ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 5, 2009
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「フィフス・エレメント」

 今日はカルテットの練習日。
 前半はハイドンの「五度」に取り組んだ。面子は、ピーター(Vn1)、僕(Vn2)、ジュディー(Va)、ジャン(Vc)。

 クラシック好きにとっての「フィフス」とは、普通ベートーベンの第五交響曲「運命」(The Fifth)を指すだろうけれど、室内楽ヲタクならこのハイドンの「五度」(Fifths)。ドイツ語だとQuinten。
 1楽章に五度の下降音型が何度も出てくる。

haydn quinten.jpg

 この楽章、ハイドンのカルテットのなかでも個人的には(今のところ)一番のお気に入り。なんか強烈な意志が感じられる。しかも短調萌え。
 ファーストのピーター氏も事前にかなりさらってきたみたいで、バリバリ弾きまくってて頼もしかった。

 3楽章の高弦vs中低弦の追っかけ輪唱大合戦も楽しいし、ほかにも随所に趣向が凝らされてる感じ。

 それに、ラとかレがしつこいほど出没する曲だから、開放弦とかフラジオも使いまくってみるとか。
 あーでもないこーでもないと四人でいろいろ話し合いながら、多様に調理できる。未知なる可能性を秘めてる名曲!





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最終更新日  Apr 6, 2009 08:27:34 PM
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