ワルディーの京都案内

ワルディーの京都案内

2016/06/28
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カテゴリ: 京都のニュース
2016年

 決戦の地としてPRされている天王山(京都府大山崎町)だが、現在はハイキングコースが整備され、周辺には史跡や寺院、観光施設がたくさんある。山頂まで登ってみると、さまざまな時代の魅力が詰まった「宝の山」だった。

 天王山への入り口であるJR山崎駅。駅を降りた目の前に、千利休が手がけた 国宝茶室「待庵(たいあん)」 がある。踏切を渡ると「天王山 登り口」の石碑が建つ。ちょうど週末とあって中高年の登山客は多い。山道を約10分歩き、 宝積寺 の境内から登山道に入る。同寺は 打出と小槌(こづち) を祭(まつ)ることから地元では 「宝寺」 と呼ばれる。

 頭上は緑の屋根に覆われ、涼感を誘う。約20分、汗をかきながら道なりに進んだ先に、憩いの場「青木葉谷展望広場」が見えた。多くの人が疲れを癒やすこの場所からは大阪平野が一望できた。当日は残念ながら確認できなかったが、晴れ渡った日には「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)も見えるという。登山道は通称 「秀吉の道」 と呼ばれており、各地点の案内板には本能寺の変から秀吉の天下統一までの天下取り物語が描かれている。



 さらに登ると、幕末の 禁門の変 で自害した 十七烈士の墓 にたどり着く。人けがないのにいつもきれいなのは地元の住民団体「天王山勤皇十七烈士顕彰会」の清掃活動のたまものだ。

 山頂付近には、大山崎地区の氏神・ 酒解(さかとけ)神社 がたたずむ。本殿横にある神輿(みこし)庫は鎌倉時代前期の板倉形式と呼ばれる珍しいつくりで、重要文化財に指定されている。総代長の恵嶋繁雄さん(65)が境内で神社の歴史を説明していた。「こんなとこにすごい物があるんやな」。登山客から驚きの声が上がった。

 ここから上は、いよいよ山頂だ。山崎の合戦後に秀吉が建てた山崎城の城跡が残る。現在は木々が繁っているが、往時の城からは京都や大阪が一望できたに違いない。この場所から始まったとされる秀吉の天下統一。天下取りの出発点の景色を見て、疲れも吹き飛んだ。天王山には、まだまだ「宝」が埋もれているのかも知れない。


登山客に酒解神社の歴史などを説明する恵嶋さん(右から2人目)=京都府大山崎町
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老若男女が登山を楽しむ天王山の山道。「秀吉の道」とも呼ばれている(京都府大山崎町)
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最終更新日  2019/04/08 05:54:27 PM コメントを書く


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