ピカルディの三度。~T.H.の音楽日誌/映画日誌(米国発)

Dec 6, 2020
XML
カテゴリ: 映画、テレビ
「少女(たち)に何が起こったか」(評価 ★★★★★ 満点五つ星)

 長年にわたり若い女子体操選手を虐待していた変態医師、そして事実を知りながらも組織ぐるみで隠蔽していた連盟の不正を描いたドキュメンタリーを鑑賞(ネットフリックス)。
 勇気を出して告発した選手や家族らの苦悩が紹介される。事件を報じた地方紙の記者や警察、弁護士にも取材。

 よくできた映画だと思った。
 前半は、少女たちが指導陣ら大人に振り回されながら(洗脳されながら)強化合宿とかで懸命に練習するさまが回想される。そんななか自分の身体をあちこち不適切に触ってくる医師がいて、だが少女たちは抵抗できずしかも誰にも相談できない。
 後半はこのラリー・ナサー医師が法廷で女性たちに次々糾弾される場面が見どころ。さらには連盟の会長も出廷。
 FBIまでもが連盟とグルになって隠蔽してたというのだから驚いた。しっかりしていただきたい。

 この医師に虐待された女児は500人。そんなに被害者がいたらすぐに発覚しそうと思うものの、まだ右も左もわからない幼い彼女たちは、相手は医師だし、「治療の一環らしい」とすら思わされてしまってる。


 五輪を目指すほどの優良選手なのであればなおさら、少女時代の全てを犠牲にして励んでいただかないと強豪ロシアとかには勝てませんよと言われ続ける。大人になってからじゃ遅い。

 ちなみに、こうゆう児童虐待の映画観ると、ぼくは日本のことが心配になる。日本ってば、国ぢゅうが「可愛い少女大好き」を公言してるようなお国柄。アニメとかで文化になっちゃってるし、芸能界でも女性は若けりゃ若いほどチヤホヤされてる状態。最近のヲタク文化はわからないけど、国際基準だと日本の低年齢女性への過度な崇拝癖は児童の商品化つまり虐待とみなされてしまう可能性あり。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Dec 7, 2020 09:33:37 PM
コメント(2) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

カレンダー

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

ピカルディの三度TH

ピカルディの三度TH


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: