ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 14, 2006
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カテゴリ: 映画、テレビ
 久しぶりに帰国して感じるのは、やっぱり東京は世界のどこにも負けない国際的な街だということ。
 映画についても然り。日本、欧州、アメリカ、アジア、中東などの各国の映画がバランスよく上映されているのには改めて驚かされます。

 今日はイタリア映画「 家の鍵 」を観ました。
 障害を持つ息子と15年ぶりに会う若い父親の困惑や苦悩を描いていて、思いっきり暗くて重い内容なのですけど、なぜかそうは感じさせない不思議な映画でした。強く問題提起をしてるわけでもなく、ハッピーエンドでもなく、感動のあまり号泣、ってタイプの作品でもないのですが、こういう静かな映画は僕は好きです。

 でも、イタリア映画って、もっとクセのある手法で脚色していくという先入観があったので、ちょっと意外。

 いろいろな観方のできる映画かと思います。登場人物のひとりに、やはり障害児を育てる母親がいるのですが、彼女の存在感がとても印象的でした。深読みしすぎかもしれませんが、目の前にある現実の捉え方は、男性と女性とで大きく異なる、というメッセージが感じ取れました。
 子どもが障害を持っているという事実を前に、女性は、割り切って開き直って力強く前進していくのに対し、男は途方に暮れてさめざめと泣いてしまう。

 難しいテーマを描いた作品なので、気軽にコメントしにくいけれど、普段アメリカンな環境でお気楽に生活している自分にとって、大都会トーキョーの雑踏のなか日本語字幕で観たこのイタリア映画、特別な印象が残りました。





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最終更新日  Jun 17, 2006 09:28:51 AM
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