ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jan 26, 2008
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 今日はブルックリンの教会にてオーケストラの演奏会に出演しました。合唱団と合同でバッハのロ短調ミサ全曲。僕はビオラの1プルト裏で弾きました。

 ここだけの話、数え間違えて飛び出したり落ちたりして、隣で弾いてる首席のマイケル氏に睨まれた箇所もあったものの、個人的には満足。なんとか無事に二時間強の本番を終えられました。

 明日も同演目で本番です。マンハッタンに会場を移します。

 それにしてもスンゴイ曲です。
 単純なドミソの主和音ですら独特の響きに聞こえる。深淵、幽玄、荘厳。
 オケや合唱が一体となり、音程もビシッと合って、でもってフェルマータの締めがバシッと決まると、それはそれは鳥肌が立ちます。教会内に余韻が響き渡って、ここはどこ、わたしは誰?状態。

 独唱あり、管のソロ、弦のソロあり、大合唱、大合奏あり。手を変え品を変え、いろいろな種類の音楽が27曲も提示されるこの曲。今日本番を踏んでみて、やはりどれもがいとおしく、一曲たりとも抜けてはならないものであることを再認識したわけで。

 この冬の練習の苦労が報われた気がしました。暖房のあまり効かない練習会場でみんなで凍えながらこの大曲と格闘したことも、今となっては大切な想い出です。

 終演後、アルフレード君(ビオラ)とR子さん(バイオリン)とともに帰路につきながら、やっぱり本番の演奏が一番良かったねーということで意見が一致。こんな大曲に取り組めたなんて、僕らは恵まれています。





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最終更新日  Jan 29, 2008 09:16:51 PM
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