ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Apr 25, 2009
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カテゴリ: 映画、テレビ
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「仮面ライター」

 春と言えば、ニューヨークに住む映画狂たちにとっては トライベッカ映画祭 の季節。
 本家のサンダンス映画祭にはまだ及ばないものの、インディーズ映画の祭典としてかなり市民権を得てきた感じ。運営もお見事。マスコミやスポンサー、映画関係者の連携が傍から見てても上手く機能してる。
 日本から出品されてるのは「おくりびと Departures」と「歩いても歩いても Still Walking」。

 今日はそのなかから「エクリプス」というアイルランド映画を鑑賞した。日食だか月食、あるいは「光を失うこと」とかいう意味?の題名。
 世界初映。先週やっと編集作業が終わったという出来たてホヤホヤの映画だそうで。

 ほんとは作家になりたいと思って小説を書き溜めてる不器用な中年男(ゴルゴ13似の俳優演じる)が主人公。最愛の妻を失い、最近は幽霊の出没に悩まされている。老父も死期が近づいている。

 物語はこの三人の三角関係を匂わせながら、心霊ホラー風味の演出も効かせて進行していく。

*****

 本編終映後には、コナー・マクファーソン監督による舞台挨拶及び質疑応答。

 この映画に出てくる美しい港町の風景には強烈に印象づけられるのだけれど、やはりロケ地選びにはかなり気を遣ったとのこと。コーブCobhという町。この町の映像が見られただけでもこの映画を観た甲斐があったと思った。

 ピアノと声楽による独特のサントラは、監督夫人が曲を書き下ろしたそうで、不協和音なのに癒し系の音楽は文句なしに素晴らしかった。

 あと、監督曰く「シャイニング」や「エクソシスト」などの映画を参考に作ったとのこと。つまり、恋愛ものというよりもホラー映画という位置づけなのかもしれない。

0425tribeca3.jpg脚本も務めたマクファーソン監督、本業は劇作家

追記 :「月下の恋(Haunted)」とかいう映画があったのを何となく思い出した。1995年のイギリス映画で、謎の美女をケイト・ベッキンセイル嬢が演じてる。やはりエイダン・クインが出演。





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最終更新日  Apr 27, 2009 08:36:08 AM コメント(2) | コメントを書く


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