ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Nov 4, 2007
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「ビオラだ、がんばっ。」

 ゼクステットの練習。

 今さらだけど、六人もの奏者を集めるのってホント大変。この曲は 別のグループで去年なんとか合わせたことがあった けど、以降どうしてもメンバーの調整がつかずに再結成ならず。
 今日も人集めにひと苦労。ぎりぎりまで実現が危ぶまれた。邪道ながら、第2チェロのパートをコントラバスで代用して、強引に練習することに。

 バイオリンは僕とフーンジュン、ビオラはマーティンとセス、チェロはピーターそしてジェフ(コントラバス)。

 4楽章に集中的に取り組んだ。4分の2拍子のポコ・アレグレット。

 なんとも生真面目に誠実に書かれてる音楽だと思う。だから、弾くほうも純粋に素直に弾くべき。ある程度の重量感やルバートも意識しながら、しかし決して停滞してはいけない。

 それに、(1楽章もそうだけど)譜面上は一貫して同じ調 B dur で書かれてるところに、清く若々しい好青年ブラームスを感じる。作品番号で言えばわずかに18。縁起のいい数字と言っていい。作品18ってことは、どうしてもベートーベンのそれを意識してしまう。


 何の前触れもなく、いきなり第1ビオラが16分音符で走り始める。そして、どんどん加速していって、あれよあれよという間に曲は終了。

 当の第1ビオラご本人はどう思ってるか知らないけど、僕ら周りの奏者はけっこう楽しめる。どんどん煽りまくって第1ビオラをいぢめるもよし、彼に身を委ねてひたすら添い続けるもよし。

brahms18
 頑張る第1ビオラ。





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最終更新日  Nov 7, 2007 11:22:42 AM
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