ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Mar 30, 2006
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 突然のご連絡でしたが、よくオーケストラや室内楽で一緒に弾いていた日本人バイオリン弾きNさんが、アメリカを去るとのこと。バイオリンだけじゃなくて音楽全般について詳しい方で、僕もいろいろと教えていただきました。で、彼はアメリカを去って日本にご帰国なのかと思ってたら、今度はメキシコに行くのだそうです!

 奇しくも、やはり近所の日本人でクラリネット奏者のT子さんからご連絡があり、南のほうの州に引っ越して、旦那さん(バイオリン弾き)ともども元気でご活躍の様子。僕はご夫妻とはオケでよくご一緒したのですが、そのオケがつぶれてしまってからは、たまにアンサンブルしたぐらいで、今思うともっと遊んどけばよかったと悔やまれます。

 NさんやT子さんのような演奏仲間はほんとに貴重でした。ニューヨークまで足を伸ばせば、楽器を演奏する日本人と接する機会はないわけではありませんが、僕の住んでるこの田舎町にはそもそも日本人がほとんどいないのです。お二人の凄いところは、日本語を母国語として操ることだけでなく(?)、音楽的にも人格的にも優れていた点でした。

 練習しながら「とっさのひとこと」を日本語で言えるのは実に便利でした(笑)。「リピートあり!」とか「1拍ずれた!」とか叫びながら弾けるので、練習がはかどるのです。
 ほかの人々(アメリカ人)と一緒に練習するとこうはいきません。僕はその「とっさのひとこと」を英語ですかさず言えずに、リピートが出てくるたび、テンポが変わるたび、フェルマータが出てくるたびに曲が止まってしまうのです。嗚呼もどかしい。

 「じゃ、次、アイネク、ありなしで!」 僕はこれを英語で何と言うのか未だにわかりません。





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最終更新日  Apr 2, 2006 08:08:22 PM
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