ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Jun 10, 2015
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「心の色」

 なんとベートーベン作品130に挑戦してみようということになったわけで。
 今日は前半のみ(←全六楽章ちゅう最初の三楽章をば)。Vn1 ぼく、Vn2 Yさん、Va Nさん、Vc Eさん。

 第1楽章は難曲。こうゆう落ち着きのない書法って後期に超ありがち。彼のテンパりまくった精神状態が表れてると考えてよろしいか。テンポ、強弱指定や調とかがめまぐるしく変わる。
 対照的なのが2楽章プレスト。テンポ次第では2分ぐらいであっという間に弾き切ってしまえそう。
 そして、ぼくが気に入ったのは3楽章。ベト様らしさがぎゅっと凝縮されてて、かつ美曲。

 というわけで意義深い合奏となった。いろいろ口論になったりもしたけれど。

 さて、ぼくは絶対音感がないので、譜面が目の前にないと耳で聞いた音を再現できないのだけれど、今日ふと感じたのは、特にベト氏後期を弾くうえでは絶対音感って便利なのかも、ということ。便利不便てゆうか、曲を理解/習得するために要する時間が短くてすみそう。

 例えばこの2楽章。ぼくなんて、単純に「長調だし高速だし、なんか軽快で楽しそうww」、「つーか、南原バンバンバンっなリズムが笑えるぅww」みたいなノーテンキな感想しか持ってなかったけれども、おそらく絶対音感な方々ってば、この曲の持つほのかな陰りを一瞬で察しちゃうのであろうか。調性の持つ「色」ってやつ。←譜面上はフラット五つ





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最終更新日  Jun 13, 2015 11:40:48 PM
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Re:ベートーベン:弦楽四重奏曲第13番 B Op130(06/10)  
LimeGreen  さん
絶対音感ですか~。


でも楽器によっては難しいんですよね。鍵盤楽器が一番聞き取りやすいです。ギターがその次、クラシックの弦楽器はその後、管楽器が結構難しくて、人の声が一番難しいかな私にとっては。

そしてどんなに耳をこらして何度もきいても、同時に鳴ってる音が3音超えると一番上は分かっても一番下なんかは分からないですね。

昔のピアニストは結構一発録音だったのか、レコードでも弾き損じとかしてるんですよね。あれ結構楽しくきいちゃったりします。

音の色っていえば、ランボオの書いた詩に明らかに共感覚を使って書いたものがありましたね~。母音の色のことを書いてました。 (Jun 14, 2015 11:15:09 PM)

Re[1]:ベートーベン:弦楽四重奏曲第13番 B Op130(06/10)  
LimeGreenさん

>昔のピアニストは結構一発録音だったのか、レコードでも弾き損じとかしてるんですよね。

おぉっ、そこまで聞き取れるとは凄すぎ。

>音の色っていえば、ランボオの書いた詩に明らかに共感覚を使って書いたものがありましたね~。母音の色のことを書いてました。

そうなんですか? 知りませんでした。
てゆーか、拙ブログにランボォが言及される日が来るとわっ(感涙)。 (Jun 21, 2015 07:19:43 AM)

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