柴楽日記

柴楽日記

2016.12.02
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カテゴリ: グルメ・旅
今日は先日訪れた京都紀行の模様をお届けしたいと思います。
今回の旅は日頃より大変お世話になっている住職さんと古典文学の先生にて
企画頂いた古典を通してこの国の文化を学ぶ旅ということで、私も予てより
この日を楽しみにしていました。

この日の集合時間は午後ということもあり、早めに京都へ入り午前中
お寺見学してみることとします。

最初に訪れたのは妙心寺。
臨済宗妙心寺派の大本山です。
三門をくぐり境内へと入ると中央を北へ向かって伸びる参道上に仏殿、法堂、

は46を数え、国宝級のものを始めとする多くの文化財が所蔵されていて、
古都の歴史に育まれてきたスケールの大きさを窺わせます。

狩野元信作と伝えられる枯山水庭園を始め晩秋の風情が香る院内を進んで
いきます。

敷地の最奥の余香苑。
ひょうたん池をベースにした池泉回遊式庭園です。
奥行きを利用し勾配をとり要所に段差を設けることによって源流、滝、
そして海へと注ぐ川の流れを表現しているように思えます。そして四季
折々の草木が見せる美しさがそれをより一層情緒深いものにしているん
でしょうね。

退蔵院にはこんな国宝も所蔵されています。

如拙作と言われる「瓢鯰図」です。
日本史の教科書で目にしたことがある方も多くいらっしゃるのでは
と思います。
果たして瓢箪で鯰を捕まえることができるか?そんな愚問に当時の
禅僧たちが一見思い思いの解釈に基づいたアプローチで句を寄せて
いる様に思えますが、これが見事な連句となっていると言われてい
ます。そうした自由闊達な文化背景から生まれた瓢鯰図は室町期を
代表する水墨画であると言われています。

法堂にも八方にらみの龍として知られる雲龍図(狩野探幽作)や黄鐘調
の鐘(おうじきちょうのかね)と呼ばれる梵鐘といったいずれも国宝が
所蔵されています。こちらの梵鐘は698年に鋳造され、記銘のあるもの
としては国内最古と言われています。兼好法師の「徒然草」にも登場し、
近年まで年末の恒例番組「行く年、来る年」でもその鐘の音を響かせて
いたこの鐘も経年による劣化が進んだこともあり、現在は現役を引退し
この法堂内にて大切に保存されています。この鐘は九州の筑紫の地にて
鋳造され、その秀逸さから太宰府の観世音寺の梵鐘と兄弟鐘と並び称さ
れているといった解説を法堂内にてこちらのお坊さんより頂きました。
妙心寺はとにかく広い!
今回、訪問が叶わなかった境内の搭頭については次回の訪問時の楽しみ
として、妙心寺を後にして仁和寺へとやって来ました。

古都京都の文化遺産として、世界遺産にも登録されている仁和寺。

午後の集合時間も近づいてきたこともあり、御殿を中心に見学してみる
こととします。

宸殿にて一枚。

こちらは宸殿の北庭。
どの眺めも絵にかいた様に素晴らしい。
言葉にならないですね。

色づいた木々を眺めながら、仁和寺を後にし集合場所の陽明文庫へと向かうこと
とします。





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最終更新日  2016.12.07 23:22:25
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