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2008.12.26
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~講談社ノベルス、1997年~

 S&Mシリーズ第6作です。
 それでは、内容紹介と感想を。

ーーー
1997年、夏(西之園萌絵、22歳;犀川創平、35歳)

 有名マジシャン、有里匠幻の脱出ショーが行われるということで、西之園萌絵は犀川創平、浜中深志とともに緑地公園を訪れた。
 ショーはテレビ中継されていた。まず、白い化粧に赤い口紅といういつもの顔で登場した有里は、ロープでぐるぐる巻きにされる。そのまま箱の中に入り、箱も厳重に結ばれる。そして、爆発とともに、箱は池の中へ。池から箱を出すと、そこからは有里が出てきた。…が、無事ではなかった。彼は、ナイフを胸に刺されて絶命していたのだった…。
 さらに、その葬儀の日も大事件が起こる。霊柩車に運ばれた彼の棺から、遺体が消えてしまったのだ。


 これだけ大がかりな謎が提示されているので、初読の頃はそれはもうわくわくしながら読んだものです。もちろん今でも楽しく読みました。トリックは読んでから思い出しました(笑)
 と、もちろんミステリとして楽しいのはもちろんですが、今回は主人公たちの成り行きなども気にしながら読んでいるので、そちらも楽しかったです。餃子パーティーも、したいなぁと思いながら読みました…(笑)
 そして今回いちばんテンションが上がったのは、(反転) 加部谷恵美さんが登場することです。中学生くらいの頃ですね。ただちょっと気になったのは、セレモニィホールを西之園さんと加部谷さんが一緒に訪れたことを知った犀川先生が、そこで会った人は加部谷さんを見て驚かなかったかな、と聞いたところです。なにか深い意味があるのでしょうか…? (反転ここまで)

 それでは、好きな言葉を引いておきます(文字色反転)

本物の天才もテレビには出ないだろうね。本物だったら、他人に信じてもらう必要なんてそもそもないんだ。だから、テレビに登場するという行為だけで、すべてが偽者だとわかる 」( 140 頁)

何かに気がついて、新しい世界が見えたりするたびに、違うところも見えてくる。自分自身も見えてくるんだ。面白いと思ったり、何かに感動したりするたびに、同じ分だけ、全然関係のない他のことにも気がつく。[……]物理の新しい法則を理解したとき、森の中を散歩したくなる。そうすると、もう、いつもの森とは違うんだよ。それが、学問の本当の目的なんだ。人間だけに、それができる 」( 202 頁)

どんな法律も人格を裁くことはできない。名前を裁くんだよ 」( 359 頁)

綺麗という形容詞は、たぶん、人間の生き方を形容するための言葉だ。服装とかじゃなくてね 」( 392 頁)

(2008/12/23読了)





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Last updated  2008.12.26 06:57:51
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のぽねこ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) スパイシーチューリップさんへ コメント…
スパイシーチューリップ @ Re:銀色夏生『流星の人』(05/16) 流行りましたね!キラキラ系、あまり知ら…
のぽねこ @ シモンさんへ コメントありがとうございます。 なにぶん…

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