全22件 (22件中 1-22件目)
1
クォーツショックによるスイス時計業界の崩壊を救ったスウォッチ・ブランドから、新しい自動巻シリーズの発表がありました。その名も「スウォッチ・システム51」。 「Swatch System 51」 51個のコンポーネントから構成される自動巻ムーブメントは、完全にオートメーション化されたラインで組み立てられ、従来の「スウォッチ」シリーズの価格帯の範囲内で販売される予定だそうです。 過去にも自動巻ムーブメントを搭載したスウォッチは存在しましたが、ムーブメントには同グループのETA社の傑作汎用ムーブメント「Cal.2824」を簡略化したような「Cal.2842」等が使われていました。 一方、今回の「システム51」のムーブメント(上写真)は、以前の「Cal.2842」とは似ても似つかない姿です。設計・製造は同じくETA社なのですが、この「システム51」の姿はむしろ往年の「1ドル時計(ダラーウォッチ)」に搭載された「ピンレバー脱進器」ムーブメントに似ています。 それと気になるのは、写真のムーブメントには、一般的な自動巻ムーブメントが備えている回転錘(ローター)が見当たらない事です。発表記事では自動巻となっているにも関わらず、写真のムーブメントは自動巻機構を取り外した後の手巻きムーブメントのように見えます。これ、どうなってるんでしょう? 更に詳しい内容については追々明らかになると思いますが、高級化路線をひた走ってきたスイス機械式時計が、ここに来て超低価格普及機の完全な新製品を投入して来たというのは、非常に興味深い事だと思います。 早く現物をこの目で確かめたいところです。[興味深い時計ブログは此方 Click!]
2013.05.05
コメント(0)
引き続き「バーゼル・ワールド」に向けて事前発表された新機種の話題です。 価格の割りに高い質感の機械式時計をリーズナブルな価格レンジでリリースしている庶民の味方の時計メーカー、スイスのエポス社から、COSCの精度認定を受けた機種が限定で販売されるようです。 「Epos Chronometer 3420」 ムーブメントはETA社の汎用傑作機Cal.2892-A2で、シンプルなセンターセコンド三針デート付です。スチールケースで100個、黒のPVDケースで200個がリリースされるそうです。 エポスは、質が良くて価格が高くない機械式時計をメインに据えたメーカーなので、COSC認定を受けた機種というのはほとんど売っていません。過去に幾つかのモデルで見た事があるような気もしますが、具体的な機種が思い浮かびませんので、本当にほとんどなかったはずです。 COSCの認定を受けるには、時計の精度を追い込む調整が必要ですし、認定に係る認定料も必要になってきます。ですから、エポスのようなメーカーには少し縁遠い事であるはずです。それが、エタポンで三針のシンプルな構成で、且つ限定とは言え、こうして発売するという事は、もしかしたらエポスもジワジワと高級化を狙っているのかも知れません。個人的には、我々庶民からあまり遠くには行って欲しくないブランドなのですが・・・。 今回の機種の価格が不明なので、現段階で評価するのは難しいですが、もし10万円とか、その辺の価格で販売されるようなら、かなり魅力的な機種になりそうです。COSC認定機がその価格帯なら、大歓迎です。[魅力的な時計ブログは此方 Click!]
2013.03.20
コメント(0)
来月25日から開催される世界最大の時計見本市「バーゼル・ワールド」に向けて、時計メーカー各社から新製品の発表が相次いでいますが、非常に面白い腕時計が発表されたのでご紹介したいと思います。 それはスイスの工房アントワーヌ・マーティン社(フランス語の発音だとアントワーヌ・マルタン?)から発表された「スローランナー」です。 「Antoine Martin Slow Runner」 何と、この時計、毎時7,200ビート(7,200bph)=2振動(1Hz)なんです。2振動という事は、1秒でテンプが1往復しかしません。完全に動きが目で追えます。でっかい振り子式の柱時計でこれくらいの振動数の物がありますが、そのリズムは随分とノンビリしています。そのノンビリ・ビートが直径46mmの大き目の腕時計で実現されているのです。 これを腕に着けてたら、随分と癒されそうです。 上の写真はそのムーブメントですが、昔の懐中時計にあるような出テンプ式の巨大なテンプが目を引きます。更に良く見ると、丸穴車と角穴車の歯が、ウルフ・ティースになっています。この辺の仕様は、特にアンティーク懐中時計好きには堪りません。萌えまくりです。(笑) 下の写真にあるように、文字盤デザインも近代的かつシャープでメタリックなものになっており、非常にそそられる時計です。 私がお金持ちだったら、速攻で飛びついてしまいそうです。(因みにお値段は、メーカー希望小売価格で19,500~34,500スイスフラン=195万円~345万円の予定だそうです。orz) 興味をお持ちの方、いかがですか?[近代的な時計ブログは此方 Click!]
2013.03.19
コメント(2)
「ツァイトヴィンケル(Zeitwinkel)」という時計ブランドが、割りと最近日本に上陸したようです。 Zeitwinkel ドイツ語のブランド名である事を考えると、ドイツ語圏スイスのメーカーかと思いきや、会社はSaint Imierにあるそうですから、場所としてはフランス語圏スイスになります。どうやら会社の設立者がドイツ人らしいです。 このメーカーは、2006年創業と非常に若い会社でありながら、自社設計のムーブメントを使った時計を製造しています。で、そのムーブメントというのが、なかなかの代物で、一番の萌えポイントは腎臓型ヒゲ持ちを採用しているところでしょうか。このタイプのヒゲ持ちは、アンティークの懐中時計や現在の腕時計の、特に高級機種にしか使われていません。スイス製のアンティーク懐中時計なんかでは、このタイプのヒゲ持ちになっているかどうかで、高級機種かどうかほとんど判断できてしまうくらいです。 ただ、その他の機構については、割りと普通です。テンプは調整機構を持たないスムーズテンプですし、ヒゲも普通の平ヒゲで、ヒゲ押さえで調速する方式です。パワーリザーブが72時間あるのは魅力的ですが、これも今となってはそれほど凄い事ではありません。 とは言え、ムーブメントを自製できるメーカーは多くはありませんし、少量生産のブランドにしては、小売価格もそこそこの線です。 個人的な希望としては、針のデザインとかはそのままで、アラビア数字インデックスのスモセコ三針モデルがあればいいなと思います。そういうモデルなら、将来の購入候補のかなり上位に行きそうです。 ここ何年かで、機械式ムーブメントを自製できる時計メーカーがジワジワと増えてきているように思います。コンピュータを使った設計や、小さな金属部品を削りだせる製造装置が、以前よりも低価格になり普及してきたためと思われますが、こうした流れが今後も拡大していくと面白いだろうなと思っています。[面白い時計ブログは此方 Click!]
2013.03.06
コメント(0)
今年のSIHHで、デート付では最も薄い自動巻ムーブメントを搭載した時計「アルティプラノ・デート」がピアジェから発表されています。 「Piaget Altiplano World's Thinnest Automatic Movement」 現行で最も薄い三針自動巻(デートなし)と言われるピアジェのCal.1208Pは厚さ2.35mmですが、今回のデート付のCal.1205Pでは厚さ3.00mmになっているそうです。因みに、時計その物の厚さは今回6.36mmだそうです。 薄いですねぇ。 個人的にピアジェの「アルティプラノ」シリーズは欲しい時計の一つです。 ピアジェは、宝飾系の時計メーカーの中では最も高い時計ムーブメント開発能力を持っていて、その昔は宝飾メーカーと言うよりも、ムーブメント・メーカーとして他の時計メーカーにムーブメントを供給していたほどの会社です。特に薄型のムーブメントはピアジェの伝統です。 そのピアジェの時計ラインアップの中で、この「アルティプラノ」のシリーズは、それほど派手さもなく、比較的オーソドックスでシンプルな時計の姿をしていて、オッサンでもそれほど違和感なく着用できそうに個人的には思っています。 もちろん、新品の「アルティプラノ」シリーズは非常に高額な時計なので、そう簡単に買える代物ではありませんが、一度中古になると、ピアジェの時計は意外にリーズナブルになります。狙うのであれば、その辺かなと思っています。 今回の機種が中古としてリーズナブルな価格で市場に出てくるのは、少なくとも数年後以降でしょうから、今からコツコツ貯金していけば、楽に買えそうな気がします。(笑)[違和感ない時計ブログは此方 Click!]
2013.02.13
コメント(0)
何だか、ちょっと見ない間にスイスの時計ブランド・ティソの現行の懐中時計が凄い事になっています。○金無垢ハンターケース[正規品][送料無料][機械式][懐中時計]【正規品】 TISSOT 【ティソ】 T83.3.604.92 "T-POCKET 【T-ポケット】 REPLICA 【レプリカ】" 【smtb-TD】【saitama】【楽ギフ_包装選択】○金無垢エナメル装飾ケース[正規品][送料無料][機械式][懐中時計]【正規品】 TISSOT 【ティソ】 T82.3.608.12 "T-POCKET 【T-ポケット】 REPLICA 【レプリカ】" 【smtb-TD】【saitama】【楽ギフ_包装選択】○アールヌーボー・エナメル装飾ケース[正規品][送料無料][機械式][懐中時計][限定モデル]【正規品】 TISSOT 【ティソ】 T82.9.453.34 "T-POCKET 【T-ポケット】 ART NOUVEAU 【アート ヌーボー】" 【smtb-TD】【saitama】【楽ギフ_包装選択】○ジャンピングアワー&レトログラードミニッツ[正規品][送料無料][機械式][懐中時計]【正規品】 TISSOT 【ティソ】 T851.405.99.030.00 "T-POCKET 【T-ポケット】 SATELLITE POCKET 【サテライト ポケット】" 【smtb-TD】【saitama】【楽ギフ_包装選択】○レギュレーター[正規品][送料無料][機械式][懐中時計]【正規品】 TISSOT 【ティソ】 T82.7.610.32 "T-POCKET 【T-ポケット】 SPECIALS 【スペシャルズ】" 【smtb-TD】【saitama】【楽ギフ_包装選択】○オルゴール付き優美堂のTISSOT ティソは2年保証のついた正規代理店商品ですTISSOT 懐中時計 ティソ 腕時計 ポケットウォッチ ミュージカル シーズン T8524369903702 グリーン・春○銀無垢ハンターケース[正規品][送料無料][機械式][懐中時計]【正規品】 TISSOT 【ティソ】 T83.1.406.12 "T-POCKET 【T-ポケット】 SAVONNETTE MECHANICAL 【サボネット メカニカル】" 【smtb-TD】【saitama】【楽ギフ_包装選択】 う~む、機械式の懐中時計にそれほどの需要があるとは思えないのですが、ビックリするほど多彩なラインアップです。もっとも、大半の機種はお馴染みの懐中時計用ムーブメント・ユニタス6497/8をベースにしているので、その部分での面白味はほとんどありません。(逆に、オルゴール付きとかジャンピングアワーの機種は、機械としても興味が湧きます。) 確かにティソは以前から懐中時計の現行品を多く取り揃えているメーカーでしたが、これほど多彩な内容ではなかったように記憶しています。もしかして、懐中時計の需要って、増加しているのでしょうか。 今の若者は、腕時計をせずに携帯電話で時間を見る事が多くなっていると聞きます。という事は、ポケットから何かのアイテムを取り出して、それで時間を見るという動作に抵抗感がなくなっているのかも知れません。この所作は、懐中時計で時間を見る所作そのものです。 世の中ちょっと面白い方向に進んでいるのかも知れません。[面白い時計ブログは此方 Click!]
2013.02.07
コメント(4)
高級時計ブランドだけの見本市・SIHHが開催され、各社の新製品が続々と発表になってます。今回はその中でも個人的に気になった機種を一つご紹介したいと思います。ヴァシュロン・コンスタンタンの「パトリモニー・トラディショナル・38mm・プラチナケース」です。 「Vacheron Constantin's New Introductions at SIHH 2013」 この機種は、内容的に特に新しい機種という訳ではなく、従来機種に新たにプラチナケース・モデルが加わったというだけなのですが、この色合いと質感がグッときます。照明の関係なのかも知れませんが、この青味がかったプラチナの輝きと、艶消しグレーの落ち着いた文字盤カラーが非常に魅力的です。 この「パトリモニー・トラディショナル・38mm」は、K18WGケースのモデルのメーカー希望小売価格が日本で1,683,000円だそうですから、今回のプラチナケース・モデルとなると、今の円高のご時勢でも200万円越えは必至でしょう。そうそう簡単に手が出せるクラスではありません。 でも良く考えると、10年も乗れないような自家用車に200万円くらいを支払うのは、実はそれほど珍しい事ではありませんし、200万円クラスの時計と言えば、一生物どころか、世代を越えて引き継ぐ事さえ視野に入ってきます。しかも、何年か使った後の資産価値も、時計の方が高いです。 消耗品の自家用車にお金を注ぎ込むよりも、時計に注ぎ込んだ方が、お金の使い道としては利口かも知れません。 いやぁ、まぁ庶民には余り関係のないクラスの時計ですが、目の保養という事で。(笑)[利口な時計ブログは此方 Click!]
2013.01.28
コメント(0)
ショパールが自社製の新しい自動巻ムーブメント3機種と、それを搭載した時計を発表しました。「Chopard Classic Racing Superfast with In-House Movements」 ショパールの自社ムーブメントと言えばLUCシリーズがありますが、今回の新ムーブメントはLUCシリーズとは別のラインとされているようで、機械名称にも「LUC」という言葉が使われていません。 このムーブメントの製造を担当するのは、ショパールの子会社であるフルリエ・エボーシュ社だそうで、2008年設立の同社としては初のショパール向け完成品という事になろうかと思います。(同社のショパール向け以外の製品に関しては、調べ切れていません。m(__)m) この新ムーブメントが搭載される新しい時計は、ショパールの男性用腕時計の一つの主力ラインである「クラシック・レーシング・コレクション」になるのですが、このコレクションにショパールの自社ムーブメントが搭載されるのは、やはり初めてになります。 ・・・う~む、どうなんでしょう、ショパール本体内で製造している「LUC」系の機械と、今回発表されたフルリエ・エボーシュ社の「Cal.01」「Cal.03」系の機械との、今後の棲み分けがちょっと気になるところです。子会社の機械であればショパール・グループ外への販売もしやすいでしょうから、「LUC」系はグループ内向けのみで、フルリエ・エボーシュ社は外販もするという形もあるかも知れません。 まぁ、それにしても、ショパールはじわじわと本物の高級時計メーカーに変貌しつつあるようです。今後、女性向けの売れ筋「ハッピーダイヤモンド」シリーズとかでも自社ムーブメントの時計が出せるようになると、宝飾系時計メーカーのトップブランドであるピアジェ社にも肉薄できるような会社になるかも知れません。少し楽しみです。[楽しみな時計ブログは此方 Click!]
2012.12.05
コメント(0)
【中古】オーガスト・レイモンド(Auguste Reymond) バラッド M-66D100-50 楽天市場の腕時計カテゴリーを徘徊しておりましたら、こんな時計を見つけました。スイスのオーガスト・レイモンド社「バラッド」(中古)です。 この時計自体は2000年頃に999個限定で製造された物なのですが、使用されている手巻きムーブメントは、1960年代にユニタス社によって製造された「Cal.6580」のデッドストック品です。もちろん、このムーブメントは現在は生産されていません。 今はスイスのムーブメント専業メーカー・ETA社に吸収され現存しないユニタス社は、元々はオーガスト・レイモンド社の時計ムーブメント製造部門でした。そのユニタス社のムーブメントが、長いデッドストック期間を経て現代のオーガスト・レイモンドの時計に収められて世に出るというのは、言ってみればムーブメントの里帰りのようなもので、時計マニアの私としては、大きなロマンを感じずにはいられません。 実はオーガスト・レイモンド社は、このようなムーブメントの里帰り時計を他にも幾つか販売しており、私も「ブギ」という機種を色違いで二つも持っています。(笑) 今回見つけた「バラッド」は、ケースの形状がリバース・トノー型で、私としては食指が動かないのですが、こういう形に抵抗のない人は、時計の歴史を語る貴重なアイテムとして持っておいても良いのではないでしょうか。 そして、オーガスト・レイモンド社やユニタス社、その他スイス時計業界の歴史なんぞを調べていくと、大変に楽しめると思います。オススメです。[ロマンの時計ブログは此方 Click!]
2012.08.18
コメント(2)
機械式アラーム腕時計で有名なスイスのバルカン社から、新作のアラーム腕時計が発表になっています。 TimeZoneの記事 限定の新作と言っても、1950年代の作品の復刻版のような機種で、ムーブメントも特に目新しい物ではありません。 ・・・でも、機械式アラームのムーブメントをシースルーバックから眺める事ができるのは、魅力的ですよね。青の文字盤とか、アラビア数字インデックスとかの外装も、私には非常に魅力的に見えます。 機械式アラーム時計の大半の機種は、金属の裏蓋をゴングで叩いて音を鳴らすため、シースルーバックになっている物は意外に少ないです。私も、この時計と基本的には同じムーブメントを使用した時計を以前は持っていましたが、やはりシースルーバックではなかったために、今一つ楽しめませんでした。 バルカンの時計は、ちょっと価格設定が高いので、そうそうホイホイとは手が出ないのですが、こういうシースルーバックのアラーム時計をチャンスがあったら入手したいと思っています。 この機種に関して言うと、ムーブメント直径の割りにケース直径が42mmと大き過ぎて、裏から見ると、ややバランスが悪いようにも見えます。ケース直径は40mm未満の方がバランスは良いと思うのですが、そこはそれ、大きい時計は未だに流行っているという事なのでしょう。 なかなか良いのではないでしょうか。[ホイホイと手が出る時計ブログは此方 Click!]
2012.06.30
コメント(0)
【自動巻】エルプリメロ メンズ【中古】ダンヒルミレニアム・トリプルカレンダー ムーンフェイズ 先日はダビドフの時計をご紹介しましたので、今回はダンヒルの時計を取り上げます。 写真の時計は、中古ではありますが、ゼニスの傑作クロノグラフ・ムーブメント「エルプリメロ」を搭載した時計です。安直にETAポンに走るのではなく、ゼニスの機械を採用する所は、時計分野での事業展開にかなり積極的である事を窺わせます。 煙草分野からのダンヒルの撤退ぶりはダビドフよりも激しく、既に煙草そのものの製造はブランド名(大文字の「D」で始まるダンヒルのロゴ)ごと他社に移っていますし、喫煙具の中でもパイプに関しては、手放してはいないものの、「ダンヒル」銘から「ホワイト・スポット」銘に移行しています。多分、ライターなどのその他の喫煙具部門でも、同じように「ダンヒル」銘は今後消えていくのではないでしょうか。 小文字の「d」で始まるロゴは、今でもリシュモン・グループのダンヒル本体が持っていますが、これからは喫煙具からはそのロゴは消えて行き、ファッション関連だけになって行くのではないでしょうか。 けれども、煙草関連という本業を捨てていった結果として、ダンヒルには何が残るのでしょう? 「ブランド」というのは、ベースとなる本業での評価がしっかりしているからこそ「ブランド」として評価されるのであって、本業を捨ててしまえば「ブランド」ではなく単なる「名前」でしかなくなると思うのです。 時計はダンヒルの本業ではありません。ですから、ダンヒルの時計の評価は、ほとんど「ダンヒル」というブランド名にしか価値がありません。しかし「ダンヒル」銘には、もうほとんど中身がなくなっています。喫煙者ならまだしも、煙草の事を知らない人から見れば、「ダンヒル」というのは何のブランドなんだか、良く分からない状況になりつつあります。会社は男性ファッション・ブランドへの移行を必死に進めているようではありますが、「ダンヒルと言えばコレ」という物がない現状に於いては、その将来性に疑念を抱かざるを得ません。 煙草関連分野でも高級ブランドとしての地位を維持し続けているダビドフの方が、ブランドとしての存続は容易なような気がします。[価値ある煙草ブログは此方 Click!]
2012.05.07
コメント(0)
フラフラとネット・サーフィンをしておりまして、時計の情報サイト「タイム・ゾーン」のページに行きましたら、ダビドフの時計の新製品の情報がありました。 なに!? ダビドフって、時計も売ってたんだ!? 高級葉巻で有名なダビドフは、香水とかも売っているのは知ってはいましたが、まさか機械式時計も売っているとは思ってもいませんでした。で、よくよく調べてみると、ダビドフは葉巻事業とその他香水等の事業とは、割りと明確に分けているようで、時計は香水等の方の事業に近いようです。この辺は、HPの分け方で知る事ができます。 ダビドフの葉巻のHP ダビドフの香水等のHP これらを見ているとロゴとかも違っているようですが、一応同じグループではあるようです。 Wikipediaの「ダビドフ」に関する記事 ダビドフの時計は、割りと一般的なETAポンのようで、それほど見るべき内容はなさそうですが、かと言って、悪い時計という訳でもなさそうですから、ダビドフ好きの人には良いかもしれません。 煙草関連のブランドで、腕時計も出していると言えばダンヒルもそうですが、ダンヒルの方は、パイプにおける「ダンヒル」表記終了の件など、煙草からの脱却を図ろうとしています。また、煙草自体は既にダンヒルは直接は生産していません。 ダビドフも、煙草関連とその他を分離してはいますが、ダンヒルほどは煙草関連を遠ざけようとはしていないように見えます。 それぞれのグループ事業戦略の違いが見えて、面白いですよね。[面白い煙草ブログは此方 Click!]
2012.05.06
コメント(0)
世界最大の時計見本市「バーゼルワールド」が現地時間3月8日から始まっており、各社の新製品発表が相次いでいます。 世界でもファンが多いロレックスは、今回新しいシリーズを発表しましたが、それが写真の「スカイドゥウェラー」です。かなりの高機能機種です。 時分秒の三針に加え、24時間表示のセカンドタイムゾーン、デイト表示、そして月表示もあります。月表示は、インデックスの外周に設けられた窓の中の色が変わっていく事によって表示します(上写真では8月の表示)。 デイト表示は、2月以外は大の月と小の月を自動的に判別し、日付送りが3月1日以外は不要になっています。いわゆる複雑機構の一種「年次カレンダー」機能です。 更に時針は、分針から独立して1時間飛ばしで調整が出来るようになっており、世界のタイムゾーン毎の時間合わせがしやすくなっています。まさに、飛行機で世界を闊歩する人には、うってつけの機能と言えるかも知れません。 これらの表示の調整は全てリューズで行うようになっているようですが、可動ベゼルのポジションによって、リューズで操作するファンクションを決められるようになっています。 ムーブメントは「Cal.9001」(下写真)と呼ばれており、従来の三針系ムーブメント「Cal.31XX」系とは別物の扱いになっています。 多機能な機構は日の裏側にあると思われるので、このローター側の写真ですとCal.31XX系との区別が付きにくいですが、良く見ると地板側面がかなりゴチャゴチャしているのが分かります。 バリエーション展開は、写真のWG無垢ケースモデルの他に、YG無垢ケース&アラビア数字インデックスモデルと、RG無垢ケース&革ベルトモデルも発表されており、それなりに選択肢はあるようです。ステンレスケースモデルが今後ラインアップされるかどうかは不明ですが、少なくとも当面は出ないでしょう。 価格については、三桁万円を切る事はあり得ないと思いますので、200万円を切れるかどうかの線ではないかと個人的には思います。この機種の機能が欲しくなるような生活を送っている人というのは、それぐらいの価格なら時計に出せるという判断になるのではないでしょうか。 で、まぁ、私が個人的に欲しいと思うかどうかなのですが・・・。 いやぁ、この機種も例によってシースルーバックではないので、機械を見て楽しみたい私としては・・・。それに、世界を飛び回るような生活を送っている訳でもありませんから、食指が動かないのでありました。(笑)[無垢な時計ブログなら此方 Click!]
2012.03.11
コメント(2)
この時期は続々と新しい時計が発表になって面白いですよね。 あの超高級時計工房のF.P.ジュルヌから、新しいスポーツモデルの発表がありました。 http://forums.timezone.com/index.php?t=tree&goto=6025450&rid=0 こういうシンプルなスポーツモデルというのは、F.P.ジュルヌとしては初めてではないでしょうか。今まで「スポーツ」を名乗ったモデルは、クロノグラフの1機種だけしかなかったように思います。 そのスポーツ・クロノグラフモデル「センティグラフ・スポーツ」と同様に、今回のモデルでは、アルミ合金製のケースに、アルミ合金製のムーブメントが採用されています。自動巻のローターはタングステン製をオフセンターに配しています。 40石6振動のムーブメントの外観は、F.P.ジュルヌらしからぬ割りと普通の見た目なのですが、使っている素材がアルミ合金という普通じゃないところとか、三日間ものパワーリザーブを備えているところとか、それなりに充実した内容になっています。 かつてオーデマ・ピゲが、予想外のステンレスケースによるスポーツモデル「ロイヤル・オーク」を発売して大ブレークしたように、もしかしたら、この時計がF.P.ジュルヌの大ブレークの切っ掛けになるかもしれません。 今後の動向に注目したいところです。[注目の時計ブログは此方 Click!]
2012.02.03
コメント(2)
【☆美品☆】【激安!一風騎士】【送料無料】【中古】【AUDEMARS PIGUET】【オーデマ・ピゲ】ロイヤルオーク 15300 SS ネイビー(紺)文字盤 オートマ(自動巻き)AudemarsPiguet ギャラ&箱付き メンズ時計 M 久々に時計の話題です。 スイスではSIHHが既に開催され、参加各社の新製品が発表になっています。その中でも、ちょっと目に留まったのが、オーデマ・ピゲの「ロイヤル・オーク」のモデルチェンジです。 写真等は、タイムゾーンの記事をご覧下さい。 従来の39mm径から41mm径に大型化されるようで、文字盤デザインも変更になっています。従来、12時のインデックスは「AP」の形をしていましたが、新デザインでは単純な2本バーの形になっています。また、デート表示窓の関係で従来は3時のインデックスは省略されていましたが、窓の位置が相対的に内側に寄った関係で新たに短いインデックスが付けられました。 ムーブメントは従来と同じく、Cal.3120のようです。 ロイヤル・オークは、最初の登場以降、モデルチェンジをする度に徐々に大型化してきたように思うのですが、遂に40mmオーバーの領域に達しました。けれども、デカ厚時計のブームはそろそろ終焉を迎えたのではないかと思う現段階において、同じ中身(ムーブメント)のデザイン変更で大型化させるというのは、ちょっと遅い対応なのではないかと思ってしまいます。 逆に考えると、デカ厚ブームを経験する事によって、大型腕時計が一般的になったので、やっとスイス三大メーカーも、その存在感に相応しい大きさになってきたという事かも知れません。 個人的な好みから言えば、私は旧デザインの方が好きです。新デザインでは、デート窓が少し内側に入り過ぎているような気がします。それが、大きなケースに小さな機械というアンバランスさを想起させ、凝縮感・高密度感を希薄にしています。 まぁ、新デザインが流通するようになれば、旧デザインの機種は値崩れを起こして買いやすくなるでしょうから、旧デザインが好きな人にとっては好都合かも知れません。(笑)[高密度な時計ブログは此方 Click!]
2012.01.25
コメント(0)
湿気によりミネラルガラスがクリアになります!限定999本FORTIS【フォルティス】FRISSON【フリッソン】アートコレクション自動巻 フォルティスと言えば、近年はパイロット・ウォッチにカッコイイ機種が多いですが、時折ふざけた時計をリリースします。この時計も随分とふざけた時計です。 ガラス面を濡らさないと、時間が読めないそうです。 機械式時計というのは、常識的に言えば、クォーツよりも水を嫌います。いくら防水性がそこそこある時計でも、気分的に水気を避けたくなるものです。そこへ来て、濡らさないと役に立たない機械式時計を出してきた訳です。ふざけてますねぇ。(笑) (まぁ、曇りガラスですから、濡らさなくても何となく針位置は分かりますので、凡その時間は分かる事は分かります。) 過去のフォルティスの「アートコレクション」を見ていきますと、本当にウィットに富んだユニークな時計が幾つもあります。実用的にはどうかという機種がほとんどですが、休日とかに使う分には、楽しい気分になれて良いのではないでしょうか。[楽しい気分になれる時計ブログはこちら Click!]
2011.11.04
コメント(0)
昨年、マイクローター搭載の限定モデルを発売し、復活の狼煙を上げたユニバーサル・ジュネーブが、今年はいよいよマイクローター搭載の量産モデルを発売するようです。(スイスタイム情報) 今のオーナーに変わって以降、最初に発売されたのが写真の「オケアノス」シリーズだったのですが、これはETAムーブあるいはETA+モジュールという構成になっていて、時計の質感は別として、取り立てて面白いという時計ではありませんでした。 やはりユニバーサルと言えばマイクローターということで、昨年は遂にマイクローター装備の自社製新型自動巻ムーブを発表し、限定モデルに搭載したのですが、いかんせん金無垢ケースの限定モデルでは、市場が大きく反応するには至っていなかったように思われます。 こうした背景の中でのマイクローター量産モデルの発表ですから、期待はかなり大きいです。モデルの価格によっては、往年の名声も手伝って、大きくブレークする可能性も秘めているのではないかと思うわけです。 正直、私もアラビア数字インデックスモデルには、ヨダレが・・・。(←すぐに何でも欲しくなるバカ(笑))
2007.04.05
コメント(2)
非常にマニアックな話題で恐縮なのですが、ジャンリシャールとMVアグスタがパートナーシップを結んだそうです。(ピューリスト情報) ジャンリシャールと言えば、非常にマイナーなスイス時計メーカーではありますが、近年は独自ムーブ「Cal.JR1000」の開発に成功し徐々に存在感を高めているブランドです。(写真はジャンリシャールの代表的シリーズ「テレビスクリーン」の一つ。) 一方のMVアグスタは、イタリアのオートバイメーカーで、その近年の製品である「F4」シリーズは、発売当初に「20世紀最後の宝石」とまで言われた、その筋では有名なブランドです。 この2社がパートナーシップを結んだということは、将来的には当然ジャンリシャールからMVアグスタ銘の時計が発売されるということで・・・。あるいは、MVアグスタが擁する「カジバ・リサーチセンター(CRC)」の天才デザイナーであるマッシモ・タンブリーニさんがデザインした時計が出るかもしれません。 あー、ここでバイクマニアでもある私としては、熱く語りたいところではありますが、長くなるので割愛します。(笑) でも、先にご照会したルクルトとロッシのパートナーシップよりも更にマニアックな今回のパートナーシップです。その時計が発売されても、日本で購入する人は非常に限られてしまうのではないでしょうか。下手をすると、一人二人・・・。 え? 私ですか? う~ん・・・、買っちゃうかもしれません。(笑)
2007.03.31
コメント(0)
またまた「schatz(シャッツ)」さんネタですが。(笑) この時計、ETA2824-2と思われるムーブメントを搭載しながら、価格が何と9,800円だそうです。メーカーの「クロノタイム」社については調べ切れていないので、よく分からないのですが、シャッツさんの解説によるとOEM生産を中心に行っているメーカーのようです。 スイスには、こうしたOEM生産中心のメーカーが幾つもあるようで、あのエポスもそのラインアップの大半は中小メーカーによってOEM生産されたものなのではないかと私は思っています。(エポスへのOEM供給元としては、ベルネイ・ブロンデュ社、ハスラー社あたりが、それなのではないかと推測しています。) しかしそれにしても9,800円は安いですねぇ。この価格帯の自動巻と言えば、セイコー・ファイブ、シチズン・セブン、オリエント・スリースター、スウォッチ・メカニカル、中国製、ロシア製あたりということになりますが、それらはほとんど6振動以下のムーブメントです。ですからこの時計は、8振動自動巻としては最安値なんではないでしょうか。 裏スケの写真で見る限りは、機械の仕上げを手抜きしているようにも見えませんし、時計全体の質感も悪くなさそうです。 かなりのお買い得商品なのではないかと思います。(ちょっと宣伝臭い台詞ですけど。)(笑)
2007.02.11
コメント(2)
先日ご紹介した「schatz(シャッツ)」さんのお店で、B級&マイナー時計好きの心を揺さぶる腕時計が売られています。スイス・アンティマ社の時計です。 アンティマ社については詳細はよく分かりませんが、おそらくファミリー経営の小さなメーカーなのだと思います。家族でやってる小さい工房だったからこそ、クォーツショックを乗り切れたという感じのメーカーなのではないかと思います。 販売されている時計を見ると、どちらもETA2892A2を比較的「素」の状態で使っているもののようです。ETA2892A2というと、ETA製ムーブの中でも高級ラインに属するムーブメントです。それが使われている時計が約6諭吉で買えてしまうというのですから、これにはグッときます。(笑) ムーブメントは、多分、無調整のまま入れられているでしょうから、買ってすぐの状態では大した精度は期待できませんが、本来はとても素性の良い機械です。腕の良い時計師さんに調整してもらえば、簡単にクロノメーター級の精度が出せるかもしれません。 時計そのものは、ガラスもミネラルですし、大した質感は期待できそうにないですが、デザインはオーソドックスながらも、なかなか良いのではないでしょうか。価格から考えても、普段から気軽に使えそうな良品に思われます。 ちょっと真面目に購入を検討しようかな?(笑)
2007.02.10
コメント(2)
やっと地元の百貨店にロレックスのプリンスが入荷したので、さっそく見てきました。入荷していたのは写真の2機種。 やはりそれなりに質感もありますし、裏スケから見えるムーブの装飾は独自の工夫があって、美しいです。クロコのベルトの作りは私の好みのタイプではありませんでしたが、悪くはないでしょう。ケースは割りと厚手なので、全体的に「繊細」というイメージの時計ではないです。 手巻きの感触はとても軽いのですが、リューズが薄いので、操作性はあまり良いとは思えませんでした。それと、8振動(?)でせわしなく動く小さなテンプは、こうした機種では好みが分かれそうです。 総じて、やはり良い時計であることは間違いないと思いますが、ケース形状を考えると、ダイヤル面も押出の強さが感じられるものの方がバランスは取れているような気がするので、狙い目はアラビア数字文字盤WGケースのモデルかなと思います(多分に個人的な好みですが)。 あと値段なのですが・・・。WGモデルの値段は少々高いような気もします。この値段にあと少し足すと、ランゲ1815Ptが買えるんですよねぇ・・・。これは、けっこう大きなポイントです。
2007.01.23
コメント(2)
ロレックスをネタにブログを書いた昨日、日間アクセス数の新記録が出ました。ロレックス強し! と、いうことで二匹目のドジョウをば。(笑) 2005年のバーゼルで発表になった新プリンスの入荷が遅れていますね。ごく一部の正規店と並行業者さんなどには入っているようですが、私の地元のロレックスの正規専売店には、客注分も含めて、まだ入荷していません。 レクタンギュラーケースに、装飾を施した角型ムーブ、ロレックスでは珍しい裏スケと、いわゆる時計マニア向けの仕様になっているのですが、やっぱりこうした時計は、ロレックスとしても、あまりやりたくないのかもしれません。あるいは、予想外の人気に、生産能力が追いついていないのか。もしくは、出荷量を故意に抑えて、市場の飢餓感を煽っているのか・・・。 私は個人的に、ロレックスというメーカーは非常に泥臭いメーカーだと思っているので、ムーブメントに装飾を入れるというような耽美的な時計造りは、得意ではない、あるいはそういうことができる職人が揃っていないのではないかと、勘繰っています。 ムーブメントの一つ一つに手作業で装飾を施し、裏スケのケースに収めるということは、ロレックスほどの生産量になると大変なことだと思うのです。泥臭く利益を追求するメーカーとしては、現状で十分に利益が出ているというのに、あえて変える必要はないと考えているのではないかと。 で、ロレックスの通常モデルに、裏スケが採用される日は、当分先だろうなと。
2006.12.03
コメント(6)
全22件 (22件中 1-22件目)
1