わたがしふわふわ

続きです

浴槽は部屋についている普通のお風呂でした。

この写真と同じようなタイプの浴槽です。

私はまだ少しは立って動けるので、こういうのでも大丈夫なはずでした。

実際、自宅の浴槽もこのタイプだし。

以前、 名古屋に行ったとき にもなんとか大丈夫だったし。

だから今回も問題ないと・・・

浴槽の高さは膝くらい。

片足は入った。

突き当たりにある手すりに手を置き、体を引っ張るようにして

もう片方の足を引きずりおろす。 できた！

シャワーにして頭と体を洗い終え、さぁ出ようとしたが・・・

濡れた浴槽で動くと足がすべって思うようにいかない。

そして摑まるところがない・・・

入るときに摑まれた手すり以外の場所には自分の体を引っ張れるような

手すり的なところがひとつもない。

上手く説明できないのですが、とにかく滑っちゃってにっちもさっちも

いかなくなって・・・

持っていたタオルでとにかく体を拭き、浴槽を拭き、

乾かした状態でもう一度チャレンジ。

片足を出そうとする・・・が、できない。

試行錯誤してやっと片足が出たときにはすでに３０分経過・・・

さて、もう片方の足・・・が、出せない・・・そのまままた３０分ほど経過・・・

大声を出したところで、誰も気づかないだろうし・・・

携帯電話も持ってないし

はぁ・・・

ため息だけが風呂場にこだましている・・

どうしよう。。

でも涙とかは出なくて、とにかく出るしかないと、

無い頭を必死に使い考え。。

とりあえず、ストレッチをして体を軟らかくしてみる。

すこーしずつ、足を持ち上げてみる

浴槽も体もすっかり乾いているので滑る心配はもうない。

ゆっくりゆっくり。。

出れた！！

ホッとしたらやっと涙が出てきた。

汗はびっしょり。

あぁ、もう一度シャワーが浴びたい。。

でも、もうこりごりでした。

とにかく自力で出られて本当に良かった。。

今後は部屋風呂にはもう入れないな～～

と自覚した瞬間でした。

でも、

もしかしたら自助具があったらできるかもしれない？

また挑戦してみようかな～～

今度は誰かいるときに。。ね。



お風呂上りの缶コーヒーの美味しいことといったら
最高でした。

そんなこんなで夜は更けていくのであった。。

続く・・・



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