ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Nov 20, 2016
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カテゴリ: 映画、テレビ


 井上靖の私小説をもとにした原田真人監督の作品。たぶんぼくは原田氏の作品を観るのは初めて。
 昭和中期の伊豆や東京や軽井沢を舞台にした家族三世代の物語。老いていく母(樹木希林)を、子ども(役所広司ほか)や孫(宮崎あおい)たちが面倒をみる。

<感想>

 脚本はイマイチという印象。まじめすぎる。もっと皮肉を加えたり、こってりした昭和的な人情を加えたり、伏線を敷いて映画終盤でそれを一気に明かしたり、そうゆう演出をすればもっと深くなったのに。主人公が無意識のうちに父の癖を引き継いでいるという小ネタとかも、後半活きてないし。
 娘や孫娘が祖母にキレる場面とかは良かった。
 意外な発見は、映画の中で流れる音楽。どなたが担当なさったのか、とても良かった。なんとバッハ系。いきなり冒頭の伊豆の場面でバイオリン協奏曲1番の2楽章が流れたので、大好きな曲だし、おぉっと思ってたのだけれど、この曲がカタチを変え、のちに何度も登場する。いつのまにか「アリオーソ」と絡んだりもして、個人的にはすごく楽しめた。







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最終更新日  Nov 21, 2016 08:47:29 AM
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