柴楽日記

柴楽日記

2016.12.03
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カテゴリ: グルメ・旅
前回の続き。
今回の旅の目的地の一つでもある陽明文庫へとやって来ました。

陽明文庫は内閣総理大臣も務めた近衛文麿が1938年に設立した歴史資料保管
施設です。
こちらには平安期から近世に至るまでの歴史資料が収蔵されており、その数は
約10万点以上にも及ぶと言われ、近衛家伝襲の文化財(古文書、美術品、典籍等)
が保管されています。
こうした歴史的価値の高い文化財の保存の観点から一般公開は行われておらず、
また湿気などによる書籍の傷みを最小限に抑える目的で参観期間も一年を通じて、


現地にて住職さんや妻がお世話になっている陶芸家でもある高見世先生の一行と
合流し、陽明文庫長の名和さんの案内のもと施設内へと進んでいきます。

案内が始まると重厚な扉が施錠されます。施設内ではマスク着用!手荷物の
持ち込みは不可!という徹底した管理体制が敷かれています。
今回の訪問に合わせて展示頂いた資料を目にすると、こうした管理のあり方に
もホントに納得がいく様な気がします。

今回は和漢朗詠集や御堂関白記等の一部を中心に拝見させて頂きました。
常日頃、漢詩を始め古典に親しまれていらっしゃる皆さんの見識の深さに感服
しながら、飛び入り参加で不勉強な私も先生や名和さんの御話に楽しく傾聴させて
頂きました。
かの藤原道長公が書いた御堂関白記では、事細かに出来事が綴られている日も

あったのであるいは政務に追われていたのかもしれませんが・・・)余白が続いて
いたりと、何だか現代を生きる私たちから見ても親近感を覚える様なところも
部分的にあったりと、展示されている作品を様々な観点から楽しむことができた
ひと時となりました。

陽明文庫の参観を終え、敷地内に佇む虎山荘へとお邪魔しました。


交えつつ、しばし数寄屋造の風情を堪能しながら寛がせて頂きました。

お庭も素敵でした。
こちらは奥の間にて撮った一枚。

近衛文隆氏の書「山光無古今」。
人事有憂楽  山光無古今 の下段です。
人の世には憂楽があるが自然の美しさは不変であるという解釈に
なりますが、あえて下段のみの表現としたところに日本人として
の奥ゆかしさが、僭越ながら感じられます。

皆さんに別れを告げ、暮れなずむ嵐山へと足を伸ばしてみました。

こちらは3年前にリニューアルした嵐電嵐山駅。

ホームもライトアップされて幻想的です。

京友禅による装飾で「キモノ・フォレスト」と呼ばれているそうです。
インバウンド効果で海外からもたくさんの方が、現在京都を訪れています
が、この演出はそうした観光客の皆さんに受けること間違いなし!って
感じがしますね。

この日の夕食は嵐山羅漢が目印の嵯峨野さんにて頂くこととしました。

店頭にてゴールデンのワンコのお出迎えを受けて奥の本館へと進んでいきます。

嵯峨野さんと言えば湯豆腐!

嵯峨豆腐を中心に京料理を堪能できるヘルシーな素材で美味しく頂きました。

夕食を終え、嵯峨野さんの前の宝厳院にて開催中の紅葉のライトアップを眺めに
院内へと足を伸ばしてみました。

暗がりにぼんやり浮かぶ紅葉や、

キレイにライトアップされて鮮やかに映える紅葉を眺めながら順路を進んでいきます。

「京都の紅葉も温暖化の影響もあってか昨今は12月に入って見頃を迎えることが多いん
ですが今年は晩秋の頃に見ごろがやってきている様です」といった御話を京都の住職
さんよりお伺いしました。
素敵な京都の風情をより一層堪能できる時期にこの旅を企画頂いた皆さんに感謝しながら
初日の夜が更けていきます。





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最終更新日  2016.12.09 00:02:52
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