ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jul 20, 2010
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「サウンド・オブ・サイレンス」

 カルテットの練習をした。なかなか四人の予定と「やる気」が一致せず、自然消滅してしまいそうな雰囲気ではあるけれど、なんとか集結。ジョアナと僕(バイオリン)、エレン(ビオラ)、マーディ(チェロ)というメンツ。三ヶ月ぶり。

 練習の前半はハイドンに取り組むことになってて、ファーストを弾く僕に選曲権があったので、The Jokeという題名のを選んだ。どこがどう冗談なのか実際にこの目この耳で確かめたかったし。

 そもそもハイドンってば、「告別」とか「驚愕」交響曲などでも知られるヤリ手の演出家。はたしてこの曲も期待できるかも。

 結論。技術的には難しくなく、それなりに楽しめるものの、「冗談」と冠するわりには可笑しい曲ではない。

 種あかししちゃうと、この曲は「終わりそうで終わらない」とこが面白い。運命交響曲みたいなしつこい終わりかたという意味ではなく、曲の途中(特に終楽章の最後)に長ぁ~い休符が何度も出てくる。曲が終了してしまったかのように勘違いする聴衆が続出するに違いなく、そのへんがおそらく冗談と呼ばれるゆえん。

 ま、お箸が転がってもラッキョウが転がっても全然笑えないお年頃の僕が言うのもナンだけれど、ほんとに当時の人びとはこうゆう音楽を聞いて大笑いなさってたのであらうか。 
 むしろモーツァルト「音楽の冗談」K522のほうがずっと可笑しいと思ふ。






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最終更新日  Jul 22, 2010 07:05:01 AM
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