2014年11月30日
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カテゴリ: OPERA
Sergio Escobar 20141130 11.JPG
Sergio Escobar in the title role of Don Carlo at New National Theatre, Tokyo 30 Nov. 2014.


The New National Theatre, Tokyo 2014/2015 Season
Don Carlo
Music by Giuseppe VERDI
Opera in 4 acts
Sung in Italian with Japanese surtitles

Opera Palace

Conductor Pietro RIZZO
Production and Scenery Design Marco Arturo MARELLI
Costume Design Dagmar NIEFIND-MARELLI


Filippo II Rafal SIWEK
Don Carlo Sergio ESCOBAR
Rodrigo Markus WERBA
Elisabetta di Valois Serena FARNOCCHIA
La Principessa d'Eboli Sonia GANASSI
Il Grande Inquisitore TSUMAYA Hidekazu
Un frate OTSUKA Hiroaki
Tebaldo YAMASHITA Makiko
Il Conte di Lerma/Un araldo reale MURAKAMI Toshiaki
Una voce dal cielo UNOKI Eri

Chorus New National Theatre Chorus


新国立劇場2014/2015シーズン
オペラ「ドン・カルロ」/ジュゼッペ・ヴェルディ
全4幕〈イタリア語上演/字幕付〉

2014年11月30日(日)
東京・初台 新国立劇場オペラパレス


演出・美術マルコ・アルトゥーロ・マレッリ
衣裳ダグマー・ニーファイント=マレッリ
照明八木麻紀

フィリッポ二世 ラファウ・シヴェク
ドン・カルロ セルヒオ・エスコバル
ロドリーゴ マルクス・ヴェルバ
エリザベッタ セレーナ・ファルノッキア
エボリ公女 ソニア・ガナッシ
宗教裁判長 妻屋秀和
修道士 大塚博章
テバルド 山下牧子
レルマ伯爵/王室の布告者 村上敏明
天よりの声 鵜木絵里
フランドルの使者 照屋睦 青鹿博史 岡田誠 小林幸紀 千葉裕一 山下友輔

新国立劇場合唱団
管弦楽東京フィルハーモニー交響楽団

Photo link

***

最高の体験でした。
まさにこれぞオペラ!
すばらしい歌手が歌うとVerdiはこんなにもすばらしい!

題名役のセルジオ・エスコバルすばらしかったです。
超超でか声。
パバロッティに似ているHuge voice です。

そしてフィリッポのラファウ・シヴェクもすごい声。2人ともアメージング。

ロドリーゴのマルクス・ヴェルバは美しいバリトンでノーブル。超イケメンで芝居も達者。

おいしいとこは持っていくエボリのソニア・ガナッシ。

同じくベテランで完成度の高い決めるとこは決めるセレーナ・ファルノッキア。
この2人は職人。

宗教裁判長妻屋さんもいつもながらすごかった。

余談ながら私はミュンヘンでシヴェクのファフナーを聴き、日本で妻屋さんのファフナーも聴いた。その2人がドン・カルロで対決とはおもしろい。

妻屋さんの宗教裁判長に対抗できるフィリッポはあとはドミトリー・ベロセルスキーぐらいだろう。

修道士とカルロ5世役の大塚博章さんは演技も重要な役どころで声も特徴的でピッタリでした。

テバルドの山下牧子さんも芝居がたくさんついていてコミカルシーンもあり確かに舞台上に生きていた。

演出は大理石のような色の直方体の壁が自在に動き回るやはり新国立劇場でしかできないのでは?と思わせる抽象的なセット。

写実的にするより人間心理を描き出すことに重点を置いている。アリアを一人で歌うシーンはフィリッポのエッラジャンマイマモだけ。あとは常に誰かに歌いかける形。

&&&

※中身にふれますのでご注意ください。

4幕なのでフォンテンブローの出会いのシーンはない。

壁の前に倒れているカルロ

サンジュスト修道院
エリザベッタが祈っている。

修道士が歌う。印象的で美しい声。
最低音も完ぺきにキープ!

おののくカルロ。

出てくるロドリーゴ。
トレンチコートのような足下までの長いコートが似合い過ぎのイケメン。

Dio, che nell'alma infondere
友情の二重唱

エリザベッタとフィリッポ

カルロは進み出てエリザベッタのヴェールを示す。
拒否するようにすぐに立ち上がって離れていくエリザベッタ。

場面転換のたびにめまぐるしく動く壁がほんとすごい!

心理的拒否とかの象徴なんだよね。

すぐに庭園。

カルロは残っている。美しい女たちに囲まれる

からかわれる

ロドリーゴもいる

ほほ笑みあって2人は奥に消えていく

エボリ

テバルドとのヴェールの歌

エリザベッタが来ると楽しい空気は一変する

ロドリーゴ

にこやかに手紙を示し
カルロさまから…と耳打ちする。
そしてフランス王家の紋章のついた手紙を皆に見せ
ガン見してくるエボリの鼻先をかすめておつきに渡す
おつきがエリザベッタに渡す

Carlo, ch'è sol - il nostro amore

エボリは自分がカルロに思われてるかしらと勘違いを始める

ロドリーゴの嘆願でカルロに会うことにしたエリザベッタ
エボリだけがどっかと座りこむのでエスコートの腕を差し出すロドリーゴ

ロドリーゴが何やら話しかけてエボリを連れ去る

カルロが彼方から来る

この舞台は奥行きすごく使う

カルロは苦しみで倒れる

エリザベッタ

カルロの歌唱、もうすっばらしい~~~!
まさにイタリアンな歌唱でパワーを解き放った時はパヴァロッティを彷彿とさせる

カルロ走り去っていく

テバルドが困った顔でてんぱりながら「王様です!

おつきたちが慌てて出てくる

フィリッポ!

背が高くスキンヘッドでスレンダー
とても若いフィリッポだが
ものすごい声だ~~!
バッソ・プロフォンド
このようなすごいバス、べロセルスキーに近いものがある

どうしてひとりなのだ?

おつきをくびにする

エリザベッタ

男性の廷臣たちも出てきて王妃が侮辱される様を見て眉をひそめている
ロドリーゴもいる

退出するエリザベッタ

ロドリーゴを呼びとめるフィリッポ

ロドリーゴはフランドルの窮状を話す

Non sempre

それは墓場の平和です!

フィリッポがものすごい剣幕で彼を睨む

ロドリーゴは気おされ壁に張り付くが負けずに言う

後世ネロと言われたくないでしょう!

フィリッポはショックを受け顔を覆う
十字を斬る
フィリッポはとても信心深いのです

聴かなかったことにしてやろう
しかし
大審問官には気をつけるのだぞ!

ロドリーゴは去ろうとする

国王はロドリーゴを腹心として取り立てる
自分の悩みを話しだす
ロドリーゴは千載一遇と喜ぶ

Sire!

第1幕了

第2幕
夜の庭園
美しすぎる音楽に酔う
エボリ一人
エボリは愛引きに誘う手紙を書く
カルロ宛だ
テバルドに手渡す
ヴェールをかぶる

カルロ
テバルドが手紙を渡す
テバルドが何度ものぞきこむので追い払う
エリザベッタの小姓からの手紙
カルロはすっかり勘違いしてしまう

エボリがヴェールをとる

王妃じゃない!

ロドリーゴが来る

エボリはカルロのヴェールを奪い、エリザベッタのものと気付きすべてを察してしまう

ロドリーゴは成敗しようと剣を振り上げるが思いとどまる

まだ手がある

三重唱。
カルロはしもてで一人で歌い
ロドリーゴとエボリはかみてでもみあう
ロドリーゴはヴェールを取り戻そうとしている
カルロの声がでかすぎてソロと伴奏みたいになってる
すごいな~エスコバル!すごすぎる!

エボリ去りロドリーゴは秘密文書を自分に預けるように言う

国王の腹心のお前にか?

私を疑うのですか?
この私を
私を…

ヴェルバの演技うますぎる!

カルロは手紙を預ける

見つめ合い
片手を握り
抱きあう
手をかざす
両手をかざす
そして去るロドリーゴ。
少年のころからの2人の友情の儀式
胸打たれる!

火刑

この演出は象徴的にするためにディテールを省いているがストーリーもだいぶ変えてしまっている

ここもカルロが残っていて人びとに熱く支持されるというシーンがあるが
本来なら国王にそむく息子なので逆なはず
そこをカルロは人びとに支持されているという演出にしエリザベッタまで彼を讃えると言うシーンにしている
これはストーリーの曲解だ。
カルロ5世を讃えているからこそフェリペ2世も讃えられるものなのだ
人びとがいやいやながら火刑台の薪を運ぶシーンとか
歌っている内容と裏腹の演出になっている
エリザベッタも薪を手に取る
カルロはいなくなっている
国王の布告者
合唱
フィリッポが出てくる
カルロがしもてから
6人のフランドルの代議士の訴え
コートの裏は血で染められている
このアジ行動に怒るフィリッポ

6人の代議士の声よりフィリッポの声の方がでかいって…
あえてそういう音楽指導をしているのでしょうね。

兵士の剣を引き抜き国王に向けるカルロ

セルヒオ・エスコバル
ここのsalvator のひねりながら高音に上げる見せ場で失敗してしまったが
これもご愛嬌
このくらい派手に失敗するのもテノールスピントならでは。
そのあと見事にリカバー。

フィリッポが剣を振り上げる、その瞬間!
間に入ったロドリーゴ

お前が…!

ロドリーゴはここでカルロが討たれて死なないように身を呈したのだ
しかしカルロは捕えられてしまう運命に。
カルロの孤独

フィリッポが火を灯し、トーチを持って火刑台に進み、
エリザベッタも進む。
しかしテバルドは打ちひしがれるカルロから目を離せないでいる
そんなテバルドをレルマ伯爵が無言の非難をし、火刑台への行列へいざなう

天からの声は…!(これはびっくりです

Part 2 に続く。





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最終更新日  2014年12月03日 21時38分38秒


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