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先月開催されたパリオリンピックは日本選手団が連日活躍し、終わってみれば金20、銀12、銅13の計45個を獲得して中国、アメリカに次ぐ3位となり、金メダル獲得数と獲得メダル総数は、他国開催の五輪では史上最多となりました。さて、前回の東京大会や今回のパリ大会にも立ち会った、IOC(国際オリンピック委員会)のトーマス・バッハ会長は、来年6月に任期満了することから、来年3月に次期会長選挙を行います。IOCは会長選挙の立候補者7人を発表しましたが、その中に国際体操連盟会長の渡邊守成氏が名を連ねました。IOC会長選に日本人が立候補するのはこれが初めてとなります。渡邊氏は北九州市出身で戸畑高校在学中に体操競技を始めました。卒業後に東海大学へ進学し、その際にブルガリアへ留学したのですが、そこで新体操という競技に触れたことから、帰国後は日本国内で新体操の普及に尽力しました。その後日本新体操連盟を立ち上げ、上部団体である日本体操協会のフロントに入り、さらに国際体操連盟の理事を経て2017年に国際体操連盟会長となり、現在2期目の任期を務めています。2021年には東京五輪の後に北九州市立総合体育館・西日本総合展示場で行われた、世界体操・新体操の日本誘致にも尽力しました。体操・新体操以外にも日本アーバンスポーツ支援協議会の会長も務め、『アーバンスポーツ』に分類されるスケートボードやスポーツクライミング、サーフィンやブレイキンといった東京・パリで新規導入された種目の普及も行ってきました。投票は来年3月にオリンピックの聖地・アテネで行われます。渡邊氏が日本人初、アジア人初のIOC会長になってもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年09月17日
日程も残り少なくなったパリオリンピックですが、終盤も日本勢のメダルラッシュが続いています。昨晩だけでも4つのメダルを日本が獲得しています。スポーツクライミング男子複合では、安楽宙斗選手が日本男子初の銀メダルを獲得し、レスリングでは男子フリースタイル57Kg級で樋口黎選手が、女子57Kg級では桜井つぐみ選手が、それぞれ金メダルを獲得しました!レスリングではこれまで男子グレコローマン60Kg級で文田健一郎選手が、男子グレコローマン77Kg級で日下尚選手が、女子53Kg級で藤波朱理選手がそれぞれ金メダルを獲得しており、これでレスリングだけでも5個目の金メダルとなりました!今大会から正式種目として採用されたブレイキンでは今日未明に女子の試合が行われ、湯浅亜実選手(ダンサーネーム・AMI)が、見事に金メダルを獲得して初代女王に輝きました!昨年2月に北九州市の西日本総合展示場で開催されたブレイキンの世界大会では、準優勝していたAMIでしたが、今回の決勝ではこの時にTOP8で対戦していたリトアニアのドミニカ・バネビッチ選手(ダンサーネーム・NICKA)が相手でした。先にパフォーマンスを披露してくるNICKAに対してAMIは様々なスタイルで応戦します。そして試合後のジャッジではAMIが3-0で勝利し、見事金メダルを獲得しました!会場となったコンコルド広場に詰めかけた観客の中には、日本ダンススポーツ連盟アンバサダーで福岡県宮若市出身のDA PUMP・KENZOがテレビに映し出されていました。ブレイキンを始める前からAMIを知っているKENZOにとっても、彼女の金メダル獲得には感慨深いものがあったものだと思います。ここまで日本のメダル数は金16、銀8、銅13となっており、金メダル獲得数は自国開催の前回の東京を除くと、これまで最多となっていたアテネ五輪と並びました!まもなく最終日を迎えるパリ五輪ですが、まだ日本勢のメダル獲得のチャンスがあります。できれば金メダルを1つでも取って、アテネ越えを達成してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年08月10日
パリオリンピックは日程の半分を消化して後半戦に入っていますが、日本勢のメダルラッシュは止まりません。中でもフェンシングは男女合わせて5つのメダルを獲得する快進撃を見せました!内訳は、・男子エペ個人(加納虹輝選手):金メダル ※個人初金・女子フルーレ団体:銅メダル ※女子初メダル・男子エペ団体:銀メダル ※初の2大会連続メダル・女子サーブル団体:銅メダル ※サーブル初メダル・男子フルーレ団体:金メダル ※フルーレ初金メダルちなみにフェンシングの各種目の違いは以下の通りです。さらに言うと使用する剣もそれぞれの種目で異なります。<フルーレ>有効面は背中を含む胴体のみ、突きだけが有効、優先権(※)あり<エペ>有効面は足の裏を含む全身、突きだけが有効、優先権なし<サーブル>有効面は頭や腕を含む上半身、突きに加えて斬りが有効、優先権あり(※)優先権先に腕を伸ばして剣先を相手に向けた方が優先権を手にし、もう一方の選手は防御に回る。剣先を払うなどして攻撃を阻止することにより、優先権を奪うことができる。そのフェンシング日本代表のメダリストには、九州にゆかりのある選手達が名を連ねていました。男子フルーレ団体:敷根崇裕選手(大分市出身)女子フルーレ団体:上野優佳選手(大分県別府市出身)女子サーブル団体:江村美咲選手(大分市出身)女子サーブル団体:尾崎世梨選手(鹿児島南高校出身)女子サーブル団体:福島史帆実選手(福岡県宗像市出身)女子サーブル団体:高嶋理紗選手(福岡県大牟田市出身)大分出身の3選手は父親が皆フェンシングの経験者であり、江村選手の父親は選手としてソウル五輪に出場、監督として北京五輪に出場していました。3人は「大分県をフェンシング王国にしよう」として後進を指導し、子供たちがパリでそれぞれメダルを獲得してくれました!また、福岡出身の2人は福岡県の『タレント発掘事業』修了者です。この事業は2004年から始まった、身体能力の高い小中学生を、適性のある競技の指導者とつないでトップアスリートを育てる事業です。前回の東京五輪で福島選手ら3人が初めて五輪代表となり、パリでは計8人が五輪代表として出場し、フェンシングの2人が初めてメダルを掴みました!フェンシングが生まれたフランスで行われている五輪で日本勢がメダルを量産し、新たな日本の『お家芸』となりそうな予感がします。次回のロサンゼルス大会には九州から多くのフェンシング選手が出場して、メダルをたくさん持って帰ってきてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2024年08月05日
開幕から連日、日本勢のメダル獲得のニュースが絶えないパリオリンピックですが、今日の未明にも新たなメダリストが誕生しました!柔道男子81Kg級で長崎市出身の永瀬貴規選手が、決勝戦で世界選手権3連覇中のジョージアの選手と対戦した結果、『谷落とし』で一本勝ちして金メダルを獲得しました!永瀬選手は東京五輪でも金メダルを獲得しており、この階級では史上初となる連覇を達成しました!!試合後に永瀬選手は、「ずっと勝てない時期が続いて本当に辛い日々でなかなか結果が出なかったんですけど、周りの人に支えられてここまでこれたので、本当にたくさんの人に感謝したいと思います!」と語っていました。永瀬選手の母校である長崎日大高には柔道部の恩師や後輩らが、昨日の夜から集まってテレビで応援をしていました。そして金メダルが決まると拍手や歓声が起こっていました。柔道男子の81Kg級はいわゆる『中量級』にあたり、世界的にも選手層が厚い階級でしたが、その中で初めて五輪2大会連覇を成し遂げた永瀬選手は本当に長崎の、九州の誇りですね。これからも日本勢が1個でも多く金メダルを量産してもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2024年07月31日
先週末に開幕したパリオリンピックですが、日本勢のメダルラッシュが続いています。まずお家芸の柔道では、女子48Kg級で角田夏実選手が金メダルを、男子60Kg級で永山竜樹選手が銅メダルを、男子66Kg級で阿部一二三選手が金メダルを、それぞれ獲得しました!一二三選手の妹である詩選手は残念ながらメダル獲得はなりませんでしたが、4年後のロス五輪では兄妹揃って再び金メダルを獲得してもらいたいですね。競泳では男子400m個人メドレーで、松下知之選手が銀メダルを獲得しました!フェンシングでは男子エペ個人で、加納虹輝選手が金メダルを獲得しました!このところフェンシングは日本勢の金メダルが毎大会出てますね。近年導入されたスケートボードでは女子ストリートで、吉沢恋選手が金メダル、赤間凛音選手が銀メダルと、日本勢がワンツーフィニッシュを決めました!吉沢選手は何と14歳で世界の頂点に上り詰めました!!そして29日夜に馬術の総合馬術団体で、日本が銅メダルを獲得したというニュースが入ってきました。日本が馬術競技でメダルを獲得したのは実に92年ぶりだそうです。オリンピックはまだまだ様々な競技が続きますが、日本がもっと多くの金メダルを獲得してもらいたいですね。できれば九州に縁のある選手が獲得してもらえれば幸せです。それでは、今日はここまで。
2024年07月29日
年末年始は各種スポーツの大会が各地で開催されています。特に高校スポーツでは首都圏でサッカー、大阪・花園ではラグビーの大会が開催されて話題になっています。そして近年注目を集めているのが高校バスケです。今年は男子が沖縄などで開催されたW杯の活躍で来年のパリ五輪出場を決めています。将来の五輪代表やNBA選手が出場しているかもしれない大会ですが、男子の決勝戦が今日行われました。対戦カードは福岡第一vs福大大濠となり、4年ぶりに福岡勢同士の対決が実現しました!前半は福岡第一がリードを広げましたが、後半福大大濠も猛チャージします。しかし最後は逃げ切りとなって63-53で福岡第一が、前回の福岡勢対決以来4年ぶり5度目の優勝を飾りました!試合後は両校の選手たちが一緒になって記念撮影を行いました。福岡第一のポイントガード、崎濱秀斗選手は9月に骨折し、県大会には出場できず福大大濠に優勝を奪われていましたが、4年前に優勝した時のメンバーで日本代表の河村勇輝選手(B1リーグ・横浜)からアドバイスをもらい、復帰した今大会で大活躍しました。崎濱選手は来年の春からアメリカへの留学が決まっており、バスケの『本場』でさらに力をつけて日本代表として活躍してもらいたいともいます。これからもこうした福岡県勢同士の決勝戦が見られるといいですね。それでは、今日はここまで。
2023年12月29日
先日15日に都内で開催されたマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で2位となり、来年開催されるパリ五輪男子マラソン代表に内定した赤﨑暁選手(九電工)が今日、MGC以来初めて故郷・熊本に凱旋し、母校の開新高(熊本市)を訪問しました。玄関では駅伝部の後輩から花束を贈呈された赤﨑選手は五輪出場を報告し、「今回自分の夢が叶ったのも、いろんな方々の応援と支えがあったからです。本番(パリ五輪)では8位入賞だけでなく、しっかりとメダルが獲れるように頑張りたい!」と語っていました。熊本県関係者で来年のパリ五輪の内定者となったのは赤﨑選手が初ですが、熊本県出身者がオリンピックの男子マラソン競技に出場するのは、『いだてん』金栗四三氏以来100年ぶり2人目の快挙です。しかも100年前の五輪も会場はパリということで、地元の赤﨑選手への期待はさらに増す一方となっているのではないでしょうか?赤﨑選手がパリ五輪のマラソン競技で素晴らしい結果を残してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2023年10月20日
日本のプロバスケットボールBリーグは10月から2023-24シーズンが始まりました。トップリーグであるB1に今シーズンから昇格した長崎ヴェルカは、ホームで行われた開幕戦と2戦目で昨年2位の強豪・千葉ジェッツに2連勝し、勢いをつけて先週末に富山グラウジーズとアウェー2連戦を戦いました。この2連戦から新加入の日本代表メンバーである、馬場雄大選手が長崎ヴェルカの選手として初出場しました!富山県出身の馬場選手は地元の声援を受けて17得点を挙げ、日曜日の試合でも15得点を挙げる活躍を見せ、チームの4連勝に貢献しました!!!!試合で馬場選手は代名詞でもある『ババブーン』と呼ばれるダンクシュートを決めて観客を沸かせました!長崎ヴェルカは次節となる今週末、東京でサンロッカーズ渋谷とのアウェー2連戦を戦い、次にホームに戻ってくるのは25日の島根スサノオマジック戦となります。長崎でも馬場選手が『ババブーン』を披露して勝ってもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2023年10月17日
来年開催されるパリ五輪に出場するマラソン日本代表選手を決めるための、『マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)』が大雨の中、東京都の国立競技場をスタート・ゴールにして行われました。レースは川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)が飛び出す中で2位集団が追いかける展開となりましたが、35Kmを過ぎたあたりから6選手が川内選手を取り込んで7人の先頭集団になった後、39Km付近で小山直城選手(Honda)が抜け出してそのまま1位でゴールし、まず最初の代表内定者となりました。小山選手を追いかける形で赤﨑暁選手(九電工)が飛び出し、大迫傑選手(ナイキ)と川内選手が追いかける中で2位でゴールしたことで、上位2名に与えられるパリ五輪代表の内定を勝ち取りました!赤﨑選手は熊本県大津町出身で熊本・開新高を卒業後、拓殖大学に入学して1年から4年まですべて箱根駅伝に出場しました!大学卒業後は九電工に入社、その後昨年の別府大分毎日マラソンでデビューし、2時間9分17秒の記録を出しました。昨年暮れの福岡国際マラソンでは自己ベストとなる2時間9分01秒を記録し、総合8位、日本人選手2位に入ってMGCの出場権を獲得し、今回のレースでも2位に入り、見事五輪の切符も獲得しました!熊本県出身の男子マラソン日本代表選手が誕生するのは、日本初の五輪出場選手で、箱根駅伝や福岡国際マラソンの開催にもかかわったあの金栗四三氏以来100年ぶり2人目となります!金栗四三氏が最後にオリンピックのマラソン競技に出場した1924年のパリ五輪からちょうど100年後、そして箱根駅伝が100回目の節目を迎える来年、再び行われるパリ五輪に金栗氏と同じ熊本出身の選手がマラソン競技に出場するのは何か不思議な縁を感じますね。MGCでは赤﨑選手以外に九電工の選手が2人も10位以内に入りましたので、11月3日の九州実業団毎日駅伝や来年元日のニューイヤー駅伝も楽しみになりますね。赤﨑選手のこれからの活躍を大いに期待しています!!それでは、今日はここまで。
2023年10月15日
今月9日からフランスで開催されているラグビーワールドカップですが、日本代表は初戦のチリとの試合に勝利しますが、2戦目で強豪のイングランド相手に敗れて1勝1敗となりました。そして日本時間で今日の早朝に行われたサモアとの1戦は、決勝トーナメント進出を占う大事な試合でしたが28-22で日本が勝利しました!早朝の日本ではSNS上のトレンドで『ラグビー日本代表』や選手個人の名前の他に、『ノックオン』『ジャッカル』『シンビン』といったラグビー用語が飛び交いました。そしてその中に『修猷館魂』というキーワードもありましたが、これは中継で観客席が映った時に日本からのファンが持っていた日の丸の旗に書かれていた言葉でした。おそらく福岡県民ならばほとんどの人が読めると思いますが、『修猷館』(しゅうゆうかん)とは修猷館高校のことであり、福岡県内で偏差値が最も高い県立高校です。試合後半からは同校出身の下川甲嗣(かんじ)選手も出場していました。ラグビーW杯は世界中に中継されていますので、『修猷館魂』も世界に広まったのではないかと思います。さて、これで日本は3試合を終えて勝ち点9とし、日本時間10月8日20時から行われるアルゼンチン戦に勝てば、文句なしで決勝トーナメント進出が決まります!2大会連続の決勝トーナメント進出を日本の勝利で決めてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2023年09月29日
今月初めまで沖縄で行われていたFIBAバスケットボールワールドカップ2023で男子日本代表(AKATSUKI JAPAN)は48年ぶりに自力で五輪出場を決めました!そして日本国内でも10月からBリーグの2023-24シーズンが開幕しますが、今季からトップのB1に昇格した長崎ヴェルカは、日本代表の馬場雄大選手が加入したことを発表しました!昨日26日には長崎市内で馬場選手と伊藤拓摩GMが同席し入団発表会見を行いました。会見で馬場選手は、「(ヴェルカはパリ)五輪に向けて最も自分が成長できるチームだと思った。皆さんと一緒にB1に長崎ヴェルカの風を吹かせて、優勝に貢献したい。」と抱負を語りました。伊藤GMは馬場選手がアメリカに渡った2019年に、馬場選手がプレーしたNBA傘下であるGリーグのテキサス・レジェンズでアシスタントコーチをしており、その時に知り合ったそうです。その後伊藤GMが長崎ヴェルカのGM兼ヘッドコーチに就任したのですが、馬場選手の最終目的がNBAでのプレーであることを認識していたため、すぐにオファーを出すことはありませんでした。しかしW杯終了後に馬場選手は『今季は国内も視野に入れている』という意向を示し、それを知った伊藤GMは代理人を通じて馬場選手にオファーを入れました。そして馬場選手をお忍びで長崎に招き、長崎の街やヴェルカについて様々なプレゼンを行った結果、契約が実現しました!2023-24シーズンには間に合いませんが、現在西九州新幹線の長崎駅付近に、『長崎スタジアムシティ』の建設が進められており、そこに長崎ヴェルカの新アリーナと新クラブハウスが建設される予定です。馬場選手の加入によって長崎ヴェルカがB1でよい成績を収め、その次のシーズンでは新アリーナで馬場選手が活躍してくれるといいですね。それでは、今日はここまで。
2023年09月27日
4年に1度開催されるラグビーワールドカップが先週土曜日からフランスで開催されています。前回日本で開かれたW杯で決勝トーナメントに進出したことで出場権を得たラグビー日本代表は昨日、大会初戦となるチリとの試合に臨みました。序盤はチリにトライとコンバージョンゴールを決められ7点のビハインドとなりますが、すぐさま日本代表もトライとコンバージョンゴールを決めて7-7の同点に追いつきました!その後前半戦は2度のトライ&コンバージョンゴールを決め、21-7で前半戦を終えました!後半すぐにチリに1トライを決められてしまいますが、すぐにトライ&コンバージョンゴールを決めて突き放し、後半31分には鹿児島市出身で鹿児島実卒の中村亮土選手がトライを決めました!日本代表はこの試合で6つのトライ&コンバージョンゴールを決めて、42-12と初戦を白星で飾りました!!W杯では勝敗にこだわらず1試合で4トライ以上決めるとボーナスポイントとして1ポイントが勝ち点に追加され、通常の勝ち点4と合わせて勝ち点5としました!日本代表の見事な試合は国内各地でパブリックビューイングで観戦する人が多く、九州では福岡市東区の国内初のラグビー日本代表強化拠点となる施設である『JAPAN BASE』でパブリックビューイングが行われ、スタメンで登場した流大(ながれ・ゆたか)選手(久留米市出身、熊本・岱志高卒)や下川甲嗣(かんじ)選手(福岡市出身、修猷館高卒)を応援していました。大分では日本文理大付高卒の具智元(グ・ジウォン)選手を大分駅前や母校で、鹿児島でも中村選手の応援を母校で行っていました。日本代表の次の相手は強豪・イングランドで、試合時間も日本時間で18日(月)の朝4:00となっています。とはいえちょうど敬老の日の祝日にあたりますので、日本から1人でも多くの声援がフランスに届くといいですね。それでは、今日はここまで。
2023年09月11日
沖縄で開催中のFIBAバスケットボールワールドカップ2023は昨日男子日本代表(AKATSUKI JAPAN)の最終戦が行われ、アフリカのカーボ・ベルデを相手に80-71で勝利しました!これで日本は通算3勝2敗でアジア勢1位を確定させたことから、2024年パリオリンピックの出場権を獲得しました!日本代表は前回の東京オリンピックに出場していますが開催国枠での出場でしたので、1976年モントリオールオリンピック以来48年ぶりに自力で五輪出場権を獲得しました!!フィンランド戦では福岡第一高出身の河村勇輝選手(横浜)、ベネズエラ戦では福岡県古賀市出身の比江島慎選手(宇都宮)と、福岡にゆかりのある選手がそれぞれ活躍して日本の勝利に貢献しています。福岡県は福岡第一や福大大濠といった高校バスケの強豪があり、競技人口も多いのではないかと思います。そして劇場版も話題になったバスケ漫画の金字塔である『スラムダンク』の主要キャラの1人である『三井寿』の名前の由来は福岡県大刀洗町にある酒蔵『三井の寿』であることが知られており、アルコール度数が14度であることから湘北高校の三井の背番号『14』のユニフォームに見立てたラベルの日本酒もあります。もしかしたら『三井の寿』で日本代表の快挙を祝う人もいるかもしれませんね。それでは、これにて失礼。
2023年09月03日
現在沖縄で開催中のFIBAバスケットボールワールドカップ2023で、男子日本代表(AKATSUKI JAPAN)が1次ラウンドを戦っています。初戦はドイツに敗れましたが、昨日行われたフィンランドとの試合で、98-88で勝利しました!大会開始直前の世界ランキングは日本36位、フィンランド24位と格上の相手でしたが、1Qは22-15で日本がリードしました。しかし2Qはフィンランドが盛り返して14-31とし、前半はフィンランドが36-46と10点リードしている状況でした。3Qは27-27と互角の戦いを演じますが点差は縮まりません。そして迎えた4Q、日本代表の司令塔である河村勇輝選手の大活躍で、点差はどんどん縮まり、残り4分半のところでようやく追いつきました!日本の猛攻はまだ続き、フリースローやスリーポイントシュートを次々と決めて逆にフィンランドを突き放しました!終わってみれば98-88と10点差がついていました。バスケW杯で日本代表が勝利したのはW杯の前身である世界選手権日本大会(2006年)以来で、この時の相手はパナマでした。W杯としての勝利は今回が初であり、ヨーロッパ勢相手に初めて勝利したという歴史的な試合になりました!!河村選手は山口県出身で高校は強豪である福岡第一出身です。1年の時からレギュラーを掴み、3年最後の試合となったウィンターカップでは、同じ福岡市内にある福大大濠と決勝で戦い優勝しました!その後特別指定選手として高校生Bリーガーになり、大学を中退した現在は横浜ビー・コルセアーズに在籍しています。あの福岡県勢同士の決勝を戦った河村選手がW杯で日本の歴史的勝利に貢献したことは非情に感慨深いものがあります。なお、明日のオーストラリア戦に勝利しないと2次ラウンドには進めませんので、まずはそこでの勝利を目指してもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2023年08月28日
7月14日からマリンメッセ福岡をメイン会場に、世界水泳福岡2023が開催されています。福岡での開催は2001年以来実に22年ぶりのことです。(本来は2021年開催でしたが新型コロナ感染拡大で2年延期になっていました。)今回も前回と同様にマリンメッセ福岡に競技用プールを設営しての開催です。スケジュールとしてはまず、かつて『シンクロナイズドスイミング』と呼ばれていた『アーティスティックスイミング』(AS)からとなります。ASでは男子選手が競技を行う種目があり、かつて映画やドラマで人気を博した『ウォーターボーイズ』が現実のものになっています。昨日は女子ソロ・テクニカルルーティンで乾友紀子選手が、今日は混合デュエット・テクニカルルーティンで、佐藤友花&陽太郎組がさらにデュエット・テクニカルルーティンで、安永真白&比嘉もえ組が、それぞれ金メダルを獲得しました!乾選手はかつて日本のシンクロ競技で多くのメダルを生み出した名伯楽の井村雅代コーチの指導を受け、前回ブダペスト大会に続く連覇となりました!混合デュエットの2人は実の姉・弟ペアであり、この競技では日本勢初の金メダリストとなりました!なお佐藤姉弟はチーム・アクロバティックルーティン競技にも出場しており、17日に行われる決勝で2個目のメダル獲得を狙います。そしてデュエット・テクニカルルーティンの獲得した安永・比嘉組は2001年に前回の福岡大会での立花美哉&武田美保組以来22年ぶりの金メダルです!!地元開催の世界水泳でこれからも日本勢がメダルを獲得してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2023年07月16日
今から4年前の2019年、日本で初めてラグビーワールドカップが開催され、ラグビー日本代表は地元開催で初めて決勝トーナメントに進出しました。この時はまさにラグビーで日本中が盛り上がったことを記憶しています。そして4年たった今年は次のワールドカップがフランスで開催され、日本代表も前回大会で決勝T進出により出場が決まっています。来週から日本代表及び日本代表候補の合宿が始まり、来月には宮崎市で日本代表となったメンバーの合宿も予定されています。そんな日本代表の国内初の強化拠点となる施設である『JAPAN BASE』が今日福岡市東区香椎浜に完成しました!開所式には日本代表のヘッドコーチ(HC、野球やサッカーで言う監督)であり、現役時代にはかつて福岡にあった宗像サニックスブルースに所属していたジェイミー・ジョセフHCをはじめ、小倉高校出身で現在九州電力キューデンヴォルテクスに所属している元日本代表の山田章仁選手、女子の7人制日本代表の中村知春選手などが出席し、日本代表ユニフォームの左胸につく桜のエンブレムにちなんで桜の木を植樹しました。『JAPAN BASE』では天然芝のグラウンドがメイン・サブの2面あり、クラブハウスには食堂や宿泊施設が設置されています。食堂では選手の栄養面を考慮したメニューが提供され、宿泊施設では硬さや大きさが異なる4種類の枕を備えられるなど、選手たちがラグビーに集中できる環境が整えられています。男子の日本代表のW杯には間に合いそうにないですが、10月から行われる女子代表の合宿で使われる予定です。来年にはパリ五輪もありますので、『JAPAN BASE』で力をつけてもらい本番でよい結果を出せるといいですね。それでは、今日はここまで。
2023年06月06日
日本プロバスケットボールリーグのBリーグのトップリーグであるB1に来季から昇格が決まった、B2優勝の佐賀バルーナーズと準優勝の長崎ヴェルカの2チームが、この週末にファン感謝祭を開催しました。佐賀バルーナーズは昨日、ファン感謝祭に先立って来季からのホームであるSAGAアリーナに近い佐賀市内のゆめタウン佐賀で優勝報告会を行いました。その後は市内南部にある諸富文化体育館でファン感謝祭を行いました。ちなみに今季までのホームである佐賀県総合体育館(SAGAプラザ)やSAGAアリーナは現在佐賀県高等学校総合体育大会の開催のため使用できなかったようです。一方長崎ヴェルカは今日ファン感謝祭を開催しましたがこちらもホームの長崎県立総合体育館ではなく三菱重工総合体育館での開催でした。浦上川をはさんだ向こう側はかつて三菱重工長崎造船所の一部があった区画で、ここには来年秋に新しいホームとなるアリーナが建てられる予定です。なお、今日行われたB1のチャンピオンシップファイナルで、来季から佐賀・長崎と同じ西地区でライバルになる琉球ゴールデンキングスが初優勝しました!『横綱に胸を借りる』つもりで両チームとも頑張ってもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2023年05月28日
2016年から開始された日本のプロバスケットボールリーグのBリーグは今年で7年目のシーズンを終えようとしています。トップリーグであるB1は東・中・西の各地区6チームずつで構成されており、成績下位2チームは下部リーグであるB2プレーオフ上位2チームとの入れ替えが行われます。先日行われたB2のプレーオフで、西地区1位の佐賀バルーナーズと同2位の長崎ヴェルカがともに準決勝を制して上位2チームとなることが確定したため、揃ってB1へ昇格する音が決まりました!佐賀バルーナーズは2018年に発足してから5年でB1昇格を決め、長崎ヴェルカは2020年に発足してからわずか2年(Bリーグ史上最速)で、B1昇格を決めました!プレーオフが行われた日の前日には佐賀バルーナーズの来季からの本拠地となるSAGAアリーナ(8400人収容)が開業したばかりで、来年には西九州新幹線の長崎駅から徒歩で10分ほどの距離に、長崎スタジアムシティアリーナ(5000人以上収容予定)が完成予定です。いずれも今後B1のライセンス交付条件となる5000人以上収容可能なアリーナを構えることが確実となっています。今週20日からはこの2チームでプレーオフの最終的な優勝チームを決めます。両チームの白熱した戦いが見られることを期待したいですし、B1でも九州ダービーを行って盛り上げてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2023年05月15日
来年にはもうパリで夏季オリンピックが開催されることもあり、今年あたりからその予選大会が増えてくるのではないかと思います。そのパリ五輪から新種目として正式に追加されたのがブレイキン(ブレイクダンス)です。ブレイキンはDJが流す即興の音楽に合わせて1対1でダンスを踊り、勝敗を決める競技です。立った状態で踊る『トップロック』屈んだ状態で素早く足を動かしたり挑発したりする『フットワーク』全身(主に上半身)を使い、回ったり跳ねたりする『パワームーブ』一連の流れの中から音に合わせて体の動きを固めて止める『フリーズ』これら4つの要素を難易度・オリジナリティ・完成度などの観点で採点し優劣をつけます。日本では先週代々木第二体育館で全日本選手権が開催され、NHKが生中継するという力の入れようです。そしてその興奮が冷めない中で、パリ五輪出場権を獲得するための大会への出場権をかけたゴールド・ワールド・シリーズ(GWS)の大会が、昨日・今日と北九州市の西日本総合展示場新館で開催されました。GWSの大会としては、日本はもとよりアジアで初めての開催となりました。昨日は男女総勢200名が予選を戦い、今日は男女のベスト8が決勝を戦いました。その結果男子では半井重幸(SHIGEKIX)選手が銅メダルを、女子では湯浅亜実(AMI)選手が銀メダルをそれぞれ獲得し、男女ともに日本人が表彰台に立ちました!ブレイキンのパリ五輪の出場枠は男女各16人(各国・地域から最大2人まで)ですが、すでに昨年の世界選手権の王者1名がまず出場を決めており、5枠は大陸別の大会(アジアは杭州アジア大会)の王者、残りはIOCが導入する予選シリーズなどで決まります。この予選シリーズは国際大会でのランキングポイント上位者が出場できますが、今回、北九州で開催されたGWSはこのポイントが多くもらえる大会です。日本は表彰台に立った2人以外に男女でもう1名ずつがベスト8出場しておりますので、今日の大会を五輪出場への足掛かりにしてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2023年02月25日
先日まで開催されていたFIFAワールドカップカタール2022で、2大会連続決勝トーナメントへ進出した日本代表ですが、残念ながらクロアチアとのPK戦に敗れベスト8の進出はなりませんでした。しかしグループリーグではドイツやスペインに勝利し、日本代表のレベルが上がっていることを証明づけた大会でもありました。その日本代表を率いた森保一監督について、今日の技術委員会と理事会で続投が正式に決定しました。会見で森保監督は、「次のW杯に向けてまだ見ぬ新しい景色を見るため、一戦一戦結果に覚悟を持って挑戦していきたい。ボールをコントロールすることは大切だが、守備も忘れてはいけない。W杯で改めて気づいたことは、ボールを奪い合うというデュエルの本質のところで力を持っていなければ技術や戦術は生かされないということ。ボールの奪い合いから始まるということを忘れてはならない。(今後は)ボールを握りながらチャンスを作り、アタッキングサードでシュートのチャンスをより多くすることに長けている元選手のコーチを招聘したい。」と語っていました。森保監督はこのように語っていますが、個人的にはPK戦での勝負強さのアップと、キーパーのレベルの向上を図ってもらいたいと思います。クロアチアとのPKでベスト8入りを逃したこともそうですが、決勝戦でアルゼンチンがフランスに勝った試合も結局PKで決まっており、PK戦の重要さをもっと日本代表にしみこませてもらいたいですね。次回の北中米大会まであと4年ありますが、それまでに日本代表のPK能力の向上を図ってくれることを期待します。それでは、今日はここまで。
2022年12月28日
FIFAワールドカップカタール2022は各グループを勝ち上がった16か国による決勝トーナメントに入りましたが、日本代表は決勝トーナメント1回戦でクロアチアと対戦し、90分戦って1-1の同点、延長戦の前後半でも決着がつかず、PK戦にもつれ込みましたが1-3で敗れました。日本代表はまたしても『W杯8強の壁』を超えることができませんでしたが、超えるために必要なものがこの試合で見えてきたように思います。それは以下の3点です。・日本代表のPK戦の経験・PKの決定率の向上・ゴールキーパーの質の向上まずは何と言ってもPK戦の経験でしょう。あきれたことに今回のPK戦は蹴りたい選手が立候補したそうで、そいつらの決定率なんて全く考えていなかったことが最大の敗因でしょう。日本代表の森保一監督は今大会プロ野球の投手分業制に倣って、(交代枠が5人になったこともあり)効率よく選手を交代させる戦術で、グループリーグを首位通過しましたが、PKという一発勝負の舞台ではID野球のようにデータを重視して、経験豊富で決定率の高い選手を指名して蹴らせるべきだったと思います。そしてPKで蹴る選手たちの決定力不足と、相手のPKを防ぐキーパーの力不足も露呈しました。日本代表のうち高校サッカーを経験してプロ入りした選手と、クラブユースを経験してプロ入りした選手では、PK戦の場数に差があるのです。冬の選手権大会準決勝まで前・後半終えて同点だった場合即PK戦が行われるため、PK戦の場数は高校時代にある程度踏んでいるのですが、クラブユースの試合ではほとんどPK戦の機会はありません。事実、クロアチア戦のPKで成功したのは高校サッカー(四日市中央工高)出身の浅野のみで、外した選手は例外なくユース出身でした。さらに今回と同じく2010年のW杯決勝T1回戦で、PK戦にもつれ込んで負けた時の戦犯・駒野もユース出身でした。当面の間、日本代表でPK戦に出ていいのは高校サッカー出身者のみとすべきでしょう。また、ユース出身者のPK戦経験不足を補うためにも、Jリーグの試合で90分戦って決着がつかなかった場合、即PK戦を行って決着をつけるようにすべきです。またディビジョン間の入れ替え戦をキーパー以外の10選手によるPK戦のみで勝敗を決めるようにすれば、嫌でもPK戦の経験値が貯まると思います。一方、私が4年前にも危惧していましたが、世界的にも通用するレベルの高いゴールキーパーがまだまだ育っていないと改めて痛感しました。今大会ゴールを守った権田は90分の中ではある程度守れたと思いますが、PKではクロアチアにコテンパンにやられてました。まるでミルコ・クロコップにボコボコにされた永田さんのようでした。当時私は「4年ではたぶんキーパーは育たない。」と書きましたが、皮肉にもそれが現実となってしまったことは残念です。日本サッカー協会は総力を挙げて、世界に通用する『PK戦にも強い』キーパーを着実に育てるべきだと思います!!国内のリーグでも頻繁にPKを行う機会を増やせば、おのずと各チームのキーパーもPK戦の経験値が貯まってくると思います。今回のクロアチア戦を糧に日本代表が『W杯8強の壁』を超えるための力をつけて2026年のカナダ・メキシコ・アメリカ大会では8強進出を果たしてもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2022年12月06日
今日未明に開催されたFIFAワールドカップカタール2022のグループEの最後の試合が行われました。ここまで4か国中3か国が1勝で並んでおり、どこが勝ちあがるかわからない中で行われた日本vsスペイン、ドイツvsコスタリカの試合は、その展開によって決勝トーナメント進出できる上位2か国が目まぐるしく変わりました。日本は序盤スペインの猛攻に苦しみ、11分に先制のゴールを奪われ、この時点で日本はグループ3位となり、決勝T進出が危ぶまれる事態になりました。さらに前半の終盤にはDF陣が次々とイエローカードを受け、このうち板倉は累積警告で自薦出場停止となりました。こうして日本はボロボロの状態で前半を終えます。しかし後半3分に堂安のゴールで同点に追いつくと、後半6分には田中のゴールで逆転しました!!わずか数分の間に日本はグループで2位、そして首位に上がりました!一方ドイツvsコスタリカの試合は前半終了時点でドイツが1-0でリードしていましたが、後半13分にコスタリカが同点に追いつき、さらに後半25分にはコスタリカが2-1と逆転してしまったことから、この時点でコスタリカ2位、スペイン3位となりました。ですが後半28分にドイツが同点に追いつき、後半40分と44分にドイツが追加点を入れ、最下位だったドイツが3位に上がりました。この間日本はスペインの猛攻に耐え、7分と長いアディショナルも耐え抜いた結果、2-1で日本がスペインに逆転勝利し、自国開催以外で初のGL1位通過で、W杯決勝トーナメント進出を決めました!!しかも日本がFIFAランク1桁の国にW杯で勝利するのも初めてです!!優勝経験のある国を1次リーグで2度破ったのは2014年のコスタリカ以来となります!そう考えるとコスタリカもグループEをかき回した立役者でしたね。ドイツ戦、スペイン戦ともに前半で相手を油断させて、後半にまるで別チームのような攻めを見せて逆転するという戦法は、戦国時代の島津家の戦いを思い起こさせます。東福岡高校出身の長友、福岡出身でアビスパ福岡ユースに在籍していた冨安、サガン鳥栖に在籍していた権田と鎌田、長崎出身の吉田と森保監督、そして熊本・大津高出身でスペイン戦がW杯初出場だった谷口と、九州にゆかりのある選手たちが活躍してくれたのもうれしいですね。さて日本代表の次の試合は5日夜に行われる決勝トーナメント1回戦ですが、相手はグループF2位のクロアチア(FIFAランク12位)に決まりました。スペイン(7位)やドイツ(11位)よりは下ですが、油断することなく戦ってベスト8進出を決めてもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2022年12月02日
FIFAワールドカップカタール2022はグループリーグ各組の戦いが終盤に突入しました。すでに決勝トーナメント出場国が決定したリーグもありますが、日本が入っているグループEは2試合を終えた時点で、2勝しているチームが1つも無いという大混戦の状態で、どのチームにも決勝トーナメント進出のチャンスがあります。しかし日本の3試合目はグループの中で最もFIFAランクの高いスペインです。日本が勝てば文句なしで決勝トーナメントに進出できますが、引き分けとなれば同じ時刻に試合を行うドイツとコスタリカの試合の結果次第となります。戦力的な面では日本は不利ですが、ドイツ戦のように奇跡が起こってもらいたいとも思います。そういえばドイツには2010年のW杯で活躍した予想ダコ『パウル』君がいましたね。決勝トーナメントの準決勝で、今回同じリーグとなったスペインとの試合で、パウルはスペイン勝利を予想したため、ドイツ国民から「寿司やパエリアに入れて食ってやる!」というコメントが殺到しました。スペイン料理のパエリアに日本料理の寿司が入るのもまた今大会との縁を感じます。そして今大会でもW杯の勝敗を予想する動物が各地で出てきています。福岡市東区にあるマリンワールド海の中道では、ラッコの『リロ』君が、飼育員が同時に投げる赤と白のフライングディスクのどちらを取るかで勝敗を予想し、日本代表のvsドイツ戦勝利を的中させました。しかしvsコスタリカ戦は当たらず、リロ君にとっても正念場となった今夜のvsスペイン戦の勝敗予想に注目が集まりました。ところがリロ君は何と赤と白両方取ってきたことから、予想は引き分けとなりました。飼育員によると2枚とも持ってくるのは非常に珍しいことだそうです。果たしてリロ君の予想は当たるのか?そして日本代表は今大会決勝トーナメントに進出できるのか?結果は明朝6時ごろに判明します。それでは、今日はここまで。
2022年12月01日
今日未明、日本のサッカー史に大きな1ページが加わりました。先週から開幕したFIFAワールドカップカタール2022で、我らが日本代表(FIFAランキング24位)のグループリーグ初戦が行われました。相手はFIFAランキング11位ながら4度のW杯優勝を誇る格上のドイツでした。前半8分に日本は前田のシュートが決まったかと思いきや、オフサイドで得点にはなりませんでした。その後前半33分にドイツの選手が日本のGK・権田に倒されてPKとなり、PKが決まってドイツに先制点を奪われます。その後もドイツは日本に猛攻を仕掛けますが権田は好セーブを連発して、前半は1点ビハインドで終えました。後半、日本代表の森保一監督はコロナ禍によって今大会で採用された、『5人まで選手交代可能』のルールをフルに活用して選手を交代し、フォーメーションを4-2-3-1から3-4-3と攻撃型にチェンジしました。そして迎えた後半30分、日本は三笘から南野とボールを回して南野がシュートを放ちますが、ドイツのGK・ノイアーにはじかれます。しかしそのこぼれ球を堂安がドイツゴールに押し込み、同点に追いつきました!さらに後半38分、日本は浅野がノイアーのニアサイドを撃ち抜き、ついに逆転に成功しました!!そしてアディショナルタイムは7分と長く、この間にもドイツは日本ゴールに襲い掛かります。しかもノイアーまで前線に出てきての猛攻です。ですが日本も権田の好セーブやDF陣の必死の粘りで耐え抜き、2-1で日本がW杯で初めてドイツに勝ちました!後半に入って選手交代を積極的に行ってフォーメーションを変えた日本と、選手交代が遅れたドイツとでは、明暗がくっきりと分かれました。試合を通してボールの支配率は圧倒的にドイツが高かったですが、日本は少ないチャンスを活かし奇襲に成功した形となりました。今回試合が行われたカタールの首都・ドーハと言えば、1993年にW杯アジア最終予選で勝てば日本初出場となるはずが、イラクと引き分けてあと1歩のところで出場を逃した、いわゆる『ドーハの悲劇』の舞台です。この時森保監督は選手としてピッチに立っていました。しかしそれから29年後、同じドーハで監督として歴史的勝利を飾り、『ドーハの奇跡』を達成したのは感慨深いものがあります。日本代表の次戦はFIFAランキング31位で、初戦スペインに0-7コスタリカですが、気を緩めることなく自分たちのサッカーを行って連勝してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2022年11月24日
2012年のロンドン大会、2016年のリオデジャネイロ大会と、オリンピックの体操個人総合で2大会連続の金メダルを獲得し、世界選手権でも前人未到の6連覇を遂げた体操界のレジェンドであった内村航平選手が現役引退を表明し、今日都内で引退会見を行いました。現役引退を決断した経緯について内村は、東京五輪後に生まれ故郷・北九州市で開催された世界体操で、種目別・鉄棒の決勝で6位に終わり、日本代表選手として世界一の練習が積めなくなったことで、モチベーションやメンタル的な部分で、その状態まで持って行くことが難しくなったということです。また内村は現役生活について、「16年間ナショナル強化選手として活動し、人生の半分以上を日の丸を背負ってやってこれたことは誇りでありますし、自分が何をやっていくにしても自信を持っていろんなことを発信していけると思っています。」と振り返っていました。五輪や世界選手権で輝かしい成績を残しながらも、『ツカハラ』や『シライ』のように自分の名前を冠した技が残せなかったことについては、「未発表の技が何個かあり、個人総合でトップを維持するためにやる必要がなかった。僕は技名を残すよりすごいことをしたので、誇りを持っている。」と語っていました。そして3月12日には東京体育館で引退演技会となる『KOHEI UCHIMURA THE FINAL』を開催し、東京五輪や世界体操では鉄棒1種目に絞っていた内村でしたが、床・あん馬・つり輪・跳馬・平行棒・鉄棒の体操男子競技6種目をすべて披露することを発表しました。長い間日本の体操界を引っ張ってきた内村選手、本当にお疲れさまでした。引退演技会では素晴らしい演技を披露してくれることを期待しています。それでは、今日はここまで。
2022年01月14日
毎年12月第1日曜日に開催されていた福岡国際マラソンでしたが、近年市民参加型のマラソン大会が主流になっていることやスポンサーが集まらないことから、昨日行われた第75回大会で最後となりました。新型コロナ感染対策を行っての大会となった今回は2024年パリ五輪のマラソン日本代表選手を選考するマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)の出場資格を得られる最初のレースとなりました。福岡国際マラソンでMGC出場権を得るためには、・2時間8分0秒以内(順位問わず)・日本人3番手以内で2時間10分0秒以内・日本人6番手以内で2時間9分0秒以内となります。気温がやや高い中での競技は早いペースで展開し、MGC出場資格獲得を目指す日本人選手たちが多く活躍しました。結果は35Km付近でスパートをかけたマイケル・ギザエ(スズキ)がそのまま平和台陸上競技場へ飛び込み優勝しました。優勝したギザエ選手はケニア出身ですが、高校時代に福岡第一高に留学し、卒業後は日本の実業団であるスズキに入って活躍しています。福岡にゆかりのある選手が優勝したのは最後の大会にふさわしいのではないでしょうか?日本人では細谷恭平(黒崎播磨)が2位でゴールしたほか、4位・大塚祥平(九電工)、5位・高久龍(ヤクルト)、6位・上門大祐(大塚製薬)の計4選手が上記の条件を満たし、MGC出場権を獲得しました!福岡国際マラソンが終わってしまうのは寂しいですが、今回MGC参加資格を得た選手たちの中からぜひパリ五輪の代表が出ることで、『最後の福岡がパリに繋がる』形になって欲しいと思います。それでは、今日はここまで。
2021年12月06日
東京2020オリンピック終了後初の世界大会となった『第50回世界体操選手権大会』は昨日まで北九州市立総合体育館で行われていました。あの周辺は遠足で訪れたり、体育館でのバレーボールの試合を見に行ったりと、子供のころから訪れていた場所ですが、世界大会の舞台になるとは感慨深いです。最終日の昨日は日本勢の活躍が目立ちました。女子平均台では18歳の芦川うらら選手が見事に金メダルを獲得しました!この種目で日本が金メダルを取るのは67年ぶりで、18歳での金メダルは日本女子最年少の快挙だそうです。まだ若いのでぜひとも3年後のパリでメダルを獲得してもらいたいですね。さて男子鉄棒では東京五輪で2冠に輝いた橋本大輝選手と、地元出身の内村航平選手の新旧エース対決が実現しました!結果は橋本が銀メダル、内村は6位という結果に終わりました。地元での大会で鉄棒1本に絞りながらメダルを逃した内村は、この大会をもって現役引退するのではないかと思われましたが、かえって競技熱が再燃したのか、進退については「ゆっくり休んでから考える。」と語っていました。そして東京五輪の個人体操競技で日本の五輪史上初のメダル(銅メダル)を獲得し、この大会で現役引退を表明している村上茉愛選手は床運動で、現役最後の『ラストダンス』を披露しました。H難度の大技『シリバス』などを決め、フィニッシュも見事に決まった後の採点の結果は2位でしたが、村上陣営の採点問い合わせが通り、難度を示すDスコアが修正されたことから0.1点追加された結果逆転で金メダルとなりました!有終の美を飾った村上は全種目終了後、「私は今日で引退します。最後の最後に金メダルという形で感動を届けられたんじゃないかなと。みなさんの応援があったから強くなれた。」と語っていました。村上は東京五輪で悲願のメダルを獲得したものの、足首のケガもあって世界体操への出場については迷っていたようでしたが、無観客で行われた東京五輪と違って観客の前で試合を行えることから、世界体操への出場を決断しました。結果的に最高の結果で現役生活を終えることができましたので、彼女の決断は正しかったと思います。日本体操界の歴史に確実に名前を刻むであろう選手の最後の舞台が、総合体育館であったことに嬉しく思います。男女ともに日本勢が活躍した世界体操は成功したといってもいいのではないでしょうか?さて27日からは小倉駅北口の西日本総合展示場新館で、世界新体操が開幕します。体操の日本勢の活躍に刺激を受けて、『フェアリージャパン』も活躍してくれるといいですね。それでは、今日はここまで。
2021年10月25日
東京2020オリンピック・パラリンピックが閉幕してもうすぐ1か月となりますが、早くも国際大会が開かれる競技もあります。その中で世界体操・新体操選手権が、明日から北九州市を会場として開幕します。東京2020オリンピック終了後初めて日本で開かれる国際大会であるとともに、体操と新体操の世界選手権を初めて同時に開催する大会です。まず世界体操が18日から24日の間で北九州市立総合体育館で、続いて世界新体操が27日から31日の間で西日本総合展示場新館で、それぞれ開催されます。世界体操の男子では東京五輪で2冠に輝いた橋本大輝選手に、地元出身の内村航平選手という日本の新旧エースが登場し、女子では東京五輪の個人体操競技で日本の五輪史上初のメダル(銅メダル)を獲得した村上茉愛選手が登場します。新体操では、日本代表『フェアリージャパン』が、自国開催ながら結果を残せなかった五輪のリベンジを果たしてもらいたいですね。世界体操・新体操の日本勢の活躍を期待しています。それでは、今日はここまで。
2021年10月17日
東京2020オリンピックが開幕して1週間が経ちましたが、日本勢のメダルラッシュが止まりません!特に柔道は個人で男女のいずれかが毎日金メダルを獲得し、7日連続で日本武道館に日の丸が掲揚され、君が代が流れている素晴らしい光景が見られました。女子70Kg級で新井千鶴選手が、女子78Kg級で浜田尚里選手が、男子100Kg級でウルフ・アロン選手が、女子78Kg超級で素根輝選手が、それぞれ金メダルを獲得しました!日本柔道は今大会だけで五輪史上最多となる9個の金メダルを獲得しました!前回の東京五輪の柔道会場となった『武道の聖地』での開催ですので、選手たちの心身も引き締まったのではないかと思います。そのほかに体操男子個人総合では、橋本大輝選手が金メダルを獲得しました。橋本選手はまだ19歳ということで、新たなスターの誕生となりました!また競泳女子200m個人メドレーでは、大橋悠依選手が今大会2個目の金メダルを獲得しました!日本の競泳女子でも複数の金メダルは初めてです!!そして今日最も注目を集めたのはフェンシング男子エペ団体の決勝で、日本はROC(ロシアオリンピック委員会)と対戦しました。『エペ』では突きのみ・全身が有効の種目です。団体は各チーム3人(リザーブ1人)がエントリーし、総当たりで3分×9試合を行い、先に45点を獲得した方が勝ちとなります。試合は日本が優勢に試合を進めていき、第8試合で37-33と日本リードして迎えた第9試合、加納虹輝選手がROCの選手相手にあっという間に8ポイントを獲得し、3分経過前に45点に到達したことで日本が勝利し、日本が五輪初の金メダルを獲得しました!フェンシングは近代オリンピックが開始された1896年アテネ大会の時からの伝統ある種目ですが、実に125年目で日本が初の金メダルということになります!!このフェンシング男子エペ団体の金メダル獲得により、日本は1964年の東京大会・2004年のアテネ大会の16個を上回り五輪史上最多となる17個の金メダルを獲得したことになります!日程はまだ半分残っていますので、これからの日本勢の金メダルラッシュも期待したいですね!それでは、今日はここまで。
2021年07月30日
東京2020オリンピックは火曜日も日本勢のメダルラッシュが続きました。今大会からの新種目であるサーフィンでは、男子で五十嵐カノア選手が銀メダル、女子で都筑有夢路選手が銅メダルを獲得し、ウェイトリフティング女子59Kg級では安藤美希子選手が銅メダルを獲得しました!柔道男子81Kg級では永瀬貴規選手が金メダルを獲得し、これで柔道男子は4人連続金メダルとなりました!そして夜に行われたソフトボール決勝では、日本vsアメリカという、13年前と同じカードで行われました。今大会のリーグ戦で日本はアメリカに敗れていることもあり、リベンジして金メダルを取りたいところです。4回表、日本は渥美万奈選手のタイムリーで1点を先制すると、5回表には藤田倭選手のタイムリーで追加点を入れました!投げてはエースの上野由岐子投手が6回途中まで投げ、その後後藤希友投手が好リリーフを見せました!そして迎えた最終7回裏、ソフトボール独特のルールであるリエントリー(再登場)で、上野投手が再登板しアメリカを三者凡退に抑えて、2-0で日本が勝利し、13年越しの連覇を達成しました!表彰式では新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、メダルはプレゼンターのJOC山下会長から選手に手渡された後、隣の選手にメダルをかけてもらっていました。上野投手の母校である福岡大学附属若葉高等学校(旧・九州女子高等学校)では、偉大な先輩を応援する後輩たちの姿がありました。そして金メダル獲得の瞬間、大いに盛り上がっていました。次回パリ大会ではソフトボールの開催の予定はありませんが、次々回のロス大会で、アメリカのリベンジ目的でもいいので復活してもらいたいですね。また侍ジャパンにとってはある意味プレッシャーとなったと思いますので、気を引き締めて今日からの試合を戦ってもらいたいと思います。それでは、これにて失礼。
2021年07月28日
東京2020オリンピックは連日日本選手団の金メダルラッシュが続いています。昨日はまず、今大会からの新種目となったスケートボード・女子ストリートで西矢椛選手が金メダル、中山楓奈選手が銅メダルをそれぞれ獲得しました!西矢選手は13歳での金メダル獲得ということで、バルセロナ五輪競泳女子200m平泳ぎの岩崎恭子さん(14歳)の記録を更新し、日本史上最年少の金メダリストとなりました!また『お家芸』の柔道では、男子73Kg級で大野将平選手が金メダル、女子57Kg級で芳田司選手が銅メダルをそれぞれ獲得しました!大野選手は日本柔道史上4人目のオリンピック連覇となりました。一方体操男子団体も連覇を狙いましたがROCにわずかに及ばず銀メダル、アーチェリー男子団体は銅メダルを獲得しました。そして夜に行われた卓球混合ダブルスの決勝戦では、水谷隼・伊藤美誠ペアが中国ペアをフルセットの末破り、今大会からの新種目で初代王者になるとともに、日本卓球史上初の金メダルを獲得しました!これまでなかなか中国に勝てなかった卓球でついに勝利し、初の金メダルが獲得できたのは嬉しいですね!!卓球はまだ男女個人・団体もありますので、これからも日本が金メダルを量産してもらいたいと思います。それでは、これにて失礼。
2021年07月27日
東京2020オリンピックは3日目を迎え、猛暑の中各地で競技が行われましたが、日本代表が地の利を生かして金メダルを量産しました!競泳女子400m個人メドレーでは大橋悠依選手が競泳陣で今大会初の金メダルを獲得し、東京五輪で始めて行われたスケートボード男子ストリートでは、堀米雄斗選手が金メダルを獲得し、この競技の初代王者となりました!そして今日の注目は何と言っても柔道でしょう。女子52Kg級で妹・阿部詩選手が男子66Kg級で兄・阿部一二三選手がそれぞれ金メダルを獲得し、日本の夏季五輪では初となる『同一大会同一日で男女きょうだいが同時金メダル』を達成しました!妹の詩選手はこれまで日本勢が獲得できなかった52Kg級で金メダルを獲得しました。また、兄の一二三選手は2019年の世界選手権で丸山城志郎選手に敗れ同年11月の柔道のグランドスラムでリベンジを果たし、昨年12月に行われた代表決定戦では丸山選手と24分間の死闘の末に勝利して兄妹同時五輪出場を果たしただけに、金メダルを取れて本当に良かったと思います。今日は4回も日の丸が国旗掲揚台の一番高いところに掲げられ、君が代が4回も流れたことに感謝したいと思います。そしてこれからも日本選手団の活躍を期待しています!それでは、今日はここまで。
2021年07月25日
昨日開会式が行われた東京2020オリンピックですが、今日から本格的に競技がスタートしています。予選開催中の競技もあり、なかなか日本選手団のメダルにつながるニュースが入らない中、お家芸である柔道で初日からメダルラッシュとなりました。女子48Kg級では渡名喜風南選手が決勝に進出してメダルを確定させましたが、クラスニチ(コソボ)に敗れ惜しくも銀メダルとなりました。しかしこれが今回の東京五輪で日本の初メダルとなりました!そして男子60Kg級では高藤直寿選手も決勝へ進み、延長戦(ゴールデンスコア方式)で相手選手に指導が3つついたことで反則となり、高藤選手が日本勢金メダル第1号となりました!前回(リオ五輪)では銅メダルだっただけに、5年間の思いが込み上げてきたのか、試合が終わった後は男泣きしていました。そして試合に引き続いて表彰式が行われましたが、プレゼンターがかつて陸上・棒高跳びで活躍し何度も世界記録を更新した『鳥人』セルゲイ・ブブカ氏(ウクライナ)でした。表彰式では新型コロナウイルス感染対策が施されました。通常ならプレゼンターが選手の首にメダルをかけるのですが、今回はプレゼンターが選手にメダルを手渡しし、選手は自分でメダルをかけていました。女子では金メダルを取ったコソボの国旗が掲揚され、国歌が流れましたが、2008年にセルビアから独立し、リオ大会からオリンピックに参加しているところです。多くの方はコソボのことをあまり詳しく知らないと思いますが、プロレスファンならばケンドー・カシンがベスト・オブ・ザ・スーパージュニアで優勝した時に「コソボだよ、コソボ。」と叫び、当時(1999年)紛争中だったコソボ地域に賞金の一部(100万円)を公約通りに寄付したことで知られています。続いて男子の表彰式が行われ、高藤選手は表彰台の一番高いところに立ち、自らの首に金メダルをかけました。そして日本武道館に日の丸が掲揚され、君が代が流れました!至極まっとうな思想を持つ日本人ならばこの瞬間を待ちわびていたことだと思います。自国開催のオリンピックで自国の国旗が掲揚され、自国の国家が流れる。こんなに素晴らしい瞬間を味わえたことに感謝したいと思います。これからも日本のメダルラッシュが続いてもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2021年07月24日
2021年7月23日、待ちに待った日がついにやってきました。1年延期となっていた東京2020オリンピックの開会式が、東京・新国立競技場で行われました。しかし新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が東京都内に発令されていることもあって、無観客での開催となりました。午後8時から行われた開会式ではコロナ禍の中でトレーニングを続けるアスリートの様子や、新型コロナウイルスの犠牲者への黙祷が捧げられたりしました。その後江戸時代の木遣り唄や提灯など、日本伝統のものからタップダンスや創作ダンスなどが行われ、木で作られた5つの輪が登場しました。そして選手入場は、近代五輪発祥地のギリシャ、難民選手団に続いて各国の選手が入場しましたが、・日本語の『五十音順』・BGMがドラクエ・FF・モンハンなどのゲーム音楽・プラカードは漫画の吹き出しと日本らしさが伝わる内容でした。またコロナ対策でマスクを着用し、国家間は距離を開けての入場となりました。五十音順の入場後、次々回(ロサンゼルス)夏季五輪開催国のアメリカ、次回(パリ)開催国のフランスに続き、最後に日本選手団が入場しました!今回の日本選手団の衣装は白のジャケットと赤のスラックスという1964年の東京五輪と逆のカラーリングで入場しました。空中にドローンでオリンピックのロゴが作られた後にそのドローンが地球に姿を変え、五大陸のアーティストによってジョン・レノンの『イマジン』が歌われた後、トイレタイム橋本聖子組織委員会長とトーマス・バッハIOC会長のスピーチが行われ、天皇陛下による開会宣言が行われました。今大会行われる競技のピクトグラムをパントマイムで紹介したり、市川海老蔵&ジャスピアニストの上原ひろみによるパフォーマンスが行われた後いよいよ聖火が入場しました!新国立競技場では、野村忠宏氏(元柔道)・吉田沙保里氏(元レスリング)(ともに金メダリスト)↓長嶋茂雄氏・王貞治氏・松井秀喜氏(いずれも元プロ野球選手・国民栄誉賞受賞者)↓医療従事者↓土田和歌子選手(パラトライアスロン)↓東日本大震災で被災した東北3県の子供達とリレーが行われ、最終走者の大坂なおみ選手(テニス)に渡された聖火が、競技場に置かれた聖火台に点火されました。コロナ禍の中で様々な制限があった中、無事に開会式が行われて良かったです。これから17日間、選手たちの熱闘に期待したいと思います。それでは、今日はここまで。
2021年07月23日
昨日から一部の種目で競技が始まっている2020東京オリンピックですが、今日もソフトボールの1次リーグが行われ、日本代表は強豪のメキシコと対戦しました。日本は0-0で迎えた2回裏に藤田倭選手のソロで1点を先制しました!一方先発は昨日に続いてエースの上野由岐子投手でした。実は今日は39歳の誕生日で、図らずもバースデー登板となり、4回までメキシコ打線を相手に三振の山を築いていきました。5回表にソロを打たれて同点とされてしまいますが、その裏に1死2塁から我妻悠香選手のタイムリーで勝ち越しました!ソフトボールは野球と異なり通常は7イニングまでとなりますが、その7回表、上野投手が捕まり1点を失い追いつかれます。なおも無死1・2塁のピンチで日本は後藤希友投手をリリーフに送りますが、その期待に応えてアウトを3つ取って最少失点に抑えました。日本は7回裏無失点で終え、8回からは延長戦になりますがここからタイブレークで試合が行われることになり、無死2塁の状態から攻撃が始まります。後藤投手は2死満塁のピンチを背負いますが見逃し三振でピンチを切り抜けると、その裏、日本は1死3塁から渥美万奈選手のタイムリーが飛び出し、3x-2で日本がサヨナラ勝ちしました!!上野投手の誕生日を劇的なサヨナラ勝ちで飾れたのは本当に良かったと思います。何としても勝つんだという日本代表の選手たちの気持ちがあらわれたのではないでしょうか?ソフトボールは明日移動日で試合が行われませんが、アーチェリーやボートの予選が行われ、開会式も行われます。これから本格的にオリンピックが始まりますが、各競技の日本代表の選手たちの活躍に期待しています!それでは、今日はここまで。
2021年07月22日
1年越しの開催となった2020東京オリンピックの最初の競技が今日行われました。記念すべき最初の競技はソフトボール1次リーグの日本vsオーストラリアです。ソフトボールはオリンピックで13年ぶりに開催されることもあり、選手たちは待ちに待った瞬間ではなかったかと思います。13年前に金メダルを獲得した時にマウンドに立っていたのは、エースの上野由岐子投手でしたが、その上野投手が今回も日本代表に選ばれ、開幕試合の先発としてマウンドに立ちました。 ところが上野投手は初回から連続死球で1点を与えてしまい、苦しい立ち上がりとなりました。しかし日本は2死2塁から4番・山本優選手のタイムリーで同点に追いつきました!3回裏には2死2塁から内藤実穂選手の2ランで勝ち越し、4回裏には無死1塁から藤田倭選手の2ランが飛び出し、1死1・3塁から原田のどか選手の犠牲フライでもう1点を追加しています。味方の援護をもらった上野投手は2回以降立ち直り、5回途中まで投げました。その後は後藤希友投手が2死満塁のピンチを背負うも無失点で切り抜けました。5回裏に日本は無死1塁から山本優選手の2ランが飛び出し、5回以降で7点以上の差がついたことから規定により、8-1で日本がコールド勝ちしました!日本で開催されるオリンピックの最初の競技で日本の選手たちが活躍し素晴らしい結果を残したことは国民に勇気と感動を与えたと思いますし、他の日本選手団にも励みになったことだと思います。ソフトボールは予選リーグを上位で勝ち抜かないと金メダルを獲得できません。次回のパリ五輪ではソフトボールが行われない予定ですので、ここで再び日本が金メダルを取ってもらいたいと思います。それでは、今日はここまで。
2021年07月21日
昨日このブログで書きました、東京五輪7人制ラグビーの南アフリカ代表で監督が新型コロナウイルスに感染したことが明らかになった件ですが、今日さらに動きがありました。選手・スタッフら総勢21人で来日した南アフリカ代表でしたが、その時に乗っていた飛行機の乗客に感染者がいたため、1人が濃厚接触者と特定されたことからその他20人で合宿先の鹿児島に入りました。ところが鹿児島に到着後にニール・パウエル監督の感染が明らかになり、選手たちは昨日まで鹿児島市内の宿泊先で待機が続いていました。その間に鹿児島市保健所が残る19人にPCR検査を行った結果、選手14人、スタッフ4人が陰性(スタッフ1人結果待ち)となったことから、五輪組織委員会などが定めた基準に沿って、今日夕方から陰性となった18人で練習開始されました。なお鹿児島市ではパウエル監督の感染が確定した際に、選手5人・スタッフ4人・チーム以外の関係者1人の計10名を濃厚接触者に特定していますが、濃厚接触者となった選手は試合開始6時間前のPCR検査で陰性であるなどの条件を満たせば試合に出場できるそうです。南アフリカ代表の鹿児島での事前合宿は23日までの予定ですが、残された時間できっちり調整して試合に臨んでもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2021年07月20日
2020東京オリンピック開幕まで残り数日となり、すでに来日している選手たちが各地の合宿地から東京の選手村へ移動するニュースがそろそろ出始めたころとなりましたが、新型コロナウイルスに感染した選手やスタッフもおり、コロナ禍の中での五輪開催は開幕前から前途多難となっています。そんな中、南アフリカの7人制ラグビー代表チームは、鹿児島市で事前合宿を行う予定となっていましたが、日本へ向かう飛行機の中で感染者が発生し、代表チームのスタッフ1名が濃厚接触者と判定され、この1人を除いた20名が17日に鹿児島に入りました。その20名の中で簡易検査を行った1名のスタッフに陽性反応が出たことから、鹿児島市内の病院で再検査を行ったところ陽性が確定しました。これに伴い選手たちは昨日と今日の練習を中止し、鹿児島市内のホテルで待機することになりました。そして今日になって南アフリカ代表は公式ホームページで、17日の簡易検査で陽性となったスタッフが、事もあろうに代表チームの指揮を執るニール・パウエル監督であることを発表しました。パウエル監督はこれから2週間、鹿児島市内の医療機関に入院・隔離されることになるため、開会式の時点で東京に入れない状況となりました。7人制ラグビーの南アフリカ代表の試合は26日にケニアと、27日にアメリカと東京で開催されるのですが、これらの試合はコーチに任せ、パウエル監督は鹿児島からリモートで指揮を取るそうです。オリンピックで実際にプレーする選手の中に、今のところ陽性反応者がいないことは不幸中の幸いかもしれませんが、監督の指導のもとで今まで練習してきた選手たちは複雑な心境ではないでしょうか?監督不在の中で試合をすることになった選手達ですが、ベストを尽くしてプレーしてくれることを期待しています。それでは、今日はここまで。
2021年07月19日
去る3月24日、バルセロナ五輪柔道男子71Kg級で金メダルを獲得し、『平成の三四郎』の異名を持つ古賀稔彦さんが、がんのために53歳の若さでお亡くなりになりました。古賀さんは佐賀県北茂安町(現・みやき町)出身で、小柄ながらも体格の大きい選手を相手に一本を取りに行くスタイルから、『姿三四郎』を彷彿させるとして『平成の三四郎』の異名がつけられました。オリンピックには1988年のソウル大会が初出場でしたが3回戦で敗退、その後行われた体重無差別の大会では決勝で最重量級の小川直也に敗れるも、自分よりも大きな選手を次々と破っての決勝進出は注目を集めました。そして1992年のバルセロナ五輪では日本選手団主将を任されましたが、その直前に吉田秀彦と練習を行っていた際に左ひざを負傷してしまいます。ですが古賀さんは痛み止めを打ちながら試合に出場し、見事に金メダルを獲得しました!次のアトランタ大会では銀メダルを獲得しますが2000年に現役引退し全日本女子のコーチを務めて谷本歩実らを育てる傍ら、川崎市内に道場を開いて多くの子供たちに柔道を教えていました。その中には古賀さんの次男・古賀玄暉(げんき)選手の姿もありました。父と兄・颯人(はやと)選手に続いて日体大に進学し、今年4月からは名門・旭化成柔道部に入り、2024年のパリ五輪へ向けた最初の大会である全日本選抜体重別選手権(福岡国際センター)への出場を控えていましたが、開催11日前に父の訃報を聞きました。しかも玄暉選手は直前の練習で父親と同じく左ひざを痛め、父親の葬儀もあってあわただしい中で選抜体重別選手権に出場しました。順調に決勝に勝ち進みますが、先に技ありを取って優勢に試合を進めるも相手に技ありを取られ、延長戦にもつれ込みました。その延長戦で肩車という技を決めて技ありを奪い、合わせ技一本で初優勝を決めました!亡き父の棺に、結果を出して恩返しすることを誓っていた玄暉選手は、左ひざのけがを抱えながらも見事に結果を出しました。これで今年6月にハンガリーで開催される世界選手権の代表にも選ばれました。パリ五輪で玄暉選手が金メダルを取って、父の墓前に良い報告ができることを願っています。それでは、今日はここまで。
2021年04月04日
2015年にイングランドで行われたラグビーワールドカップで当時の日本代表が強豪国・南アフリカに勝利して一躍話題となりましたが、その中心人物で元ラグビー日本代表の五郎丸歩選手が9日、来年1月から開幕する『ジャパンラグビートップリーグ2021』への出場を最後に現役引退することを発表しました。五郎丸選手は福岡市出身で、高校はラグビーの強豪である佐賀工に進学、早稲田大学で大学日本一を経験してトップリーグのヤマハ発動機に入団しました。そして2015年のラグビーW杯で日本代表に選出され、南アフリカから大金星を奪いました!プレースキックを蹴る前の独特なルーティンである『五郎丸ポーズ』は当時大きなブームにもなりました。2016年には博多駅ビルJR博多シティの5周年広告のモデルに起用され、福岡ではCMでも五郎丸選手を見ることができました。昨年、初めて日本でラグビーW杯が開催されましたが、すでに代表を引退していた五郎丸選手はNHKで解説を務めていました。五郎丸選手はラグビー日本代表で活躍しただけでなく、ここ数年の日本国内でのラグビー人気を高めた立役者と言っても過言ではないでしょう。現役引退はさみしいですが、これからもラグビーの普及に尽力してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2020年12月09日
今年は新型コロナウイルスの影響で、東京オリンピック・パラリンピックをはじめ、多くのスポーツイベントが延期・中止・無観客開催を余儀なくされています。そんな中、毎年2月に『別府大分毎日マラソン』を主催している九州陸上競技協会などが今日記者会見を開き、来年開催予定だった第70回大会を1年延期することを発表しました。会見によると、来年は参加ランナーの人数を減らした形での開催も検討していましたが、・新型コロナが終息せず、ランナーの安全確保が難しい・2500人にのぼるボランティアの人数を減らすことが難しい・大会の時期とインフルエンザが流行する時期が重なる等の理由で開催延期を決めたそうです。大会が延期となるのは、大会初の事態となります。なお主催者によると代替大会として、リモートマラソン大会『別大チャレンジ2021(仮称)』を開催することを発表しました。(大会詳細は10月発表予定。)これは来年2月1~14日の間にスマートフォンアプリで走行距離とタイムを計測し、累計42・195Kmを走ってもらうというものです。日本全国どこからでも、そしてだれでも参加できるそうです。(参加人数は5000人程度。)無観客開催が決まった箱根駅伝とは違い、別大マラソンはトップアスリートだけでなく市民ランナーも参加する大会ですので、そうした特色を維持するための苦渋の決断だったと思いますので、2022年開催の第70回大会が盛大に行われることを期待します。それでは、今日はここまで。
2020年09月23日
昨年日本で開催されたラグビーW杯で、日本代表のメンバーとして大会初のベスト8進出に貢献した福岡堅樹選手は、W杯終了後に7人制ラグビー日本代表として東京五輪出場を目指していましたが、新型コロナウイルスの影響で五輪が1年延期することになってしまいました。本来、東京五輪を終えた後に代表から退き、医者を目指すために医学部のある大学へ進学することを表明していた福岡選手でしたが、五輪延期を受けて7人制日本代表からの引退を表明し、昨日オンラインで会見を行いました。その中で福岡選手は、「今回このような結論に至った理由は、自分の中で後悔しない人生を生きたいという思いがいちばん強かったからです。東京五輪延期がささやかれ始めたときから、どの選択が一番後悔しないだろうかと常に考えていました。(日本代表)引退のタイミングは、東京五輪単体で設定したものではなく、2019年の日本でのW杯とセットで考えていました。一度決めた引退のタイミングをずらしてしまうと、また何かやりたいことが出てどんどんずれてしまいタイミングを失ってしまう可能性も考えられるので、自分の決めたものを貫きたかったのです。自分はこういう運命だったのかなと受け入れることができたので落胆はしなかった。(今回のコロナ禍について)実際、親族や身の回りに多くの医療従事者がいます。その奮闘・頑張りが(現在の)状況を作ってくださってすごく感謝しています。そういった医療従事者の姿を見て少しでも力になりたいと思い、改めて医学の道に行きたいと思わせる部分もありました。(医者としての理想像は)アスリートとしての気持ちもわかるので、怪我を治すことだけではなく、精神的な部分でもしっかり寄り添ってあげられるようなお医者さんになれたらという思いはずっと持っています。」と語っていました。日本代表のユニフォームには袖を通すことは無くなった福岡選手ですが、現役引退するわけではありません。次シーズンからのトップリーグではパナソニックの一員としてプレーする予定です。また会見の中で福岡選手は、「名字にも福岡を背負っているので、福岡への思いは強くある。何かしらの形で貢献できたら。」とコメントしており、地元である福岡県への貢献をしたいという思いもあるようです。福岡県は全国でも比較的ラグビーの盛んなところです。そんな福岡県からラグビー日本代表として活躍した選手が出たことは本当に誇りに思います。医者という第二の人生が福岡選手にとって実りのあるものになることを願います。それでは、今日はここまで。
2020年06月15日
政府は今日、当初6日までの予定だった新型コロナウイルス特措法に基づく『緊急事態宣言』を5月31日まで延長することを発表しました。対象は引き続き47都道府県すべてとなりますが、5月14日頃を目途に専門家会議を開き、地域の感染者の動向や医療体制を分析して、解除可否を検討することも発表しました。しかしこれを受けてスポーツ界でもさらなる影響が出る形になりました。まず大相撲では5月場所(夏場所・両国国技館)が中止となり、7月場所(名古屋場所)は両国国技館で無観客開催となり、9月場所(秋場所・両国国技館)後の秋巡業も中止することになりました。そしてプロ野球やJリーグでも6月中の公式戦再開はほぼ無くなったと考えられます。仮に6月に緊急事態宣言が解除されたとしてもすぐに試合ができるわけではなく、春季キャンプのように調整を行う必要があるためです。プロ野球ではすでに今季の交流戦中止を発表していますが、オールスターゲームの中止も視野に入れています。というのも選手をファン投票で選ぶはずが、試合が無いので選びようがありません。さらに7月開幕となればさらに試合数が減る可能性があります。新型コロナウイルスの爆発的感染拡大は今のところ回避できていますが、さらに感染者数を拡大させないためにはスポーツ界の犠牲は大きいと思います。ですが元気な状態でないと、さらには生きていないとスポーツをしたり感染したりして楽しむことができないのも事実です。緊急事態宣言を早く解除させるために、我々が今できることを行うべきだと思います。それでは、今日はここまで。
2020年05月04日
新型コロナウイルスの影響で全国に非常事態宣言が発令され、外出自粛要請が行われるなど、我々の日常生活に大きな影響を与えていますが、スポーツの世界でもその影響は大きいものとなっています。プロ野球やJリーグはまだ開幕時期が決まらず、大相撲では十両力士や親方にも感染者が出るなど、プロの世界はもちろんですが、アマチュアのスポーツにも今日大きな話題が入りました。全国高等学校体育連盟(全国高体連)は今日オンライン会議を開き、当初北関東で開催予定で、その後東京五輪(来年に延期)の影響で東北から九州までの21府県で開催予定だった全国高校総合体育大会(インターハイ)の全競技中止を発表しました。インターハイは1963年から始まりましたが、中止は今回が初めてとなります。全国高体連によると中止の理由については、新型コロナウイルスの感染拡大と緊急事態宣言が全国に発令されたことを受けて、・各地の高校が登校停止となったことで部活動もできなくなったこと・そのために各地の予選大会も中止になったことでインターハイ代表が決められないこと・十分な練習時間を確保できないために事故が発生する可能性が高いこと・開催時期を遅らせると学生の本業である学業にも支障が出ること以上の内容を判断しての苦渋の決断となりました。特に3年生にとっては高校生活最後の大会であり、スポーツ推薦を狙っている生徒にとってはアピールの場が失われたことで非常につらい思いをしていると思いますが、全国各地で多くの人が移動し、宿泊することで新型コロナウイルス感染のリスクが高く、生徒やご家族の安全を守るためにはやむを得ないと考えます。インターハイ中止は実際にその中で行われる競技だけでなく、個別に開催している夏の全国高校野球選手権大会にも影響が出そうです。本来ならば予選大会の行方を占うはずの春季地方大会が中止となり、十分に試合経験が無い状態で本大会に突入するのはケガを増やす原因にもなります。さらに他のスポーツが涙を呑んで中止しているのに野球だけ特別扱いすることはかえって世間の反感を買うことになってしまいます。いまだに新型コロナウイルスの感染が終息しないことを考えると、生徒たちの安全を考慮し、高野連が賢明な判断を下すことを希望します。それでは、今日はここまで。
2020年04月26日
世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスが、ついに4年に一度のスポーツの祭典に大きな影響を与える事態になりました。今夜、国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と開催国である日本の安倍首相が電話会談を行い、今年7月24日に開幕予定だった東京五輪を1年程度延期することで一致し、その後に開かれたIOC理事会でも正式承認されました。また、同時にパラリンピックも延期することになりました。なお、どれだけ延期するかは今後協議していくそうです。これまで準備をしてきた多くの関係者や関係機関、そして何よりも出場予定の選手たちにとっては残念な決定ではありますが、世界的な情勢を考えると、無事に今年7月にオリンピックを行うことは難しいと思います。ですが中止ではなく延期となったことはましな方だったのではないかと思います。仮に今年、東京以外の都市で五輪が開かれることになったとしても遅かれ早かれ中止や延期は免れなかったと思います。新型コロナウイルスの猛威が消えた時に、改めて東京五輪・パラリンピックが盛大に開催されることを願っています。それでは、今日はここまで。
2020年03月24日
世界的な新型コロナウイルスの感染者が増加しつつある中、日本でも様々なイベントの自粛や学校の休校、在宅勤務の推奨など感染拡大を防ぐための対応が取られてきています。そして先週土曜日からのオープン戦全試合を無観客試合にすることを決めたプロ野球と、今月15日までの公式戦をすべて延期することを決めたサッカーのJリーグは今日、感染症の専門家を招いて『第1回新型コロナウイルス対策連絡会議』を都内で開催しました。プロ野球からは斉藤惇コミッショナーと各球団の代表者が、Jリーグからは村井満チェアマンや理事などが参加しましたが、彼らに加えて感染症の専門家3名も参加しました。専門家たちからは、・球場で感染を防ぐためのポイント・チーム内で感染者が出た時の対応の在り方について説明がありました。感染防止策としては、・選手のロッカーを時間差で使う・食事会場では他の人と距離を置いて利用するといった意見が出されました。また感染者が出た場合の対応の中では、『濃厚接触者』の定義を明らかにしてほしいという意見が出ました。この後9日に第2回の会議が行われ、これを踏まえて専門家が提言をまとめるのですが、提言を受けてプロ野球・Jリーグが今後の開催内容について協議するそうです。通常通りに開催されることが理想ではありますが、感染の広がり具合によっては無観客試合や開催延期を継続する必要があると思います。このような非常事態がきっかけではありますが、プロ野球とJリーグ、国内の2つの球技のプロリーグがさらに連携を深めることができるといいですね。それでは、今日はここまで。
2020年03月03日
3連休が明けた今日、朝からマスク姿の人々が目立つ様子も慣れっこになった感じがします。新型コロナウイルスの世界的な流行はまだ収まる気配がなく、アメリカ、ヨーロッパに続いて東京でも株価が下がる事態になりました。連休中は各種イベントの中止が相次ぎましたが、その流れは今日も続いており、後楽園ホールでの『笑点』収録中止が決まったり、Jリーグが3月15日までの全試合を延期することを発表しました。中でもJリーグの開催延期は他のスポーツにも影響を与えそうです。すでに大相撲春場所やプロ野球オープン戦にも動きが出始めました。大相撲では現時点で開催を前提としながらも、無観客試合での開催を視野に入れているそうで、近日中に最終的な判断をするそうです。プロ野球でも明日、臨時の12球団代表者会議が開催され、『オープン戦の通常開催・無観客開催・中止』を協議することになりました。個人的には大相撲は中止すべきではなく、せめて無観客でも開催した方がよいと考えています。というのも、2011年の春場所は別の理由ではありますが、開催しなくなった途端に東日本大震災が発生したことを考えると、再びそのような大惨事が発生することを避けた方がよいからです。対してプロ野球はオープン戦を中止・延期するならば開幕からの数カードも中止・延期すべきだと思います。プロ野球よりもチーム数や開催場所が多いJリーグが延期を決めているのであれば、それに追随することはやむを得ないのではないかと思うからです。大相撲は大阪のみですが、プロ野球やJリーグは全国各地で行われます。それだけ大勢の人が集まる機会が増えると感染リスクは大相撲より高いと考えます。また、オープン戦はペナントレースへ向けた準備や調整の場でもあり、加えて今年は東京五輪の影響で当初の開幕が例年より早くなっています。それを考えるとほとんど準備をせずにぶっつけ本番で開幕を迎えるのは、12球団すべてにとってリスクが高いはずです。新型コロナウイルスのこれ以上の感染拡大を防ぐためにもプロ野球は賢明な判断を下すことを願っています。それでは、今日はここまで。
2020年02月25日
新年、明けましておめでとうございます。元日の九州地方は晴天に恵まれ、初日の出を拝めた場所が多かったことだと思います。令和初のニューイヤー駅伝では、宮崎県延岡市に本拠地を置く旭化成が、4年連続25回目の優勝を決めました!1区は2位だった旭化成は2区でトップに立ちました。しかし4区でライバルのトヨタ自動車に首位を奪われてしまいます。ですが5区の村山謙太が区間賞の走りでトップとの差を詰めると、6区の小野が区間新記録の劇走で再び旭化成がトップに立ち、7区の鎧坂も同じく区間新記録でリードを保ち逃げ切りました!ゴール地点の群馬県庁前には昨年ノーベル化学賞を受賞した吉野彰・旭化成名誉フェローが出迎えるというサプライズもありました。これは新年早々九州にとって嬉しいニュースとなりました。そしてソフトバンクホークスも旭化成と同様に、4年連続の日本一をリーグ優勝を達成した上で決めてもらいたいと思います。2020年もどうぞよろしくお願いいたします。
2020年01月01日
高校バスケットボールの日本一を決めるウィンターカップの男子決勝戦が今日、東京の武蔵野の森総合スポーツセンターで行われました。その決勝カードは福岡第一vs福大大濠という史上初の福岡県勢同士の対決となりました。同じ福岡市内の学校でお互いに手の内を知り尽くしていると思いますが、前半2クォーターは福岡第一が優位に試合を進めていきました。第3クォーターは福大大濠も追い上げを見せましたが、最終クォーターでは福岡第一が再び盛り返した結果、75-68で福岡第一が制して2年連続4度目の優勝を決めました!!今年はアメリカ・NBAで八村塁選手が活躍するなど、日本人でもバスケットボールの本場でやれることが証明された年でした。今日対決した福岡の2校のどちらかから、NBAで活躍する選手が生まれるといいですね。それでは、今日はここまで。
2019年12月29日
大盛況のうちに終了したラグビーワールドカップ2019日本大会ですが、我らが日本代表も初のベスト8進出を決めるなど大躍進しました。大会終了後も代表選手達はテレビ出演など大忙しの日々を送っていることだと思いますが、その1人であるスクラムハーフの流大(ながれ・ゆたか)選手が7日に母校である岱志高(熊本県荒尾市)に、8日には生まれ故郷である福岡県久留米市にそれぞれ凱旋しました!まず母校では体育館で後輩たちとハイタッチで入場しました、そして「ここでの3年間が無かったら今の自分は無い。母校の皆さんに受け入れてもらって幸せ者。夢の舞台で活躍することができ、荒尾から世界に羽ばたけることを証明できた。」と語っていました。そのほか、生徒からのリクエストに応えて、恩師にタックルを披露していました。翌日には久留米市役所を訪問し、職員から拍手で迎えられました。そして市のスポーツ功績賞を贈られました。流選手は小学校2年生から中学校3年生まで久留米市のラグビーチームに在籍していました。スポーツ功績賞を授与された流選手は「子供の頃にラグビーの楽しさを教わったおかげでここまで続けられた。感謝の気持ちでいっぱい。日本全体がワンチームとなって目標のベスト8を達成できた。4年後のW杯(フランス)にも出場し、結果を残したい。」と地元への感謝とこれからの目標を語っていました。4年後のフランス大会に日本代表として流選手が選ばれたら、今大会以上に活躍してもらい、ベスト8以上の結果を残してもらいたいですね。それでは、今日はここまで。
2019年11月08日
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