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2010.01.21
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カテゴリ: 読書

本日の読書



いやはやこれはまた殺伐とした時代小説である。解説には「剣豪小説」というよりも「剛剣(豪剣)小説」である、と書いてある。

江戸時代中期?。幕閣上層部では、老中たちの勢力争いと暗闘が繰り広げられていた。それには、抜け荷と禁制の品である阿芙蓉(阿片)と、将軍家までを巻き込む麻薬汚染が絡んでいた。勢力を拡大するため、政道を正すため、既得権益を守るため、権力を拡大するため、立身出世のため、一族の悲願のため、いろいろな思惑で、さまざまな勢力が、つぶしあい、斬りあう。

そんな中、主人公として描かれる使い手が三人。幕臣旗本で直心影流の使い手、晴気竜行(ニヒル)。江戸の狩野派一刀流の師範代、左文字一角(よくしゃべる)。そして田代藩一の剣客であるが護衛に失敗してしまう高鳥源太(凄惨)。この三人が、ときには互いに斬りあい、ときには協力しあいながら、物語は進んでいく。

Piyotaにとって驚きであったのは、戦国時代が終わり、幕府の政治も安定したため各大名が天下を狙うようなことのなくなった江戸中期~末期において、剣術は概ね衰退したのではないか、と思っていたことだ。そのような印象は、主に五味康祐氏の柳生ものを多数読んできたから、そう思ったのである。確かに「流派」「剣術道場」として栄えるかどうかというのは、それぞれの流派が各藩の正式流派として定められるかどうか、ということで変わるであろう。だが、この北方の小説は、政治の対立における暗殺・暗闘や、幕府ご公儀vs諸藩という「剣術」の需要が、それぞれの時代にまったくなかったわけではない、ということを示している。

ともあれ、この小説では、要人暗殺を請け負ったうで利きの刺客が、それを護衛する武士たちの群のなかにとびこんで、ちょっと信じられないくらい、斬って斬って斬りまくるんだけどね。

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最終更新日  2010.01.23 10:46:40 コメントを書く


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