ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 9, 2010
XML
カテゴリ: 映画、テレビ
「キャッツ・アイ」 ★★★★☆

 かなり地味だけど良質のドキュメンタリー映画を観た。日本未公開。

<内容>

 ニューヨーク在住の夫婦ハーブとドロシーの半生を取材。
 彼らは特に裕福でもないフツーの市民。郵便局、図書館をそれぞれ退職し、今は猫とともに静かに老後を楽しんでいる。彼らは実は何十年にも渡り美術品をコツコツと蒐集しているニューヨークの美術業界では一目置かれている存在。自らの狭いアパートには蒐集品を収納しきれなくなり、ワシントン市内の美術館に作品を寄贈、今も引き続き個展などに足を運んでは気に入った作品を地道に購入している。

herbanddorothy.jpg 監督はどうやら日本人! 佐々木芽生(めぐみ)氏

<感想>

 興味のない人にとっては非常につまらない映画かもしれないのは確か。でも、美術品って、どーせ金持ちの人による投機対象、オイラとは縁のないもの、とひがんでしまいがちな自分にとっては、なんとも痛快ですらあった。こんな慎ましい生活を送ってる人たちが、実は膨大な美術蒐集家だったとわ。

 作者とじかに会い、その作品の背景や作者の信念をも理解したうえで、自分の財力の範囲内で(これ大事)購入する。決して背伸びはしない。

 「審美眼」。何ごともこれに尽きるのかも。









お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Jul 10, 2010 11:58:22 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: