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世界が変わる New! かめおか ゆみこさん

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森の声

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2024.04.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日、以下のような状態の「困った子」のことを書きました。そして今、そのような状態の子ども達が増えて来ています。それは、生活の変化、社会の変化、人間関係の変化の結果なのでしょう。



自分勝手なことばかりしている。
場の状況が理解出来ない。
言葉が通じない。
ちゃんと対話が出来ない。
ちょっと注意しただけ、ちょっと叱っただけ、ちょっと間違いを指摘しただけですねてしまう。


親や先生の言うことを聞かない。
ちゃんと自分に向けて話しかけられず、楽しく話し合うことが出来る仲間や大人が傍にいない状態で育てば、必然的に「話を聞く能力」は育ちません。

「みんなと一緒」が出来ない。
共に笑い、共に食べ、共に遊び、共に歌い、共に行動してくれる人が傍にいない状態で育てば、必然的に「みんなと一緒」が苦手な子どもに育ちます。

自分勝手なことばかりしている。
「自分」だけの世界の中で育っていればそれは当然です。

場の状況が理解出来ない。
様々な「場の体験」が乏しい子にそれを求めても無理です。

言葉が通じない。
「言葉」の基本は「話し言葉」です。「文字言葉」ではありません。いくらスラスラ「文字」が書けて読めても、それだけでは機械的な作業に過ぎません。実際に、書いたり読んだりしてくれる機械は一般的に存在しています。

そして、「話し言葉」を話し、理解出来るようになるためには様々な体験が必要です、言葉を使うことが出来る人との対話も必要です。
日常的に「木」と関わって生活している人が、図鑑でしか「木」を見たことがない子に「木」について話しても通じるわけがないのです。
「言葉」が通じるためには「体験の共有」が必要になるのですが、それが今の子ども達には圧倒的に不足しているのです。


ちゃんと対話が出来ない。
これも同じです。

ちょっと注意しただけ、ちょっと叱っただけ、ちょっと間違いを指摘しただけですねてしまう。
周囲の人とつながれない、周囲の状況が読めない、自分を表現する手段を持っていない、相手の立場に立って相手の言葉を理解することが出来ないような子は「自分を守る」ことだけで精一杯です。
そのため、ちょっと間違いを指摘されただけで、それを「自分への攻撃」として感じてしまうのです。指導する人が、「これは間違っているよ」「もうちょっとこうした方がいいよ」と助言するだけでのパワハラだと感じてしまう子も増えて来ています。

相手の言葉を「自分が成長するヒント」として受け取ればいいのですが、人との関わりが少ない状態で育っている子は、自分を守ろうとする意識が強いので「自分に対する否定や攻撃や命令」として受け取ってしまうのです。

実は困ったことをする「困った子」は、子ども自身もどうしていいのか分からず困っているのです。その視点がないまま、指導や命令や禁止だけで子どもの状態を矯正しようとしても無理なんです。
それが過ぎると力ずくになってしまいます。子育ての場では「なんで言うことを聞かないんだ」と体罰になってしまうこともあるでしょう。言うことを聞かないのではなく、何を求められているのかが理解出来ないだけなのかも知れないのです。
ちなみに、「ちゃんと」「きちんと」「早く」などの言葉は子どもには通じませんからね。

あと、「ダメ」の乱用も止めた方がいいです。「ダメ」ではなく「そうじゃなくてこうしてね」と教えてあげて下さい。ダメと言われただけでは、どうしていいのか分かりません

お子さんが、周囲の人が困るようなことをしているような場合には、「子ども自身も困っているんだ」ということを気にかけて下さい。





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Last updated  2024.04.13 07:56:45
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