ワルディーの京都案内

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2021/08/23
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テーマ: 京都。(6367)
カテゴリ: 若冲と応挙
【2021年8月23日(月)】

 昨日も今日も計画的在宅日として、26日の会のことで忙しくしています。今日も、雨が降ったりしています。梅雨以上の長雨のように感じます。長い間お日様を長時間見ていません。


 「若冲と応挙」の第37回。前回まで若冲と応挙の生涯と作品をシリーズで紹介してきましたが、今回から、この2人の巨匠の比較にトライアルしたいと思います。まず、絵を比べてみます。


◆第4章 若冲と応挙を比較してみる

4-1 絵を比べてみる


 前回で応挙の章が完了しました。「若冲と応挙」というタイトルで書いてきましたので、最後にこの2人の画家の比較をしてみたいと思います。まず、同じ画題を扱った絵を並べてみましょう。同時代に生きた画家とはいえ、大きく画風の違う2人の絵を比較することなど無意味かもしれませんが、案外と似ているところもあるのです。

 最初は 「鶴」 です。 図1 若冲と 図2 応挙はよく似た構図です。余白のとり方もよく似ています。両方とも鶴を描いた中国画を土台にしているのかもしれません。ただ図1若冲は「裏彩色」を使って羽を金色に輝かせる技法を使っている(筆者の推定)ところ、背景の梅の木の枝ぶりなどに若冲らしさが見えます。 図3


図1若冲「竹梅双鶴図」    図2応挙「双鶴図」      図3若冲「梅花群鶴図」動植綵絵
 プライス・コレクション     島根・八雲本陣記念財団    宮内庁三の丸尚蔵館




 次に 「蝶」 です。 図5 応挙はもちろんですが、 図4 若冲も珍しく遠い蝶ほど小さく書いて遠近感を表現しています。ただ若冲の方は飛んでいる蝶はすべて翅を180度開いているのに対し、応挙の方は色んな翅の開き角度の蝶を描いています。ある一瞬を捉えれば、現実は応挙の絵です。こういう瞬間が見えるわけではないので、応挙は蝶の死骸の翅を色んな開き角で広げて写生をしたのかも知れません。若冲は意識的に全部180度開いた蝶を描いて、色彩豊かな大輪の芍薬(しゃくやく)とともに華やかさを演出したかったのではないでしょうか。


図4若冲「芍薬群蝶図」動植綵絵    図5応挙「百蝶図」
  宮内庁三の丸尚蔵館          徳川ミュージアム




 次に 「孔雀」 です。 図6 若冲のは白孔雀です。白孔雀は実際にいるようです。「裏彩色」を使って錯視的な金色を加えています。また、白孔雀の場合、羽のハート形に描かれた部分は通常は白色のはずですが、背景の松と同じ緑色を置いています。意識的に煌びやかさを加えたのでしょう。 図7


図6若冲「老松孔雀図」動植綵絵    図7応挙「牡丹孔雀図」(再掲)
宮内庁三の丸尚蔵館            宮内庁三の丸尚蔵館 






(続きます)


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最終更新日  2021/08/25 12:13:14 PM
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