兄弟(6485前澤給装工業、6489前澤工業、7925前澤化成工業)」として知られていますね。 76位 9882 イエローハット 4代目絶対基準優待バリュー株 だった 8591オリックス が倒れた今、ここイエローハットは次の5代目の王座を担えるポテンシャルがありそうにも感じています。 77位 1518 三井松島ホールディングス シクリカル銘柄の爆発力を見ましたね。。。 78位 9824 泉州電業 、、、銘柄選択と言うのは常にとても難しいものなんですね。(汗) 79位 4732 ユー・エス・エス ここは株式上場以来、今期で23期連続の増配予想なんですね。まるで、日本の「ジョンソン&ジョンソン」状態です。 80位 7128 フルサト・マルカホールディングス 私は元々 8087フルサト工業 も 7594マルカ も保有していたので、そのままスライドして新会社のホルダーとなりました。 以上、2021~22ポートフォリオTOP80銘柄のまとめ でした。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
May 24, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト130位間違いだらけの投資法選び(ラリー・E・スウェドロー著、パンローリング、2002年) の第3弾です。 今日は、間違いその9 投資判断の過ちを認めることを避けていないか? から。 行動ファイナンスでは、平均的な人はリスクを非常に嫌うことが分かっている。例えばこれまでの調査で平均的な人をコイン投げのような公平な賭けに誘おうとしても、少なくとも2対1くらいの勝率にしなければ乗ってこないことが分かっている。 また、損失の痛みは、同額の利益がもたらす喜びの倍以上に感じられることも分かっている。人間のこういった行動上の特性は、「後悔回避」と呼ばれている。 個人投資家は、自分の投資判断の過ちをなかなか認めたがらない。 ラスベガスでクラップス(サイコロの目を当てるゲーム)をするギャンブラーと同じで、投資家も収支がトントンになるまで勝負を続けようとする。これまでに「買値まで戻したら売る」と自分で言ったり、人が言うのを何度も聞いたことがあるだろう。 しかし、避けていても事実は変わらない。それどころか、後悔回避は2つの過ちにつながる。まず、ある資産を保有するかどうかは、ポートフォリオ全体の資産配分を考えて決めるべきで、その証券を買うために支払った金額は保有し続けるかどうかの指針にはならない(税金対策以外)。 それよりも、もしその株を持っていなかったとしたら、自分のポートフォリオに適した銘柄として今の価格で買うかどうかを考えなくてはいけない。もし、答えが「ノー」なら、今すぐ売るべきなのである。資産を保有しているということは、毎日その日の価格でその資産を買う決断をしているのと同じことになる。 このスウェドローの、「もしその株を持っていなかったとしたら、自分のポートフォリオに適した銘柄として今の価格で買うかどうかを考えなくてはいけない。もし、答えが「ノー」なら、今すぐ売るべきなのである。」と言うのは、シンプルですが非常に役立つ考え方です。 皆様もこの視点で一度自分のポートフォリオを見直してみてください。「あれ、自分はなんでこんなの持ってるんだろう。?」と感じる銘柄が続出すること請け合いですし、一気にポートフォリオの戦闘力を改善できる魔法のやり方でもあります。(笑) 後悔回避がもたらす2つ目の過ちは、もし課税対象の口座に大きな含み損を抱えているのに売らない場合で、税金面から見てもすぐに損切りすべきである。 後悔回避心理が引き起こす投資活動の停滞は、ポートフォリオの税金対策も必勝戦略の非常に大きな部分であることを思い起こすことで防ぐことができる。ポートフォリオに儲かる資産だけを入れておくことができればそれが一番だが、現実には損切りして税金面の優遇措置を利用することも必勝戦略の一部なのである。 持ち株が上がればそれを逃さないために迅速に利益を確定し、下げればトントンに戻るまで必死に我慢するというのは投資初心者に非常によくある行動です。その結果として、投資初心者のポートフォリオと言うのは往々にして「含み損だらけの危機的な状態」に陥りがちです。 こうならないための初心者脱出のきっかけとして、「損切りをすれば税金が戻ってくる。つまり得をするのでやった方がいいのだ。」という考え方はとても実践的で有用と思いますね。(続く)
May 23, 2022
さて今日は2021~22主力株概況シリーズです。80位 7128 フルサト・マルカホールディングス (東P、12月優待) △ PF80位は、鉄骨建築資材大手のフルサト工業と産機・建機の中堅商社マルカが2021年10月に経営して誕生したフルサト・マルカホールディングスです。 現在の株価は4155円、時価総額1062億円、PBR1.56、自己資本比率は60.3%、今期予想PER35.10、配当利回り2.2%(91.5円)、総合利回り2.4%(91.5+10=101.5円)で、優待は100株保有で1000円相当のグルメセット、500株保有で3500円相当のグルメカタログギフトです。 私は元々 8087フルサト工業 も 7594マルカ も保有していたので、そのままスライドして新会社のホルダーとなりました。特に割高感のある水準でもないですし、取り敢えずはそのままホールド継続の予定です。 2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 22, 2022
さて今日は 本当に久しぶりになる2022PF概況シリーズです。621位 9760 進学会ホールディングス (東S、3月優待) △ PF621位は、北海道地盤で集団指導塾『北大学力増進会』が主力の進学会ホールディングスです。 現在の株価は340円、時価総額68億円、PBR0.46、自己資本比率は47.3%、今期予想PER103.0、配当利回り2.2%(7.5円)、総合利回り5.1%(7.5+10=17.5円)で、優待は100株保有で1000円相当のクオカード等です。 進学会ホールディングスは資金運用事業を行っているのですが、そこで大損が続いています。 投資家と言うのは損が続いて頭に焼きが回るとなかなかそこから抜け出せないものですし、他人事ながら大丈夫なのかと少し心配しています。
May 21, 2022
さて今日は当ブログ一番人気の 2021~22主力株概況シリーズ です。 79位 4732 ユー・エス・エス (東P、3・9月優待) ◎ PF時価総額79位の上位銘柄は、中古車オークション運営首位のユー・エス・エスです。 ここのビジネスモデルは下記のとおりなのですが極めて優秀です。主力のオートオークションでは1台の成約に付き約24000円の手数料がUSSに入るようになっており、成約率も非常に高くなっています。(上記データは2022年3月期決算説明資料より引用) そしてUSSはこの美味しいビジネスモデルをフルに活かし、2022年3月期を見ても売上高814億円、営業利益416億円、純利益297億円と桁外れの高収益を誇っており、またこの鉄壁のビジネスモデルから生み出される果実を積極的に株主に還元してもいます。 なんと、株式上場以来、 今期で23期連続の増配予想 なんですね。まるで、 日本の「ジョンソン&ジョンソン」 状態です。(笑) (上記データは2022年3月期決算説明資料より引用) このUSSのビジネスモデルの秀逸さを見るといつも私は、 フレデリック・R・コブリック の名著 富者の集中投資 貧者の分散投資 の中でコブリックが勝ち組の会社となる条件として挙げていた 「BASM」理論 を思い出します。 USSはこのBASMの全てを兼ね備えた偉大な銘柄 です。ただ残念ながら今の水準は既にあまりにも指標的に高い。なので私はこのBASMを高いレベルで持っている、そして未だ投資家から見出されずに市場で燻って埋もれている、そんな銘柄を毎日毎日血眼で捜し求めているのです。。。。。。。 すいません、のっけから大幅に話が横道に逸れました。そんなエクセレントな銘柄であるUSSの現在の株価は2494円、時価総額7812億円、PBR3.39、自己資本比率は78.4%で鉄壁、今期予想PER20.30、配当利回り2.7%(67.4円)、総合利回り3.1%(67.4+10=77.4円)で、優待は年に2回100株保有で500円相当のクオカード、500株保有で2000円相当のVJAギフトカード、1000株保有で5000円相当のオリジナルグルメギフト、10000株保有で10000円相当のオリジナルグルメギフトです。私は毎回1000株優待品を戴いています。 USSの優待カタログはその超キャッシュリッチさを反映しているのでしょう、毎回下記のように素晴らしい内容です。 またUSSの優待は30品目くらいからの選択制なのですが、その中には、 三井住友VJAギフトカードも入っているので、「現金系の優待に強い拘り」がある優待族の方でも安心(?)です。 以上をまとめると、USSは既に指標的には非常に割高なところまで評価されており、今の株価位置ではとても優待狙いで気軽に新規参戦できる感じではありません。しかしながらそのビジネスモデルは極めて秀逸であり実に偉大な銘柄であると思っています。これからも現行の優待制度が続く限りは楽しくホールドしながら応援していく予定です。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 20, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト130位間違いだらけの投資法選び(ラリー・E・スウェドロー著、パンローリング、2002年) の第2弾です。 今日は、間違いその1 自分の投資手腕を過信していないか? から。 平均的な投資家がマーケットを上回ることにはそもそも無理がある。なぜなら集団としての彼らこそがマーケットを形成しているからである。必然的に平均的な投資家のパフォーマンスはその名のとおりマーケット・リターンそのもので、実際の利益はそこから経費を差し引いたものになる。 はい、あなたが「何も特別なものを持っていない平均的な投資家」であれば、継続してマーケットを上回り続けることは決して出来ません。インデックス投資をしているのが一番幸せでしょうね。 将来を予測する能力の限界を認識することは必勝戦略の重要な要素のひとつである。 カルフォルニア州にあるサンタクララ大学のメイア・スタットマン教授は自信過剰に陥らないために次のような提案をしている。「マーケットがこれから上がる。または下がると確信したら、必ずそれを日記に書きとめておくとよい。2~3年もすれば自分のカンなど何の価値もないことが分かるだろう。一度そのことが分かれば、われわれがマーケットと呼んでいる海にそれまでよりずっと楽に浮かんでいられるだろう。」 いい表現ですね。私はコテコテのアクティブ投資家ですが、普段は自分が良いと考える銘柄をその総合戦闘力順にポートフォリオにぎっしりと並べて、「マーケットの海」にリラックスしてぷかぷか浮いているだけです。ほとんど売買もしません。そして年に数回くらい「ビッグウェーブを見つけた!」時にだけ、大波に乗るために行動を起こす感じです。 全知全能の神であるマーケットの前では我々個人投資家などほんのちっぽけな存在に過ぎませんし、うぬぼれて力み過ぎたら手数料と税金でベンチマークを下回るだけです。私たちは常に「謙虚過ぎるほどに謙虚」なくらいがちょうどいいんですね。(続く)
May 19, 2022
さて今日は2021~22主力株概況シリーズです。 78位 9824 泉州電業 (東P、10月優待) ◎ PF時価総額78位の上位銘柄は、電線専門商社の泉州電業です。前回は2018年に74位で登場していましたが、その後は主力銘柄紹介の「足切り基準」に引っかかって出てこれず、今回久々のお出ましとなりました。 現在の株価は5320円、時価総額559億円、PBR1.14 自己資本比率は50.0%、今期予想PER12.34、配当利回り1.9%(100円)、総合利回り2.1%(100+10=110円)で、優待は100株保有で 1000円相当の自社オリジナル・クオカード(※1年以上継続保有の場合2000円相当)です。 さて泉州電業は2011~2012年頃には、「万年不人気・低PBR・好財務・地味な東証2部所属・優待株」の5拍子揃った、実に自分好みの銘柄でした。 そしてその頃に「ここはもしかして準主力でいけるかもな。」と考えて打診を兼ねて少しだけ買い増ししたのですが、当時他の準主力候補と徹底的に比較吟味したところ、「いい銘柄なのは間違いない。ただし、総合的に見て株価上昇のカタリストに乏しい。」という結論となり、大きく買うには至りませんでした。 ただ結果としては、泉州電業は現時点で私の買値の5倍以上となっており、「もしも準主力で戦えていたら、とっても素敵だったのにな。」と言うのが今の率直な気持ちです。「逃した魚の大きさ」に、よだれが絶えることなくタラタラと出ます。。。(上記データはSBI証券より引用) このように、銘柄選択と言うのは常にとても難しいものなんですね。(滝汗)2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 18, 2022
さて今日は2021~22主力株概況シリーズです。77位 1518 三井松島ホールディングス (東P、3月優待) ◎◎ PF時価総額77位は、石炭事業が柱で、豪州生産、輸入販売などを手掛けている三井松島ホールディングスです。 現在の株価は2845円、時価総額372億円、PBR1.04、自己資本比率は52.2%、今期予想PER3.90、配当利回り5.6%(160円)、総合利回り7.0%(160+40=200円、優待券はメルカリ平均価格の1セット4000円で換算)で、優待は100株保有で 施設優待割引券(3000円相当)2枚+自社子会社商品券(10000円相当)1枚などです。 三井松島ホールディングスは、 5月13日に発表になった今期業績予想が驚異的に良い内容 で株価が爆裂上昇中です。 総合利回りも十分に出ていますし、もう少し上値を狙えそうな気がしますね。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 17, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベストです。第130位は、間違いだらけの投資法選び(ラリー・E・スウェドロー著、パンローリング、2002年) です。 ちなみにこの本の題名を見ると私は、大好きで凄く尊敬していた自動車評論家の徳大寺有恒(とくだいじありつね)先生の事を思い出します。私の文体には徳大寺先生の影響が少し出ているんじゃないかな?と自分では思っています。それが何故かというと、徳大寺先生のベストセラーである「間違いだらけの車選び」シリーズが大好きで学生時代の頃から何度も何度も繰り返し読んでいたからです。(笑) さて著者のスウェドローは、ホームラン級の名著である、 ファクター投資入門 の共著者ですが、これは今から20年前に彼が放った快作です。 この本は、「投資家がして良いこととしてはいけないこと。」を多くの論文やデータを基にしてクリアカットに歯切れよく解説してくれている名著です。今回書評を書くにあたって久方ぶりに読み返したのですが、「全然古くなっていないな。そのまま丸っと今の2020年代の相場でも通用するな。」と感じました。それだけ普遍的で王道的な内容という事ですね。 さてこの本の印象をサクッと簡潔に言うと、インデックス投資家のバイブルとして知られる チャールズ・エリス の 「敗者のゲーム」 をより専門的に、かつマニアックにした感じです。 また全体的に辛辣で毒舌が多く、その点ではあの ウォーレン・バフェット が激賞した名著、 投資家のヨットはどこにある? に近いフレーバーもあります。 さて最初にこの本の注意点を述べると、前半の第1部・第2部は、出版から20年経った今では、「かなりありきたりだな。」と感じる部分が多く、投資初心者の方以外にはちょっと眠くなると思います。 なので、中級者以上の方は、後半の第3部・第4部から読んだのでもいいと思います。このあたりから一気に面白くなりますし、現代でも120%通用する素晴らしいクオリティです。 それでは次回からは、この本のベストオブベストの所だけをこれまたサクッと見ていきましょう。(続く)
May 16, 2022
さて今日は、2021~22主力株概況シリーズです。76位 9882 イエローハット (東P、3・9月優待) ◎◎~◎◎◎ PF76位の上位銘柄は、カー用品販売2位で居抜き物件中心の出店戦略が特徴のイエローハットです。 現在の株価は1655円、時価総額826億円、PBR0.78、自己資本比率は77.6%と完璧、今期予想PER7.80、配当利回り3.8%(62円)、総合利回り6.3%(62+42=104円、優待券はメルカリ平均価格の額面の70%で換算)で、優待は100株保有で年2回、1000円ごとに1枚利用できる300円の割引券を10枚などです。 さて、イエローハットは指標的に安いですし、総合利回りも十分に出ていますし、優待族としては「保有していて当然」の銘柄です。ところが私はずいぶん昔に売却したまま、何故か買い戻すのを忘れていて持っていなかったのでした。 、、、2020年の11月に黄色い帽子のポートフォリオ不在に気付いた私は、すぐに100株だけ買いました。その後2020年12月に、「イエローハットはちょっと安過ぎる。1000株まで買い増ししよう。」と考えて少し乗せていました。 、、、時が流れて、2022年3月。 私は、「ヤフーファイナンスで時価総額下位から全銘柄を虱潰しに調べて、ポートフォリオ上位で戦える子が隠れていないか探そう。」という壮大なプロジェクトを思い付いて即日実行していました。 この中では、3181買取王国、 7646PLANT など、「うーん、上位で戦えるポテンシャルはあるんだけど、同時にそれなりに欠点もあってどうにも触手が動かない。」所ばかりでした。 例えば買取王国は悪くはないんだけど、実際のお店の場末感と言うかC級感がエグいのと、あと利益率が非常に低いのが引っ掛かりました。PLANTは指標的には超安いんだけど、たまに店舗の減損でとんでもない赤字になるのが嫌でこれまた見送りとなりました。 、、、そんなこんなで、時価総額下位から順番に見て3000位まで来てしまいました。そしてここイエローハットを見た時に、突然急に「ピン!」と来ました。「あっ、イエローハットはイケる。もっとポートフォリオ上位で戦える。」と直感したのです。 そして改めてイエローハットを見てみると、指標的にはもちろん安いし、過去25年間全く成長していない業界1位でライバルの 9832オートバックスセブン と違ってジリジリと着実に成長しているし、今期で13期連続増配予定で株主還元にも積極的だし、いつの間にか財務鉄壁の無借金企業になっているし、直感通りの無茶苦茶良い企業でした。(上記データはかぶたんプレミアムより引用)(上記データは会社説明会資料より引用) 「なんだこれ、イエローハット。むちゃんこ良い企業やんけ。どうしてこんなに安いのかな?」と改めて思いましたが、色々精査しても特に問題を見つけられなかったのですぐに優待MAXまで買い乗せし、更にその後お替りで+αを追加して、それで今回ポートフォリオ上位に登場してくることとなったのでした。仕込みの関係で紹介が遅くなりましたが、実際には既にTOP30圏内にまで浮上してきています。 後、 4代目絶対基準優待バリュー株 だった 8591オリックス が倒れた今、ここイエローハットは次の5代目の王座を担えるポテンシャルがありそうにも感じています。 いやあ、それにしても 7605フジ・コーポレーション なんかもそうですが、カー用品業界にはべらぼうに良い銘柄が多いです。何故なんでしょうか? ちょっと不思議です。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 15, 2022
今日で決算シーズンも終わりました。今日はちょっと自分の備忘録を兼ねて、思い付いたことを心のままに書き殴っておきます。誰にも投げていない内省的かつ率直な記事なのでご了承ください。 何しろ今日は開示情報が3600件!もあり、まだ完全には目を通せていませんが、自分のポートフォリオ上位の銘柄については見終わり、全体としては無問題でした。 さて株式投資をしていれば、「全く不安のない状態」というのは宿命的にあり得ないものですが、今回は特に 9027ロジネットジャパン と 9057遠州トラック の原油高が逆風になる「物流コンビ」の前期業績と今期予想数字がどうなるかに懸念を持っていました。 特に、両社とも非常に流動性が低いので緊急事態があっても持ち株を簡単には売却できないということもあり、「悪い数字が出たらかなり困ったことになるな。」という思いがありました。 5月10日に先にロジネットジャパンの発表があり、今期予想が増益&増配だった ので多分遠州も大丈夫だろうとは思っていたのですが、 今日の発表で問題なかった のでかなりホッとしました。 後、細かい所を言うと、「8119三栄コーポレーションの今期予想、引くほど悪いやんけ。どうなっとるんや。」 とか、逆に、「1518三井松島HDの今期予想、とんでもなくいいな。井村さんて本当に凄い人なんだな。」 とか、いくつかサプライズはありましたが、全体としてはほぼ想定線でした。 「そうか、ということは、ポートフォリオ最上位はおおむね今の布陣でいいだろうな。このまま2022年相場を戦っていくことになるな。」と感じた1日でした。今年は今のところ年初来マイナス圏から全く浮上出来ない冴えない日々が続いているのですが、気持ちを切らさずにこれからも頑張っていきます。
May 13, 2022
さて今日は、2021~22主力株概況シリーズです。 75位 7925 前澤化成工業 (東1、3・9月優待) ◎ PF時価総額75位の上位銘柄は、塩ビ製の上・下水道製品が主力で我々ジャンキー系のバリュー投資家の間ではいわゆる「前澤3兄弟(6485前澤給装工業、6489前澤工業、7925前澤化成工業)」として知られている前澤化成工業です。 「優待株いけす」内の絶え間ない吟味の中で見いだされ、2020シーズンに初めてのポートフォリオ上位進出を果たしてきました。そして今シーズンもその地位を維持して、2年連続での登場となりました。 現在の株価は1287円、PBR0.50、自己資本比率は83.3%と磐石、前期予想PER23.90、配当利回り3.9%(50円)、総合利回り4.7%(50+10=60円、優待は1ポイント0.5円で換算)で、優待は年2回、300株保有で3000株主優待ポイントなどです。以前は新潟県産の美味しいお米優待でしたが、上記に変更となりました。 私は前回の優待では甘塩紅鮭切身を選びました。 カリッカリに焼いて食べたらとても美味しかったです。 野菜たっぷりのホイル焼きにして、ヘルシーにもいただきました。 前澤化成工業は、低PBR、好財務、高い総合利回りの3拍子揃った力のある銘柄です。これからも現行の優待制度が続く限りはのんびりとホールドして応援して行きたいと考えています。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこくて執念深い独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。私には未来を予見する力は一切ありません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きます様、伏してお願い申し上げます。
May 12, 2022
私の「4代目絶対基準優待バリュー株」であり、ポートフォリオの司令塔として君臨していた、8591オリックス の 2024年3月期での優待廃止 が発表されました。 優待廃止までにまだ2年あるというとても良心的なパターンであり、またオリックスはそもそも優待が無くてもガチンコでポートフォリオ上位で戦えるだけの力にある銘柄、私の言うところの A株(優待ディープバリュー株。仮に優待が無くても十分に戦えるだけの力を持った銘柄の事) でもあるので、中長期的には株価への影響はほとんどないものと思います。 ただ自分にとっては「オリックスよりも総合的に見て良い銘柄なのか?」を基準にしてポートフォリオ上位の各銘柄の順位付けをしていたので、開示情報を見た時の精神的なショックは極めて大きいものがありました。 ま、2021年9月期で70万人も株主がいたので、いずれXデーが来るかもということは覚悟はしていたのですが、3月の個人投資家向けの会社説明会で「これからも現行の優待制度を継続すると明言した」という情報をツイッターで目にしていたので、ちょっと自分の中で安心していたというか油断があり、それで完全に「寝首を搔かれた感」がありました。体は正直なもので、開示を見ると同時にギューッと強烈にお腹が痛くなってトイレに駆け込みました。(玉汗) 優待スーパーバリュー株だった絶対王者を失い、私は次の 「5代目」 を早急に探さなくてはならないこととなりました。率直に言って、現行のオリックスに匹敵する力を持った銘柄など日本株市場にはほとんど存在しませんし、今はただただポートフォリオの大切な心臓部を抉られ、奪われてしまった喪失感・疲労感・虚無感でいっぱいです。ふー、これは本当に困ったことになりました。
May 11, 2022
東証改革(?)によって市場区分の見直しがなされたことにより従来の東証1部は、東証プライムへと変更になりました。東証1部時代には2200人の株主数が必要でしたが、プライム市場ではそれが800人へと緩和されました。 これによって、株主数維持を目的として優待制度を導入していた企業から優待廃止が多く出るだろうという事は元々予想されていたわけですが、それが現実のものとなってきています。 例えば昨日の5月9日には、1333マルハニチロ と 2924イフジ産業 から優待制度廃止が発表されました。この内、マルハニチロは力のある自社製品優待で非常に人気が高かったこと、また一般論としてクオカード等の金券系優待に較べて自社製品優待の場合は廃止率が低いという経験則があったことにより、我々優待族には「マルハニチロショック」とでも呼ぶべき、大きな衝撃・ショックが走りました。 実際私も開示を見た瞬間、筋トレし過ぎて大胸筋がパンパンなのにも関わらず、その防御壁を通り越して鋭い痛みが心臓に走りました。ちなみに自分は元々 「缶詰優待株」 が大好きだったので、それで余計に心理的ダメージが大きかったという側面もありました。(滝汗) さて今日は個人的なメモ書きとして、優待族としての一大事である「優待制度廃止にどう対応するか?」についての自分の考えをまとめておきます。 まずは、優待廃止に増配や自己株取得などの代わりの株主還元策がセットで付いている場合です。昨日のマルハニチロや、今日新しく優待廃止が発表されたさくらんぼ🍒優待株の 5217テクノクオーツ が当てはまりますね。このパターンは基本的に「そのままホールド」します。過去の自分の経験上、中期的には「優待廃止のダメージ」を乗り越えて株価が上昇することが多いというデータがあるからです。 ただ同時に「これから売却予定の銘柄一覧」=通称「デスリスト」には一応登録します。そして何らかの拍子に株価が急騰したり、資金不足でいずれかの銘柄を売って現金をねん出しなくてはならなくなった時などに売却する、という流れになります。 次は、ただ単に優待廃止で何のフォローもない場合です。今回のイフジ産業が当てはまりますね。このパターンは、原則として「即売り」します。ただ最近は「優待廃止=全株投げ売り」の公式が浸透し過ぎているきらいがあり、優待廃止直後は我々優待族のポイ捨てが殺到して極端な需給の悪化により元々の「優待プレミアム」分を超える「異常な株価下落」を起こす事例が散見されます。 なので、私は優待廃止直後の夜間のPTSの株価推移も参考にしながら、「優待プレミアム剥落に伴う新たな妥当株価」を個人的に算定して、指値で売り注文を出すようにしています。 この時に気を付けているのは、「裸の優待廃止の時点ですでに完全な負け戦なので指値を欲張らない。敗戦処理のフェーズに入っていることを認識して、潔く想定株価域の下限で注文を出す」ことと、同時に「もしも想定以上に大幅に株価が下落してしまった場合には、しばらく我慢してリバウンド局面を粘り強く待つというBプランも持っておく」ということです。 これには、我ら優待族の窮地に付け込んで暴利を貪ろうという手練れの熟練投資家たちによる、いわゆる 「優待族狩り」 を避けたいということもあります。 ただいずれにせよ、このパターンの場合は瞬時に「デスリスト」入りしますし、その後も最優先で売却を検討します。 今のところは、株主優待廃止を受けてのアクションプランはこんな感じです。今後も「大物優待廃止」が続出しそうな予感がしますが、淡々と機械的にクールに善処していく予定です。
May 10, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト129位 知られざるマーケットの魔術師(ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング、2021年) の第8弾です。 今日は、第5章 ダルジット・ダリワル から。 トレードであなたが従っているルールは何でしょうか。 ●トレードのリターン・リスク比は極めて不安定で、ポジションを維持している間に劇的に変わることがあります。そのため、含み益が出たら、一部を利食いする必要があります。そうしないのならば、自分は百パーセント正しいと思い込んでいることになります。このルールは、トレードで大きな含み益が得られたあと、ポジションをすべて維持している間に相場が急に逆行するという経験を何度もして、学んだことです。 相場というのは、「平均回帰の法則」が強く働くところですから、大きな含み益が出た場合には少なくともその一部を実際にポッケにねじ込んで、利益を確定させておくことはとても大切です。 そして、「そうしないのならば、自分は百パーセント正しいと思い込んでいることになる。」というダリワルの指摘にはハッとさせられました。実際にその通りですし、「マーケットでは完璧主義では通用しない」ということを改めて認識しました。 さてこれでこの本の紹介は終わりです。このシュワッガー本の第5弾の中には、「第1弾の青本を読んで相場の世界に入った。」というウィザードが複数登場しており、改めてマーケットの魔術師シリーズの偉大さを思い知りました。これからも命の続く限り、何度もシリーズを読み返しながら市場で戦い続ける所存です。(終わり)
May 9, 2022
さて今日は久々に当ブログ一番人気の 2021~22主力株概況シリーズ です。 74位 9202 ANAホールディングス (東P、3・9月優待) バリュー投資家としての評価 × 優待族としての評価 ○ PF時価総額74位の上位銘柄は、国内線・国際線共に日本1位のANAホールディングスです。前回は 2019シーズンに23位 で出ていましたが、その後世界的に急拡大した新型コロナウイルスの影響を重く見て一旦持ち株の全てを断腸の思いで投げていました。 ただ、私は幼少の頃からANAの事が大好きでした。子供心に「JALのスチュワーデスさんはなんだかツンとしてて冷たくてちょっと怖い。でもANAの人はニコニコしてて優しいしよくおもちゃをくれる。きっとANAは2番手だから追いつくために凄く努力していてサービスもいいんだ。こっちの方がなんだかカッコいいや。」と思っていたのです。 そのため「ポートフォリオにANAがいない状態」と言うのは「個人的にはあり得ない非常事態」であり極めて居心地が悪く、その後もずっと買い戻しのタイミングを計り続けてきました。 そして2021年12月6日に「新型コロナウイルス肺炎も広まってそろそろ2年になる。ウイルスの毒性も低下してきているし、過去の感染症の歴史からしてもそろそろ終息する頃合いだろう。ここで一旦自分にとっての最低量を買い戻そう。」と考えてとりあえず1000株だけ買い戻し、それで今回2シーズン振りにポートフォリオ上位に戻ってきました。 現在の株価は2585.5円、時価総額12521億円、PBR1.53、自己資本比率は24.8%、今期予想PER57.90、配当利回り0%(0円)、総合利回り1.2%(0+30=30円、優待券はメルカリ平均価格の1枚1500円で換算)で、優待は100株保有で年に2回普通運賃50%割引の株主優待券+グループ優待券などです。 また、この優待カレンダーもカッコいいんですよね。。。 ちなみに優待券は到着の度に色が変わるのですが、私の観察によるとどうやら全部で4色あるようです。 さてANAは2012年に大型増資爆弾投下があり、 株価超暴落で、我々ホルダーが「枕を並べて仲良く討ち死」したのは未だに記憶に新しいところ です。 また、 一般的に言って航空会社と言うのは、競争が厳しく、利益水準は非常に低く、新しい機材を永遠のラットレースの様に買わなくてはならず、更にはテロや感染症や大災害等の世界情勢不安定化の影響を強く受けるなど、悪材料が常にてんこ盛りの状態 です。 そのため航空会社というのは、 バリュー投資家としての観点からは、ポートフォリオ上位でホールドするなど「言語道断&完全にクレイジー」な鬼畜の所業 なのですが、優待族的な見地からは優待券の実用性の高さから逆に超鉄板銘柄でもあり、非常に悩ましいところです。 ま、いずれにせよ、最愛の優待株の1つであるANAを久方振りにポートフォリオ上位で迎え入れられたことを嬉しく思います。日本をそして世界を自由自在に飛行機で飛び回れる時代が早く戻ってきて欲しいですね。2021~22主力株概況シリーズ 免責事項2021~22主力株概況シリーズ は私が主力で勝負している銘柄について、本当にその価値はあるのか、私を投資家としての次のステージに連れていけるだけの力があるのか、「リスク・リワード比」が優れた最強で最上の頑健な銘柄なのか、何か見逃している弱点はないか、戦い続けるのに絶対に必要な「銘柄としての鮮度」が落ちていないか、などを多角的に検討する目的で書くものです。記事内容は一般的に入手可能な公開情報(ただしIRへの蛇の様にしつこい独自の取材内容を含む)に基づいて作成していますが、同時に諸々のバイアスのかかったあくまでも個人的な見解であり、特定銘柄の売買の推奨を目的としたものでは全くありません。また市場と個別銘柄の未来がどうなるかは誰にも分からないため記事内容の正確性は保証しません。そのため当シリーズに基づいて投資を行い損失が発生した場合にも当方は一切の責任を負いません。投資はくれぐれも100.0%御自身の判断と責任の元で行って頂きますよう、伏してお願い申しげます。
May 8, 2022
よく、「株式投資では平均して年に7%のリターンが得られる。なので、S&P500などのインデックスで長期投資をすれば誰でも資産を築ける。」という言説を見ることがあります。いわゆる「投資インフルエンサー」の方々が厳かに良く言っていらっしゃいますね。 ところが実際には「長期投資で資産を作り上げる」のは大変に難しいのです。それはどうしてでしょうか? まず前提として、「株式投資では平均して年に7%のリターンが得られる。」のが真実なのかを検証してみましょう。 殿堂入りの超名著である株式投資の未来(ジェレミー・シーゲル、日経BP、2005年) の中で、著者のシーゲルは以下のように述べています。少し長くなりますが引用してみましょう。 資産の長期的リターン 図12-1は、わたしが金融市場のリターンを調査する中で作成してきたどの図より重要だ。過去200年間を期間として、株式、長期米国債、短期米国債、金、ドルを対象に、インフレ調整後のトータルリターン(キャピタルゲイン、配当、利息を含む)の推移を累積ベースで示した。 株式の推移を見ると、1802年に投資した1ドルが、2003年末、購買力にして59万7485ドルになっている。長期国債では1ドルから1072ドル、短期国債では1ドルから301ドルなので、株式の成績は債券をはるかに上回っている。地金は、一部の投資家の間で人気が高い資産だが、インフレの影響を調整すると、1ドルの200年後の価値は1.39ドルにしかならない。 株式は他の資産に対して、圧倒的な優位を示している。 この図12-1は、非常に印象的かつ有名なものですが、200年間と言う超長期で見た場合の株式投資の優位性を明白に示しており、極めて重要です。 そして私が、「常に全資産の99%を株に突っ込んで、万年フルインベストメント」を貫き通しているのも、このシーゲルの図表が頭に完全に焼き付いているからです。 「あらゆる金融商品の中で最も有利なのが株であると過去200年間の検証で既にはっきりと証明されているんだから、シンプルにそこに全資産をぶち込んで、腰を据えてゆったりと戦い続けるのが一番理に適っている。」と考えているんですね。改めて見てみましょう。 図12-1 実質トータルリターン指数(1802年~2003年) うーん、マンダム。何度見てもいいですね。 シーゲルの一貫性ー株式の実質リターンは6.5~7% こうしたデータから抽出した統計値の中で、とくに注目に値するのは、株式リターンのインフレ調整後の長期的な平均だ。期間を長期的にとれば、株式の平均リターンは、どの時期にも一貫して年率6.5~7%のレンジを維持している。 この「シーゲルの一貫性」も非常に有名ですね。つまり、「株式投資では平均して年に7%のリターンが得られる。」というのは過去200年間の検証からガチの真実であるという事です。 では次の疑問で今回の記事の本題である「なぜ多くの投資家が長期投資で資産を作り上げることが出来ないのか?」にいよいよ迫っていきましょう。 実は、答えはとてもシンプルではっきりしています。分かりやすい図表でお示ししましょう。 まずは「長期投資の理想」から。 長期投資をすれば、こんな風に「波のない凪(なぎ)の海でクルージング」しながら、資産が年に6.5~7%右肩上がりにゆっくりと着実に増えていく。多くの方はぼんやりとこんな感じをイメージしていると思います。だからこそ、「長期投資は簡単で確実だ。」と思ってしまうんですね。 それでは次に、「長期投資の現実」をお示ししましょう。 年にー20%~-30%の成績を叩き出し、大荒れのベーリング海でカニ漁をするような過酷な年が何度もあります。株式市場と言うのは、「万に一つ」のはずのブラックスワンが何故か毎年頻繁に訪れる、「世界で最も過酷な戦場」なのです。 「損失は利益の2倍の精神的なダメージがある。」のが相場心理学の教えなので、常識的で普通の感受性を持った投資家の方は「船酔いでゲロゲロになり、戦意を喪失して船から降りてしまう。」のです。ずっと平然として船に乗り続けられるのは歴戦のサイコパス投資家や肝の据わったインデックス投資家のみというのが実情です。 つまり、「年に7%の平均リターン」と言うのは「遊覧船で海の上を観光する」ことによって手に入る訳ではなく、実際には「荒海で全身ずぶ濡れになり、込み上げる吐き気に耐えながらカニ🦀を採る。」ことによってようやく手に入る果実であり、全く簡単なことではないのです。 また実際投資家21年生の私の過去の成績を見ても、1年間のトータルの戦績が+7%前後で着地したことなどほとんどありません。+30%だったり、-20%だったり、全く安定せず完全にランダムなのです。改めて「過酷な真実」を御覧下さい。 これが「長期投資の理想と現実」なんですね。
May 7, 2022
さて今日は久々に2022PF概況シリーズです。620位 7280 ミツバ(東1、3月優待) ◎ PF620位は、自動車ワイパーモーターなどが主力のミツバです。 現在の株価は359円、時価総額164億円、PBR0.27、自己資本比率は18.0%、前期最終赤字予想、配当利回り0.8%(3円)、総合利回り6.4%(3+20=23円、優待品はメルカリ平均価格の2000円で換算)で、優待は100株保有で群馬県産商品です。 実際の使用例を1つだけご覧いただきましょう。 ミツバ優待のカラフル冷やし中華 ミツバは業績も回復傾向ですし、優待内容も素晴らしいですし、ポートフォリオ下位としてはとても良い銘柄であると評価しています。
May 6, 2022
いやあ青葉薫る5月になりました。ゴールデンウイークも終わりますし(まだ続いている人もいるかな?)我々もそろそろ再始動ですね。 さてマーケットでは昔から 5月は長年にわたって、油断のならない月だった。それは私たちが「5~6月の被災期間」と呼んでいたものの一部だった。S&P500は5月に、1965~1984年の20年のうち15年で下げた。 ダウ平均とS&P500にとって、5月は最悪の6か月の始まりだ。だから、「5月に売って、相場から離れなさい」と言われるのだ。(出典 アノマリー投資 、ジェフリー・A・ハーシュ著、パンローリング、2013年 P184) とされています。投資家にとっては1年で最も「極悪な季節の始まり」という事ですね。(滝汗) そのため、この「投資家にとって不利な季節」である5月から8月までは、自分はフルインベストメントはいつも通り貫くものの、極力ポートフォリオを資産バリュー・収益バリュー側に寄せて、大きなダメージを避けるように、手堅く保守的に戦うようにいつも心がけています。特に今年は世界情勢が非常に不安定なので猶更ですね。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
May 5, 2022
さてちょっと遅くなりましたが、2022年4月のまとめです。 最初に先月の成績ですが、対2021年末比で-4.2%となりました。先月の-2.2%からは一歩後退と言う結果となりました。 今月は、ポートフォリオ最上位の銘柄群を徹底的に多角度から見直し、総合戦闘力が劣化してきた一部の子を切って、代わりに優待株いけすから超フレッシュな新顔を昇格させました。私のポートフォリオは「変革の時」を迎えています。 それでは皆様、今月もよろしくお願い致します。
May 4, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト129位 知られざるマーケットの魔術師(ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング、2021年) の第7弾です。 今日も第4章 アムリット・ソール から。 トレードの機会を最大限に活用して、まずいトレードを最小限に抑えようとすれば、結局は自分の精神状態に行き着きます。いったん自分の手法をものにしたら、おそらくこの精神状態がトレードで成功するための最も重要な要素になるでしょう。 私は心が安らかな領域ー物事が自分のなかを流れ去っていくゾーンーにとどまりたいのです。ミリ秒単位で決断を下して大金を稼ぐ唯一の方法は、その状態に入ることです。 深く集中しているときには、すべてが簡単だと感じます。。。私は新しい情報を受け入れて、それに応じてポジションを変えます。トレードは簡単だと感じ、何も無理にやろうとはしません。自分のポジションや結果に執着しなくなります。ためらわずに損切りができますし、衝動的に素早く利食いしようとは考えずに利益を伸ばせます。 経験から、何かおかしいと直感的に感じたときは、自分のリサーチで何が示されていても、たいていは直感のほうが正しいと分かりました。直感を信頼できるようになったことが、成功にとって極めて重要でした。直感は、そのトレードがユニコーンで満玉を張るべきときや、見えない危険があるのでトレードすべきでないときを教えてくれます。 ソールがここで教えてくれているのは、「恐怖心も悩みもない、明鏡止水の無心の境地=ゾーン」で戦うことの重要さです。マーケットで学びそして戦い続けてきた「一定レベル以上の投資家」にとっては、自らの精神状態を「ゾーン」に入れその状態を長く保ち続けることが致命的に大切であり、同時に投資成績に直結するということです。 この考え方は、相場心理学の金字塔的名著 ゾーン で著者のマーク・ダグラスが発表した概念ですが、ソールの説明は非常に分かりやすくて説得力があります。いいインタビューでしたね。(続く)
May 3, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト129位 知られざるマーケットの魔術師(ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング、2021年) の第6弾です。 今日は第4章 アムリット・ソール から。これが本書中でナンバーワンのインタビューと思います。 大打撃を受けたら、私はできるだけ早く穏やかでバランスの取れた状態に戻って、心理的資本への影響を最小限に抑えるようにしています。トレードの事後分析を行って教訓を学んだら、頭を切り替えて次の機会を探します。 投資を長年していれば、誰でもいつかは必ず負けます。常に100%正しい投資家などどこにもいないからです。そして私たちに大切なことは、「負けた後にどうするか?」です。ソールの言葉の続きを見ていきましょう。 ネガティブでストレスがかかった状態から、落ち着いて合理的に考えられる状態に戻した方がいい、、、扁桃体ではなく、前頭前野で判断を下すほうがいいのです。ひどい経験をしていると気づいたら、冷静さを取り戻して、その経験に感謝します。それから、どこかへ出かけて自分をねぎらうのです。 海は良い例えになります。海面は波や風雨にさらされていますが、潜れば穏やかです。そうした穏やかな領域に潜る能力はだれにでもあります。 トレーダーは絶えず自分の感情の限界と向き合います。だから、トレードで成功する人はほとんどいないのです。 大打撃を受けたら、暴風雨が吹き荒れる海面から離れて海中に潜って逃れればいい、その能力はだれにでもある、というソールの表現は身に沁みました。私たち投資家は、市場で生き残り、そして勝つために「自らの心の健康=心理的資本」を守り抜くことが大切なんですね。(続く)
May 2, 2022
さて今日は株式投資本オールタイムベスト129位 知られざるマーケットの魔術師(ジャック・D・シュワッガー著、パンローリング、2021年) の第5弾です。 今日も、第2章 ジェイソン・シャピロ から。 彼のトレードでの成功は基本的に、ほかの市場参加者の感情に基づく判断の欠陥をうまく利用するところにある。彼は市場で強気の高揚感が支配的になったときに売り、弱気の感情が支配的になったときに買うことを目指す。 彼はこの手法を二〇年間使い続けた。その間にあらゆる重要な変化が起きたにもかかわらず、彼の手法の効力がまったく落ちていないことは注目に値する。市場の構造、参加者の性質、利用できる取引ツールは、どれも劇的に変化してきた。 そうしたなかで、変化していないものがある。それは人間の感情だ。そして、さまざまな変化にもかかわらず、トレード機会が豊富にあり続けるのは、人間の感情が変わらないからだ。 AIが進化し、過去に有効だった投資手法の多くが効力を失ったり、その効果が薄れる結果となりました。ただどれほど投資ツールが進化しようとも、最終的にそれを使うのは我々人間です。そして私たちは様々な感情、特に根源的な本能に根差している「恐怖」に勝つことはできません。 ちなみに、「恐怖効果」 の実際については、「恐怖で買って、強欲で売る」 短期売買法 (ローレンス・A・コナーズ著、パンローリング社 2019年) を是非ご覧下さい。 すいません、話が少し逸れました。さてシャピロは「20年間で年平均34%のリターン」を上げたことが証明されているわけですが、彼がこれほどの長期間に渡って驚異的かつ安定的なリターンを叩き出したという事実が、何よりもこの「恐怖効果」の凄さを示しています。なので、私を含めすべての投資家はこのやり方について学ぶべきだと感じています。(続く)
May 1, 2022
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