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2012.01.07
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カテゴリ: ドラマ系の感想
『重松清の感動父子物語ドラマ化どん底から再起する不器用な昭和の父と子』

内容
昭和37年、広島。
瀬戸内通運に勤めるトラック運転手“ヤス”こと市川安男(堤真一)は、
その日も、到着した貨物列車からの荷物の積み卸しをしていたのだが、
萩本課長(徳井優)から、いきなり声をかけられる。
ヤスの妻・美佐子(西田尚美)が、産気づいたのだという。

慌てて美佐子を病院へと連れて行ったヤス。
その後、幼なじみで小料理屋“夕なぎ”の女将・たえ子(小泉今日子)や、

そして同僚の葛原(塚地武雅)まで駆けつけ、大騒ぎになるが、
美佐子は無事に、男児を出産する。

ヤスは、その子に“旭”と名付けたアキラ(田中奏生)は、順調に育っていき、
妻・美佐子とともに喜びにあふれる毎日を送っていた。
しかし、突然の悲劇が訪れる。美佐子が事故で命を落としたのだ。

その日、家族で動物園に行くはずだったが、雨。
ヤスはふたりを職場に連れて行ったことで、事故に遭いかけたアキラ。
美佐子はアキラを庇い亡くなったのだった。。。。。。

もしも。。。。と後悔するヤス。
照雲やその父・海雲(神山繁)は、“運命”だというが、
やりきれない思いだけが残った。


しかしあるとき、アキラが“母”で苦しんでいると考えたヤスは、海雲に相談。
すると海雲は、ヤス自身が“妻”を求めているのでは?と注意する。
そしてアキラにも父の存在の大きさと、周りの人たちの温かさを伝える海雲。

やがて小学生となったアキラ(今井悠貴)は、
たえ子に“母の死”について尋ねるのだった。



敬称略


原作は、当然未読。


不器用な父と、その子の物語。。。のようである。

今回は、そういう設定表現に終始した感じかな。


まあ。。。少し“?”な、謎のエピソードが混ぜ込まれているため、
集中して描き切れていないのは、明らかに問題であるのだが。

それでも
それ以外の部分で、丁寧さが見受けられ、

今風ではない、昭和のドラマを見たような印象ですね。


若干、セットなどで妙な部分も多数見受けられ、
正直なところ、

今作の雰囲気にそぐわないので、違和感を感じてしまっているのだが。

それは、とりあえず、横に置いておくとして。

父と子の物語自体は、悪くは無かったと思います。


ただし。前述の謎のエピ。。。。これがねぇ。。。
明らかに不自然ですから。

原作に盛り込まれているのかどうか知りませんが、

前後編の合計2話、、、計2時間半のドラマに、
無駄なエピソードほど、ドラマを壊す要素は無いわけで。

どうも、1時間強、、、、正確には75分程度の前後編のカタチに
制作サイドが、いまだに慣れていないような印象を受けてしまいます。

たとえば、少なくとも5話程度、、、せめて4話で作られるならば、
無駄な要素は、主人公にフィードバックされるだろうし
色々な人物との関わりが際だち、ドラマを面白くするでしょうが。

2時間半とはいえ、民放ではなくNHKなのだ。

民放の、、、CMを削れば実質100分程度の作品の2時間ドラマと比較すれば
やはり、NHKの2時間半は、民放の3時間強にあたると思います。

そう
明らかに、中途半端な長さの作品であるのは確かなのである。

その時間から考えれば、無駄を入れ込むのは仕方ないことなのですが。

無理入れると、
前後編程度になった場合、メインの話の腰を折ってしまっているんですよね。

今回にしても、
たしかに、ある意味フィードバックはされてはいるのだが、
親と子の設定が違いすぎるため、どうしても違和感を創出してしまっています。


悪くは無い物語とは思いますが、
話数が取れないならば、原作からの思い切った脚本作りが求められると思います。

同種の他局、、、民放局の作品に比べれば、品質は悪くないんですけどね。






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Last updated  2012.01.09 10:55:43


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