ピカルディの三度。～T.H.の音楽日誌/映画日誌（米国発）

< 新しい記事

新着記事一覧(全2124件)

過去の記事 >

Jul 12, 2006

七夕四重奏団と W杯メル友

(4)

カテゴリ：日常

　ほんとはもっと定期的に練習したいのに、なかなか都合が合わないために結局は年に一度しか会わない室内楽仲間がいる。僕は勝手に七夕カルテットと自称している。練習する曲はとっくに決まってるし、各自譜面も揃えて準備してるのに、決して四人の予定が一致しないのだ。

　今年も年初からいろいろと連絡をとりあってスケジュール調整をしている割に、一度も合わせていない。たった四人なんだし、簡単に集まれそうなのに。

　かといって人間関係が希薄なのかというとそうでもなくて、逆に妙な連帯感のある我々は、決してあきらめることなく黙々と日程を探りつづけ、年に一回の練習では不思議なまでに完全燃焼できる。次回会えるのがいつになるかわからない、今回が最後かもしれないという緊張感が生み出すパワーなのかもしれない。

　一年も会わないでいると、メンバーを取り巻く個々の状況が前年とだいぶ変わっている。そういう身の上話で盛り上がるのも七夕カルテットの醍醐味のひとつかと。

　滅多に顔を合わせないと言えば、自分には、ワールドカップのときだけ連絡をとりあうサッカー好きの知人が日本や外国に数人いる。1998年のフランス大会以来、四年に一度ほそぼそと連絡する程度の仲なのだが、今回も久々にEメールや電話が交わされた。
　それだけの歳月が過ぎれば、お互い、アドレスや番号が変わったりしている可能性もあるはずだけど、かろうじて関係を保っている。

　年に一度の七夕カルテットの集まりですら、彼らの身の上のさまざまな変化に驚いてしまう自分だけど、ワールドカップメル友にいたっては、四年ぶりだからネタは尽きない。
　就職、昇進、失業なさったり、結婚、離婚なさったり、子ども、孫が生まれたり。

　やはり皆さん、着々と人生を歩んでいらっしゃる。そもそも、四年もあれば、人生、いろんなことが起こりうる。

　何にも変わってないのは自分だけか（笑）。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう