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2012.08.17
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カテゴリ: 生命科学

大学院入試2日目



学科試験でどれくらいできたかどうか、第1志望の研究室が行おうとしている研究や、研究科の全体の研究の方向性などについての、志望者の適性について、口述試験により判断するのが目的の一つ。それと、志望者の論理的思考力、論理的表現力、ディスカッション能力、コミュニケーション能力などを、質疑応答を通じて、総合的に判断するのが、第二の目的。

せっかく、基礎学力優秀で語学力があっても、それだけが、大学院においてなされる教育カリキュラムに対する適性ではない、という考えかたである。むしろ、将来の研究者としての適性をこそ、評価したいというのが、本音なのであるが、制度上も実際的にもそれはとても難しいことである。

しかし、「主として研究者を育成する」「この領域の将来をリードする人材を育成する」ために、実際の一流の研究、熾烈な国際競争のもとにある研究を遂行しているチーム(つまり研究室)に所属し、その一端を担い、日々苛烈な国際的な研究競争にさらされ、人類にとって新しい発見をする可能性の高いテーマと機会を与えられ、そこで科学者の卵としての社会的責任をまっとうすることを実地訓練する、というのが大学院教育のカリキュラムの真意である。そして、そのカリキュラムを通じて、「今まで人類が遭遇したことのない謎」に対して答えることのできる能力を醸成する、という、そういう他の教育機関ではなしえないミッションをになっているのが大学院なのである。

そのために、大学院入学後の「伸び代」を見積もる必要がある。学生には、大学院教育のカリキュラム受講中に、「化ける」「一皮むける」ことが望まれている。なので大学院の研究室のカリキュラムには、「○○についての専門的知識が得たい」とか「学部時代に学ばなかった新しい実験技術について知りたい」とかいう、(ささやかな)希望以上の重いものが詰まっている。そして、ミスマッチが起こった場合、学生さんは、カリキュラムの持つ重さ、ひょっとしたら科学(ないし科学者に対する社会的要請)の重さに潰されてしまうのである。

そのことがいいことか悪いことかわからない。

だが、大学の教員が教育と研究の両方に取り組み、しかもコンプライアンスと説明責任もまじめに果たそうとしたら、いまの仕組みでは自動的に、そうなる。

やれやれ。

そして「研究者になんてなりたくない」「研究なんてしたくない」人にとって、研究をする(特に、税金をつかって基礎研究をする)ことの重さというのは、かなりきついんじゃないかな、と思う。自分のように、そしてほとんどの理系大学院教員のように、「研究が大好き」という人ならばいざ知らず。

ともあれ、こういう重さを苦ともせず、はねかえして、どんどん新しい発明発見を連発してくれる、新しい才能の登場に期待したい。



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最終更新日  2012.09.11 14:44:41 コメントを書く
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