ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 22, 2006
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昨日と今日、ビオラでオーケストラの本番があった。僕が団友として所属する近所のオケの今シーズン最後の定期で、今回は特別に同じ演目を二夜連続で演奏した。


 チェロを独奏したのは大学四年生。彼女は本番も全然緊張してなかったみたいで、安定した演奏だった。
 僕は、このカバレフスキーの協奏曲、初めて知った。じっくり聴き込めば好きになれそうな曲だと思う。

 シューベルトの「グレート」はずーっと前から弾きたいと思ってて、ついに実現した。リハーサルの時から楽しく弾けたが、本番後の感想としては、「弾くよりは聴くほうがいい」。

 すごく美しい曲だし、気持ちが高ぶる。でも、 長すぎ!  これより長い交響曲はいっぱいあるけど、この曲は 長く感じてしまう のだ。

 ページをめくってもめくっても曲は続く。4楽章にいたっては全部で1000小節を軽く超えていた。小節数が1000を超える曲を弾くのは僕はたぶんこれが初めて。ベートーベンの「第九」の4楽章ですら1000小節に及ばないと記憶している。マーラーやブルックナーにも長い曲はあるけど、少なくとも、テンポが変わったり派手に転調したり、何らかの変化があるからこれほど長くは感じないと思う。


 日頃から体力も精神力も鍛えてないからバテてしまうのだと猛省。我ながら自分のふがいなさには呆れたが、この「天国的な長さ」(by シューマン)をカラダで体験できて、いい教訓になった。

 この交響曲、律儀に八小節単位でフレーズが動くし、和音の構成がきちっとしている。アマチュアオケをやる人なら、一生に一度は是非弾いておくべき曲のひとつか。
 譜面を見る限り、シューベルトって几帳面で神経質な人なんだと思う。人格的にもグレートなお方に違いない。
 でも、たぶん友だちにはしたくないタイプ(笑)。





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最終更新日  Jan 28, 2023 09:18:19 PM
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