ぞくぞくと広間にいるトルコ人が増え始める。
そして、チャイのサービス。
そして「拝聴頂き、ありがとうございました」と彼が言った途端、
増殖したトルコ人店員はそれぞれ日本人に向かう。
「玄関マットがほしい?」
結構魔法にかかっているご一行様はちゃんと相手をしている。
えらいなー。
私と母のところにも入れ代わり、立ち代わり店員がやってくるのだが、
「ごめんなさい。買わない」
ふと辺りを見回すと日本人ご一行様の人数が減っている!
どこに行った?!
「私は日本語がまだだめです。助けてください。」
え?
「あなたは美しいですね。興味がないの?」
「ないの」
「何も欲しくないの?」
「欲しくないの」
「boyfriendはいますか?」
母がすかさず横から 「うちの娘は結婚してますから!」
母よ、そんなにムキにならなくても。
商売なの、商売。ナンパじゃないの。
ご満悦。
彼女は前回20万の壁掛けを買って来た。この手でひっかかったか?
「他に娘はいないの?僕これから東京に行きます」
こんな風に女心をくすぐりつつ、困っている若い男をアピールし、タイミングを伺う。
外に出るまで 腕をとってエスコートしてくださる。
随分怪しげなインチキ絨毯屋と書いているようだが、実は違う。
カッパドキアでは女性の殆どがこの絨毯産業に関わっていて、
この作業場で働いているのは一部で自宅で創作している女性が大半。
そしてカッパドキア市にこれを持ち込む。
日本で言うと農協みたい感じ。市が保証書もつけてくれる。
ここで絨毯を買っても日本へ空輸してくれる。無料で。 絨毯自体は今まで見たこともないくらいキレイな芸術品で、
なかなかこのレベルの物を日本で見ることはないだろう。
日本に入ってきている物よりもセンスも格段にいい。
実はもし予算が合えば、玄関マットを買いたかったのだが、
素敵! と思ったのは20万で話にならなかった。
20万じゃなければ、2万なら絶対買った。
(暴言。すみません)
偽物だったとか粗悪品だったと言うクレームは旅行社で受けてくれる。
ここで見たものはグランバザールで見た絨毯とは格段に違った。
お金持の方々にはお勧め。
20人くらいの中で2人購入された方がいた。
元々新築のリビングに絶対にトルコで買った絨毯を敷こうと決めていたそうだ。
それは素敵な一生の思い出になるだろうな。
100万以上の思い出。(おそらく)
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