ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 10, 2016
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カテゴリ: 映画、テレビ
「In Manchester, re-united」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 なんと劇場は満員。てか、お年をお召しになったお方たちばかり。
http://manchesterbytheseathemovie.com/
 日本公開は未定らしい。

<感想>

 地味ながら二時間を超える大作で、観てて苦しい内容だけれど、こうゆう境遇にいる人はけっこう身近にいるはず。小さい共同体のなかでの出来事であり、米国在住の白人の白人による白人のための映画って感じもしたけど、おそらくほかの多くの人たちも共感できるのではないかと。
 ただでさえ不幸な人がますます泥沼にはまっていくのって、ぼくら観客はどう捉えるべきなのか。「運が悪い」とも言えるし、自業自得とも言える(登場人物はどいつもこいつも言葉遣いが汚いし、乱闘の場面も多いので)。
 実際、今日の映画館内でも、皮肉たっぷりの台詞にゲラゲラ笑ってる客のその横で、鼻水すすって泣いてるご婦人がいたり。
 映画の編集についても凝りまくっているという印象。寂しくも美しい冬のマサチューセッツの風景をこまめに挿入したり、音楽を派手に流したり(アルビノーニのアダージョの使いかたが特に良かった)。過去の場面を小出しにする手法には観ててちょっと混乱したけど、観終わった今となっては理解できる。





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最終更新日  Dec 11, 2016 11:55:19 PM
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