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まさか自分の身にこのようなことがひりかかるとは、思いもしなかったので両親が揃って介護施設に入ってしまったという事態にまだ、頭がついていけません。ことの発端は、父の介護で疲労困憊して、体重が31キロになった母上が、商店街で転倒して入院したこと。あまりに悲惨な状態で、私は自分たちの住まいに近場の介護つき施設を探して、実家で暮らすことが困難であろう二人には、24時間介護の人の目の届くところへ行っていただいたのです。あっという間に決まり、実家もすっかり空っぽになりました。賃貸に出さないと、これから「固定資産税」が発生するので、まず相当な量のものを捨てたり売ったりしました。2トントラックが10往復って一体何!?それまで(空っぽにするまで)私も疲れすぎて、雪の日に転倒して左の膝や腰を痛めたりと大変なことがありました。今現在も治療中です。そんなこんなで、あまり美術の内覧会にも行きませんでしたが、展示の方はしっかり行っていました。昨年受けた「美術検定試験3級」が受かったこともあって、ますます興味が湧いたのです。両親は何と言っても、93歳と95歳....施設に入っても、かわりばんこに転倒して入院をしたり、父上は大腿骨のオペをしたり... 3週間の入院費用が50万円!電話が鳴るたびに、ドキッとすることも多くてすっかり怯えている自分もいますが、しっかりと夫と共に乗り越えないと。ペットロスの我々にはやはり、ウィーンや東京にいる2歳の孫たちや、家族は大切な存在。あと、昨年の6月にやってきたグランドピアノが楽しくて(?)いい時を過ごさせてくれています。いとこは、ヴァイオリニストなので、モーツアルトのヴァイオリンソナタ3-4曲一緒に合わせましょうと真面目に練習をしています。さらに、譜めくり不要の電子楽譜用のiPadも昨年なつに購入して、譜めくりをしてくれるペダルも買ったので準備万端。このように気分転換を図らないと、恒例の両親の心配はつきません..あと半年、折り返しの6月だけど我が身も案じながらも無理せずいい音楽と共に生活をしていきましょう....
2024年06月21日

大雨の降る中、ロートレック(1864-1901)の内覧会へ足を運びました。 ギリシア人のコレクターである、フィロス夫妻が20年以上もかけてコツコツ集めたロートレックの作品がやってきました。二人は300点以上もコレクションをしていて、今もなお大好きで止まることなく集めているのだそう。彼らのコレクションは初めて日本へやってきました。 時代は世紀末のパリ。ムーラン・ルージュあり、オペラ座ありでフランス文学を少々かじった私には魅力がいっぱい。そしてロートレックといえば、どうしてもポスターを思い浮かべますが、フィロスさんたちのコレクションのおかげで、素描をたくさん間近で見ることができました。彼がどのように感じて、素早くデッサンをしているのだろう。という作者の立場で見ることができました。 書籍のカバー、楽譜のカバー、雑誌など、ポスター以外にも様々手がけていました。カバーになる前の数種類の同じパターンのデッサン。それらと印刷された完成品と見比べることができていい勉強になりました。コレクションはこれだけの年月が経っているのにもかかわらず、最高のコンデイションの中で保存をされているので、素晴らしい作品ばかりです。 落馬による怪我からでしょうか?13歳と14歳の時に足を骨折したために成長が止まってしまい、杖をついていたとか。 それでも、馬に対する愛情が垣間見られて、とても迫力がある馬の作品に触れることができました。元々伯爵の長男として育っているので、幼い頃から乗馬の嗜みがあったと思われます。 パリのモンマルトルを舞台にした華やかな生活が劇場やキャバレーを通して生き生きと描かれています。度がのように、踊り子も描いており、お気にいいりの歌手や女優の作品もたくさんありました。チェコのミュシャのモデルとなっていた、サラ・ベルナールも登場したのには驚きでしたが、同時代のこと。驚くには値しませんが... ポスターで用いられているオレンジ色、黒、赤など1880-90年代のジャポニズムの大きな影響を受けていることも忘れてはいけない要素ですね。日本ファンとして知られているロートレックはサインの代わりに日本風の印鑑を使っていたのが興味深く思えました。わずか37歳で亡くなりますが、生きている間には様々な仕事をこなしていたので、私自身は長生きをした芸術家と思っていましたが、我がこと同じ年齢と知って驚きです。 このようなロートレックの作品が日本上陸できて、人間のロートレックに数歩も接近したような気になりました。
2024年06月21日
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