仙台・宮城・東北を考える おだずまジャーナル

2012.10.20
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カテゴリ: 宮城
南三陸と登米市米谷を結ぶ国道389が水界峠をトンネルで抜ける。私が初めて通ったのは、10年以上前だと思うが、用事で入谷から旧東和町に抜けた時だ。震災後はもう何十回と通っただろう。いまは三陸縦貫自動車道のトンネル工事が始まり、沿岸部の大動脈の完成が待たれる。

このトンネルだが、出入口上部のイラストがドライバーをなごませてくれる。私はスイカイトンネルと呼んでいたが、みずさかい、と読むのが本来のようだ。そして、現在通っているのは「新水界トンネル」(1981年)であり、明治時代につくられた歴史ある旧トンネルがそれまで使われていた。一部では心霊スポットとして人気(?)が高いようだが、さらに、もともと米谷道(古水界峠)は重要な交易路だったことから、現在新旧3本の峠道があり、三陸道が通れば、狭い地域に新旧4本の道が存在することになるのだという。

■南三陸町観光協会の 解説 (米谷道・古水界峠)

1 米谷町(古水界峠)

山内甚之丞によって宝暦年間に開かれた峠道。入谷の生糸や志津川の海産物を米谷に運び、米谷方面からは米が運ばれた交易路。路沿いには古い金掘り跡も。

米谷道は現水界峠よりひとつ南の鞍部、烏帽子山の北の肩を越えて米谷側に抜けていた。峠の登り口(入谷側)は長畑と呼び最近まで人が住んでいた。現在でも畑が耕され炭焼きが行われている。(上記サイトに 地図 があります)

2 水界隧道(旧トンネル)



県内初の近代トンネルとされるが、このことは、当時の入谷・志津川が県勢振興の上で産業流通面から重視されていたことを示していると思う。

3 新水界トンネル(R398)

昭和56年(1981)の竣工。古道と旧道のほぼ中間に位置。

4 三陸縦貫自動車道

古峠とは逆に烏帽子山の南をトンネルでくぐり抜ける。

■関連する過去の記事(入谷、米谷など)
南三陸キラキラ丼シリーズ (10年3月30日)
船で脇谷閘門を通過する (2010年11月14日)
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登米東和ICが開通 (2010年3月22日)
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南三陸時間旅行 (08年9月17日)





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最終更新日  2012.10.20 10:09:08
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