ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2016/04/30
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テーマ: 癌(3527)
カテゴリ: 癌治療情報
朝日新聞「患者を生きる」の記事を引用し、私の意見・感想・気づきなどを述べさせていただいています。

≪2016年2月9日の記事≫ 

 東京都町田市の歌人、OFさん(64)は2009年3月、所属する短歌結社「塔」の選者、河野裕子(かわのゆうこ)さんの歌集にある一つの作品が目にとまった。

 《日向にはふふつと椿咲き初(そ)めて癌は誰にも他人事ならず》

 上の句ではツバキのおおらかな様子を詠んでいるが、下の句で一転、「あなた、がんをひとごとと思っていていいの」と語りかけ、その落差が読者を不安にさせる。

 「宮中歌会始」の選者を務めたこともある河野さんは当時、乳がんを患っていた。闘病ぶりを知っていたOFさんは、心の奥の何かをつかまれたような気がした。

 半年ほど前から、薄い血が混じったようなおりものが気になっていた。河野さんの歌にふれ、「すぐに病院に行こう」と思った。

 近所の総合病院を4月に受診すると、医師にしかられた。「半年も前から出血を放っておいたんですか。それに、検診も受けてないんですよね」。エコー検査の画像を示され、「子宮がふくらんで、中に水がたまっています。その上部に影があり、がんが疑われます」と告げられた。

 「子宮がんなら手術ですね?」と尋ねると、医師から「転移していれば手術はできません」と言われた。動転したOFさんには、医師の言葉がまるで死の宣告のように聞こえた。

 「自分はもう、手術不可能なほど進行したがんなのではないか」

 上の空のまま次回の検査日を予約し、病院を出た。気がつくと、初めて訪れる公園の中を歩いていた。桜はすでに散り、散歩する人、遊び回る子どもの姿が目に入った。歌ができた。

 《さやさやと桜若葉の匂(にほ)ふ辺に病める臓器を意識してゐつ》

 歌が仕上がると、不思議に気持ちが落ち着いた。

 つい最近まで健康には自信があった。それがいきなり、がんの疑いを突きつけられた。

 「公園でくつろぐ人と自分の間に、見えない透明のカーテンが張り巡らされたような気がした」

 この日から短歌を心の支えにした闘病が始まった。30年以上ともに歩んできた歌は、作るたび、読むたび、口ずさむたび、病気と向かい合う勇気をくれた。






 何か仕事以外に心の拠り所を持っていると、病気と闘うあるいは共存していくうえで、大きな支えになると思います。

 私の場合は、振り返って考えてみると、京都検定1級を合格するまでは死ねないというのが、どこかで支えになった、そして今も支えになっているのかもしれません。


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最終更新日  2019/03/22 01:42:12 PM
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