りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

2009.06.01
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カテゴリ: 音楽

イギリスのオーディション番組で見事な歌唱力が話題となった。
しかし決勝では惜しくも2位。優勝はダンスグループの「Diversity」。

英歌姫ボイルさん 惜しくも2位 48歳、オーディション視聴者投票で(東京新聞)



決勝で彼女は再び「I Dreamed a Dream」(夢やぶれて)を披露。
ミュージカル「レ・ミゼラブル」の有名なナンバーだ。
すばらしい歌唱力だったが、2位に終わった。

優勝発表の瞬間、彼女は一瞬悔しそうな表情を浮かべた。
しかし優勝したDiversityを称えたコメントは立派だった。

彼女が残したものは何だったのか?
それは以下のように表現できる。

1、この世には優れた人がたくさん埋もれている。
2、優勝できなくてもスーザン・ボイルはスコットランドの誇り。
3、「レ・ミゼラブル」を世界に再び広めた。
4、オーディション番組と動画サイトは時に役立つ。

彼女が歌った「I Dreamed a Dream」は絶望の歌。
男に捨てられたファンティーヌが希望を夢見ながらも不幸を背負う。
そして非業の死を遂げる。悲しくも美しい曲だ。

1995年に行われた「レ・ミゼラブル」10周年記念コンサート。
世界中から集められた出演者たちは「ドリームキャスト」と呼ばれた。
ファンティーヌ役はルーシー・ヘンシャル。
最近ではブロードウェイで観客数現象を解消すべく、リア・サロンガが呼ばれた。
(リアはエポニーヌ役で10周年記念コンサートに参加。
リアの「On My Own」には鳥肌が立った)

多くのミュージカルファンは、自分好みのキャストでイメージを脳内に残す。
では、スーザン・ボイルはどうか。
私は断言するが、スーザンの力量はリアやルーシーに負けていない。
スーザンの歌声は強く印象に残る。
彼女は誰かの真似でなく、彼女自身のパフォーマンスでファンティーヌとなった。
そこに彼女の存在価値がある。
だからこそ彼女は多くの人に受け入れられた。
それはかつてこのオーディション番組で優勝したポール・ポッツも同じ。

あるイギリスの新聞はスーザンが優勝できなかったことをこう表現した。

DREAM OVER

彼女が歌った「I Dreamed a Dream」とのシャレなのだろう。
しかしこの表現は正しくない。

ファンティーヌは失意の中死んだ。
遠くにいる娘の将来をバルジャンに託して。

そしてバルジャンはファンティーヌ娘、コゼットを育て、守った。
彼女の婚約者もバルジャンが命を削って守り抜いた。

ファンティーヌとは違い、スーザンは生きている。
優勝できなくてもまだ未来がある。
夢を持ち、実現させる時間が彼女にはある。
夢は少しも終わっていない。

今後、彼女の歌声を聴く機会はあるだろう。
音楽会社が彼女の才能を放っておくわけないからだ。

それにしてもこのオーディション番組。
無理にスーザンを優勝させなかったのはいい判断。
彼女はすでに優勝に値する何かを手に入れたのだから。

ミュージカルファンは世界中にいる。
スーザンのように人を感動させる人はまだまだ埋もれているに違いない。
それを考えただけで、すごくうれしくなる。

優勝できなかったがスーザンは見事!
いいパフォーマンスをありがとう!




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最終更新日  2009.06.01 12:12:46


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