ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Feb 27, 2010
XML
 昨日今日とオケの本番でした。
 両日とも、演奏会前半はいろんな協奏曲を楽章単位で、後半は ハイドンの交響曲101番「時計」 を。ビオラ2プルのウラで弾きました。プルト相方はレイチェルさん。

 僕といたしましては、しっかりと個人練習をせずに本番を迎えてしまったことについては「反省してま~す」。
 ただ、言い訳させてもらうと、周到に予定を組んではいたのです。本番前日の通し稽古(ゲネプロ)で全神経を集中させ「ガン練」したうえで華麗に本番を迎えるという、綱渡り的な調整計画。
 なのに、豪雪のためにゲネプロが中止になってしまうとわ。我ながら誤算でした。

 指揮者からのメールでは、ゲネプロで集会できないかわりに、みんなで自宅からテレパシー練習 (telepathic rehearsal)として集合しよう、などという意味不明な提案も出されてました。普段は冷静なマエストロもかなりテンパってるご様子。既に先々週の練習も雪でつぶれてるし。

 ってゆーか、ここのオケ、良くも悪くもアメリカ的。指揮者自身、「緊張感を維持するため、練習回数は最小限に抑える」主義。音楽は一期一会だっ!とか言っちゃって、アマオケのくせしてあんまし練習しない。それがまんまと裏目に出たわけです。



 で、結果としては、かえって功を奏したのか、本番では団員一人ひとりの気迫が結集し、ビシッと決まりました。大成功だったと思います。僕個人の練習不足など棚に上げることにいたしましょうそうしましょう。

 二日にわたって演奏した協奏曲は以下のとおり。いずれも抜粋で。



 フラッケンポール:チューバのための小協奏曲
 J.S.バッハ:2つのバイオリンのための協奏曲
 モーツァルト:クラリネット協奏曲、フルート/ハープ協奏曲、フルート協奏曲1番ト長調
 ビバルディ:2つのチェロのための協奏曲ト短調RV531、オーボエ協奏曲イ短調RV461
 ハイドン:チェロ協奏曲1番ハ長調
 R.シュトラウス:ホルン協奏曲1番



 特にホルンのが面白かった。リヒャルトがますます好きになりました。このお方、ハズレがない。

 なお、ハイドンの時計交響曲のほうも楽しめました。第2楽章のカチコチという時計の拍は、ほんとに時計の秒刻みどおりに四分音符=60でやるつもりだと指揮者は豪語なさってたのに、本番の時計はけっこう速い秒針だったよーな。

 終演後にはみんなで軽く打ち上げました。久しぶりのビールは旨かった……。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Mar 1, 2010 12:01:37 PM
コメント(4) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: