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みかん園を守るために
私などは小田原のみかん園を、25年間援農として手入れをしてきています。
今は、2月8日の大雪・凍害への対策が、直面している課題ですが。
しかし、今回の2月からみかん園が凍害に直面する以前から、
私などの管理するみかん園には、そこには二つの課題がありました。
一つは、みかん園の荒廃の広がりです。
「みかんの花が咲いている、想い出の小道、丘の道・・・」
みかん園が、普通に当たり前のように、きれいな畑に維持されているには、
農家の人たちの、大きな、目にはつかない苦労があるんですね。
このみかん畑の写真ですが、
下側は、いわゆるみかん畑の普通の景色ですが、
上側は、手の及ばなくなったみかん畑、去年から人の手が入らなくなった「耕作放棄地」です。
一年でも、人の手が入らないと、みかんの木には葛やヤブカラシが巻き付いて、木を覆ってしまいます。
太陽の光が差さないみかんの木は、葉が落ちてしまい、木は枯れていきます。
この景色は、農家の高齢化により、手の及ばなくなった畑の、この一年の変化を示しています。
今の小田原のみかん園が直面している現実を、リアルに示しているわけです。
もう一つの問題は、みかん畑の成木が、次々に枯れてきた問題です。
ここは、2年前はみかんの木の林だったんですが、
今は枯れた株が残るだけで、この2-3年の間に、大きな成木の8本が枯れてしまいました。
どうしてみかんの木は枯れたのか、消失してしまったのか?
その原因が謎だったんですが。
今回、その原因が推察できました。この木が枯れた原因ですが、その主となるのはカミキリムシの加害なんです。
枯れた木の根元付近の側面と、その断面を見てみると、
カミキリムシによってあけられた羽化穴と坑道が確認できました。
これがその枯れた切り株には、いくつもあけられていました。
みかんの木は、根から木の上部に上げられてくる養分ですが、
このカミキリムシの穴によって、その養分は木の上部の枝に送れなくなってしまい、
このために、結局、大きな木の全体が枯らされていた。
この木が枯らされるのはカミキリムシによることは、これまでも私などもみていてわかっていました。
ただ今回、援農者から、一つの大事な情報がありました。
援農者は枯れた切り株を暖炉の燃料に使うため切断した、すると、この枯れた株の中から3センチくらいの幼虫が、6匹くらいも出てきたというんです。
私などは、枯れた木からはカミキリムシは飛び去っていると思っていた。
羽化穴からカミキリムシは、すでに木の外に出たものと思っていました。
枯れた株の中には、もはやカミキリムシはいないものと思っていました。
ところが違っていた。
その方はストーブの燃料に枯れ株を切断したんですが、
すると、その枯れた切り株の中から、たくさんの幼虫が出てきたとのこと。
木は枯らされても、カミキリムシの加害は過去のことではないこと。
たとえ枯れた基幹の株でもカミキリムシにとっては温床となっているということです。
この点を農家の古老にお話しして、お聞きしたところ、
『枯れた株の中にも、3年くらいはカミキリムシの幼虫が残っている』とのことでした。
これは、私などには意外でした。認識が甘かったということです。
みかん園には様々な仕事があるので、
枯れ株については、ついついそれを放置したままでいたんですが、
今でもあちこちに放置してあるんですが、
それは、まったくまずい、ということ。
枯らされた株の後始末を、最後までしっかりと片付けてしまわないとだめで、
カミキリムシの加害は、さらに隣にある健常な木にも広がるということでした。
今現在でも、枯らされたばかりの株が、みかん畑のあちこちにあるんですが、
今回の話によって、
この枯れた株の後始末を、早急にしなければならないことがわかりました。
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