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★「人間は、自分のイメージより上にいくことはありません。」(p50)★「心というのは難しいことへの挑戦ではなく、できることの継続で強くなる。」(p140)★「できたという有能感、できそうだという統制感、自分は受け入れられている という受容感。こうした思いが強まればやる気も高まってきます。」(p186)★「長期目標設定は<これで完成した>と思って そこで終わってしまうのが一番こわいところです。」(p242)【サラっとく?】●大阪の荒れ果てた松虫中学校に赴き、「陸上の全国大会で優勝できなかったら 学校をやめる!」という宣言のもと、決然と教育現場に臨んだ著者・原田隆史。 結果、陸上の個人種目で13回もの日本一を輩出し、それは「松虫の奇跡」とまで うたわれるようになります。●どうしてこんな奇跡が可能になったのか、その驚くべき指導法をまとめたのが本書です。 原田氏は「教育陸上」ともいわれる、独自の指導方法を築くにあたって「経営手法」と 「メンタルトレーニング」から多くを取り入れたといいます。●前者については、経営者の勉強会に参加し「マネジメント」の概念やテーマを学び、 後者については、あらゆる優勝者や成功者を研究したといいます。結果わかったのが ゴルフのタイガーウッズ、オリンピックの金メダリストなど…あらゆる成功者には 「強い勝利意識」と「高い目標設定」という2つの特徴が共通しているということ。●その結果生まれたのが、本書付録の「長期目標設定用紙」。ぜひその目でご確認を。 親や教師、あらゆる教育関係者はもちろんの事、企業のマネジメント層や、部下を もつ上司、また自身を高めたいあらゆる社会人に対してもお奨めの1冊です。【突っ込んどく?】●「長期目標設定は<これで完成した>と思ってそこで終わってしまうのが 一番こわいところです。」(p242) 名著『ビジョナリー・カンパニー』の中でも 述べられている「目標達成症候群」なるものです。●企業においても、高い長期目標を掲げている間は大きな成長を遂げられるけれど、 それを達成する前に次なる目標を考えておかないと、<完成した>と思うと同時に 自己満足による無気力状態に陥ってしまいます。フォードがその最たる例ですね。●自動車を大衆商品にするという大胆な長期目標のもと、大躍進を遂げたフォードも、 それを達成した瞬間に新たな長期目標を定めることなく自己満足に陥って しまいました。そしてその後は、「フォードを抜く」とう大胆な長期目標を掲げた ゼネラル・モーターズ(GM)に追い越されるがままになってしまいました。●これはもちろん個人においても当てはまることですね。また、以前も述べたように 「世の中は、きみの目標が達せされるまで、じーっと待っていたりしない」んです。 大胆に目標を掲げるという勇気と、常にそれを時代に合わせて変えていける柔軟性、 この2つを持ち続けたいものです。オススメ度★★★★☆→・子供の教育やしつけに自身を失っている親 ・教育現場を変えたいと切望する方 ・自分の力を最大限に発揮したい方
2004年08月27日
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★「なにかを説得するのは簡単だが、 説得のままの状態に民衆をつなぎとめておくのがむずかしい。」(p38)★「人間というものは、危害を与えられると信じた人から恩恵を受けると、 恩恵を与えてくれた人にふつう以上に、恩恵を感じるものだ。」(p62)★「君主は野獣と人間をたくみに使いわけることが肝心である。」(p102) ★「りっぱな気質をそなえていて、後生大事に守っていくというのは有害だ。 そなえているように思わせること、それが有益なのだ。」(p104)★「英明でなえれば、人の意見をうまく聞くことはできない。」(p139)【サラっとく?】●「君主論」と聞いて、皆さんは何を想像するでしょうか?マキャベリズム、 権謀術数主義、…こういった言葉に代表されるような「目的のためには手段を 選ばない非道徳的な思想」というイメージをもたれる方が多いかもしれません。●確かに本書は、甘い幻想論や高尚な理想論を述べるものではありません。 「人間は恐れている人より愛情をかけてくれる人を、容赦なく傷つける」 といった有名なマキャベリ語録を見ても、その考え方が性善説ではなく、 韓非子的な性悪説に基づいていることは明らかです。●しかしこの本が、今日まで多くの為政者や経営者に読み継がれてきた所以は そこに「人間の本質」があるから。性悪かどうかの議論はさておき、マキャベリの 人間を見る目は、建前や理想を度外視した、あくまで現実的なものになっています。●組織や民衆の上にたつものというのはやはり、ときにこういった冷徹なまでに 現実を直視する視点というのが必要なのでしょう。甘っちょろい理想論を振り回し、 多くの部下や国民を窮地に落とし込むリスクをさらさないためにも、本書を学び 「マキャベリズム」という短剣を懐に忍ばせておきたいものです。【突っ込んどく?】●「君主は野獣と人間をたくみに使いわけることが肝心である。」(p102) これです。まさに「君主論」の骨格ともいえる部分です。 この「野獣」というのは実は、ライオンと狐の2つを使わなければいけません。●なぜなら、ライオンは果敢であれども策略や罠から身を守れない。狐は狡猾に 策略を仕掛けられるが、狼からは身を守れない。そこでこの2つを使い分ける事が 必要になってくるわけです。ただ、あまりこういった攻撃的な「野獣」ばかりに 力を入れて「人間」的な温かさを失わないように気をつけないといけませんね。●「英明でなえれば、人の意見をうまく聞くことはできない。」(p139) よく、優れた経営者や敏腕政治家について、本人に能力があるのではなく、 その周りのブレーンや秘書が優秀なだけだ、という意見を聞きます。●しかしここには大きな誤解があり、マキャベリのいうように「優秀な意見を 聞き入れる才能」が、上にたつ者にとって真に必要な能力なのです。 まして、今後の情報化社会においては一人で全ての知識をカバーすることなど 不可能に近い。●そこでこれからは、和田秀樹さんの言うような「他人をまきこんだ形の頭のよさ」、 これがますます重要になってくると考えられます。「人生の君主」になるために、 真の英明さを見極められる人間でありたいものです。オススメ度★★★★☆→・政治家 ・経営者、経営幹部 ・部下、後輩をもっている方
2004年08月24日
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★「<学び>とは、たんに知識を入れることではなく、得た知識を自分の アクションによって「<仮説と検証>を繰り返しながら体得していくこと」(p39)★「その人から何を学びたいと思っているのか、つまり、 欲しいものにピントを合わせることができているかどうか」(p40★「資格というのは、使われる側の人間が身につけるもの」(p111)★「何かで目標達成したという経験は次に生きる」(p141)★「行動を伴わない学びは単なる趣味にすぎない。」(p162)【サラっとく?】 ●著者の道幸さんは、若干31歳にしてスピードサクセス「加速成功」を収めました。 29歳のときに「妻子持ち」「貯金なし」「資格なし」の状態から独立し、 1年で年収をサラリーマン時代の9倍にしたというから驚きです。●本書が他の成功本と違っているのは、タイトルからもわかるように、 「加速」を唱えている点。「目標を立てる」「セルフイメージを高める」 「プラス思考をする」いわゆる一般の成功本が唱えているこれらの事は、 成功のための「原理・原則」に過ぎません。 ●実際には目標を書いただけで成功できるわけでもなければ、常にプラス思考で いられるわけでもない。目標の効果的な立て方、達成の基準、達成後のステップ、 こういった「原理・原則」を落とし込んだ具体的なノウハウによって 成功を「加速」することができる、というのが本書の根底にある主張です。●つまり「成功には近道がある」ということ。思えば、我々が飛躍的な成長を 遂げるのはしばしば「近道」を探そうとした時じゃありませんか? 英単語をもっと早く覚えるためにはどうするか。 営業を簡単に済ますにはどうしたらいいか。などなど。●ここでいう「近道をする」とは決して、マラソンのショートカットのような 「ズルをする」という意味ではありません。おそらく、近道を探すために 「行動の密度を上げる」という事に最大の意味があるのではないでしょうか。【突っ込んどく?】●「何かで目標達成したという経験は次に生きる」(p141) ここには、多くの人が ハマっている「目標設定の落とし穴」から抜け出す秘訣が隠れています。 「目標を紙に書け」「毎日それを眺めろ」「写真を貼って鮮明にイメージしろ」 多くの書籍に書かれているこのような試みも、確かに大切なことは大切。●これらが主張したいのは結局「目標を潜在意識に刻み付けなさいよ」ということ。 そこで目的意識のアンテナが立つと、自然に成功するためのヒト・モノ・金・情報 が集まりますよ、という意味です。ただし、ここには一つ大きな落とし穴があります。●それは「大きな目標ばかりを掲げてしまう」という事。確かに目標は磁石の様なもの。 掲げる事で自分に必要なものが集まってくるのも事実。しかし一般の人がもつ「磁力」 は限りなく弱いのです。あなたもひょっとしたら、紙に書いても一向に達成できない! などと嘆いているのでは?それはあなたに、まだその目標に値する「磁力」がない証拠。●ではこの「磁力」を上げるにはどうすればいいのか?それは「小さな目標を立てて、 その成功体験を積み上げる」ということ。それは「目標を書けば実現するんだ!」 という確信に変わり、あなたの「磁力」を除々に強力にしていきます。●スポーツ選手であれ、事業家であれ、超一流と呼ばれる人達はこの「磁力」が とてつもなく強いのです。それは無数の<目標設定→成功>という経験を 積み上げてきているから。さて、あなたの明日の目標はなんですか?オススメ度★★★★☆ →・短期間で成功したい方 ・努力が一向に身を結ばない方 ・バランスの取れた人生をおくりたい方
2004年08月21日
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★「相手に思い込み(偏見・先入観)を作らせる→それとは逆の行動を取る →結果、相手はこちらの思惑通りの思い込みになる。」(p59)★「相手が自信を持っている部分以外の<何か>を徹底して誉めること」(p148)★「損して得をとるようじゃまだまだ。その上を狙う」(p167) ★「ピントの外れた謝罪は腹立たしいだけである。」(p188)【サラっとく?】●電車に乗るときに本がなく、たまたま近くのコンビニで買った本。 娯楽程度に読むつもりでしたが以外や以外、実社会に活かせるような 貴重なノウハウが満載されているじゃありませんか。●ヤクザというのは、言うまでもなく交渉のプロです。一昔前までは交渉といっても 所詮、腕に物を言わせるような時代だったかもしれない。しかし今は違います。 現代社会においては、ヤクザといえど市民社会との隣接抜きではいられないのです。●本書には何人かの仮想人物が登場し、ヤクザ世界における実際の交渉ケースを 演出していきます。「こんな世界があるのか」と新鮮な驚きを得る一方で、 生々しい事例とその迫力に、気分を害す方もいるでしょう。 しかし実際は、これこそ建前抜きの「究極の実学」なのかもしれません。●脅しに始まり、口説き、おだて、開き直り、義理、人脈作り、などなど… 法律という特殊な枠に縛られない社会だからこそ生まれた、 人間の本質を極めた最強の「交渉術・処世術」をとくとご覧下さい。【突っ込んどく】●「相手に思い込み(偏見・先入観)を作らせる→それとは逆の行動を取る →結果、相手はこちらの思惑通りの思い込みになる。」(p59) 厳つい顔のヤクザAと優男風のヤクザBが交渉に乗り込み、相手の先入観を 裏切ってBが急に凄みを利かせ始め、Aはそれを抑えるという交渉術。●相手は怒鳴ってきそうなAばかりを警戒しているから、これにはかなりの 意表を突かれます。しかもその厳ついヤクザAは凄むBを抑えてくれている。 これは2人が同時にキレたらどうなってしまうんだろう…と、思いきり不安を 掻き立てられるわけです。それを利用して交渉をこちらのペースに引き込む…。●実はここにどんな相手をも意のままに操れる、究極の人身掌握術を学べます。 名づけて「ギャッパナジー利用法」。ビジネスや恋愛を例に考えてみましょう。 例えば…下手に出てくると先入観を抱いている売り込み先に対して殿様営業、 おちゃらけた奴と思わせておいていざという時に超真顔で口説く…などなど。●自分の想像と現実の間にギャップが生じると、人間の感情はたまらなく不安定に 陥ります。そこから安定を求めようとする力「ギャッパナジー」を利用して、 こちらのペースに引き込んでしまう、というわけですね。ヤクザの顔が怖いのも 会った瞬間に感情を不安定にしこの「ギャッパナジー」を発生させるためだとか…?●あ、ちなみに「ギャッパナジー」は僕の造語です。(ギャップ+エナジー) 友達の前で「ギャッパナジー出た?」とか言っても 全く通じないと思いますので。悪しからず…。笑オススメ度★★★★☆→・仕事と人間と人生と、うまく付き合いたい方 ・浮気がバレちゃった方 ・男気溢れる人生を歩みたい方
2004年08月18日
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★「本当の失敗は挑戦をやめたときに訪れる」(p16)★「イライラは活力と想像力の源なのだ。」(p53)★「乾ききった土地の植が水を求めるように、人間は賞賛の言葉を求めている」(p268)★「人々と分かち合う成功ほど甘美なものはない。―ハワード・シュルツ」(p261) 【サラっとく?】●経営パワー大全 … この「パワー」というのは「力」ではなく、 「権威」に近い意味で使われています。本書が研究の対象としているのは、 ビル・ゲイツ(マイクロソフト創設者)、ウォルト・ディズニー(ディズニー創設者) 本田宗一郎(本田技研創設者)など、70名を越えるカリスマ経営者達。●「大全」と呼ぶに相応しい、広範かつ、重厚な内容となっています。 それもそのはず。本書は世界のトップ起業家70人についての書籍250冊以上、 記事・論文2000以上をもとに練り上げられた、20世紀の知恵の結晶なのです。●ただし、それらを単に羅列し紹介するだけでは、単なる「幕の内弁当」で 終わってしまいます。そうはなく、彼らトップ起業家のアドバイスを問題点ごとに まとめ、相互に比較できるようにした所に、本書の真の「旨み」があります。 こちらはまさに「ラーメン博物館」がごとき魅力を兼ね備えているといえるでしょう。●本書が起業家や起業を志す人にとって、心強い「メンター」となることは 間違いありません。しかしそれ以外、実際に企業に勤めている人にとっても 経営の全容を理解し、これからあるべき「企業像」を考えための 「ガイドブック」になりえる良書です。 【突っ込んどく?】●「人々と分かち合う成功ほど甘美なものはない。―ハワード・シュルツ」(p261) ハワード・シュルツはスターバックス・コーヒー・カンパニーの創設者です。 彼がここで述べたかったのは組織活動、団結心の大切さ。●ここで本書が引用している、動物学に関連した記事が大変面白いです。 それは鷹がなぜ「V」の字飛行をするかについて、述べられたものなのですが 皆さんはこの理由、知っていますか?実はここに、究極の「団結」を学べます。●まず1羽の鷹がはばたくと、その後ろに上昇気流が発生するため、 「V」の字飛行をした場合には、単独で飛ぶ場合より、少なくとも71%飛行距離が 伸びるとのこと。共通の目的地に向け、仲間と進めばそれだけ成果が上がるのですね。●さらに目的地に辿り着くまでの、組織の「メンテナンス」も素晴らしい。 先頭の鷹は上昇気流を利用することができないため、他のどの鷹よりも疲弊します。 そこで、先頭に疲れが見え始めると、別の鷹が先導を始めるとのこと。●また、全体のスピードを保つため、後方の鷹も、鳴き声を上げて先頭の鷹を 励ますといいます。素晴らしいですね。組織においても骨の折れる仕事は交代でやり お互いに励ましで熱を維持し、褒め言葉で癒し合う、といった努力が必要なのです。●そして僕が一番感動したのは、ある鷹が狙撃などで負傷を負い、群れを離れる場合。 このときは他に2羽が同時に隊を離れ、その傷を負った仲間を守ってやるといいます。 傷が回復し飛べるようになる、もしくは死ぬまでそばを離れないとのこと。 時にはこういった損得勘定抜きの行動をも、できる勇気と友情を持ちたいものですね。オススメ度★★☆☆☆→・自分に起業家の「器」があるか知りたい方 ・組織のあり方を学びたい方 ・70人の名経営者の「知恵」に触れたい方
2004年08月15日
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★「あらゆる商品はお客様にとって<目的>ではなく、 あくまで<手段>の1つにすぎないというということ」(p20)★「いまみたいに心で物を売る時代には、このストーリーというのは 非常に大切な意味をもっているのだ。」(p84)★「6人の人を間に挟めば世界中のどんな人とも知り合いになれる。」(p180)★「目標設定をして、それは必ずできると言い続けていくというパフォーマンスと そのプロセスを可能な限り見てあげ、評価をしてあげるというメンテナンス」(p237)【サラっとく?】●「人材」と「お客」がいくらでも作れる!? 挑発的なタイトルに憤りを覚えた人もいるかもしれません。確かに企業において「人材」と「顧客」は最大の要。それを「いくらでも作れる」などといわれると、筆者に対し社員やお客を大切にしない無機質なイメージを、ついつい重ねてしまいます。●しかし実際に読んでみるとこの浅はかな推挙は見事、崩されました。ここまで社員のことを思いやり、現場でお客に献身できる経営者がどれだけいるか。彼の文章から見えてきたのは、平気で従業員の首を切り、お客からお金を剥ぎ取るような冷酷な経営者像とは無縁の、「人間臭さ」そのものだったのです。●著者の高塚猛氏は、福岡ダイエーホークスの社長兼オーナー代行を務め、不可能といわれたシーホークホテル&リゾートと、福岡ドームの巨大赤字を回復させた経歴をもちます。著書「ならば私が黒字にしよう」は、赤字に苦しむ多くの経営者に、希望の光を照らしたことでしょう。●そんな高塚氏の経営哲学の根底にあるものは「全ては人に始まり人に終わる」というもの。組織を背負う経営者はもちろん、部下を抱える上司や、顧客と接するビジネスマンなど、多くの人にとって「処世の指南書」となりえる1冊。【突っ込んどく?】●「目標設定をして、それは必ずできると言い続けていくというパフォーマンスと そのプロセスを可能な限り見てあげ、評価をしてあげるというメンテナンス」(p237)これ、リーダーシップたるものをズバリ!あらわしている一文です。●リーダーがまず始めにしなければならないのは、「夢を語る」こと。「経営の神様」と呼ばれる松下幸之助も、社長時代、常に社員に夢を語り、ビジョンの共有をしていたといいます。この「夢」や「将来ビジョン」といったものを、皆がまざまざと想像できるようにするのがリーダーの最初の役割。●その「ロマン」を語るパフォーマンスの一方で必要なのが、メンテナンス。 航海で例えるなら、前者は舵取り、後者は燃料補給といったところ。 目的地を決めて舵を取っているだけならば、それほど楽なことはない。 しかしメンテナンスを怠っていると、その船はいつ沈没するともわかりません。●組織(船)を導いていくためには、経由地となる目標を決める必要があるのです。 そして、そこに辿りつく度に「評価」し、モチベーションという「燃料」を補給 してあげる。これがメンテナンスということです。●組織風土や理念といったものは、そう簡単に根付くものではありません。 だからこそ、小さな成功体験を積み重ね、それを評価していくというプロセスが 必要とされるのでしょう。大胆なパフォーマンスと小まめなメンテナンスで、 嵐吹き荒れる現代社会を思い切って、航海していきたいものです。オススメ度★★★★☆→・企業、組織、チームのリーダー ・サービス業に従事している方 ・部下、後輩を抱えている人
2004年08月12日
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★「人間としての成長」とは、決して失われることのない報酬」(p65)★「<夢を語る>ということは、最も大切な<成長の方法>」(p77)★「<反面教師>とは<内面教師>なのです。」(p153) ★「他人の人生に責任を持つものが、最も成長できる」(p190)【サラっとく?】●「なぜあなたは働いているんですか?」生活のため?お金のため?権欲のため? この問いに、明確に答えられる人がどれだけいるでしょうか。 若い頃に掲げた「夢」を、今も忘れることなく 仕事に打ち込んでいる人がどれだけいるでしょうか。●「社会の現実は、青春時代のロマンチシズムやナルシズムを生き残らせてくれる ほど、なまやさしいものではない。」そう著者は述べます。確かに、社会の 不条理や、大人の論理によって打ち砕かれた「夢」は数知れません。●打ち砕かれた「夢」はタチの悪い亡霊となり、次なる挑戦者の夢を 「どうせ社会に出たら」とか「もっと大人になれよ」などという悲観論で 塗りつぶします。しかしこんな世にあっても、見事「夢」を成し遂げ、 活き活きと仕事に取り組んでいる方は存在するのです。●著者の田口さんもその1人。現在、ソフィアバンク代表、多摩大学院教授、 日本総研フェロー、さらに各分野における企業顧問や社外取締役をも務める ビジネス界の大御所です。彼は、なぜ夢を成し遂げられたのでしょうか。●同氏によれば、我々は常に「なぜ働くのか」とう疑問を投げ続けなければならない といいます。もちろん、答えは人によっても異なるし、時によっても変化します。 ただ、この答えを見つける過程こそが、「夢」へと繋がる道なのかもしれません。【突っ込んどく?】●「人間としての成長」とは、決して失われることのない報酬」(p65) 確かに「仕事の報酬」=「人間としての成長」と考えると、どんな職業でも 天職に見えてきますね。●「給料」という報酬は、使ってしまえば終わり。「地位」という報酬は、 倒産すれば終わり。「名誉」という報酬は、時代が立てば錆びれます。 しかし「成長」という報酬は、例え会社が潰れても、自分が潰れない限りは 決して失われることはないんですね。●「<反面教師>とは<内面教師>なのです。」(p153) 人間が、他人の中に見出すのは結局のところ自分自身。 他人の良い部分にばかり目がいく人というのは、自分の良い部分が光っている人。 反対に、他人の悪い部分にばかり目がいくというのは、自分に対する警告です。●「反面教師」という言葉で終わりにせず、それを自分の「内面」反省に活かせるか。 昔からいう「他人のふりみて我がふり直せ」ができるどうかが大切なのでしょう。 テニスは一般に「上手くなりたければ、自分より上手い人と打て」といわれます。 しかし、本当の一流プレーヤーは、自分より格下の人と打っても上達するんです。●それは、相手のフォームの悪い部分を見て、自分のフォームの反省に活かす ことができるから。さて、あなたの仕事のフォーム、人生のフォームは大丈夫 でしょうか。どんな相手からも「学び」を得れる、本当の一流になりたいものです。オススメ度★★★★★満点!→・働く事に疲れてしまっている方 ・就職・転職・天職を考えている方 ・30年後も「夢」を持ち続けていたい方
2004年08月09日
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★「経営の価値を正当に評価すれば、特許料や技術指導料と同じように、 当然、これは主張しても良いことだと思う。」(p58)★「会社の経営でも何でも、素直な心で見るということがきわめて大事」(p117)★「傍目八目というけれど、渦中にいる自分には なかなか自分というものが分からない。」(p117)★「芸術は、非常に価値の高い創造活動であるが、経営もそれと同じように 高い価値をもった創造活動といえるのではないだろうか。」(p137) 【サラっとく?】●小学校を4年で中退した松下幸之助さんは、若干22歳で事業を立ち上げます。 以来「ナショナル」や「パナソニック」といった世界ブランドを育て上げ、 戦後の日本経済に明かりを灯しました。本書はそんな松下氏による「人生の履歴書」。●「経営の神様」としての呼び名が高い松下幸之助氏、それは彼が「経営」の歴史に 残した足跡からも明らかです。今では世界の大企業のほとんどが採用する 「事業部制」を、日本においていち早く導入し、その模範を示したのがまず1つ。●さらに、今では常識になっている週休2日制をいち早く取り入れ、新たな雇用形態 の確立をしたというのがもう1つ。もちろん、こういった新たな試みには必ず、 大きな反発が伴うもの。本書はそういった過程において、松下さんが何を思い、 何を夢見て経営の舵取りをしてきたのか…それらを学べる「生きた教科書」です。●松下幸之助さんの本というのは、どれも10年以上前に書かれたものであるから、 決して目新しいことが書かれているわけではない。作家のように奇抜な文章スタイル で描かれているわけでもない。それでも、僕らを惹き付け続ける理由というのは、 その経営哲学に裏打ちされた1文1文の、鉛のような「重さ」にあるのかもしれません。【突っ込んどく?】●「経営の価値を正当に評価すれば、特許料や技術指導料と同じように、 当然、これは主張しても良いことだと思う。」(p58) これは当時の、 オランダのフィリップス社との合弁の条件をめぐるエピソードです。●日本における新合弁会社で、技術はオランダの方から持ってくるが、経営の指導・監督は松下でやる…ならば、むこうが技術指導料を要求する代わり、こちらは 経営指導料というものを要求してしかるべき、というのが松下さんの意見でした。●松下哲学の根底には、この「経営には価値がある」という思想があります。 そもそも、経営を正当に評価せず、ロイヤリティーにまで高めていないことが 日本産業の抱える、根本的な弱みの1つ、とまで指摘しています。●経営学者の中には、「アメリカと日本における企業力の違いは、経営能力の違い」 と論じる方もいます。つまり、アメリカは経営者・幹部候補を早期に抜擢し、 徹底して帝王学を叩き込むが、日本は横並び思想が強く、才能のあるものでも、 実際にその能力を磨き始められるのが遅いということ。●日産のいわゆる「ゴーン改革」を皮切りに、最近はこの「経営」の価値が 見直されてきた感もあります。ただ、松下氏のいうような「経営に価値あり」 といった概念には、未だ結びついていないのが現状。時代を切り開く、 新たな「経営の神様」を目指したいと思います。オススメ度★★★★☆→・経営者、経営幹部 ・「経営の神様」と話したい方 ・「企業とは何か」哲学を深めたい方
2004年08月06日
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★「今や君自身が自分の人生の指揮官となったわけだ。」(p110)★「本当のやり手は、リサーチ能力を活かして道を切り開く。」(p122)★「やり手の第一法則は「ノー」という答えを甘んじて受け入れないこと。」(p130)★「その青い壺は、あなたの一世一代の大チャンスだ。」(p134)【サラっとく?】●「必ずやり遂げる」、この本が伝えるメッセージはこれだけ。 シンプルなだけに、非常に訴求力の高い内容に仕上がっています。ただし、この 単純に「やり遂げる」という事をできる人が、果たしてどれだけいるか…。●この物語の主人公ペックは、彼を雇ってくれたキャッピー会長から、 期限までに、街である「青い壺」を購入してくるように頼まれます。 「必ずお届けしましょう」と約束したペックですが、事はそううまくは運びません。●地図の場所には壺屋はなく、ペックは街中を駆け回ります。ようやくみつけたと 思ったら、ドアには鍵が…。しかし今日中に「青い壺」を手に入れなければいけない。 そこでペックは看板の「ジョンソン」という名をヒントに、電話帳に載っている 街中の「ジョンソン」に電話をかけます。みつからなければ隣の、そのまた隣の市まで。●ようやく本人を見つけ会えたと思ったら、今度はお金がない。周りに頼んだところで、 誰も貸してくれない。考えあぐねたペックは、家に帰って自分の2500ドルのダイヤを 取ってきます。そしてなんとそれを保証金代わりにし、ついに青い壺を手に入れて しまうのです。●これは、キャッピー会長が本当に「やり手」を見抜くために仕組んだゲームでした。 どうでしょう。あなたなら、この単純に「やり遂げる」作業ができましたか? 僕だったら、地図の場所に壺屋がなかっただけで、またドアが閉まっているのを 確認した時点で諦めていたかも。 (ダ、ダイヤなんて…笑)●いや。ひょっとしたら「くだらない仕事だ」と始めから回りに頼み、自分で やってすらいなかったかもしれません。本書はアメリカで80年間読み継がれてきた 不滅のバイブル。いつの時代も真の「やり手」の定義は変わらないのかもしれません。【突っ込んどく?】●「その青い壺は、あなたの一世一代の大チャンスだ。」(p134) 「やりたくない」と誰もが敬遠する仕事は、自身の忍耐力をつける最高のチャンス。 「できるはずがない」と誰もが見捨てている仕事は、自身の創造力を示す絶好の機会。 ●この「青い壺」は、あなたの職場にも、家庭にも、至る所に存在しています。 それは一見どうしようもないプロジェクトや、ゴミ捨てだったりするかもしれない。 「こんな瑣末なこと、やってられるか」と思うかもしれません。しかし 「こんな瑣末なこと」さえやれない人間が、大きなプロジェクトを任されるか…。●秀吉がそのむかし、信長の下で草履取りをしていた時のエピソードは有名ですね。 ある雪の夜、背中に草履を入れて暖めていたことが信長に知られ、大いに取り立て られました。瑣末なことだからこその、感動というものもあるんですね。●僕は「小さなこと」にどれだけ全力でできるか、「小さな約束」がどれだけ守れるか、 これが「やり手」かどうかを決めると思っています。というのも、社運をかけた 壮大なプロジェクトも、つまるところは「小さなこと」の集合体だし、 人生も「小さな約束」の積み重ねだと思っているからです。●チャックのように、「必ず成し遂げる」GO-GETTER を目指したいものです。オススメ度★★★☆☆→・サラリーマン ・「やり遂げる」力がほしい方 ・上司を信じ、部下から信頼されたい方
2004年08月03日
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