朝日新聞 2014年8月8日の記事です。
Sさんの腫瘍マーカー値を元にBさんは予測モデルを作った

広島市のSさんが2007年7月から、「ガンファイター」の名前でつづった尿膜管がんのブログは、アクセス数が増えていった。当時45歳。診断されて約3カ月後に始めた。
月7千のアクセスがあった時もある。同時に取り組んでいた、英語の患者運営サイト「膀胱(ぼうこう)がんウェブカフェ」の日本語訳の携帯電話サイトも、11年4月にはのべ56万回のアクセスを記録した。
「ガンパートナー」の名前で、Sさんのブログにメッセージを寄せていた男性がいる。千葉市の会社社長、Bさん(72)。
04年、妻が59歳の時に膀胱がんの手術を受けた。06年に再発。尿膜管がんが膀胱に転移したことがわかり、一緒に摘出した。
治療を受けるにあたり、情報の乏しさに頭を抱えていた。そんな時、ブログを知った。「情報が非常に豊富。客観データと症状が克明に書かれ、明らかにほかの患者ブログと違う。海外の情報につながる実感ももてた」という。
Bさんは電気工学の研究者を経て、プラズマ生成装置をつくる企業の社長になった。非常勤で宮崎大学で高電圧工学を教える。データ解析はお手の物だ。
Bさんは、妻の腫瘍(しゅよう)マーカーの検査データを時系列にグラフにし、推移をみていた。腫瘍マーカーはがん細胞の目印となる物質。定期的に血液検査で数値を調べ、がん細胞の勢いを把握する。
数値の上下に一喜一憂するのでなく、推移から将来を見通せないか。「他の患者のデータがあれば、予測モデルが作れるかもしれない」。そう考えていたら、篠原さんもブログで自分の詳細な検査結果を公表していた。
「腫瘍マーカーの数値を検査ごとに送ってもらえませんか。推移から先を予測したいんです」。BさんがSさ
んに求めると、すぐにデータが届いた。
(原文には本名が使用されているようですが、ここでは頭文字表記にさせていただきました。)
症例が少ないので、データを積み上げていくことが大切なんでしょうけど、医者や患者の横のつながりがないと、なかなかむつかしいですね。
Bさんは癌学会で発表までしています。すごいですね。
私も副作用の影響をデータ分析してこのブログでも紹介していますが、このようなデータは医療現場ではあまり蓄積されていなくて、案外役に立つのではないかと思ったりもします。
それから別の視点ですが、医者はたくさんの患者をかかえていることもあって、データをピンポイントでしか見れず、白か黒かという判断だけで、微妙な変化に気が付かないことが多いのではないかと思っています。
そのためにも、このBさんのように経過をグラフにして変化をキャッチすることは大切ではないかと思っており、私も血液検査の結果などをグラフ化しています。
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