仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2010.05.13
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カテゴリ: 宮城
「みやぎの島めぐり」という名のパンフレットがある(宮城県離島振興協議会発行)。先日、女川のマリンパルを訪れた際に、フェリー乗り場でもらってきた。

宮城県内の9つの有人離島を紹介している。この場合、金華山はカウントしないようだ。

私が訪れたことがあるのは、大島、田代島、桂島。この3つだけだ。パンフレットの写真や紹介に惹かれることもあるが、ぜひ他の島にも行ってみたい。

実は若い頃、例えば学生の時分には、非日常空間として離島に行ってみたい、と思ったこともある。陸続きの世界を当然と思っている人間が、ちょっと歩けば四囲は海という小宇宙で、何を感じるだろうか、などという発想。あくまでstrangerであり、意識の本籍は本土に住む自分にある。

しかし今は違うように思う。自然の中で息づく歴史があって今を迎えている地域に、訪れさせていただく。コバルトの海に浮かぶ悠久の自然美。古人の遺跡と伝統の芸能。近代日本の原風景。そして、多彩な食材。島そのものを、無理ではあるだろうが意識を島に置かせて頂いて、鑑賞したい。

橋を架け、トンネルを掘って、日本列島は1つになったとばかり縦横無尽に移動して、地理空間も時間をも支配の下に置いた気になっている現代の人間どもだが、それがどうした。道路がつながった便利さが、何だというのか。

島を見よ。島に習え。一時の観光や開発の騒ぎも、定住者の盛衰も、まさに一炊の夢とばかりに、そんなことを気にすることなく、毎日を浪に洗われ、しかし動ぜず。何万年の自然の造形美と、何百年の人の息づかいを、ただそのまま湛えてきた島々。そこに、行きたい。





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最終更新日  2010.05.13 23:37:08
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