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「オペラ座の怪人」は、劇団四季で観た時から大好きな作品だ。熱をこめて、こう語ったたこともある。「オペラ座の怪人」ラストシーンについて熱く語ったブログそして2004年の映画版は、「怪人の神秘性がなくなった」と一部で批評され、確かにやや現実的であったが、ラウルの、一生をかけてクリスティーヌを愛しぬき、彼女が亡くなった喪失感でボロボロになってもなお、ずっと彼女を愛している姿が感動的であった。過去がカラー、現在がモノトーンで構成された映画版では、最後、オークション会場からラウルを見送る、モノトーンの中のマダム・ジリー(もちろん年齢的にメグだろう)が印象的だ。彼女もオペラ座に深い愛着を持っており、物語の中の重要な鍵を握る、そして芯のある人物に(親子共々)描かれていた。そして、実は怪人も生きていて、二人の邪魔することなくずっと見守っていたと思わせる、墓前のバラ。この素晴らしい、それぞれがそれぞれを想い合う愛を見せつけられ、美しい音楽とともに涙し、心震わせたものだ。エンディングの曲の美しさが、物語のよさをさらに引き出していた(しかもカルロッタ役の女優さんが歌っていた)。数年前、「続編」ができると聞き、その物語を聞いて愕然とした。心震わせた愛の物語が、無残に踏み潰される思いがして、観劇しなかった。しかし、今回の再演では、長年のファンであり、いつか劇団四季で怪人役をやってほしいと願っていた石丸幹二さんがキャスティングされた。四季を退団したのでもう叶わないと思っていたので、観劇する気持ちになったのである。だったら、四季時代に怪人を演じている市村さんも観ておきたいと思い、2公演チケットを取り、昨日、1公演目を観劇した。最初に言っておく。キャストも素晴らしい。音楽も素晴らしい。しかし、物語が最悪だ。私は、アンドリュー・ロイド=ウェーバーの曲が大好きだ。「オペラ座の怪人」も大好きだ。あまりにも愛情があるがゆえの辛口の感想であることを、ご理解願いたい。(ネタバレ)「オペラ座の怪人」のファンの方々は、この物語に納得するのだろうか?少なくとも私にはできない。なぜなら、すべての登場人物が、旧作では心揺れ、悩みもだえ、心張り裂けようとも、愛ゆえに進むべき道を歩こうとしていた。そこには「気品」すら感じられた。しかし、それが踏みにじられた。怪人は老いの妄執を感じさせ、クリスティーヌはただの不倫女の上自己保身のため夫をだまし続け、ラウルは酒とギャンブルに溺れ、マダム・ジリーとメグ・ジリーは「こんなに○○してあげたのに報われない」から憎しみを抱くという、あの凜とした二人はどこへ?の有様だ。そしてグスタフの存在。旧作の後日談として、クリスティーヌが翻意し、怪人を選び、結ばれたのなら、それはそれでいい。しかし、その後怪人は彼女の前から去った。彼女のためを思ってその選択をしたのなら、自分で決めたことなのだから、責任を持て!10年も経って「会いたい会いたい狂いそうだ」だと?!それは自分の責任だ。それを受け入れて生きていくと決めたのではないか?その潔さに、私は、怪人という人間の素晴らしさを見たのだ。それを今更何なんだ。クリスティーヌも、ラウルより怪人を選んだのなら、家庭に戻るべきではなかった。しかも生まれた子供をラウルの子供だと信じ込ませていることが許せない。本当に怪人とともに行く気であったのなら、ラウルとは別れるべきだったと思う。あるいは、秘密を一生誰にも言わないことだ。グスタフのことを考えたことがあるのだろうか?母が不倫した結果自分が生まれたと知った時、どう思うか考えたのだろうか。ラウルとの10年間の家族としての積み重ねはどうでもいいのか?ラウルの子として育てたのなら、死ぬまで嘘を突き通すことだ。「真実を述べる」のは、「嘘をついている自分が辛い」からだ。マダム・ジリーもメグ・ジリーも、なぜそこまで怪人に肩入れするのか分からない。二人とも彼を愛していた?!人として?興行主として?メグを、こんな風に汚してまでなぜ尽くす?そこの説明はまったくなかった。しかし、尽くすと決めたのは自分達の責任だ。彼の愛が再び現れたクリスティーヌに奪われようとも、それは人のせいではない。悲しかったのは、二人の凜とした気品が失われてしまったこと。旧作だったら、こんな考え方は決してしなかっただろう。天使のようなメグは、もういない。ラウルは、怪人の思いを受け取ってクリスティーヌを守ると決めたはずだ。「結婚してからうまくいかない」というのは、クリスティーヌが怪人への想いを残していたからだと想像されるが、それでもなお、彼は彼女を守るべきだった。酒やギャンブルに溺れるのではなく。てっきり、グスタフが自分の子供ではないと感じていて、そこからおかしくなったのかと思ったのだが、全然疑ってないじゃないの!だったら、身を持ち崩す理由などない。彼が弱かった、それだけである。確かに、現実の人間は強くないし、特に愛情が関わると理性を保つことも難しいだろう。しかし、だからこそ私たち現実に生きる人間は、物語の中に真の愛を見たいのである。怪人の妄執に、言葉が悪いが嫌悪感さえ感じた。市村さんの芝居は素晴らしい。体の切れも声の張りも本当に素晴らしい。しかし、私は「市村正親」さんが演じていることを知っている。舞台上でどんなに若々しくとも、自分の思いをぶつけてクリスティーヌに迫る姿は、どうしても、「ノートルダムの鐘」のフロローに感じた、老いの妄執を想起してしまうのだ。こればかりは役者は悪くなく、私の勝手な思い込みなのだが、そう感じたのは事実だ。あと、子供を抱く姿に父性を感じてしまった。これも私のイメージのせいなのだが・・・。市村さん、大好きなのでこのようなことを書くのが申し訳ないのだが。役者個人の話になったので続ける。平原綾香さんが非常に高い歌唱力を持っていることは知っていたので、それは楽しみだった。そして、実に美しい歌声で、高音は本当にオペラ歌手のようだった。以前テレビ番組で美空ひばりさんの真似をしていたが、それも素晴らしかった。そのせいか、低音は、細かいビブラートが私には少し演歌を聴いているようにも思えてしまった。ラウルの小野田君は、伸びやかな歌声。コミカルな役から二枚目まで、幅が広い役者さんだが、これはどう演じればいい役なのだろう・・・。マダム・ジリーの香寿たつきさん、メグの咲妃みゆちゃんの宝塚コンビ。香寿さんの歌唱力の安定感は抜群だし、みゆちゃんの「水着」のショーは本当に見ていて楽しかった。グスタフは、加藤憲史郎くん。彼に当たることが多い。何度も観ているけど、もう子役とうより普通に大人と同じように立派なキャスト。最後に。ラストシーンについて。子供を使われると、お涙ちょうだいみたいでいやな気持ちになってしまう私である。グスタフが崩れ落ちる怪人にそっと手を当てたからと言って、父であることを受け入れたと捉えるのは早計だ。グスタフは、10年もラウルを父だと思い、最近冷たいな、と思っても父を慕っていた。大人の都合で、子供の心が簡単に変わると思ったら大間違いだ。あまりにもご都合主義のようにうつった。この後のグスタフの人生を考えたのか?真実を知ったラウルの苦しみとグスタフへの思いを考えたのか?この物語は、10年経っても大人になりきれない二人が、恋だの愛だの周りを振り回しているだけの話を、「愛は死なない」という普遍的なテーマで正当化しているだけのように思える。とはいえ、劇場では、周りの人が数名、鼻をすすっているではないか・・・確かに、涙もろい私はぐっとくるシーンもあったが、あまりにも「オペラ座の怪人」への愛が強すぎるせいか、このような人物造形になったのが悲しくて、悔しくて、そちらでも泣きそうになった。次の観劇は、石丸、濱めぐコンビだ。今回は衝撃が大きすぎた。次回の観劇は、もともと石丸さんを観たかったので、物語はともかく楽しみにしている。濱めぐさんも、超高音域をどのように歌うのだろう?平原さんの美声を堪能したので、こちらも楽しみである。なんだかんだ言っても私は「オペラ座の怪人」が好きなのだ。だから、この物語に納得できないのである。
2019年01月30日
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ちなみに今日はひつじ家の結婚記念日だった。入籍した日ね。とりあえず食事でも・・・と思ったら地元のおいしいお店は月曜定休なのでショッピングモールに行き、初めて洋食ビュッフェなるものに入ってみた。そして二人とも実感。ひつじ夫婦、絶対元取れない夫婦である妻→2皿が限界。スィーツも入らない。夫→2皿が限界。ちなみに体重51.8kg。スィーツは別腹(^^;)おかわりしてやがった。ま、おもしろかったからいいや。さて。昨日のことだが、シアタークリエにミュージカル「RENT」を観に行った。以前、元ジェンヌの和音美桜ちゃんのお茶飲み会の時に、歌姫の彼女に「好きなミュージカルは何ですか?」と聞いたことがある。その時彼女が答えたのが「RENT」だった。私はこのミュージカルをよく知らなくて、今回やっと観ることができたのだ。舞台はニューヨーク。そして登場人物の約半数がHIV、ポジティブ。エイズ、ドラッグ、ホームレス・・・テーマは重い。1996年に新薬が開発されて、治療は飛躍的に進歩したそうだ。これはその前にできた話で、それまでの治療薬は4時間ごとに薬を飲まなくてはいけなくて、治療者はアラームをつけることを義務づけられていた。そのアラームで「あなたも・・・?」「君も・・・?」と分かるシーンがある。パンフレットを読んで後から理解したこともたくさんあった。知らなかったなぁ。ミュージカルを通して知らなかったことを知ることができて、幸せだと思う。このミュージカルはロックミュージカル。楽曲の一つ一つにものすごい力強さがあり驚いた。そして歌手の力量にも。ゴスペルとかR&Bっていうの?なんかそういう歌い方でものすごく喉が強いんだろうなっていう歌い手さんもいて・・・ホントにかっこいい!!クラシック勉強している私には絶対真似できないっていうか、歌えるものならこんな風に歌ってみたい!!小柳ゆきさんっぽい声というか、本当にすごくてみんな歌がうまくてしびれた!そっか!主役のマーク役の福士誠治さんって、テレビでよく見る、「純情きらり」とか「のだめ」でオーボエ吹いていた彼だったのか!!歌も歌えるんだ。知らなかった。オープニングでいきなりかんでたけどご愛敬 とても素晴らしかった!!ロジャーのRyoheiさん、初めて知ったけど、高音がよく出るなーと。とても素敵な声をしている方だった。米倉利紀さんといえばアーティストの印象が強いのだが、すごい、かっこいい当然歌はうまい。驚いたのはミミのソニンちゃん。もう体の筋肉を見て、日頃の鍛錬というか、とにかくすごいっ!と思った。かつて崖っぷちだったんだよね、ミュージカルの世界でこんなに成功していたとは。春に「戯伝写楽」で花魁の役だったけど、その時は筋肉は見えなかったもんなぁプロだなぁ。すごいと思った。スタイルもいいし高い階段を歌いながらアクロバティックに踊りながら降りてくるところ、見ていてひやひやした自分が高いところ苦手だから(^^;)でもソニンちゃん、すごかった!物語のキーパーソンとも言うべきエンジェル。彼(彼女?)はこの日は中島卓偉さん。すごくかわいくてびっくり・・・(←男。)もうスカートはいても足が筋肉っぽくなくって、本当に女の子みたい恋人になる米倉さんとたくさんキスしてましたよ きゃ・・・びっくりしたのは・・・舞台で初めて「お尻」を見たモーリーン役のキタキマユさん。すごい・・・本当にお尻を出しちゃうんだ・・・もちろんスタイルよくて綺麗なお尻でした すごい・・・他のみなさんも本当に歌ダンスともにパワフルで・・・こんなにすごい舞台なのか。若者のパワー全快という感じ。背負っている十字架は重いのだが。それでも生きていく。実はこの話、プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」が原作だそうだ。ミミはそのまんまミミやん(^^;)ほ~・・・オペラがミュージカルになった作品、多いなぁ。「蝶々婦人」→「ミス・サイゴン」「ラ・ボエーム」→「RENT」「椿姫」→「マルグリット」(→今度藤原紀香さんと西城秀樹さんで再演。)「アイーダ」→「アイーダ」「王家に捧ぐ歌」この日はハロウィンで、終演後、なんと出演者からお菓子のプレゼント客席に降りてくれて、列の端の人にお菓子が入った袋を渡してくれる。端から3番目だった私は、出演者のShihoさんに握手をしてもらったわぁい(←ミーハーなアラフォー。)ハロウィンはエンジェルの亡くなった日で・・・そういうこともあり、エンジェル役の中島さんが舞台で説明してくれていたのがおもしろかった(^^)出演者はかなりハードだろうなぁ。実際、ロジャー役のWキャストの方は喉を痛めて休演だそうた。早く良くなるといいな。代役に、藤岡正明さんが入るらしい。そうだよな、あのハードな歌を歌う役、ずっとRYoheiさん一人でもたせるのは大変。しかしかっこいい。まだまだ知らないミュージカルがたくさん。いいお芝居に巡り会えてとても嬉しかった。
2010年11月01日
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このブログの真のテーマ、観劇記録~♪(←決してジュエリーブログではないと強調したい。←しかし無意味。)東京宝塚劇場に、宙組公演「薔薇に降る雨」とショー「Amourそれは・・・」を観に行ってきた トップスター大和悠河(タニ)さんと陽月華(ウメ)ちゃんの退団公演。そして、2番手娘役美羽あさひ(まちゃみ)ちゃんや路線男役七帆ひかるさん等、確か10人近い退団者がいたはずだ。私は前大劇場公演で退団した和音美桜ちゃんのファンだった。「同期と食べる」と言うので千疋屋のゼリーなどをよく差し入れしていたが、その87期の華凛もゆる(あす)ちゃんや美牧冴京君も退団するのが寂しい・・・ちぎちゃん(早霧せいな)も組替えし、きみつんも退団し、宙組87期、そして誰もいなくなった・・・。大好きなトップコンビ、大好きな組子達。その最後の舞台をなんとしても観たいと思い、やっとの思いで取ったチケットだ。さて、私は基本歌好きだ。だから歌が上手なスターさんを好きになることが多いが、歌が苦手のタニちゃんウメちゃんコンビにこれほど惹かれるとは思わなかった。タニちゃんの圧倒的なオーラ、美しさ、ウメちゃんのかわいらしさ。なんて綺麗なトップコンビ!!歌の弱さは否めないが、心惹かれる素敵なコンビだった。もう少し見ていたかった。まちゃみは、もしや時期娘役トップ?!と思ったこともあったので、退団が悲しい。ただ今回、セリフがどうもなまって聞こえる。セリフの言い方はウメちゃんの方が数段うまいと感じた。<作品について>これは、やはり辛口になる(笑)いつものことだけど。「薔薇に降る雨」、プログラムで演出の正塚先生の言葉を読むと、ご本人もこの作品の弱さを分かっているのでは、と思ってしまう。「役者の力によるところが多い芝居」と書いてあるのは、革命家でもないマフィアでもない普通の人を演じるから・・・と前振りしてあるが、私に言わせれば作品が浅いからじゃないですか、ということになる。タニちゃん演じるジャスティンを「薄っぺらな人物にならないように創っていってほしい」と言うが、元々薄っぺらい人物に描かれているのに役者に全部任せるのはどうかと。自己満足だと感じたのは、イヴェットを抱いた後、ヘレンにプロポーズする。そりゃぁあんたは思いを遂げてすっきりしたんでしょうけど、よく考えればイヴェットにもヘレンにも失礼な話だ。男の自己満足としか言いようがない。挙げ句にヘレンにジャスティンをふらせ、最後はイヴェットとハッピーエンド。これは宝塚にはよくあるストーリー展開だが、そこに至るまでの過程がいただけない。そして、一夜をともにする時の演出のダンス。意図したものだろうが、性的な表現を連想させる振り付けだ。私個人的には、まったくもって受け付けない。宝塚は他の演劇と違って安心して観たい。だからすごくイヤだった。仮に意図したものでなかったとしても。蘭とむ君とのからみも、思ったよりがっつり組んでいる印象はなかった。「愛するには短すぎる」の時のわたる君ととうこちゃんのようにもっとがっつり組んでほしかったなぁと思ったのは私だけだろうか。・・・場面の転換時の音楽も、唐突感を否めない。その場の雰囲気に合っていなかった。お芝居は、残念ながら、作品自体はたいしたことない。それでも男役さんのスーツ姿の美しさ、トップコンビの華やかさ、もう観られないメンバー・・・しっかり心に焼き付けた。ショー「Amourそれは・・・」「ダンシング・フォーユー」が強烈な印象だっただけに、音楽の面で満足できなかった。心に残る曲がほとんどなかったのが残念だ。もちろん「She」は名曲だ。いい曲だ(T_T)蘭とむ君のあの振りは手話?この曲、著作権大丈夫だろうか・・・CDやDVDでカットされはしまいかと、そっちの心配をしたくなる。いきなり大階段で始まったのでびっくりしたが、オープニングでもうエンディングかと思ってしまった(笑)娘役さんの衣装がとても美しく、華やかで美しかった。やはり花影アリスちゃんは美しくて目立つ!!完璧お姫様キャラ。細すぎるけど・・・。下級生のすみ花ちゃんがトップになる。アリスちゃんなんかすぐにトップになると思っていたのに、分からないものだ。トリスタンとイゾルデの場面、私はダメ・・・ベルばらの小公子がいっぱい(@_@)あんまり妖精妖精しているのはどうも・・・ロケットも、モーツァルトでロケットは別にいいのだが、なんかかつらが男役さんには不似合いで、違和感があったんだが・・・私だけだろうか・・・。逆に、タニウメのデュエットダンスはため息ものの美しさ。タニちゃん腕力あるんだなぁ・・・リフト、すごかったじょ(^_^;)歌も、別れを思わせる歌でじーんと・・・カゲソロのちや姉(風莉じん)がまた味のある声でよくて・・・そして大階段の黒燕尾はやっぱりカッコイイ。これぞ宝塚タニちゃん、蘭とむ、みっちゃんの3人の並びがいい。ラインストーンきらきらなのもいい(笑)エトワールのまちゃみ・・・綺麗だった。もっと歌い上げるような曲なら良かったのに。衣装が、「I LOVE CHOPIN」(だっけ?)で美桜ちゃんが来ていたエトワール衣装に似ていると思った。ああ・・・芝居もショーも作品に不満は残ったが、ジェンヌさん達の熱演に心打たれた。リピートすれば作品の見方も変わるだろうか・・・でも残念ながらこれが最初で最後。辛口なことを書きながら、やっぱり観に行けて良かったと思うのだ。
2009年06月20日
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3日も書いてまだ「1日目」かい、と自分につっこんでみる。だって、色々あって楽しかったんだものさて、お楽しみ、ディナーですシェラトン・グランデに入っている、鉄板焼き「ふかみ」の「海幸と宮崎牛のコース」を、1人前。そう、1人前なのです。私達夫婦、そんなに量が食べられないのですよ。お腹いっぱいになってしまって、苦しみながらデザートを食べる、なんてザラ。事前にメニューを見て、これは絶対に食べきれないと確信。なので、1人前をシェアさせていただき、あとは飲み物とアラカルトで注文する、というわがままを聞いていただきました(^^)・・・でもこの前菜は、サービスしてくれたのかな・・・これ、1人前に見えるもんね・・・。お魚~。一応、1人分を2皿にしてくださっています。お口直しのシャーベットは多分半分ずつだと思います。さっぱりおいしい!このサラダは1皿で来ました。半分こして食べましたそしてそして・・・宮崎牛のヒレです!!こんがり焼いたスライスにんにくと、食パンに上に置かれたお肉。パンに載せるのは、お皿に血がついて見た目が悪くなるのを防ぐなど、色々理由があるそうです。このパンが、そのうちまた変身するこれはロース。ひゃあああああああああ(←崩壊。)わさび、レモン、タレ、醤油だれ。左側にはお塩等もあります。私は塩が好きだな。そして・・・これはさきほどお肉を乗せていたパンです!中に、挽肉とチーズが入っています!超美味~~~!これはナイスアイディア!!目の前の鉄板で焼いてくれるから見るのも楽しいそして・・・ご飯はガーリックライスにしてもらました(^^)おこげが美味♬デザートはさすがに一皿だったので、食べたいものをお互い選び、ケーキは半分こ。最高においしかった。でもこれ、1人前プラス宮崎牛ヒレ肉なのです。(このヒレ肉でコース料金一人分くらいした)2人前頼んでいたら、絶対に食べきれなかったよなと確信するほど、お腹いっぱいになりました。ホント、素晴らしく贅沢なディナーでした。ヒレ肉もロースも、おいしかった・・・。幸せ~~~!~つづく~・・・って、やっと1日目が終わったぜ。
2019年12月09日
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やっと書けますよ、ミュージカル「GOLD~カミーユとロダン」inシアタークリエ。ブログ友達のバイヤーFBさんと行ってきました☆理由は、まずはキャストありき。ミュージカル界の歌姫、新妻聖子ちゃんに元劇団四季のプリンス(違いが分かる男、ダバダ~)石丸幹二さん。レベルが高い歌唱が聴けるのは当然とそれだけで期待大。音楽はワイルドホーンさん。最近彼のミュージカルが日本で上演されることが多い。切ないメロディーや和音づかいは、相変わらず心をつかむなぁ、と思った。彫刻家ロダンと、弟子にして愛人のカミーユ・クローデルの物語。数年前、「カミーユ・クローデル」という映画があったと思う。私は見ていないがこの名前に覚えがある。芸術家と弟子ということで混同してしまうのが、ピカソ。「サバイビング・ピカソっていう映画があってね、ピカソと関わる女性はみんな精神を病んでしまう、だからサバイビングなんだけど、一人だけ病まなかった女性がいてね、それが映画に・・・」みたいなことを熱く語ってくれた友達がいた。その印象が強くて、どうもロダンとピカソを混同してしまうのだが、ピカソの愛人の名前は知らないがカミーユ・クローデルという名前はもうかなり知名度が高い。ロダンより才能があったかもしれないと言われているカミーユ。でも時代が悪かった。女性が芸術家になれる時代ではなかったのだ。さらに、田舎の裕福な家に生まれたので、母は思いっきり保守的である。娘が彫刻をやるなんてとんでもないことだった。彼女の理解者は父親と弟。パリに出てきたクローデル一家(父は仕事の都合で田舎に残った)。ロダンに弟子入りしたクローデル、ほどなく二人は愛し合うようになるがロダンには長年尽くしてくれた内縁の妻と子供がいた。そんなことより何より、カミーユは彫刻家として認められたかった。そして個展を開きたかった。しかし、才能は認められても女性だからという理由で認められなかった。ロダンとの関係も、お互いに認め合い高めあいながらも、自分が認められない苛立ち、マスコミの心ない記事にどんどん傷つき心を閉じていく。やがて、ロダンにアイディアを盗まれる、ロダンにすべてを奪われる、という被害妄想から精神を病んでいく。愛する父が死んだ直後、彼女は精神病院に入れられる。それから30年。そこを出ることはなかった。母は彼女の引き取りを拒んだ。なんて悲しい・・・。カミーユがロダンを離れた後、仕事が来るはずもない彼女の没落と、次々と栄誉を与えられていくロダンが対照的で、なんとはがゆいことか。カミーユのような芸術的な葛藤はないが、今の時代だって、女性は仕事しながら生きていくのは大変ではないか?家事を分担したって、男は気づかない事が多い。ダンナが夕飯の心配をしながら帰ってきたことがあるか?仕事でくたくたになりながらスーパーに寄って買い物して家に帰ってすぐにキッチンに立ったことがあるか?休みの日は、掃除して洗濯して片付けして、なんてやっているか?夜遅くまで思いっきり仕事したくても、家事を考えて早めに切り上げるなんてしているか?ないよね。女性の方がひと仕事多いのである。それでも、職場に行けば男性と同じだけの成果が求められる。それがいやな訳ではない。性別の役割もあろう。だけど、「疲れるなぁ・・・」と思うことのほとんどは、家事だ。(←だからずぼら主婦なのよね~。)うちのダンナがありがたいのは、どんなに家事がいい加減でも気にせず(←O型。)、何かやりたいと思うとたいがいのことはOKしてくれることだ。だからやってられる。あ!ひつじ家の話になってしもうた・・・聞き流して下され。と、このように、時代は変わり女性が社会に進出してきても、やはりこの世の中は男社会であることは変わっていない、ってことだ。でも、カミーユ、本当に早すぎた才能だったんだな、って思う。今だったらまだ生きやすかっただろうに。新妻聖子ちゃん。その第一声で、毎回思うが「ミュージカル歌唱って分からん」と(笑)なんであんなに地声で美しく高音が出せるのだろうね?しかもパンチの効いた迫力のある声。舞台姿も美しく、後半精神が追い詰められていく様子は見ていて辛いほど。激しいナンバーを連続で歌う。それだけでも圧巻。石丸幹二さん。・・・すみません、あなたがロダンだったら、私カミーユになります(笑)端正な顔立ちだもんな~。今回は年齢の設定もあるのか、高音を出すことは多くはなかったが、その美声はやっぱり私の心をとろかしてしまうのだ(^^;)ゆえに・・・トート閣下はダメでした・・・私にとってあなたは永遠のプリンスなのですよ聖子ちゃんとのラブシーンはドキドキしてしまったいいなぁ~って(笑)カミーユの弟の伊礼彼方くん。長身で端正なマスクで歌唱力もある。老け役も素敵むしろ、最初の10代の頃の設定の方が不自然かな^^;母親、根岸季衣さん。この、頭の固い母親めっ!!って、現代の感覚で何度思ったか(笑)娘を愛しているんだろうけど、段々そんな感じも見えなくなって、最後に精神病院に入れた時は、そうか、この人にとって娘はその価値観の中におさまりきれなくて、切り捨てたい存在になってしまったんだな、と悲しく思った。固くこわばった表情が、むしろ娘を恐れているようだった。存在感がすごくあったなあ~。編み物をしている姿は普通のよきお母さんなんだけどね・・・。父親、西岡徳馬さん。理解のある、ユーモアのあるお父さんだった実は、古谷一行さんが演じるはずの役だった。病気で残念ながら降板となったが、きっと二者それぞれ、違った芝居なんだろうな、古谷さんも観てみたかった。健康の回復を心からお祈りする。タイトルのGOLD。アトリエで作品を制作中にロダンはカミーユにこう言う。「きみに黄金のありかを教えよう。だが、見つけた黄金は君のものだ。」GOLDは何か、っていうと、多分、人それぞれ、自分のGOLDを探して生きている、ってことじゃないかと。カミーユなら、きっとそれは芸術作品。自分だけの、誰の真似でもない、誰からも認められる自分だけの芸術。または、それを作り出す自分。私のGOLDってなんだろう?探しているものってなんだろう?分からないなぁ。分からないから、毎日、必死で生きているのかも知れない。
2011年12月18日
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通勤帰り車のラジオから聞こえてきた、松田聖子さんの「夏の扉」。うっひょーーーなつかしーーー(T_T)そして思い出したのだ。私の中学生時代、ひたすら大好きだった杉山清貴&オメガトライブを。何十年前になるだろう。「カックラキン大放送」だったっけ?そんな番組があったと思うんだけど。確かこの番組だったと思うんだよな~、もう記憶が定かでないのだゲストのグループが、ものすごく素敵な歌を歌っていた。曲名だけかろうじて覚えていた。「君のハートはマリンブルー」。近所のレコード屋に、親と一緒に行って探した。そしてそのシングルレコードを見つけたのだ。親にお願いして買ってもらって・・・。本当に嬉しかったなぁ。はまってはまって・・・。テレビでたまたま「君のハートはマリンブルー」を聴かなかったら、杉山清貴&オメガトライブとの出会いも、なかった。当時お小遣いももらっていない、中学生だった。親にねだって、それまで出ていたシングルレコードとLPを(なつかしー)、少しずつ買ってもらった。新しくレコードが出るたびにわくわくして聴いたものだ。次のシングル(だったと思う)「リバーサイドホテル」も本当にいい曲で、サビの「り~め~んば~」と杉山清貴さんの清らかな声が聞こえるたびに鳥肌が立ったっけその後「ふたりの夏語」が大ヒットしてしまい(・・・ファン的にはしてしまいなのだな^^;)、知名度もぐんと上がった。トップテンとかベストテンで1位とか取っちゃって。「私のオメトラ」がみんなのオメトラになってしまったのは、ちょっと寂しかった。そんで杉山清貴さんが結婚してショックを受け(名前だって覚えている。奥さんの名前はやなぎさわゆうこさんだ:笑)私の中学生活も順調に学年を上がっていった。多分、中学3年生の時だったと思う。杉山清貴&オメガトライブ解散!!の知らせを聞いたのは。最後のアルバム「FIRST FINALE」を、涙をぽろぽろ流しながら何度も聴いた。すべての曲が素晴らしかったなぁ。アルバムの最後の曲、「FIRST FINALE」がフェイドアウトしてしまい、レコードの針が戻ってしまった時、悲しくて悲しくて、私はもう立ち直れないんじゃないかと思った。そしてその「FIRST FINALE」が、私がこのバンドを知るきっかけになった「君のハートはマリンブルー」のアンサーソングだったと知った時、なんとなく不思議なめぐりあわせを感じたものだ。その後、杉山清貴ソロ、そして1986オメガトライブ、カルロシトシキ&オメガトライブと聴いてきたが、やはり私にとっては杉山清貴&オメガトライブが一番最高だった。なつかしいな・・・中学生の頃。本当に、素晴らしい曲に出会えたと思う。その後、高校生になってクラシック以外はほとんど聴かなくなり、その後私が大きな感動と影響を受けるスターダスト・レビューを知るまでに、数年待つことになる。久しぶりに杉山清貴とオメガトライブを聴きたくなた。CDになって買い直したので、明日、車で聴いていこうと思う追記:前のブログで「2,3日宣伝します~」と書きながらすっかり忘れていた(^_^;) 私の作品を載せていただいています。よろしかったら読んでみて下さいね!
2008年06月23日
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平日夜公演は開演時間が遅いため、帰りが遅くなる。しかし、今回は、土曜日の仕事が休みなこと、復職して少しふところがあたたかくなったこと等から、思い切って、シアタークリエ直結のレム日比谷に宿泊してみました。いつも快く送り出してくれる主人に感謝です(^^)何がいいって・・・劇場直結!扉を開ければそこがホテル!ってのがいいねぇ~。いつもだったらバタバタと駅に駆け込み(家に帰るのが日付を越すことも・・・)、ぐったりして疲れが翌日に残ったものだけど・・・最高です!公式HPで予約をしました。今後レムの会員になるというコースで、シングル朝食つきで13,000円。高いとみるか、これくらいはいいでしょ、と見るか。私は、劇場直結、駅からも近い、日比谷という立地、バスタブはなくシャワーブースのみだけどそれで十分、必要なアメニティ(化粧水等はない)はある、清潔である、マッサージチェアがある(!)、ベッドにはこだわりがあるようで「眠り」を大切にしている、読書灯があり、暗い部屋のビジネスホテルもあるがここは明るい、朝食もおいかった、頼もうと思えばレディースルームもある・・・等から、もう少しお安いと嬉しいけど、支払って文句はないという感想です。あ、お部屋の写真は撮り忘れました。公式HPのお写真を参考にしてくださいね。レム日比谷のHPによる客室の様子諸々の手続きを済ませ、夜、部屋に着いたのが10時頃(荷物は観劇前に預けていました)。テレビでニュースを見ながらネットを確認し、それからシャワー。スツールもあり腰掛けながらシャワーができます。私は座らず、そこに足を置いてふくらはぎマッサージしてましたけどね(^^;)バスタブなくて十分です。ビジネスホテルで湯船にお湯をはることは少ないし。シャンプーリンスボディーソープ有り。トイレはシャワーブースの隣。写真を見れば分かるけど、ガラス張りなので部屋からトイレが見えるのが少し抵抗感があるけれど、ま、一人だし(^^)ドライヤーが入っている箱は・・・無印良品の品とみた(笑)レストランの名前もMUJIだけど、無印良品と提携しているのかな。で、マッサージチェアでマッサージ。ふくらはぎが気持ちよかった(←どんだけむくんでるんだ)。そしたら足先まで血が巡り、眠くなってバタンキュー。ナイトウェアは、長いパジャマ状のもの。ズボンはない。私は、ユニクロのムーミンステテコを持参してはきましたよく眠れた!!ベッドもいいのでしょうね。マッサージで血が通ったのもよかったのでしょう。本当によく眠れて嬉しかったです(^^)朝7時半に朝食に行きました。洋食セットを頼みました。どれもおいしかったけど、パンがおいしかった~!朝食チケットをレジの方で渡すと、このセットを作って渡してくれます。パンやご飯、飲み物は自分で取ります。ケースに大好きなキッシュがあって、食べたい!と思ったけど洋食セットには入っていないんです、と言われ、あら残念と思った(笑)でもこのスクランブルエッグもおいしかった。ケチャップつけなくても味がついていました。調子にのって、十六穀米にカレーも(^^)ビーフカレー、大変美味でした。食べ過ぎた・・・。ちょうど、東京宝塚劇場前に向き合った席だったので、すでに入り待ちのお客さんが規則正しく並んでいる所を眺めながらの朝食となりました。雨の中、おそろいのレインコートを着て・・・ああ、私も、和音美桜ちゃんの退団公演の千秋楽時は、宝塚大劇場に遠征して会のみなさんとこうして並んでお見送りしたっけ・・・なんて思い出しました(^^;)今日のは入り待ちだけど。スターさんは2時間~2時間半前くらいに楽屋入りかな?下級生はもっと早いのかもしれないけど。私は8時半まで席で食事をしたけど、その間、どなたかお一人、男役の方がファンからのお手紙を受け取って楽屋入りしていましたね。やっぱりジェンヌさん、かっこいいです♡レム日比谷、チェックアウトが12時でした。会員になったからか、公式HPで手続きしたからか、元からそうなのか分からないけど、日比谷~銀座方面はお店が開くのが11時の所が多いので、ゆっくりできて良かったです。少しお値段はしますが、会員になったし、系列のホテルもあるようなので、なるべくここを利用しようと思いました。
2019年06月28日
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1つ前に「ランラン ピアノリサイタル」について書いたのだけど。久々にサントリーホールに行ったら、開いている飲食店が少なかった。これ、四季の「アラジン」で新橋に行った時も思ったので、平日のサラリーマン対象のお店が多いからだろうな、と思うのだけど、それにしても・・・たくさんお客さん来るのに寂しいよね。実は夕方まで別の用事があり、そこから直行したので2時間ほど前に着いてしまった。どこかで時間をつぶそうと思ったのだけど、なんにもない!とりあえず綺麗な写真を。夜はもっと綺麗でしたが人が多くて(^^;)開演前のこれも、久しぶりに見たな~。私は溜池山王駅から歩いてきたのだけど、途中、駅の近くにドトールがあって、その先にANNインターコンチネンタルホテルがあって、その先がアークヒルズ。でも、時間をつぶせる場所はほとんどなかった。飲食店も、ホールの目の前のカフェっぽいところは激混み。スタバもあったけど、とても混んでいた。仕方ないから、アークヒルズの3階の飲食店で・・・と言っても3軒しかあいてなかった。あまりお腹が空いていなかったのだけど、演奏中お腹がなるのもいやなので、ラーメンを食べた。で、そのフロアにある椅子のところで1時間以上時間をつぶしました。徐々にそういうお客さんが増えてきたな~。まだ、上野の文化会館あたりなら飲食店や買い物できるところがたくさんあって楽しいのだけど、ここだとないな~。オフィス街だと仕方ないのかな、とか、昔からこうだったっけ?コロナの影響ってあるのかな?などと色々考えてしまった。ほら、めったにこっちの方こないからね(^^;)演奏会の前にワクワクしながら軽く食事して・・・っていうのを求めてしまう。基本、一人で行動するので、一人でも入れるようなお店が増えるといいなあ、などど、久々のサントリーホールで思ったのだった。
2022年11月21日
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ランラン!いや、喜んでいるわけではない、中国の世界的なピアニスト、ラン・ランのリサイタルを聴きにサントリーホールへ行って来た!シューマンのアラベスクハ長調の後…バッハのゴルトベルク協奏曲を休憩なしでぶっ通しで弾き続ける!シューマンは「パピヨン」「子供の情景」を弾いたけど仲良くできなかったなあ・・・歌曲は好きでよく歌ったなあ・・・などと思いながら聴いた。えー、なんなんだこの音色は!この残響は!・・・と初っぱなから心をつかまれる。とにかく美しかった。そしてJ.S.バッハのゴルトベルク。この曲は第30変奏までありまして・・・非常に長い。3の倍数はカノンで書かれ、それがさらに1度、2度と上がって・・・ええい、専門的な事はちょい難しいから割愛。元々はチェンバロのために書かれた曲。ランランさんのゴルトベルクは、なんというか、一音一音を噛み締めるというか愛おしむというか…音色が本当に素晴らしい。時に軽やかに時に重々しく。ピアノは減衰していく楽器ということを忘れてしまうような演奏だった。私の席からは鍵盤は見えないが、ずっと顔の表情とハンマーに叩かれている鍵盤の後ろ側は見えた(笑)バッハの時代、曲に感情を込めるという概念はあまりない、作曲家という概念さえなかったから。ただひたすら、自分の持っている知識と才能で神様のために曲を書いた(そうじゃないのもあるだろうけど)。そんな熱量が、ラン・ランさんの演奏からも伝わる気がした。ピアノのタッチに関わるメカニック的なテクニックはもちろんなのだけど、チェンバロで書かれた曲をピアノで演奏するということも意識してだろうか、その音、一つ一つをとても繊細に弾いていた。もしかしたら弦楽四重奏的なイメージもあるのだろうか?時々指揮のようなそぶりも見えたから。私達にはピアノの音色しか聞こえないけど、彼には、それぞれの声部が弦楽器に聞こえていた?だとしたら、減衰しないように聞こえるイメージも分かる気がした。あくまで私見だけど。最後、再度アリアになった時、涙がじわっときた。言葉では言えない感動だった。ところが、アンコールがまたすごくて。1曲目は肉声で客席に向かって「じぇいそんふらわー」と言ったように聞こえ、そんな馬鹿な、と思って聴いたら、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」と同じメロディだ、って思い、では中国のメロディ?と思ったのだが、中国の民謡といえば「茉莉花」が有名だがそのメロディが今聴いているメロディなのか確信がなかったので帰ってから確認した。はい。「茉莉花(まつりか)」でした。そうか、「ジャスミンフラワー」って言ったんだ、って後で分かった(笑)2曲目は奥様と連弾(!)のハンガリー舞曲、3曲目はアラジンのホールニューワールド、4曲目はイッツアスモールワールド。豪華だ…。休憩なしだから早く終わるのかと思ったら、たっぷり2時間以上。なんというスタミナと集中力!やっぱり世界の一流は大金を払っても聴きに行くべきだと思った。本当に聴きに行けて良かった。苦労してチケットを手に入れた甲斐があった(気づいた時には前売りは終わっていて、一般発売日は仕事で・・・ネットを開いたらもう完売していた。様々なつてをたどって、チケットを譲っていただいた。その方は福岡の方なので、そちらの公演を聴くそうだ。ありがたい)。客席に苦言を一つ。終演後の時差退場、アナウンスもあるのに守っているお客の少ないこと!帝劇やミュージカルのお客は皆守って、静かに座って待っているというのに!クラシック、ミュージカルとくくりたくはないが、今日のサントリーホールのお客は帝劇のお客を見習うべき。ランランが素晴らしかったのだから、お客もそうでありたいと、私は思ったのだった。
2022年11月20日
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私はヤン・ウェンリーをこよなく愛していた。男性なら彼の知略や、彼が自己に抱える多くの矛盾に人間らしさ感じて惹かれるのかもしれない。でも私は単に、彼の暖かい人柄と名将でありながらそうは見えない所に女性として惹かれ、フレデリカに自分を投影して彼に恋していた。全10巻の文庫本の8巻を涙をぼろぼろ流しながら読み、原作者出てこいと心で叫び、今私の心は空虚で満たされている。いずれ、「銀河英雄伝説」についてはブログで熱く語ることになるだろう。東京宝塚劇場に宙組「銀河英雄伝説@TAKARAZUKA」を観に行って来た♪あの長い話を3時間でどうまとめるのかと思ったら2巻までの内容で納得。物語は・・・書かない。ってか、書けない、長すぎて。いくら2巻と言っても整理できない。物語を知らない方も知ってるつもりで読んで下さい(←無責任。)まぁ、終わり方は見えていたのさ。だってアンスバッハをかちゃ君(凪七瑠海)がやってるんだもん。ね、原作知っている人はもうこれで終わり方が見えたでしょう?ちなみにアンスバッハともう一役、ヤンの親友でジェシカの婚約者ラップ少佐も演じている。すぐ亡くなったけど(^^;)ラインハルトは新トップスター凰稀かなめさん。テル君はとても美人さん。超美形のラインハルトにぴったり・・・本名はりかさんなのか。もうテル君で慣れているのでテル君で行く。娘役トップは実咲凜音ちゃん。花組から異動。なんとヒルダ役。2巻までならほとんど登場しないはずなのだが、宝塚的にどうしてもトップスターの相手役が必要なのであえてヒルダを前倒しで登場させる。オーベルシュタインが悠未ひろさん。ともちん・・・カッコ良すぎる宝塚の中でも相当長身だしな~。宙組生え抜き。ヤン・ウェンリーに緒月遠麻さん。だから長身ですらっとしてカッコイイって~。月組から異動。キルヒアイスに朝夏まなとさん。花組から。さわやかで赤毛が素敵だ。ロイエンタールが蓮水ゆうやさん、ミッターマイヤーに七海りくさん、ルビンスキーに鳳樹いちさん。ジェシカが純矢ちとせさん、アンネローゼが愛花ちさきさん。フレデリカがすみれ乃麗ちゃん。(我ながらさんとちゃんの区別がよく分からないので気にしないように)今回は惑星の位置関係や戦闘シーン、人物の紹介等を映像を使って説明していた。宇宙の図が綺麗だったなぁ。皇帝フリードリヒ4世は宙組組長のすっしーさん(寿つかさ)だった。ワンシーンだけ出てきたグリーンヒル大佐もすっしーさんだった。ルドルフ・フォン・ゴールデンバウムを紹介する時の写真の顔もすっしーさんだった・・・組長、お疲れ様です脚本はかの小池潤一郎先生。「銀英伝」には相当はまったようだ。入れたいシーンがたくさんあったようだが、泣く泣くカットしたとか。でも所どころ原作通りの台詞があり嬉しかった。ただパンフレットのこの言葉はいかがなものか。「恐らく、それらの人々からみたら許せない噴飯モノと罵られるという覚悟で原作に取り組むことに・・・」銀英伝の原作やアニメファンに気を遣ったのだろうが、そんな覚悟いらんて(^^;)誰からにも、噴飯ものと言われる芝居など観たくない。「誰もが、ああ宝塚だねと納得する芝居になるよう取り組んだ」で良いかと。小池先生の力は多くの人がわかっているのだから。物語はいきなり銀橋にオーベルシュタインが現れて、後ろのスクリーンに惑星位置関係や人物写真が写されて銀河帝国と自由惑星同盟の状況が説明される。そして・・・ラインハルトの登場。金髪の長い髪、麗しい軍服・・・これ、やっぱり宝塚のためのキャラクターだな(笑)また原作から抜けでたような美しいラインハルト。いい物観た感じだ(笑)あ、髪が赤いからキルヒだ、とか思いながら群舞を観る。続いてアスターテ星域の戦いのシーンでヤン登場。黒のベレー!!「私に着いてくれば・・・」この辺りの台詞は原作と同じだ。緒月遠麻君の声はさわやかで、ものすごくヤンに好感が持てるのよね(←ひいき目。)オープニングが終わると、この芝居、なんとストーリーテラーはフェザーンのルビンスキーとドミニクなのだ。ドミニクが「で、○○はどうなったの?」と聞きそれにルビンスキーが答えながら状況を説明していく。これは面白いと思った。文字通り第三者(笑)(本当は両方にからんでるけど)ちなみにルビンスキーに、髪は、あった(笑)あと、皇帝の元寵姫ベーネミュンデ公爵夫人(美鳳あや)を登場させてアンネローゼへの憎しみをあおらせ、それを利用されて皇帝の暗殺計画に使われたり、なんていう人物配置もあった。ちなみに帝国軍の名前はみなドイツ名であり、その世界観はワーグナーの楽劇だ。北欧神話を題材とした「ニーベルングの指輪」あたりか。ヴァルハラ(天上界)とかラインハルトの旗艦ブリュンヒルトとか。(本来はブリュンヒルデ)四夜から成るこの楽劇、最後は「神々の黄昏」。原作を読み終わっていないが、何か象徴的な気がする。そうそう、オペラハウスのシーンがあったが、流れていた曲はもちろんワーグナー。アスターテの戦いで婚約者ラップを失ったジェシカが、戦争を賛美する元首トリューニヒトに詰め寄る姿がテレビに映され憂国騎士団に狙われる。ラップの墓参りに来ていたヤンと再開するジェシカ。ヤンは戦災孤児のユリアンの被保護者となっており、ユリアンとともに訪れていたが、この二人の会話はいつも笑いを取る。真面目にやっているので余計に(笑)ふたりに気を遣うユリアン・・・ここで思った・・・フレデリカ、やばいぞ、未来の夫が浮気するぞ原作でもヤンもかつてジェシカを好きだったっけ?うろ覚え。フレデリカ、2幕で捕虜交換式に来たキルヒアイスを見て「彼いけてるじゃない?」とユリアンに言ってる場合じゃないぞ墓場で憂国騎士団に襲われるジェシカをヤンは助けるが、ヒーロー然としていなくて、ちょっとへなちょこっぽくて、それでも敵を追い払う。ああ、ヤン、かっこいい!!(←ただのファン。)ジェシカが撃たれて死んだ時、ほんのワンシーン登場したヤンはさりげなくサングラスをかける。これは原作を読んでいないと分からないだろう。ヤンは真っ赤な目を人に見られないようサングラスをかけねばならなかった。さて昇進したラインハルト君は久々に姉のアンネローゼと対面。キルヒアイスとともに懐かしい思い出話を。ここで回想シーン。キルヒアイスの隣の家に引っ越してきた貧乏貴族、優しい姉は「弟と仲良くしてやってね」と赤毛の少年に頼み、それ以来キルヒアイスは常にラインハルトを守り、ラインハルトは自分の半身のようにキルヒアイスを信頼する。ゆえにラストは苦しい。愛する姉が時の権力者=皇帝に奪われた時、彼らは姉を取り戻すことを誓う。そして門閥貴族が権力の上にあぐらをかく世界を倒し、この世界を手にれることを誓い合う。やがてオーベルシュタインが登場し、ラインハルトの陰の部分を担うようになる。オーベルシュタインはヒールである。彼は義眼だ。左目を白髪部分の前髪で隠しているが、ラインハルトとの出会いの時に義眼を外す。あやしく緑色に光る眼球・・・その時思った・・・でかっいくらなんでもそんなでかい眼球入らないだろう。どうなっているのだ。(←心からのツッコミ。)オーベルシュタインに「特別を作るべきではない」と進言され、今まで式典等でキルヒアイスにだけゆるしていた銃の携行をやめさせた時、悲劇は起きた。ラインハルトとの戦いに敗れたブラウンシュヴァイク公の遺体とともに現れた公の部下、アンスバッハがラインハルトを狙って撃ち、ラインハルトに向く銃口の前に立ちはだかったキルヒアイスは、命を落とす。自分の半身を失ったラインハルト。失意の日々。そんな彼の背中をそっと押したのは、秘書官のヒルダだった・・・。宝塚なのに、得意の恋愛パターンが使えない物語。せっかくトップスター2人のお披露目なのに、主演男役と主演娘役が愛で結ばれているわけではないという、珍しいパターン。あ、字数制限が!!なんと観劇ブログ初の2分割。その2に続きます。
2012年10月25日
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今まで私が観てきた中で、一番素晴らしい「オペラ座の怪人」の舞台に出会えた。・・・ということで、名古屋旅行記も書きたいのだが(koalaさんすみれさんお世話になりました!!)後に回すとしてとにもかくにも観劇ブログをファントムは佐野正幸さん、クリスティーヌは木村花代さん。私は今まで、高井ファントムと高木クリスを観ることが多かった。高井ファントムの美しい歌声は本当にうっとりする!ただ非常に品が良くて、その落ち着いたたたずまいから父性を感じてしまう。私としてはもう少しワイルドな怪人を観てみたいと思っていたので、佐野さんで観てみたいと思っていたところだった。「オペラ座の怪人」という物語そのもの、そしてクリスティーヌと怪人の心情を、私なりに解釈している(←それも強い確信を持って。)のだが、どうも今まで観てきたクリスティーヌは「彼女がどう思って行動しているのか」分からないことが多かった。それが・・・木村クリスティーヌは、まさに私が思う通りのクリスティーヌだったのだ!我が意を得たり、の心境である。では、少し長くなるだろうが本題に入って行こうと思う。まず、前回も思ったのだが冒頭の「落札!」の言葉。弱い(ーー;)ぜひここは威厳を持ってお願いしたい。この言葉でこの物語は始まるのだから。佐野ファントムと木村クリス、そして鈴木ラウルだが、この3人のコンビネーション、セリフや動作の間の取り方がとてもいいと思った。・・・もう今日はピンポイントで、佐野ファントムと木村クリスについて語る。佐野ファントム。非常にエネルギッシュであり、情熱ほとばしる怪人である。でもそれを押さえようと必死になる姿に、ある種の愛おしさを感じてしまう。おそらくクリスティーヌは、父親のように慕う気持ちと同時に、怪人に対する「母性」も感じていたのではなかろうか。シーンごとに・・・オペラ座の地下でクリスティーヌにマスクをはぎとられ、ついののしってしまう。しかし、マスクを取り返した後、愛おしさがこみあげたのか、抱きしめたくなったように私には見えた。しかし、その思いをぐっとこらえて「もう戻らねば」と強引に彼女の手を取る。その力の込め方に、彼女への激しい愛を感じる。そして無理矢理自分のものにしない所に、彼が欲しているのは彼女の愛であることが分かる。佐野ファントム、セリフの語尾にこめられた感情が実にストレートに伝わる。この演技力、素晴らしい。クライマックス、オペラ座の地下でラウルの首にロープをかける。そしてクリスティーヌに言う。「選べ・・・」と。その「選べ」と言った後の表情は、残酷な殺人鬼というより、少しすねた子供のような面持ちがある。こういうところが憎みきれない!そしてクリスティーヌの母性を引き出したのではないか。本日の圧巻。クリスティーヌは怪人にキスをする。キスされた後、今までの怪人役は彼女を抱きしめたいけど抱きしめられないという思いを、手を震えさせることで表現していた。しかし、佐野ファントムは、ぎりぎりまで抱きしめようとしない。そしてためにためて、最後の瞬間にもう情熱を我慢できないというように、勢いよく抱きしめようとする。が、彼は一瞬でグッとこらえ、彼女を引き離すのだ。そしてラウルの首を絞めていたロープを切る・・・怪人は、クリスティーヌの愛を得たことを確信したのだ。彼女のキスは、そして抱擁は偽りのない愛だった。だから怪人は、自分を愛してくれた、この世で最も愛する女性クリスティーヌの、本当の幸せを願ったのだ。彼は、ラウルと行けと言った。自分より、ラウルの方が光の世界で確実にクリスティーヌを幸せにできるから。自分がひとりぼっちになっても、どんなに切なくても、クリスティーヌが捧げてくれた真実の愛のために、身を引いた。彼女の幸せこそが自分の愛だと、彼は気づいたのだ。佐野ファントムは、実によくそれを表現していた。木村クリスティーヌ初めて彼女の行動に100%納得がいくクリスティーヌ。演技が素晴らしい。佐野ファントムとの相性も良いように思う。木村クリスは、私の解釈を見事に体現してくれたかのようで、本当に嬉しかった。(←上から目線でごめんなさい・・・)怪人の声に、音楽の才能に、怖れながら惹かれていく。 例えばラウルとの屋上のシーン。殺人鬼と怖れながら怪人の声を思い出して陶酔してしまう。そして怪人の心の中の「憧れ」(それはまるで小さな子供のような)を、すでに無意識に見 抜いている。もうこのあたりで、彼女の母性は目覚めていたのだと私は思う。 例えばマスカレードの場面。ラウルがそばにいながら、まるで引き寄せられるかのように、催眠術にかかったかのように彼女は怪人の方へ近づいてしまう。ラウルはどんなに歯がゆかったことか。ポイントオブノーリターンのシーン。声を聴いた時からクリスには怪人が入れ替わったことに気づいていた。しかし舞台人としてか、それともこの曲に段々陶酔していくのか、彼女は演技をやめない。(ここの所のクリスティーヌはびっくりするほど大人びて色っぽかった。)しかし、ふとした瞬間に逃げたくなる。思わず走り出しそうになるクリスティーヌを、黒マントをかぶった怪人が「行かせない」とばかりに腕をつかむ。そう、まるで「行かせない」と本当に言っているようだった。そしてラストのクライマックス。怪人、ラウルとの地下の場面。愛するラウルが苦しめられている。どちらか選べと怪人は言う。・・・彼女は、怪人にキスをする。キスした後、まるですべてを慈しむかのように怪人を抱きしめる。そしてまたキスをする・・・私が一緒にいるわ・・・というように。クリスティーは怪人を選んだのだ。ラウルを救いたいと思った。でもそれ以上に、クリスティーヌは本当はずっと怪人に惹かれていた事に気づくのだ。足を踏み入れては行けない、禁断の恋。恐怖と隣り合わせの、でも深い所でつながった愛。だから・・・ラウルのロープが解かれてもクリスティーヌは彼の方へ行かない。ラウルが駈け寄って彼女を抱きしめても、ラウルの方を向かない。これだ!!これが私の求めていたクリスティーヌだ!!どうしてついさっき別の男を選んだのに、自ら進んでラウルの胸に飛び込んで行けよう?しかし怪人は、行け、行ってくれと叫ぶ。ラウルに強引に引かれていくクリスティーヌ。確かに、ラウルも愛している。でも怪人を選んだのに、なぜラウルと行けと言うのか・・・と、混乱していたクリスティーヌも、気づくのだ。怪人が真実の愛を知ったことを。クリスティーヌの愛を受け取り、怪人は彼女の本当の幸せのために身を引いたのだと。何も怪人に対して思っていなければ、あのままラウルと走り去って行くだろう。でも、彼女は戻ってきた。それは、あのまま別れるのはあまりにも辛いからだ。最後に言葉を交わしたい・・・でも彼女は声を発することができない・・・アイラブユー・・・その切ない怪人の声に、彼女は無言で指輪を差し出す。「せめてこの指輪とともに心はそばに・・・」というメッセージだったのだと、私は受け止めたい。本当に愛する気持ちが高ぶると、声は出ないのではないか・・・だったら怪人と残れば・・・などとは思わない。だってラウルも愛しているのだ。・・・二人の男性を愛して何が悪い!!ラウルに彼女を返すことが怪人の愛の証なのだ。そしてクリスティーヌもそれを受け取った。だからラウルは、何があっても全人生をかけても彼女を幸せにしなくてはいけない。なんて素晴らしい木村クリスティーヌ!!演者によってこう芝居が変わるのか。まさに私が「こうあってほしい」と思うクリスティーヌだった。佐野&木村コンビ、私が観た中で最高の「オペラ座の怪人」である。
2010年05月31日
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年末になった「良性発作性頭位めまい症」。ぶっちゃけて言うと、1月4日に再度ひどくなりましたくるくるまわり、まっすぐ歩けません。再度病院に行ったら、今度は違う箇所がくるくるまわっているようで・・・。4日は宝塚花組公演のチケットを取っていました。ルンルンで特急列車も予約していました。・・・キャンセルです、もちろんお金は返ってきません。特急代だけ手数料を引かれて返金されましたが。残念過ぎて涙が出るところですが・・・とにかくしんどくて気持ち悪くて。そんなわけで、まだ仕事に行けていません。ずっと休んでいます。でも少しずつまた良くなってきたので、明日、祝日ですが仕事があるので明日から復帰する予定です、フルじゃないしね。明後日からは通常業務になるので、少し体を慣らしておかないと。ふー。そうそう。ここ数年朝型になったので大晦日も早く寝て、元旦も早く起きて「NHKのテレビ体操」を見るのが恒例でした。だって、「新春テレビ体操」は攻めてて面白いんだもん体操指導者とピアノ伴奏者は日替わりなのですが、元旦だけ、全員集合!!指導者4人(だったよな)、ピアニスト4人!!秋からは体操に男性も入り、より賑やかになりました。そんな彼らが行ってくれるアクロバティックな体操(←絶対まねできん)と、生声を聞くことができるのが元旦の醍醐味。今年は早く起きる自信が無かったので録画しました。・・・うん。皆さん新体操経験者なのかな?素晴らしかったです(笑)伴奏者もピアノ2、キーボード2。昨年は1人ヴァイオリン弾いてましたね・・・。では、ご覧ください(笑)・・・早く元気になって元のように動きたいです。気をつけながら頑張ります。
2022年01月09日
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私としたことが・・・2020年の2月だったかな、杉山清貴アコースティックライブのブログを書き忘れていました・・・。今更気づいた!!ちょうど、コロナがひどくなってきた時で・・・ぎり間に合ったというか、その後の演奏会はことごとく中止になてしまったからねぇ。先日、やはり地元のホールに杉山清貴さんの、今度はバンドツアーが来て、そのブログを書こうと思って、アコースティックライブはどんな感じだったかなとブログを見返したら、なかった・・・。ま、気を取り直して!!今回はバンドツアー。少し前に、BSかWOWWOWで日比谷だったかな?そのライブの映像を見たのだけど、バンドメンバーがすっごく若い人ばっかりでひょえーと思った(笑)今回もおそらくそのメンバー。なんか不思議な感じ。若者に囲まれて音楽している清貴さん。清貴さんは私の中学時代の本当に思い人!!と言ってもいいくらい、杉山清貴&オメガトライブにはまっていた3年間でした。当時はレコードだったねぇ(←遠い目)。「君の瞳はマリンブルー」ではまったんだよなあ。「ふたりの夏物語」でブレイクして、ちょっと複雑だった中学生のワタクシ。解散と聞いて泣き、最後のアルバムを聴いて泣いて・・・。本当に、青春の思い出。ソロになってからは、「さよならのオーシャン」はもちろん、いくつかのシングルは聴いたけど、高校生になってクラシックの道に進むと決めてから、ポップスをほぼ聴かなくなり、フェイドアウトしていった。そして・・・時を経て、3年前のアコースティックライブでも思ったけど、クリスタルボイスは健在!!本当に変わらない。透明感のある美しい声。曲は、知っている曲で興奮し、知らない曲も、素敵な曲がたくさんあって、ソロのアルバムも改めて買おうかなと思った。昔のLPは1枚あるんだが(^^;)その中の、「ミスドリーマー」って曲が好きだったな。アニメの三国志の曲だったっけ?私が高校生の時だったと思う。この時代ですが、今でもCDを買おうと思っております。やっぱりちゃんと残るCDがいいよ(^^;)何を買おう。時は流れているんだよな、たくさんCDもあるんだよな。何がいいかな~(^^)最近は、セルフプロデュースではなく、他の日人が作った曲を歌っていると言っていたけど、それがまたかっこいい。私の中では、オメトラ時代の林哲司さんの曲を清貴さんが歌う、っていうのがとても好きだったんだけど、色々な曲を聴けるのも楽しい。御年63歳だそうな。若い。清貴さんの声を聴くと、杉山清貴&オメガトライブが好きで好きでたまらなかった、色々多感な時期であった中学生の頃の自分を思い出してしまうのです。今回も素敵なライブだった。
2022年12月14日
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昨年、ずっとやりたかったさをり織りを、otonamiさんというサイトを通して経験できました。吉祥寺のさをり織り「じょうた」さんで、ウールのストールを織りました。その後、じょうたさんのサイトからカシミヤのマフラー作りを体験。その時の様子はこちら♬そして今回・・・シルクのストールを織ってきました(^^)糸を2本組み合わせて、手前にあるシャトルにセットして織ります。あ、この2本を組み合わせました。もっと鮮やかで綺麗なんですけど私の写真力のなさよやっぱり、好きな糸で織っていくとカシミヤのマフラーと似てしまいましたでも夏だから、緑、青を多めに、赤、ピンクも入れて・・・って感じです。はおってみると、角度によって色々な表情が出て面白いです!!シルクなので春夏秋と長く羽織れそうです。今の時期、職場のエアコンが直撃なのでこれをはおっているとちょうど良い!部屋を出ると極暑ですがなんせ職場が「暑いぜ!○○」を標語にしているくらいの暑い市なので・・・大好きな織物ができて嬉しいです。吉祥寺に近かったら本当に会員になりたいですが、遠すぎるのでこうして「体験」の場を借りて少しずつできたらいいなと思います。
2023年07月10日
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仕事なんですけど、3泊4日で関西に行きました。初日は広島。最終的に、お泊まりは宮島でした。夜の散策^^最近のスマホは綺麗に撮れるなぁ・・・。夜の厳島神社、いいですねぇ。朝もいいねぇ。宮島のネコ様方。宮島の鹿様方。「メエメエ」って鳴いてたんだけど・・・しかもメエメエなのか?!宮島に別れを告げ、新幹線で神戸へ。新神戸駅から三宮へ、そして一緒に行動することになっていたお2人と、3人でランチへ。あらかじめ調べていたお店、ちょっと駅から遠くて歩いたんだけど、行ったら結構混んでて^^;でも並んで待ちました!ふわっとろのオムライス。小さめのものをチョイスして・・・ここの売りでもある、ナポレオンパイ!これ、2人で分けました。量が結構あるのでオムライスとナポレオンパイ1個、って無理だったので・・・。とてもおいしくて、神戸に来たらまた来たいなぁ。このお店でした。そこからバスに乗って異人館へ。有名な風見鶏。この日はとってもいい天気で青空で、写真が綺麗で嬉しい(^^)こんな像も(笑)帰りは、下り坂だったのでず~~っと歩いちゃいました。ちょっと疲れたな~。そして在来線に乗り予定通り本日の宿泊地へ・・・そこは・・・京都!!つづく
2023年12月17日
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だって新妻聖子さんに笹本玲奈さん、2大歌姫の共演だもの!!平日に休みを取ってでも観に行きたくなった。平日を希望したせいか、前から3列目ほぼセンター(^^) 「プライド」は、人気漫画家一条ゆかりさんの原作だそうだ。・・・昔、「有閑倶楽部」を読んだなぁなつかしひ。オペラ歌手を目指す音大生の話。かたや超お嬢様(厳密には元だが)、かたや苦学生。心に残った台詞。「・・・あなたにはプライドはないのっ!!」「そんな役に立たないもの 捨てました。」かっこいいぞ萌ちゃんっ!!(←新妻聖子さんの役。黒の萌ちゃん。)最初、いきなりコンクールのシーンで、二人のオペラのアリア対決から始まる。日頃ミュージカルで地声で歌っているが、やはり持っている声は素晴らしい。笹本さんは少し太めの声で、声楽的だと思った。少し不安定。ベッリーニのノルマの中の1曲。難しかったろうな~~~新妻さんは、「キャンディード」でグネゴンデの「宝石の歌」を聴いていたので予想はついていたが、それ以上。ベルディのマクベス夫人のアリアを歌っていたが、細めの高音がぱーんっと出ていて、すごかった。低音を地声で歌っちゃいかんよ、ミュージカル的になっちゃうから、と思ったが、でもやっぱり素晴らしかった。こんなオープニングだから、もう、しょっぱなからワクワク~これ、4人芝居。超お嬢様の史緒役が笹本さん。ふわふわの茶髪をなびかせているのだが・・・どうも、綾瀬はるかさんにそっくりに見えたのは私だけかかわいくてお人形さんみたいだったな~苦学生で勝つためならなんでもやる、黒の萌ちゃん(笑)に新妻さん。原作者の一条さんは新妻さんを見た時笑ってしまったそうだ、「黒い萌ちゃんが向こうからやってくる!」って。それほどそっくり~~史緒の伴奏者で有能なピアニスト、蘭丸くんに佐々木喜英さん。女装が・・・綺麗だった(笑)声が低いので見た目とギャップがあったが、お顔が綺麗だったわコンクールを主催した音楽会社の社長、神野に鈴木一真さん。この役、色んな意味でキーパーソンだったのか・・・原作を読んでいないので結末に驚き。勝つためになんでもするという強さはないが、私は萌に共感する。(ってかお嬢様になったことがないので史緒に共感しづらいーー;)何もかも恵まれた史緒に対する憎しみとねたみ。そして、愛する人まで史緒に奪われる。史緒は仕方なしに結婚の承諾をしただけなのだが。そんなどす黒い思いを心に抱いてずっと生きてきた萌。切なかったろうなぁそんな萌の想いがふとしたきっかけで通じる。それは、彼が寂しかった時に犯した過ちだったのだが、このとき、ずっと思い続けた彼に愛された時、どんなに嬉しかっただろう。だから彼女はたった一人で子供を産む決断をした。萌の魂が浄化される。そして命も・・・最初まったく愛していなかった史緒もいつしか彼を愛し、その彼が背負うものを一緒に背負うと宣言し、彼にも誓わせる史緒。でもさ・・・萌の目の前でしなくてもいじゃん、って思ったけど(^^;)舞台だから仕方ないのだろうけど、あれ、萌がかわいそうだわ。「あなたはもう死ぬのよ」「あなたはもう死ぬのよ」と言われているみたい。「子供を下さい」と言われて、私なら素直に「ありがとう」なんて言えない。ま、原作はきっとつじつまがあうようなお話なんだろうが・・・史緒と萌のハーモニーは圧巻。敵対しあう二人が、お互いに大嫌いなのにその心地よさに音楽を通して心がつながっていく。お互いの声を合わせることで自分の欠点を知り、補い合う。すごいな。そして新妻さんと笹本さんだからこそできたんだな、とも思う。すさまじいパワーあふれる舞台で、とても4人とは思えなかった。途中途中にオペラの曲がBGM的に流れるのも素敵。音楽も大変良かった。これ、ストレートプレイなのね、てっきりミュージカルだと思っていた。おもしろいな、ミュージカルより歌がたくさんのストレートプレイ(笑)蛇足ながら、ひつじ、神野さんのようにトラッド系の服をばしっと決めた大人の男に、実はものすごく弱かったりするあれが山路和弘さんだったら間違いなく飛びついて押し倒す!!(←いやん)あ、鈴木さんごめんなさい、ひつじはオッサン贔屓なのです(笑)
2010年12月09日
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