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※前回の続きです■返信-2 岩元さん、返事が遅くなりました。 さて、相談内容ですが、私がやったことは相変わらず作文です。 自閉症の翔ちゃんという生徒が障害児学級に入学してからというもの、シンショウという言葉がはやりました。明らかに翔ちゃんに向けられたものでした。ちょうど三年生にお兄さんがいたので、そのことを相談して、お兄ちゃんに「弟」という作文を書いてもらいました。 書かれた作文は弟思いにあふれたもので、私でさえ、読んでいて涙が流れるほどでした。それを全学年といっても三つのクラスですが読み上げました。みんな涙ぐんで聞いてくれ、身体障害者を意味するシンショウという言葉は消えました。そのあと、翔ちゃんのがんばりを称える詩がいくつか生まれ、学校全体がなごんで行きました。 私はちーちゃんの胸の中には様々な思いがあふれていて、家族のために我慢しているものもあるかと思います。そのすべてをありのままにちーちゃんに書いてもらい、それをその学級で読みあげたらどうでしょうか。 書くことはちーちゃん自身を強くし、読み上げることは、学校全体にちーちゃんの思いを伝えることになり、伝えられた思いは学校全体に穏やかなやさしさを生みます。次はたまたま書かれた学生の文章です。要約のみ。○お母さんのことば。= 「あんたたちのクラスは、一番の問題児学級だったのに、高学年になるにつれて一番おとなしい学年になったね」。○荒れた中身。= 「小1では授業中暴れて、イスを投げつける子がいて、担任の先生は保健室に閉じこもった」。「小2では、ハサミを投げつける子もいた」。○そこへダウン症の子が転入。= 「その子が来てから、クラスみんながその子につきっきりとなり、クラスに団結が生まれ、今まで目立っていた問題児も、その子が来て以来目立たなくなってやさしさがひろがった」。障害を持つ子は学校全体にやさしを生みだします。それを育てるのが学校です。教師です。■返信ー3岩元昭雄さん 中学生のちーちゃんと、弟でダウン症のひろ君の、お父様のホームページ記事からの問題提起、どうもありがとうございました。 「しょうがい児のきょうだい」問題と位置づけて、メールのやりとりを一覧にし、私も考えてみました。私自身も亡父の弟に障害があり、幼少時から現在にいたるまで、擬似きょうだい的に悩まされてきた立場です。1)日本でも、「しょうがい児のきょうだい」問題については、すでに当事者および全障研関係者による本も出ています。例えば―・『きょうだいは親にはなれない・・・けれど』 (全国障害者とともに歩む兄弟姉妹の会東京支部編、 ぶどう社)・『おれは世界でニ番目か』 (広川律子編、クリエイツかもがわ)・『障害児のきょうだいたちのホントの気持ち』 (近藤直子編、Hon'sペンギン)2)ちいちゃんに対して、および、ちいちゃんのクラスに対するとりくみとしては、岩元さん、Nさんのご提案は正論かと思います。3)その上で、小学校時代からしつこく意地悪な言葉を投げかけ続ける、しかも音楽の時間にはやらない生徒さんについても、特別なニーズをかかえた子どもではないか? と推測します。 相手の立場に立って考えることが苦手な未熟な子どもではないでしょうか。 クラス全体に向けての正攻法のとりくみと同時に、その子に対しても注意深い指導が求められます。自分が十分に認められていない状況の下で、より「弱者」(と、本人が思っている)ひろ君への中傷、そして心優しく自制的なちいちゃんに対するからかいが続くのではないのでしょうか。 直接お目にかかったことがない方達に、的外れの部分があるかもしれませんが、また確認してみてください。家族間、家庭―学校、保護者間、信頼関係を大切にして率直な話し合いができればいいですね。どの子も育つという見通しを持って。■私の感想など私が感動し、ありがたく思いましたのは、今回のような私的な問題に、貴重な時間を費やして、たくさんの方が取組んで下さったことでした。ご本の紹介(早速『チャーリー・ブラウンなぜなんだい?』を買いました)や作文を書くなどの具体的なアドバイス、また、いじめる側の生徒のことを考えてみることなど、私が知らなかった対応策ばかりでしたので、とても勉強になりました。専門の教育者からのお話は、やはり説得力があり、今後何があっても対策はきっとあるはずだという安心感が一層強くなりました。(今のところまだそう酷くはなっていないのですが)それにしても今回のこの内容、私だけに留めておくのはとてももったいないこと間違いありませんので、この度岩元さんにお願いしまして、こちらに掲載させて頂けることになりました。岩元さん、そしてメーリングリストで貴重なお話を頂きました先生方、本当にありがとうございました。この件をこちらに書いた初日はいつもの2倍以上のアクセス数がありました。今でも同じテーマの日記をUPした時は同じようになっているのですが、恐らくダウン症以外の障がいを持つ子の親の方からのアクセスも多いのではないかと想像しています。今回のアドバイスは障がいを持つ子に関わる全ての方にきっと参考になる内容だと思います。今後ちーちゃんに対してまた問題が起こるようなことがありましたら、今回頂きましたいくつかのアドバイスを実際に試してみようと思います。今できる事を考えてみますと、紹介された本を読んでみることと、出来れば早いうちにちーちゃんに、作文を書かせてみたいなと思います。でも今は土日も部活が入っているので、なかなか書く時間は持てそうにありません^^;最後になりますが、このような貴重なご意見を頂けたこと、本当に想像もしていませんでした。岩元さんのご厚意に、家内共々厚く感謝しています。対応策が思った以上にあることにとても目が開かれる思いが致しました。と共に、私自身もっと勉強が必要だと実感しています。また勉強させて頂きますm(_ _)m◆鹿児島子ども研究センターHP◆今回のテーマの一連の記事はこちらにまとめていますかごしま子ども白書新版追伸今回の事を書いてから同じテーマでメールが私宛に多く届いています。兄弟に関する悩みやまた、それを乗り越えての喜びなど、生きた経験からのお話はとても感銘を受けることが多く、励まされ、私の今後の育児にもきっと糧になっていくだろうと思います。今回の事では書くことで自分が整理出来ることを知りました。メール頂いた方々に大変感謝していますm(_ _)m
2011年06月22日
※前回の続きです前回は岩元昭雄さんからのアドバイスでしたが今回は岩元さんが、「鹿児島子ども研究センター」のメーリングリストにて、ちーちゃんが嫌がらせを受けている件を取り上げられ、このような場合どうとらえ、どう対処すればいいか意見を募られた内容になります。貴重なご意見が3通もあり、また、回答されていらっしゃる全ての方が教育に深く携わる現役の先生でありますのでとても参考になり勉強になりました。私だけで留めておくにはかなりもったいない話ばかりですので、この度こちらでご紹介させて頂きますm(_ _)m■岩元さん発信のメーリングリスト 岩元です。講演会でお会いして、交流のある、ダウン症の子どもを育てている親御さんのホームページに、次のような本人の書き込みがあります。私たちなりの一報は送りましたが、どなたでも、部分的でも結構です。どのような対応がいいのかご意見を頂けると幸いです。(親御さんである、HさんのHページからの一部抜粋)実は今日、家内が中学の先生に電話で相談しました。ちーちゃんが受けた状況としては、ある男の子が弟がダウン症だとか、知的障害だとか、身体が弱い、顔立ちがおかしいとの事等を、それも授業中に言ってくることがとても多いとのことでした。それが原因でちーちゃんは授業に集中できなくなっていると、昨日私たちに相談したことにはじまります。実は以前からその話は聞いていたのですが、最近とても酷くなっているとのことで、聞くと音楽を除くほとんどの授業でいやがらせをされているそうです。授業以外ではちーちゃんも言い返すそうなのですが、授業中大声で言われると、他の男子も笑うそうで、ちーちゃんは何も言えなくなるそうです。授業をしていた先生が怒ったこともあったのですが、続いているということは全く効果無しだったよう。今日相談した先生の対応はとても早く、今日の授業中にその話をクラスの生徒に対して話し、気付きを促したそうです。聞くところによるとその先生も弟さんが障がいを持っているとのことで、ちーちゃんの心境、「自分の事ならともかく、弟の事を悪く言われるのは嫌」ということをわかってくれたようです。子どものことですので、これですっかり終わるということは無いような気がしますが、取り合えずしばらくは様子を見ようと思います。ちーちゃん自身は学校が好きとのことですのでその点に関しては心配はいりません(^^) とても可愛がっている弟ですから、何を言われても最悪心の芯まで痛めることは無いと思います。ですが、親としてはこういう状態が続いている以上、未然に防ぐことが大事と思いましたので、今回家内と相談した上で、先生に一度相談しようということになりました。ちーちゃんには出来るだけ自分で解決するように促しながら、最悪の場合はどんなことがあっても自分たちがお前を守るから、ということを話して聞かせました。具体的には、先生が駄目なら、校長先生、教育委員会、相談するところはたくさんありますし、親がいかに腹をくくるかだけだと思います。男の子の親ともけんかする覚悟でいればなんら怖いものはないかと思います。(むろん覚悟だけの話ですが^^;)でも厳しく言えばこの問題は、例え親ががんばって周りが変わったとしても、ちーちゃん本人の自覚が足りなければ、また同じことが続くと予想されます。例え学校が変わっても、社会に出ても結局この問題を自身を変えることで解決できなければ単に持ち越すだけだと、私の経験上ですがわかります。しかしながらよくよく考えてみますと、実は問題はちーちゃんよりも親の責任が大きかったと思います。子どもの性格や行いは、もとはと言えば親から来るものに違いないと思いますので、まず親がいじめた子を責める前に、我が子を注意する前に、自分たちの胸に手を当てて、反省すべきことがあるかどうか、またそれをどうやって治していくのか考え実行することが大切だと思います。思えば時どきでしたが小学校の頃から同じ男の子から嫌がらせを受けたことがありました。でも私たちは自分達の反省すべき点はわかっていたのですが、それを治すことが出来ませんでした。ひろくんへの忙しさを理由に、私は仕事の忙しさを理由に、2人ともちーちゃんの事を真剣に見つめる時間すら取れてなかったんです。本当に今更ですが深く反省です。長い間のひずみがちーちゃんに今出てきているのではないかとも思っています。■返信ー1岩元さん お話を読んで、とても心苦しくなりました。 本当は、ちーちゃんのクラスで、じっくりといろんな方面から取り組まれる必要があるのかなあと思います。私がもし親でしたら、教師が生徒を怒るという対応は逆効果で、むしろしてほしくないと思うかもしれません。「腹をくくる」ということも、そのような事態にならないことを勝手ながら願うところです。 ところで、病気をもつ子どもの兄弟へのケアは、日本ではとても遅れているということ。たまに看護領域の論文で、同胞問題を扱ったものがありますが、調査の報告が多く、実践的ではありません。 しかし、小児看護では、病児だけでなく、親や同胞が、病気を前向きに捉え、さまざまな困難に乗り越えたことを誇りに思うことが出来るようなケアが実践されているようです。そのようなことが参考になるかもしれないと思いました。 ご存じかもしれませんが、『チャーリー・ブラウンなぜなんだい?』という絵本は、白血病になった子どもの学校や家庭での生活が書かれています。子どもに読ませるのにはいいかもしれません。 これを翻訳した細谷亮太さんという聖路加病院小児科部長をされている方が、日本では、こういった問題に取り組んでおられる代表格です。ダウン症児のこういった絵本があるのかどうか、私は知りません。 ところで、昨日、18トリソミーのお母さんが語る小さな会があったのですが、そこで、映画の紹介がありました。「うまれる」(マルヤガーデンズシネマ)6/25-7/1 10:30~7/2-7/8 13:00~すいません。本論とずれたかもしれません。取り急ぎ失礼します。※字数制限につき2回に分けさせて頂きますm(_ _)m◆今回のテーマの一連の記事はこちらにまとめています
2011年06月22日
※今回は前回の続きになります。以下は「鹿児島子ども研究センター」前所長の岩元昭雄さんから頂いたメールの抜粋になります。※個人的には"先生"と呼びたいのですが、岩元さんのご意向で"さん"にしておりますm(_ _)m私にとって、とても参考になるお話でしたので、皆様にも参考になればと思い下記に紹介させて頂きます。岩元さんからもご了承頂いていますm(_ _)m■岩元昭雄さんからのメール文(今回の件)見過ごせない事実だと思いましたし、中学校に勤務した経験がありますので、そのことにも関連させて、少し感じることを羅列風に書かせてもらいます。(1) まず事実で気になることです。1 なぜ音楽の授業時間には起こらないのか。2 音楽を除くほとんどの授業でいやがらせをされている、しかも「授業中に大声で」だそうですから、多くの 教員が知っているはずですが。3 「授業をしていた先生がおこったことがあった」とありますが、叱責や注意がたまに少数の教員でしかなされていないと思われます。それは、教員から容認されていることになります。4 今日相談した先生の対応はとても早かったとありますが、それはお子さんの学級担任ですか?ある教科の授業を受け持つ教員ですか。5 「思えば時どきでしたが小学校の頃から、同じ男の子から嫌がらせを受けたことがありました。」とありましたが、その子が嫌がらせを言った時に周りは笑って同調はするが、同じような行為が広がっているのでしょうか。広がっていないとすると、周囲の子どもたちには、止めさせる決断には至らないけれど、よくないことだという意識はあるのではないでしょうか。いやきっとありますよ。(2) 以上のような事実をはっきりさせるためにも、できれば学級担任教員と校長か教頭、それが難しいようでしたら、学年主任といった教員が同席する中で、話をし即刻今の状況を改善してほしいと要求されるのがいいと思います。その時に、少なくともお子さんのクラスに授業に来る教員は一致した対応をすることを要求されるといいと思います。 お子さんに話していかれるのもいいと思いますが、言わずに行かれてもいいのではないでしょうか。(3) 「しばらく様子を見る」とありますが、その間、お子さんに我慢を強いることになります。そういう兄弟がいるからなお一層理不尽な行為に正しく対応する生き方を持ってほしいと思います。 お子さんに「自覚を持って欲しい」とありますが、それはこのような自覚であってほしいと考えます。(4) 親としての責任のことに触れておいでですが、それは全くないと確信します。嫌がらせは今も社会に根深くある差別と偏見のせいですし、それに強く立ち向かう力をつけさせることより、ありのままの社会認識を共に見つめることが大事だと思います。 嫌がらせをする子の育て方に問題があるとなると、親と親とのけんかになりますが、このような社会の状況を少しでも変えていこうという立場にたてば、一緒に考え行動する可能性が拓けます。 親の責任があるとすれば、やや対応が遅れがちかなということぐらいではないでしょうか。(5) もしできれば、お子さんの学級に行かれて、1時間でもお話をされてもいいと思います。 総合学習の時間というのがあり、人権について学ぶいい機会になると思います。~以上です~■冒頭の質問への答え以上が岩元昭雄さんのアドバイスでした。色々参考になることがたくさんあり、この問題に関して無知な私では考え付かなかった内容が多く書かれていてとても勉強になりました。冒頭で質問がいくつかありましたが、その回答は先立って前回も書きましたが、わかりやすいようにこちらにも書いておきたいと思います。すでに岩元先生には発信済みです。Q1.なぜ音楽の授業時間には起こらないのかA 音楽の時間は嫌がらせをしてくる男の子と席が離れるからだそうです。Q2.音楽を除くほとんどの授業でいやがらせをされている、しかも「授業中に大声で」だそうですから、多くの教員が知っているはずですが。A 嫌がらせは席替えをしてその問題の男の子の席と近くなった時から始まったみたいです。その男の子はもとから授業態度が悪くとばっちりを受けた形になったような感じです。後からわかったのですが、各科目の先生はわかっていながら担任や主任の先生には言って無かったようでした。(相談した主任の先生が知らなかったので)Q3.「授業をしていた先生が怒ったことがあった」とありますが、叱責や注意がたまに少数の教員でしかなされていないと思われます。それは、教員から容認されていることになります。A 全くその通りです。いじめを知っていながら担任の先生に知らせていないのは私も問題だと思います。ちーちゃんの通う学校は以前からいじめなどで問題があり今の学級は中でも特に悪いという噂があります。Q4.今日相談した先生の対応はとても早かったとありますが、それはお子さんの学級担任ですか?ある教科の授業を受け持つ教員ですか。A 丁度担任の先生が出張中でしたので、学年主任の社会の先生が話を聞いてくれて、その先生の授業で今回の話をしたそうです。でもおかしいと思うのは私だけかもしれませんが担任の先生から今回の件でまだ私たちに連絡が来ていないことです。この辺り先生の姿勢が問われると思います。Q5.「思えば時どきでしたが小学校の頃から、同じ男の子から嫌がらせを受けたことがありました。」とありますが、その子が嫌がらせを言った時に周りは笑って同調はするが、同じような行為が広がっているのでしょうか。広がっていないとすると、周囲の子どもたちには、止めさせる決断には至らないけれど、よくないことだという意識はあるのではないでしょうか。A 多くの男の子がいつもつられて笑っていたようです。報告を受けた日は特に皆が大笑いしたとのこと。ですので良くないことだという自覚が生徒にあるかどうかは残念ながらわかりません。岩元さんから頂いたメールには家内共々、とても救われる思いが致しました。やはり自分の枠を超えた方のアドバイスはとても参考になりますし、すごく大きいものだと思います。今のところはちーちゃんの周りは落ちついているのですが、学級自体が不安定なところもあり、今後も注意深く様子を見ていきたいと思います。次回は岩元さんが送信されたメーリングリストに頂いたアドバイスやご意見等を掲載させて頂きますm(_ _)m◆「鹿児島子ども研究センター」◆岩元 綾さんのHP「夢紡ぐ綾」
2011年06月21日
以前ちーちゃんがダウン症のひろくんのことでクラスメートの男子から嫌がらせを受けていることをこちらで書きましたが、今回はその続きになります。 → 前回の日記多くの方からコメントやメールでちーちゃんに対する心配をして頂き、心強く感じるとともに大変ありがたい事だと思いました。そして同じ悩みを抱えている方が思ったより多いということをあらためて実感した次第です。前回の同テーマの日記が多くの方に興味を持って頂いたようで、私もこの問題、家内と共にもっと真剣に向き合わなくてはいけないと感じました。この件に対する考えや対応はセオリーがあるものと思いますが、私自身勉強不足で全く頼りない限りです。対応策について色々と考えてみたのですが、結局自分の人生観に沿った対応になってしまうことから、いろんな方のご意見を参考にしながら私なりの考えをすり合わせて対応していければと思っています。私自身この問題に対してはほとんど無知なので、今後、色々と勉強することが多いと覚悟した次第です。■私ごとです私ごとになりますが、私の人生観の基本となっているものは、全ては自分の行いから来ているので何事も責任は自分にある、ということで、それをいつもベースに考えてきました。(とても大げさですが^^;)そう考えると、突発的に発生したいわゆる不幸と思われることでも前向きに考えられますし、そう考えることで不思議に物事が良い方向に向かうことを今まで多く経験してきました。私は今までなにかと色々ありましたので^^;、これらは自分を守るための私なりの工夫と言ったほうが良いのかもしれません。(そういうことが書いてある本もよく見かけるところですが)他人は基本変えることが出来ないと思っていますので環境を変えたければまず自分を変えることが先決だと思います。その結果なんら変わるところがなかったとしても、少なくとも精神衛生上にはとても良いような気がします。でも現実的には自分を変えるまで周りは待ってくれないので、その場合はお互いの責任の範囲内で責任問題を問うていくようにはしています。でも基本自分が呼んできたものという意識は常にありますので、そのせいか話し合いは不思議に円満解決することが多いです。でも今回の件は子供がからみますので、思ったより簡単には解決しないかもしれません。すっかり自分の事ばかりまとまりなく書いてしまいましたが、何が言いたいかといいますと、経験不足の私がとった対応は、皆さんの参考には多分ならないだろうと思っています。多くの方のご意見を聞いてそう思いました。ですが、今回とても私自身に収穫がありまして、私宛のメールで色々と気づかされたこともとても貴重なことなのですが、中でも皆さんと共有できればすごく参考になると思われるご意見がありましたので、長文になりますがその内容をこちらでご紹介させて頂きたいと考えました。■貴重なお話実は、「鹿児島子ども研究センター」前所長の岩元昭雄さん(岩元 綾さんのお父様)より、今回の事でご意見ご教示を頂いております。その上、同センターのメーリングリストにて私が先日書いた日記を紹介され、その結果、返ってきた対応策等のご意見をいくつか教えて頂くことが叶いました。いずれも教育現場に携わる現役の先生の方々のご意見ですので、とても参考になりましたと共に、今回のテーマに興味を持たれた方々へもお知らせしたく思った次第です。予定としましては長文につき、次回から2回に分けてご紹介するつもりにしております。■頂いた質問その前に、前回の日記がわかりにくかったため、岩元さんから事前にいくつかの質問がありました。その回答を下記に書いておきたいと思います。恐らく同じような疑問を持たれた方も多いと思いますので。Q1.なぜ音楽の授業時間には起こらないのかA 音楽の時間は嫌がらせをしてくる男の子と席が離れるからだそうです。Q2.音楽を除くほとんどの授業でいやがらせをされている、しかも「授業中に大声で」だそうですから、多くの教員が知っているはずですが。A 嫌がらせは席替えをしてその問題の男の子の席と近くなった時から始まったみたいです。その男の子はもとから授業態度が悪くとばっちりを受けた形になったような感じです。後からわかったのですが、各科目の先生はわかっていながら担任や主任の先生には言って無かったようでした。(相談した主任の先生が知らなかったので)Q3.「授業をしていた先生が怒ったことがあった」とありますが、叱責や注意がたまに少数の教員でしかなされていないと思われます。それは、教員から容認されていることになります。A 全くその通りです。いじめを知っていながら担任の先生に知らせていないのは私も問題だと思います。ちーちゃんの通う学校は以前からいじめなどで問題があり今の学級は中でも特に悪いという噂があります。Q4.今日相談した先生の対応はとても早かったとありますが、それはお子さんの学級担任ですか?ある教科の授業を受け持つ教員ですか。A 丁度担任の先生が出張中でしたので、学年主任の社会の先生が話を聞いてくれて、その先生の授業で今回の話をしたそうです。でもおかしいと思うのは私だけかもしれませんが担任の先生から今回の件でまだ私たちに連絡が来ていないことです。この辺り先生の姿勢が問われると思います。Q5.「思えば時どきでしたが小学校の頃から、同じ男の子から嫌がらせを受けたことがありました。」とありますが、その子が嫌がらせを言った時に周りは笑って同調はするが、同じような行為が広がっているのでしょうか。広がっていないとすると、周囲の子どもたちには、止めさせる決断には至らないけれど、よくないことだという意識はあるのではないでしょうか。A 多くの男の子がいつもつられて笑っていたようです。報告を受けた日は特に皆が大笑いしたとのこと。ですので良くないことだという自覚が生徒にあるかどうかは残念ながらわかりません。■現在の状況遅まきながら、今のちーちゃんの環境を報告したいと思います。問題の男の子は2人いたのですが、一人の男の子は先生に呼ばれた後すぐ謝ってきてそれ以来特に問題はありません。もう一人の方は謝ってきておらず、ひろくんのことをとやかく言ったりはしなくなったのですが、ちーちゃん自身の事で(天然パーマの事など)ときどき嫌がらせをしてくるとのことでした。その子は女の子や弱い子をいじめる癖があるようでそれについてはまた他から問題が出てくることと想像できます。私から見ても男の子の性格にかなりの問題があるようで先生も手を焼いているような感じでした。取りあえず、今のところ様子を見ている状態です。何かあれば他の子のいじめの問題も含めてPTAや学校に取り上げてもらうようお願いするつもりです。今回の件では、多くの方にご心配頂いて大変ありがとうございましたm(_ _)m また何かありましたらこちらでご報告していくつもりです。それでは次回から2回に分けまして、岩元昭雄さんのアドバイスやメーリングリストで教えて頂いた対応策等をご紹介していきたいと思いますm(_ _)m
2011年06月20日
ちーちゃんが受けた嫌がらせについて心配して下さって本当にありがとうございます。前回、ドラマの感想を書いたついでの話だったのですが、その部分、やはり障がいを持った子の兄弟にふりかかる問題でもあります。少しプライバシーの問題も入りますのでこの場で書くかどうか迷ったのですが、我が家で対応したことを少しだけ書いてみようと思います。(相手の子のことはあまり書けないので具体性に欠けるかもしれません)考え方は色々とあると思いますが、以下はあくまでも我が家独自の対応、考え方ですので参考にされない方がいいかもしれません(^_^;A実は今日、家内が中学の先生に電話で相談しました。ちーちゃんが受けた状況としては、ある男の子が弟がダウン症だとか、知的障害だとか、身体が弱い、顔立ちがおかしいとの事等を、それも授業中に言ってくることがとても多いとのことでした。それが原因でちーちゃんは授業に集中できなくなっていると、昨日私たちに相談したことにはじまります。実は以前からその話は聞いていたのですが、最近とても酷くなっているとのことで、聞くと音楽を除くほとんどの授業でいやがらせをされているそうです。授業以外ではちーちゃんも言い返すそうなのですが授業中大声で言われると、他の男子も笑うそうでちーちゃんは何も言えなくなるそうです。授業をしていた先生が怒ったこともあったのですが、続いているということは全く効果無しだったよう。今日相談した先生の対応はとても早く、今日の授業中にその話をクラスの生徒に対して話し、気付きを促したそうです。聞くところによるとその先生も弟さんが障がいを持っているとのことで、ちーちゃんの心境、「自分の事ならともかく、弟の事を悪く言われるのは嫌」ということをわかってくれたようです。子どものことですので、これですっかり終わるということは無いような気がしますが、取り合えずしばらくは様子を見ようと思います。ちーちゃん自身は学校が好きとのことですのでその点に関しては心配はいりません(^^)とても可愛がっている弟ですから、何を言われても最悪心の芯まで痛めることは無いと思います。ですが、親としてはこういう状態が続いている以上、未然に防ぐことが大事と思いましたので、今回家内と相談した上で、先生に一度相談しようということになりました。ちーちゃんには出来るだけ自分で解決するように促しながら、最悪の場合はどんなことがあっても自分たちがお前を守るから、ということを話して聞かせました。具体的には、先生が駄目なら、校長先生、教育委員会相談するところはたくさんありますし、親がいかに腹をくくるかだけだと思います。男の子の親ともけんかする覚悟でいればなんら怖いものはないかと思います。(むろん覚悟だけの話ですが^^;)でも厳しく言えばこの問題は、例え親ががんばって周りが変わったとしても、ちーちゃん本人の自覚が足りなければ、また同じことが続くと予想されます。例え学校が変わっても、社会に出ても結局この問題を自身を変えることで解決できなければ単に持ち越すだけだと、私の経験上ですがわかります。しかしながらよくよく考えてみますと、実は問題はちーちゃんよりも親の責任が大きかったと思います。子どもの性格や行いは、もとはと言えば親から来るものに違いないと思いますので、まず親がいじめた子を責める前に、我が子を注意する前に、自分たちの胸に手を当てて、反省すべきことがあるかどうか、またそれをどうやって治していくのか考え実行することが大切だと思います。思えば時どきでしたが小学校の頃から同じ男の子から嫌がらせを受けたことがありました。でも私たちは自分達の反省すべき点はわかっていたのですが、それを治すことが出来ませんでした。ひろくんへの忙しさを理由に、私は仕事の忙しさを理由に、2人ともちーちゃんの事を真剣に見つめる時間すら取れてなかったんです。本当に今更ですが深く反省です。長い間のひずみがちーちゃんに今出てきているのではないかとも思っています。先日は外斜視ということも診断され、今眼鏡にプリズム上のシールを貼って登校していますし、歯並びもとても悪く、1回に10分以上歯を磨くよう指導されたり、喘息もましにはなりましたがまだ多くの薬は手放せません。これだけでも本人にはかなりの負担だと思います。その上ひろくんの世話など…。どれも親の早期のフォローがあれば未然に防げていたはず。時間は戻りませんが、本当にちーちゃんには私は申し訳ない育て方をしたと反省しきりです。反面、楽観的にも考えないと自分や家族をつぶしてしまいかねませんので、ほどほどにとは考えています(^_^;A基本的には親子とも幸せにやっているのですが、いたるところに地雷があるような我が家です。。すっかり懺悔のページになってしまいました(^_^;Aでも今回安心したことが1つあって、それはちーちゃんがこの問題をちゃんと親に相談してくれたこと。これは家族の中で今後も大切にしていきたいことの1つです(^^)最後になりますが、障がいを持った子はもちろんのことなのですが、特にその兄弟は絶対に幸せになってもらわなければいけないと思います。自分の時間のやりくりはもちろん大切なのですがちーちゃんについて、勝手に育っているという甘えは無くしていかなければと思いました。本人は身体が弱いこともあり、他の子よりもしなければいけないことがたくさんあって、自分で周りの事を整理しきれていない印象も受けます。今回大切だと思った自立心にも関わってくる問題だと思いますので今後もっと向き合ってやらなくてはいけません。。また何かありましたらこちらに書こうと思います。今回重い話で大変失礼しましたm(_ _)m
2011年06月03日
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