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2011.02.07
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カテゴリ: 科学と教育

受験生の方必見!AO入試

朝早くから駆り出されました。

このblogをずっと読んでいる人はひょっとしたら気づいているかもしれませんが、Piyotaは構造生物学という、大学院のごく一部でしか教えないマニアックな学問の、おもに研究がメインの、教員です。学部生の講義もわずかに分担していますが、医療従事者育成という、教員の教育業務に付いて、それを主たる職務にしている専門家でもなければ、受験の採用担当の専門家でもありません。

いままでいろいろなところで、入試には陰に陽にかかわり、面接もしたこともあれば、試験問題を作成したこともあります。そんなわけで、今回も、学務から駆り出されたときに、断る理由はありませんでした。だからといって、積極的・主体的に参加したわけではありません。いやいややっているわけではなく、それなりにこの仕事に意義と面白さを見出していて、Piyota個人としては有意義に時間を過ごしていますが、だからといって、主体的にビジョンを持っているわけではありません。この主体的ビジョンの意味を、あとで説明します。

主体的ビジョンをもって参加していないからといって、そのことでPiyotaの職業倫理が乏しいとか、そういうことを責めないで欲しいと思います。こと、教育に関して、そこに参加する成員たる教員が、自分のできる最大限でもってかかわって進める。ですが、同時に、専門でない場合には、口をさしはさむのを控える態度も重要だと思っているのです。日本の教育が迷走しているのは、たとえば数学教育の専門家でない人が、円周率や二次方程式の解の公式について頓珍漢な介入を行って、結果、いろいろとひどいことが起きたことを、Piyotaは重く受け止めています。

Piyota以外の多くの教員が、本日のこのイベントに参加していますが、それらの教員の大半はPiyotaと同じように善意のサイレントマジョリティーであって、それぞれベストは尽くすが、オピニオンリーダーとして主体的に組織の責任を担うような行動をとるだけの、職責についていない、または、それだけの能力がない(と自分で思っている)、そういう人達です。

Faculty Developmentの重要性とアドミッションポリシー
さて、一見つまらないことを長々と書いてきましたが、これはAO入試の話です。

AO入試がどう行われるか、の話です。

AO入試を誰がどう行っているのか、の話が、この話のメインになります。それは受験生や受験生の親御さんや受験産業の人にとって有益な情報かもしれないしそうでないかもしれないけれども、ともかくそういう話です。

さて、大学法人なんですから、入学した人に対してよりよい教育効果が入学後に得られるよう、本来ならば学力(のみ)で合否判定をすべきにもかかわらず、そうしないのはなぜか、という問題です。それは、学力テストで計れる能力と、大学が学生に求めている能力が、ちがうから、です。

アドミッションポリシーと受験制度
さて、AO入試というのは、上にもちょっとかいたけれども、「学力テストだけでははかれない」でも「大学の求めている学生」を採用するための制度です。でも、どういう学生が、自分の大学の自分の学部にとって都合のいい学生か、なんか、面接官の個人の先生にわかるわけありません、ということが第一点。かりに、ある先生が、「こういう学生こそわが凸凹学部にふさわしい」と言い出したとしても、それが、全教員の合意を得られるかというと、そうはならない可能性が高いことが、第二点。

従って、面接官のあたりかたによって受験生に不公平が生じないようにするためにも、採用するための面接のポイントともいうべき基準を、受験ごとにつくります。そしてその基準をつくるための、おおもとになっている考え方を公表します。そうです、それがこのアドミッションポリシーです。

だから、AO入試で合格しようと思ったら、受験生に公開されているアドミッションポリシーの行間を読み取ること、それが一番大事なのです。試験担当の委員の先生からしますと、このアドミッションポリシー、変えたくてもそう簡単に変えられるものではありません。文章をいじるだけでも会議を数回通さないといけません。
どこの大学のアドミッションポリシーも、相当によく練られていると考えて間違いありません。

たとえばほとんどの大学医学部のAO入試では、人気診療科を志望する臨床思考の医学生をとろうとは思っていません。外科・内科は人気なので、どんな制度でも人が集まるから大学も病院も困らないのです。人気のないところといえば、ジェネラリスト養成の救急とか、産婦人科・小児科とか、基礎研究分野とか、病理医とか法医学分野とかです。

なので、「救急」「災害医療」「産婦人科」「産業医」みたいなマニアックなキーワードとともに語られない限りは、面接で「患者さんに接してその役に立ちたい」というのはむしろNGワード、です。ポリシーに沿わない、「いわゆる人気診療科志向」ととられてもしかたありません。でもって、そういう人たちは、それこそ学力中心の一般入試でとるべきだと思います。なぜなら、人気診療科なので、とってからさらに選抜できるからです。

ところで受験生の皆さんは、医学部の基礎がどんなところか、御存じですか? 今、国公立大学の医学部の基礎系の講座では、東大・京大を除けば、志望学生が減っていてとても困っています。本音をいうと、基礎をしっかりやってくれるなら、センター試験の点数なんて、50点くらいトップの人よりひくくても、全然構わない、と思っています(つまり、センターでそれくらい差が付いていても、AOにおける面接点で逆転が起きてよいと思っている、ということです)。

基礎医学がしっかりした研究を脈脈と続けることが、医療の質を保ち新たな治療法を生み出すためには、とても大事です。高校生のみなさん、もっともっと基礎医学に目をむけてください、Piyotaのお願いです♪

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最終更新日  2011.02.28 11:52:13 コメントを書く
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