仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2007.09.19
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カテゴリ: 仙台
政宗が江戸の柳生宗矩邸を訪れたときに出された酒のおいしさに、この杜氏を招きたいと柳生に頼み込んだ。柳生は大和国榧森の雲野氏を名乗る浪人、諸白屋又五郎を派遣してくれた。

又五郎は慶長13年(1608年)仙台に来て、御城定詰御酒御用に任命される。そして、榧森又右衛門と名乗らせ、帯刀を許し十人扶持を与えた。

政宗の命で仙台城御太鼓部屋の崖下(三の丸)に御酒倉を建てた。現在の博物館の裏の空き地である。明治八年まで御城御用御酒屋の看板が掲げられていた。

酒倉で醸造された酒の種類がすごい。

夏氷酒、伊丹酒、南蛮酒、忍冬酒、桑酒、延令固本酒、葡萄酒、琵琶酒、泡盛酒、味醂酎、みかん酒、砂糖泡盛酒、菊酒、揚梅酒、いちご酒、みぞれ酒、しそ酒、焼酎なおし、梅酒、榧酒、疝気薬酒、白梅酒、竜眼酒、白酒、豆淋酒、甘露酒、当座玉子酒...

戦地に携帯する印籠酒も作っていた。明治十年に少しばかり残っていた印籠酒に熱湯を入れてかき回したら、1升から2升の酒ができたという。このようなインスタント酒の製法は、今は伝わっていない。

■文献 逸見英夫、伊達泰宗『独眼竜政宗の素顔』宝文堂、1996年

■関連する過去の日記  清水門跡 (07年7月13日)





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最終更新日  2007.09.19 06:11:47
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